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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その272 暮早し

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   日本海側をはじめ中国四国地方でも大雪が伝えられ、いよいよ冬到来を感じるここ
   数日。12月第2日曜日の今日は義士討ち入りの日。よりによって討ち入りの日に衆
   議院選挙・投票日とは!
   陽射しの割には日中の気温は10℃に達しないで、景気回復も空回りしているみたい
   です。中央公園付近まで上水堤を歩いてみました。降り積もった落葉を踏みしめなが
   ら歩きだすと、枯葉色のシジミ蝶もヒラヒラ。カメラでは捉えきれませんでしたが、彼ら
   も仕事納めを急いでいるようでした。
   3時を回ると、上水堤はもう夕刻の影が…。鎌倉橋近くのバス停で、にじバスを待って
   いると、津田町アパートの方が植えたのか、ダークレッドの薔薇が2輪見頃でした。
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   薔薇は本来四季咲きが多いそうですが、冬に咲いている薔薇は端正な姿を長く保っ
   て凛としています。この冬薔薇のお陰でバスを待つのも楽しいひとときに。
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   鎌倉橋の近くでは 落葉に半ば埋もれるようにして、オモトが真っ赤に熟した実をつけ
   ていました。四季を通じて 緑を保ち、大きな葉が冬の寒さから赤い実を守り、何年も
   青々として子孫を増やし続けことから、万年青と書いてオモト。慶長11年、徳川家康
   が江戸城へ入る時、家臣が献上したとも伝えられています。
   江戸時代は 主に大名のもとで栽培が行われ、次第に一般庶民にも広がった古典園
   芸植物の代表だそうです。
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   オモトの近くでは、ヒヨドリジョウゴも赤い実の房を保っていました。赤熟したホウズキ
   かミニトマトに似ています。ヒヨドリジョウゴは多年生のツル植物で、日本全国に生育
   していますが、周囲を覆い尽くほどには繁茂せず、上水堤でもひっそりと棲息してい
   ます。
   8月から9月にかけて咲かせる小さな白い花はなかなかユニーク。花冠が5つに裂け
   て反り返り、鳥の翼さながら。細長い雌しべの回りを囲んでいる黄色い雄しべも鳥の
   嘴のように見えます。花も実も楽しませてくれるヒヨドリジョウゴ。その名前の由来は
   ヒヨドリが好んでこの実を食べることからだそうですが、実にはソラニンという神経毒
   を含んでいるので、食べることはないらしいのですが…。 
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   落葉路を歩くのはロマンティックで、年齢も忘れて何処までも歩いていけそうな気分
   になりますが、上水沿いのお宅では大変でしょうね。落ち葉でパンパンに膨らんだポ
   リ袋によく出会います。また、堆肥用に落葉を集めに来ている姿にも出会います。上
   水の風物詩です。
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   これから10日前後が落葉の最盛期。落ち葉の画像をピックアップしてみると…。
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            落ち葉降る我が人生の並木路に。
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by love-letter-to | 2014-12-14 20:36 | 道草フォト575 | Comments(3)
Commented by picarbabu at 2015-02-18 17:00 x
最近は落ち葉が邪魔者扱いになってしまいましたね~青梅街道沿いの古くからの農家の庭にある大きな欅の見事な枝が年々伐採されて、本来の姿がどんどん消えていきます。寂しいですね~最近では青梅街道駅の直ぐ横の大欅が3本も見るも無残な姿に・・・・・・
Commented by picarbabu at 2015-02-22 13:07 x
大正9年に「少女号」に発表された「おち葉のおどり」という童謡が大好きで、歌の出前の際によく歌います。「つくえの上に わすられた 赤い人形 目をあけば 冬の日ざしの さみしさに 庭のおち葉が まいおどる つくえの上に まよいきた 庭のおち葉の おどり子は ねんねの歌も 歌わねば 赤い人形 見るばかり」  
Commented by love-letter-to at 2015-02-22 21:09
picarbabu さん、落ち葉に寄せてコメントを頂き有難う
ございました。
玉川上水沿いの上水本町辺りでは、落ち葉を可燃ごみ用
のポリ袋に詰めておくと、近隣の農家や園芸家が堆肥用
として回収してくれるそうです。
また、水道局小平監視所のスクリーンに溜まった落ち葉
も、一部は近隣の農家との契約で回収されることになっ
ているそうですが、落ち葉の最盛期にはとても回収しき
れないで、ごみ焼却場へ。都市にとって落ち葉の処理は
かなり負担になっています。でも、雑木林や街路樹がな
いと、町の景観は殺風景になり、季節感も失われてしま
うでしょう。ああ落ち葉、されど落ち葉です。