猛暑続きで迎えた七月最後の日曜日。ロンドン五輪も開幕!熱い闘いが始まりまし
た。鐘の音で始まり、英国の誇るカントリーサイドとリバーサイドの光景が印象的で
した。サッカースタジアムのグリーンも本当にきれいです。
期待通りの結果が出せなかった選手たちを見るのは可哀そうで、気分転換に東京
都薬用植物園に出かけてみました。涼を求めて。
夏咲きの花は旬が過ぎ、秋咲きとの端境期のようでしたが、水生植物ゾーンの水面
には睡蓮が遠目に観察できました。ズームを最大にしてみると、 黄色の睡蓮はそこ
だけにスポットライトを浴びたように輝いていました。そのほのかな灯かりは、心にも
灯をともしてくれるようで、来て良かった!
睡蓮と蓮の違いは花も葉も水面より高く立ち上がり、花は開いたり閉じたりを3~4日
繰り返して睡眠をとることから睡蓮だとか。でも私の記憶では蓮も開閉を3~4日繰り
返すのですが…???
同園の入り口付近で出会ったのはパイナップルリリーです。正式名はユーコスミス。
南アフリカ原産のユリ科の半耐寒性のユニークな植物で、てっぺんの葉が頭髪か帽
子のようで、形状がパイナップルに似ていることからパイナップルリリーとも。
6枚のクリーム色の花弁を持つ小花が下から円筒形に咲き上がり、 円筒の径は10
センチぐらい。高さは20センチ余り、かなり目立つ花です。白や薄黄、赤紫、緑色の花
をつける品種があるそうです。
ロックガーデンの辺りで見覚えのある方に出会いました。「玉川上水自生野草を守り育
てる会」代表の井(い)次吉さんでした。薬用植物園のガイドボランティアもされており、
この日は開園から閉園まで猛暑の中で当番をされているとか。ご苦労さまです。
ロックガーデンではマツムシソウ(松虫草)、クルマバナ(車花)が見頃で、カリガネソウ
(雁草)レンゲショウマ(蓮華升麻)も開花し始めていました。まあ早いこと! 玉川上水
堤でカリガネソウが開花するのは早くても8月下旬、レンゲショウマが御岳山や高尾山
で咲くのも8月10日頃からだと思うのですが…。
井さんから「キツネノカミソリ(狐の剃刀)も2輪ほど咲いてますよ」と、案内されました。
木蔭で隠れるようにして咲いてました。
園内のログハウス風ショップ「草星舎」の前ではサギソウ(鷺草)の鉢植えも。持ってい
た黒い日傘をバックに撮ってみました。白鷺が舞っているように撮れているかしら…。
昭和記念公園のサギソウが開花するのも8月上旬からでしょうか。
日本代表選手の皆さんご健闘を!