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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その167 暮紅葉と落葉と

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   12月第二日曜日。大雪に入り日本海側は関西から北陸、北海道にかけて、文字
   通り大雪に見舞われているとのことで、本格的な冬が到来。日中、小平周辺は冬
   の陽差し恵まれましたが、夕方から風が強くなり冷え込んできました。 21日の冬
   至まで10日余りは一年中で最も日暮れが早く、せかせかしがちに。
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   そろそろ紅葉も見納めどきではないかと、小川橋から彫刻の谷緑道と玉川上水堤
   を下流に向かって歩いてみました。「あれ、何の紅葉かしら?」 と、足を止めたの
   は彫刻の谷緑道の中ほどでした。もう葉は殆ど落ちてしまっていましたが、枝先
   の一部に花を残しながら葉が真っ赤に!半年ほど前に歩いた時の画像ファイル
   を調べてみたところ、ニワナナカマド (庭七竈)ではないかと…。
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   初夏から秋口にかけて涼しげな羽状の葉を茂らせ、純白の小花の房をたわわにつ
   けていたニワナナカマドは、秋に美しく紅葉するナナカマドとは別種で、バラ科の落
   葉低木の園芸種だそうです。中国北部、河北・山東省などに分布しており 別名は
   チンシバイ(珍珠梅)。ナナカマドという和名は、"大変燃えにくく、竃に7度入れても
   燃えない"ということから付けられた説、7度焼くと良質の炭になる"という説もあり、
   備長炭として利用されているとか。
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   小川橋から下流の上水堤は目下、落葉の絨毯を敷きつめたようで、その上を踏ん
   で歩くのは気が引けるようでした。でも次から次へと降り積もって、シャカシャカと忙
   しない音を立てながら、風と追いかけっこを。
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   市街地で落葉を踏みしめて歩けるのは幸せですが、沿道の家々では雨樋を詰まら
   せたり、落葉掃きに悲鳴を上げていると聞きました。落ち葉を詰め込んだ大きなポリ
   袋を道々で見かけました。こうして袋詰めしてあると、農家や家庭菜園、菊作りなど
   をしている方が持ち去ってくれるそうです。
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   いこい橋付近だったでしょうか、ミズキの黄葉が幹に影を投げかけ、その光と影が
   くっきり。まだ午後2時を回ったばかりなのに、陽は傾きかけて…思ひばかり先走り
   するようでした。そんなに急ぐ“旅”でもないのに
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   新小川橋近くまで下ってきた辺りで、堤に植わっているヤマモミジが有終の美を飾
   るように燃えて、向かいのお宅の屋根瓦に差し掛かっていました。数日後からは散
   り紅葉の掃除に追われることでしょうね。幹回り1メートル近い大木でした。
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   もう少し下流の水路際では赤や黄とは違った紅葉も。マルバウツギの葉だそうで、
   ダークな色調が何とも優雅です。自然のアートというか、自然から教わることがた
   くさんあると改めて思いました。もう短日の陽はすっかり西に。
   今宵はお気に入りの ちあきなおみ の『喝采』を聴いて夜長をすごすことにします。
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by love-letter-to | 2012-12-09 22:44 | 道草フォト575 | Comments(2)
Commented by 歌の出前屋 at 2012-12-12 20:42 x
ニワナナカマドとはお初にお目にかかります。ミズキ,マルバウツギも。それぞれの「個性的な美しさ」に見とれています。人間もこうありたいものよと想うこの頃。
Commented by 歌の出前屋 at 2012-12-12 20:56 x
「ちあきなおみ」さん、いいですね~[黄昏のビギン」が好きですね~雨に濡れた慕情]「雨の夜あなたは帰る」も。