忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その219 冬の陽に

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   12月第二日曜日の今日8日は、日本の運命を変えた太平洋戦争開戦の日。…と言
   っても、先の大戦を経験した人は古稀を過ぎて、総人口に占める割合は4分の1以下
   に。戦争体験・記憶がある人がガラパゴス的存在になる日もそう遠くありません。
   首都圏では冬晴れが続いているものの、二十四節気の一つ・大雪を迎えた昨日から
   空気がぐーっと冷え込んできました。冬至を控えたこの時期の一日は最も短く、今日
   の日の出時刻は6時38分、日の入りは16時28分。貴重な日中の陽射しがあるうちに
   と、道草歩きも早足になってしまいます。
   上は小川町1丁目の森田ガーデンで。ワイヤーバスケットに入っているのはツルウ
   メモドキの実でしょう。天からの恵みか地からの恵みか?赤い実がほっこりさせてく
   れました。
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   森田ガーデンでも殆どの花々は姿を消していましたが、皇帝ダリアが数本まだ花
   を保っていました。高さ 3~4メートルの頭上で、 淡いピンクの花弁が冬の陽を浴
   びていました。2階にも届く高さに成長することから 皇帝ダリアと。 メキシコ原産、
   中央アメリカ、コロンビア、ボリビアに分布茎は中空で木質化していることから、木
   立(コダチ)ダリアとも。その後ろ姿を撮ってみました。
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   皇帝ダリアを見上げていたら、ペルシャンブルーの空に白い航空機が!二本の飛
   行雲がくっきりと、空を二分していました。空気が冷え込んで乾燥していると、飛行
   雲も長くその姿を留めているようです。
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   ガーデン内の手打ちめん処「松根」の南側の木には、濃紅色の小さな実をたくさん
   つけていました。直径1~2センチの卵形の実からすると、ナツメ(棗)のようです。
   ドライフルーツとして食べたり、お菓子の材料に使われますが、生薬としても用い
   られるそうです。スズメやヒヨドリなど野鳥たちも狙っているらしく、辺りは騒がしく
   って…。クロウメモドキ科の落葉高木で、和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に
   由来するとか。戦時中に疎開していた母方の祖父母の家に、このナツメの木があ
   り、青りんごのような味がした記憶があります。
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   足元辺りでフラフラと漂っていた1匹の蝶が、踏み石の上へ。 ツマグロヒョウモン
   の雌で、産卵する落葉を探して彷徨っているみたい。もうエンディングが迫ってい
   るのか必死のようです。蝶に詳しい鈴木忠司さんによると、クヌギの樹皮や晩菊
   などを食草とする蝶は12月に入っても活動しているそうです。
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   新小川橋近くの「玉川上水オープンギャラリー」では、鈴木忠司さんの四季スケッ
   チ・冬の玉川上水展が開催中です。上水堤にイーゼルを据えて、色鉛筆を塗り重
   ねながら草木や花を描いている鈴木さんにお会いすることがあります。最初は輪
   郭だけだった画用紙に、色を塗り重ねて行くにつれ、何とも言えない深みのある絵
   が浮かび上がってきます。定年退職後、油絵から色鉛筆に変えたそうです。持ち
   運びに便利だからだそうです。
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   今回展示されているのは、黄ばみ始めた立冬(11月7日)のクヌギの木立、小雪、
   大雪と節気を追うにつれて木立そのものも、周囲も変化していく姿を、色鉛筆を丹
   念に塗り重ねて描き上げた6点。上水の自然が如何に素晴らしい存在であるかを
   語っています。実はこれらの画に描かれているクヌギは、都市計画道路府中所沢
   線(3・2・8号)予定地付近にあり、最も手前のクヌギは残るらしいのですが、その
   後ろは道路になって、景観が全く違ってしまいます。
   同展示は21日まで。22日からは「冬至の景観:玉川上水の夜明けと日の出」写真
   展に。
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       上は森田ガーデンで。
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by love-letter-to | 2013-12-08 21:04 | 道草フォト575 | Comments(0)