忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その239 今日の幸せ

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   毎日がフィルムの早送りのように過ぎて、四月も最後の日曜日に!時は陽春、新緑
   のときめきと同時に大型連休の前半に入りました。ハナミズキも真っ盛りで、一青窈
   (ひとと よう)さんの『ハナミズキ』の歌詞のように、白やピンクの総苞が空を押し上げ
   ています。
   その空の下、桜橋の上流左岸で数年ぶりにフデリンドウに出会うことができました。
   フェンス越しに見ると、ブルーの点にしか見えないほどの小さな姿ですが、10個以上
   も花を開いている株にも出会いました。下草や枯れ枝の間にフデリンドウを見つけた
   時は、「ああ幸せ!」 と、何度もつぶやいてしましました。消費税の3%アップや社会
   保険料の負担増、年金支給額の減額も何とかなるサ…と。
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   赤毛のアンの生まれ故郷・プリンスエドワード島で見たセントローレンス湾のブルー。
   ギリシャ半島の突端・スンニオン岬で目にした地中海ブルー、西伊豆海岸から望んだ
   駿河湾のブルー…そんな記憶が甦ってくるような上水堤のフデリンドウの蒼。 桜橋か
   ら小平四中のグランド前にかけて、フデリンドウが点在しています。草丈が10センチ
   に満たないので、注意してないと目につきませんが…。
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   フデリンドウはリンドウ科の多年草で、春に咲くのでハルリンドウとも。花冠の先は5
   つの長い裂片と5つの短い裂片(副片という)に分かれています。長い裂片の裏側は
   緑色で、曇りの日や日中以外は花を閉じ、緑色のところだけが外に来るようになって、
   折りたたまれています。筆先に見える姿から筆竜胆の名称になったそうです。
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   商大橋上流ではジュウニヒトエにも出会いました。上水堤で出会ったのは5~6年ぶ
   り、2回目です。灰色がかった薄紫色の花穂が地面と同系色なので、目立ちません。
   シソ科の多年草で、草丈は10~15センチ。階段状についた花穂の形が、平安時代
   の官女の十二単の衣装姿に見立てられ、その名前になったといわれます。
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   同じ姿をして一回り大きいセイヨウキランソウは園芸種。鮮やかな青紫色をしている
   ので目立ち、繁殖力も強いらしく、近年は上水堤でもよく見かけるようになりました。
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   鎌倉橋から上流、津田塾大キャンパス前の堤ではチゴユリが殖えてきました。初々
   しい黄緑色の葉陰に白い小さなランプのような花をつけて、初夏の風を感じさせて
   くれます。ユリ科の多年草で、たくさん並んで咲いている姿が稚児行列に見立てら
   れて、稚児百合に。花径は2センチ足らず、白い6弁の花を俯きかげんに咲かせて
   います。
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   ワオー!もうキンランも咲いているではありませんか。黄色の鈴に似た蕾をつけて
   立ち上がってくると、辺りが輝いてきます。美しく気品に満ちて、キンランに出会う幸
   せを今年も味わうことができました。
   毎日のように上水堤を歩いている女性の話では、昨年より株数が少なく、盗掘され
   たみたいだと。
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   確かに中央公園前の堤では、キンランの株が昨年より激減しているように思いまし
   た。この付近の堤はフェンスが低いせいか、盗掘されやすいようです。
   持ち帰っても根付かせるのは難しいのに…盗掘が絶えないのは残念です。上水は
   歴史的文化遺産として、国の史跡に指定されています。堤の景観を守るためにも
   キンランを大事にして、次代へバトンタッチしたいですね。
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   津田塾大キャンパスの近くで、久しぶりに画家で写真家の鈴木忠司さんに出会い
   ました。新緑の堤を描いておりました。今日明日にもエナガの巣立ちを控えており、
   ウラギンシジミなどの蝶の産卵、羽化の観察などに追われて、一番忙しい時期だ
   そうです。
   2008年の立春に公開した「玉川上水オープンギャラリー」の展示も、各節気ごと
   に作品の入れ替えを続けておられます。
   5月5日(月)~20日(火)の展示は、小平グリーンロードの立夏と玉川上水の野
   鳥・巣立ちの写真展だそうです。きっと巣立つ瞬間のエナガの最新の写真も見ら
   れることでしょう。巣立った後、お決まりの枝に留まっているのは 20~30分で、
   その後は一人立ちして行くそうです。自然界は親離れ子離れの時期なんですね。
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   上は鎌倉橋の付近で出会ったイヌザクラ。 葉や幹は桜ににているけど、花は似
   ていぬからイヌザクラ(犬桜)。古くからの土地の方たちからは、「なんじゃもんじゃ
   の木」と呼ばれてきたそうです。
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by love-letter-to | 2014-04-27 20:54 | 道草フォト575 | Comments(2)
Commented by kikue1017 at 2014-04-27 23:22
love-letter-to さん
≪道草フォト575 その239 ≫本当に素晴らしい記事で
何時も楽しく有意義に拝見しています。
長く続いていて感心しています。
玉川上水の目利き博士ですね。
とても参考になります。
金襴見に行きます・・・・玉川上水も歩きます・・・・・
孫の幼稚園お迎え頼まれた時は、早めに出て散策してみます。
明日も頼まれたので歩こう・・・・Byおくさま
Commented by love-letter-to at 2014-04-28 13:12
kikueさん、コンニチハ!
玉川上水だけでなく、市内のどこを歩いても、
草木の花が咲き競って、楽しい発見がある時期ですね。

お孫さんの幼稚園へのお迎えがてら、一緒に歩ける
なんて、幸せな時間です。大事にして下さい。
そういう時間がお孫さんにとって、有機肥料になると
思います。
上水の道草歩きは私にとって、色々なことを教えて
くれる時間です。心のゆとりや連想も掻き立ててくれ
ますし、様々な出会いがあります。
国木田独歩が「山林に自由存す」と、詩に詠んでいます
が、その意味が分かりかけてきました。
コメントを有難うごさいました。