そろそろ玉川上水堤にも卯の花ことウツギ(空木)が咲いて、むせ返っているので
はないかと昨日、一位橋付近を訪ねてみましたが、まだ蕾ばかりでした。例年より
1週間ぐらい遅れているようです。同じウツギの仲間でもマルバウツギの方は例年
通りGW 明けぐらいから開花して、エゴノキの花もピークを越しているのに…卯の
花は遅れており、花によって差が生じています。
お目当てのウツギに出会えなくてがっかりして帰る道々で、オニタビラコがとても
愛らしくて思わずパチリ!1センチ前後のタンポポに似た頭花は、ニコニコバッヂ
みたいでした。「遊びをせむとや生まれけむ」と言った風情で。
田畑の畔などに引っ付くように根生葉を広げていることから、田平子と呼ばれ、鬼
が付くのは 除草が追いつかないほど厄介な野草だったからでしょう。ほっそりした
花茎に小さな花を次々に開花させた後は、タンポポ同様に冠毛をつけた種子が風
に乗って飛散します。仲間に小鬼田平子、藪田平子も。
茜屋橋近くの空き地ではタンポポがみんな綿毛となって…。 旺盛な繁殖力は少子
化とは無縁の植物のようですが、近く建設工事が始まるようでした。
繁茂してきた下草の間にはタンポポに似ているけど、花も茎もなよなよとして優しく
微笑んでいたのはジシバリ(地縛り)。地を這って細い茎を四方に伸ばし、その節ご
とに根をおろし地を縛るほどに殖えるそうです。一時減少していましたが、近年は持
ち直してきているようです。
フェンスの足元にはイヌカキネガラシも、菜の花に似た4弁の花を咲かせていました。
辛子菜に似ているけど食用にはならず、垣根になるほど繁茂する犬垣根辛子は役立
たずの代名詞のような存在ですが、それでも花を咲かせ 実を結んで、いじらしく次世
代に備えています。
ハルジョオンには紅シジミ蝶がリボンのように止まっていました。
今回は雑草とされる類の野草ばかり撮ってみました。ごく最近、知人からのメールで
仕入れたのですが、“命短し、遊べや婆さん”というキャッチフレーズが、シニア層の
女性の間でモテモテだとか。文字通り「遊べ!」というよりも、「老いても遊び心を大切
に」と、私は捉えているのですが、皆様は如何?
上は今日会食した無門庵(立川市)で。