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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その108 こすもす日和に

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   10月も後半に入り、年賀状の発売やお歳暮セールの広告も目につくようになりました。
   「薄紅の秋桜が 秋の日の何気ない陽溜まりに 揺れている…」山口百恵さんが最後の
   生放送出演で歌ったという『秋桜』。その日から31年も経つそうで…本当に年月が経つ
   のが早くて、早くて。
   『秋桜』 の歌詞のように何気なく路傍に咲いている秋桜を求めて歩いてみたのですが、
   お目にかかれず昭和記念公園コスモスの丘へ。午後の陽はもう斜きかけていたのです
   が、逆光に揺れる秋桜を。薄紅または濃紅の花弁に縁どりがあるのは「あかつき」と言
   う品種だそうです。
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   500万本のコスモスが植わっている壮大な斜面に溺れそうになりながらアップダウンし
   てみました。愛犬を撮影している一家、自分たちの世界に浸っている若いカップル,遠く
   からでも美人と分かるカメラウーマン。都心から訪れているグループやご夫婦もいて、
   何気ないコスモスの風情と優しさの丘もドラマティックでした。
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   コスモスは南米の高地原産で、明治12年に工部美術学校(後の東京芸大)教師のイタ
   リア人彫刻家ヴィンチェンツォ・ラグーザによって地中海地方から日本へもたらされた
   と伝えられています。渡来植物でありながら日本の風土にとても馴染んで漢字名は
   秋桜。
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   コスモスの丘より一段と低い窪地に刈り取った稲を掛けている稲架、白い花の群落が
   見えました。かつての武蔵野の風景を再現している 「こもれびの里」では、ちょうど蕎
   麦の花が満開でした。午後4時を回ると人影が絶え、夕影にそこだけ白く浮き出ている
   のが印象的でした。
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   立川口ゲートへ急いでいる時、「ふれあい橋」付近で目についたのはヒマラヤスギの松
   ぼっくり。握りこぶし大の卵形の実を見た時は、陶器か磁器製品ではないかと…それほ
   ど精巧に見えました。「スギ」の名がついていますがヒマラヤスギは松の仲間ですから、
   その球果は松ぼっくりと呼んでもいいでしょう。この年になって初めて見ました。
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by love-letter-to | 2011-10-23 16:24 | 道草フォト575 | Comments(1)
Commented by 歌の出前や at 2012-10-26 21:53 x
1年前の昭和記念公園の「秋桜」は満開でしたね。「歌の出前112回目」は百恵さんの「秋桜」も選曲しました。ヒマラヤスギの「まつぼっくり」にニュージーランドで見た「まつぼっくり」を想い出しました。帰国してから、息子2人が1年間留学中にお世話になった方におねだりしたら、10個以上送ってくれました。植物の検疫が大変だったのに。「まつぼくりがあったとさ~」で始まる童謡の[まつぼっくり」は昭和11年9月に小学校1年生だった「広田孝夫」さんが作詞、音楽の先生の「小林つや江」先生が作曲しました。広田さんは生きていれば83歳、私より5歳上です。小林先生は後年、日本女子体育大学の教授になり、「やさしいこどものうたあそび」などで、児童音楽教育に貢献したそうです。25年前に86歳で亡くなりました。「まつぼっくり」(松陰嚢)の「ぼっくり」は「フグリ」(陰嚢)が転化したものだそうですね。「陰嚢」に形が似ているからか。そう言えば、「いぬのふぐり」という春先に咲く可愛らし野の花がありますね。あれは、実が二つに見え、それがあたかも陰嚢のように見えるからだそうです。