鈴 木 分 水 親 水 エ リ ア 本日14日11時、気象庁から「関東甲信地方は梅雨明けしたとみられる」
と発表され、玉川上水堤でも夏本番を告げる山百合が優雅に咲き始めた。
我が輩捨て猫ホームレスから見ると、上水堤では最高に美しく最大の花で
その芳香にもうっとり。残念なことに山百合の中でも最高の場所で最高の
花数をつけていた株が、数日前に根元から鋭い刃物でバッサリ切り取られ
てしまった!
憤りとやるせない気分に陥りながら、今春改修工事をされた鈴木分水の親
水エリアへ。小平団地の東門付近で回田道と分岐する地点から80メートル
ほどだが、かつて鈴木新田一帯(現在の鈴木町1~2丁目と花小金井1~3
丁目、御幸町)に導かれた水路両岸が丸太と板壁で補修され、遊歩道も設
けられて、吾輩の頬をなでる風も心地よく感じられた!
鈴木新田は徳川八代将軍の時代の新田開発政策の一環により開拓された
新田の一つで、水路図によると鈴木分水は桜橋下流で新堀用水から分水さ
れ、鈴木街道に沿って南北に水路が掘られ全長約8キロ。享保19年(1734)
に完成した土木遺産だ。
水路は途中で2手に分岐しており、その分岐点の仕組みも観察できて本日
の道草は学習効果も。小平市内には開拓以来の分水路が約55キロも残っ
ているそうで、おいおい水辺が甦り、その冷却効果に期待して今回はのっぽ
の野草タカトウダイとチダケサシを。