穏やかに晴れて迎えた2014年も5日目、今年初めての日曜日。小寒の今日はグーッ
と冷え込んで、いよいよ寒に入るかと思うと少々メランコリーに。
北からの寒気団が押し寄せないうちにと、二日の昼前から玉川上水堤沿いを歩いて
小金井公園へ。「江戸東京たてもの園」前の梅林の一角で、ソシンロウバイ(素心蝋
梅)がチラホラ2~3分開花。上品な香気が迎えてくれました。
玄関を一歩出る前は気が重かったのですが、来てよかった!最高のおもてなしを受
けた気分になりました。例年より開花が1~2週間早いそうです。
クリームイエロー の蝋細工の花びらが何とも嫋やかで、澄み切った青空に映えてい
ました。公園の西門辺りで精霊修道院のシスターに、「蠟梅が咲いていると聞いて来
たのですが、どの辺りでしょうか?」と訊ねられ、ご一緒したのですが、そのシスター
も感激しておられました。今年初めての出会いです。
「お名前は?」と訊ねられ、率直に告げたところ、「明日、あなたのためにお祈りをしま
す」と、その年配のシスターは蠟梅のように微笑んで去っていかれました。
江戸東京たてもの園前の広場では親子が凧揚げをしており、お正月らしい風景も味
わいました。最近の若いパパはスマートでカッコいいですね。
この日、茜屋橋上流付近では、「紅梅が咲いているのかしら?」と思うほど、鮮紅色に
染まっている木が数本目につきました。近づいて確かめると、マユミの実の果皮が弾
けて花びらのよう!果皮の中には朱色の実もまだ残っているようです。
この実はコゲラの大好物だそうです。
茜屋橋付近では日本水仙も咲いて、甘い香りを放っていました。昨年のクリスマス前
後から開花しており、今冬は日によって、地域によって気温差が激しく上下する傾向
が感じられます。ニューヨークでは大雪なのにベルリンでは桜が咲いたとか。内外の
情勢も気候も予断できない時代ですね。
小金井公園の西門近くの路上ではタンポポが一輪、パラボラアンテナのように新春
の陽光をキャッチしていました。馬のようには駈けられないけれど、この“ど根性タン
ポポ”みたいに、自分の居場所で春を待ちたいと…。
そろそろ松飾りも下げる時期ですが…。