忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その137 二人静と…

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   五月第二日曜の母の日。私にとっては母を思う日に。訪ねてくれた息子一家のため
   に亡き母譲りの五目寿司を作りました。目に青葉…初鰹の季節ですが、瀬戸内海に
   面した伊予出身の私の一家には、とれとれの鰆を酢でしめたもの、穴子の付け焼き、
   筍、木の芽などを使ったちらし寿司か五目寿司が初夏の味で、押し寿司にすることも
   ありました。
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   不安定な大気の影響で茨城や群馬、栃木県下に発生した竜巻のすさまじさに二の足
   を踏みながら、4~5日ぶりに上水堤を訪ねたら、二人静(フタリシズカ)が嫋やかに開
   花していました。花穂の白い飯粒のような一つ一つが花だそうです。 粒々を拡大鏡で
   覗いてものっぺらぼうで、花とは思えませんが雄蕊が3本、雌蕊が1本あるとか。センリ
   ョウ科の多年草で、センリョウ科の花には花びらも萼もないとのこと。
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   とは言え、2本の花穂を凛として掲げている二人静は、史実はともかく源義経の愛妾で
   白拍子の静を連想させられます。
   子どもの頃に見聞きした話では、源平合戦に勝利したものの、腹違いの兄頼朝の反感
   を買って追われる身になった義経に、吉野山で生き別れとなった静は捉えられ、鎌倉に
   移送されます。
   そして頼朝に当代一とされた白拍子の舞を命じられ、「しづやしづ しづ(倭文)のをだま
   き くり返し 昔を今に なすよしもがな」と、愛する義経の復権を歌った静の勇気に感動し
   たものです。フタリシズカの花穂はその白拍子の舞い姿を彷彿させてくれるように思い
   ます。小桜橋下流のフタリシズカの小群落では、花穂が1本、あるいは3~4本立って
   るものもあります。1本でも二人静とはこれ如何に?

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   上水堤には一人静(ヒトリシズカ)もわずかながら見られました。フタリシズカより花期は
   10日ほど早く、4月半ばから末にかけてブラシのような白い花穂を。
   ヒトリシズカにも花弁と萼がなく、緑色の子房の横腹に雄蕊が3個。白い糸状のものは
   花糸で、外側の雄蕊の基部に黄色の葯が見られます。ヒトリシズカとフタリシズカは風
   情が全く違いますが、どちらも静御前になぞらえているのは薄幸の境涯が同情を誘うか
   らでしょうか。“判官びいき”同様に。
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   頭上ではミズキの大きな花房がユサユサ。遠目には白い炎に見えますが、ほっそりとし
   た4弁の小花が密に寄り集まっており、清楚なブライダルブーケのようです。
   花房の径は20センチ以上もありダイナミックです。
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   オニグルミの雄花穂は黄緑色の紐みたいで、長さは30~40センチもありますが、葉と
   同系色なので、一昨年も昨年も落花して気が付く始末。今年も落花寸前で、かなりくた
   びれた花穂ですが、どうにかカメラに。雌花の方は新芽の先端に赤い小さな花をつける
   そうです。雌花の画像は来年の宿題です。
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   上は我が家のナニワノイバラです。フェンスにからみついて毎年、母の日前後に
   見頃を迎えます。
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by love-letter-to | 2012-05-13 22:14 | 道草フォト575 | Comments(2)
Commented at 2012-05-15 01:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by love-letter-to at 2012-05-15 19:57
上田亜希子様
本当にお久しぶりです。
小林清子先生亡き後、八王子市に寄贈された
ご邸宅が公園になる日を心待ちしておりましたが、
亜希子さんからのコメントで初めて公園として
公開されたことを知りました。
今月中にぜひ訪ねたいと思います。
小仏川支流に面した低地部分はイングリッシュ
ガーデンのような趣がありましたが、どうなって
いるか楽しみです。小林先生の生前に写真を
撮ってありますので、比較してみたいです。
嬉しいコメントを有難うございました。