西武拝島線玉川上水駅南口から下流へ小川橋まで2キロぐらいでしょうか。このエリア
も月に1~2回歩きます。同駅から右岸を100メートルほど下ると立川段丘と武蔵野段
丘の境界が認められ、緩やかな登り坂になって都水道局小平監視所へ。
羽村取水口から約12キロ流れてきた玉川上水の流れには落ち葉がおびただしく、目下
除塵プラント盛んに稼働しています。 さらに下って行った辺りの遊歩道も落ち葉でふか
ふか。歩調に合わせてカサコソと足音が響きます。弦楽器をかき鳴らしているような足
音に土鳩たちが慌てて飛び立つことも。
土日曜ともなると、農家や家庭菜園をしている人たちが落ち葉集めに勤しんでいる姿
も見かけられ「この辺りの落ち葉は堆肥に最高」とか。人呼んで “落ち葉銀座” なんだ
そうです。落ち葉で埋まった古びたベンチも いつもとは違った雰囲気で、「少し休んで
行ったら?」と語りかけているようでした。そう、人生は片道切符だから、急いで行くこ
とはない…のですね。
小川橋に差し掛かると残り紅葉が迎えてくれ、その下流の左岸にある森田オープンガー
デンに立ち寄ってみました。晩秋まで楽しませてくれた花々は姿を消して休眠のシーズ
ンに。クヌギやコナラなど落葉樹も葉を落として休眠し、寒さに耐えて新芽を育んでいる
冬の玉川上水堤も大好き!
ガーデンの片隅に淡いクリーム色の5弁の花をつけたウィンターコスモスと、夏から咲
き続けてきたルドベキアがわずかに残っていました。ウィンターコスモスはいわゆるコ
スモスとは別の種類で本名は菊咲き栴檀草。コスモスのシーズンが終わり、入れ替
わるように咲き耐寒性があるそうです。その姿が似ているのでウィンターコスモスと呼
ばれ、冬陽を浴びていました。
もう一つ木立ダリア(皇帝ダリア)が2階家の軒に届くくらい高々と背を伸ばし、紫がか
った薄いピンク色の大輪を揺らして…。背が高く威厳があるので皇帝ダリアと呼ばれ,
最近ブームに。ダリアといっても夏咲きのダリアとは花の姿も葉も違い、茎も木の幹ぐ
らい固く太いので、正式名称は木立ダリア。オーナーの森田光江さんによると、太い茎
を10 センチ位ずつ筒切りにして、水苔に挿しておくと節の部分から新しい芽が伸びて
殖やすことができるとのこと。
中央公園まで下ってくると、公孫樹はすっかり裸木になっていましたが、メタセコイヤ
が紅葉の残照を。小高い築山のてっぺんから望むと夜間照明灯のバックでメタセコイ
ヤの残照の炎がとても迫力があり、グレート!