人気ブログランキング | 話題のタグを見る

忘れ得ぬ人々& 道草ノート

ankodaira.exblog.jp
ブログトップ

道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて

道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_1972717.jpg
   いよいよ4月!最初の日曜日は花の雨になってしまいましたが、今春の桜は全国
   的に開花から満開まで3~4日と異例に早く、桜前線も早足で北陸から東北へ。
   都内の桜もあっという間に満開になり、お花見日和にも恵まれました。
   その一日、都内に住む友人と小金井市内の野川沿いの桜を訪ねてみました。貫
   井神社境内の急斜面降りて野川沿いを都立武蔵野公園付近まで。護岸工事が
   されてない野川の流れと土手から河川敷に枝垂れる桜を楽しんできました。

   帰路は崖線沿いのハケの道をぶらぶらと。「これで今年の桜も見納めね」 と立ち
   寄った金蔵院の山門をくぐると… 幻惑されるような光景に出合いました。見事な
   枝垂れ桜越しに弘法大師像がみえました。大師は入滅後も 肉身はこの世に留
   まり、救いの手を差し伸べているという伝説がありますね。
道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_19135448.jpg
   金蔵院は戦国末期、室町幕府13代将軍・足利義輝が二条城にて襲撃された「永
   禄の変」の一年後中興された古刹で、小金井尋常小学校や小金井役場も置かれ
   た場所だそうです。
   魂を吸い取られるとか息を飲むほどと称される満開の桜。花も樹形も美しく、その
   魅力は書き尽くせません。この枝垂れ桜も見応えがありました。強まってきた風に
   煽られて、乱れる樣は一層その美しさが…。
道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_19172118.jpg
   連雀通りとハケの道の崖線の中ほどにある金蔵院には、時折り散策者が訪れる程
   度で、私たち二人は心行くまでお花見を楽しみました。小金井駅南口まで 10 分足
   らずの距離でした。
道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_19194267.jpg
   野川沿いでは、河川敷でお花見をしているグループや親子の姿が見られました。
   土手から張り出した桜が頭上に広がって、花のテントの下でお花見を静かに楽しん
   でいるようでした。平安の昔は「花」と言えば梅だったそうですが、平安期以降の詩
   歌では「花」は「桜の花」とされ、特別の思いを持ち続けているのではないでしょうか。
   蛇行している野川の水も澄んで目に染みるよう。
道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_19203224.jpg
   初夏並みに気温が上がって水遊びしていた幼児の姿も、シニア世代の私たちの目
   を愉しませてくれました。幼い子らを見るとみんな可愛く、胸が熱くなるこの頃です。
道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_1922583.jpg
   天神橋付近には枝垂れ桜の並木がありますが、この日はまだチラホラでしたが、レ
   ンギョウ(連翹)の黄色が鮮やかでした。レンギョウは中国原産で英名はゴールデン
   ベル。4枚の花弁が深く切れ込んだ花の形が釣鐘に見えます。河川敷を歩く人たち
   の歓声が土手の上まで届いてきました。

   今日の雨にも持ちこたえた桜の下で、明日、入園入学式を迎える小中高生も多いこ
   とでしょう。おめでとう!幸あれ!

        ・・・・・・・「バイオリンの音を楽しむ会」へのお誘い・・・・・・
   
道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_12393040.jpg
   ヴァイオリンの名器ストラディバリウス演奏会が今月12日14時から、津田公民
   館で開かれます。小平市内に住むヴァイオリニスト黒沢誠登さんが所有している
   ストラディバリウスでクラシックの名曲や親しまれている童謡、ポピュラーなどを
   演奏するサロン ミニコンサ ートです。 黒沢さんは東京フィルハーモニー交響楽
   団のバイオリン奏者を務めています。津田公民館友の会主催、参加費500円。
           問合せは042・341・3991山根さん。

道草フォト575 その288 去りゆく桜に寄せて_f0137096_19241417.jpg


by love-letter-to | 2015-04-05 19:25 | 道草フォト575 | Comments(3)
Commented by picarbabu at 2015-04-07 11:03 x
金蔵院の見事な[枝垂れ櫻]、一度尋ねてみたいと思います。「レンギョウ]も綺麗ですね~
マンションの同じフロアの[翼]ちゃん(女の子)が小学校を卒業して中学生になりました。引っ越して来た時は2歳で、お母さんの膝にちょこんと座っていたのが・・・[光陰矢の如し]!!!
小学校4年生から友達だった男の子も、大学生に。昭和3年に結成された[JOAK唱歌隊]の歴史と第1期生の叔母の足跡を辿る作業は3年後の結成90周年を目指していますが・・・・・・・
Commented by picarbabu at 2015-04-08 17:27 x
4月8日は花祭り=お釈迦様の誕生日で[仏生会]が寺々で行われます。仏教では成道会(12月8日)、涅槃会(2月15日)と並んで、三大法会の一つとか。古くは豊作を祈る農耕儀礼や先祖の霊を迎える儀式に関係があり、この日には田に入るのを避けたり、庭や田に花を飾ったりしたといいます。母方の叔母でJOAK唱歌隊の第1期生[欠畑貞子]の父親(当方の祖父)は警視庁の巡査から[増上寺]の僧侶になりました。早稲田大学で同期だった増上寺の大僧正の影響があったとか。その後、昭和11年頃に[京都知恩院の上海別院]に派遣され、終戦で命からがら着の身着のままで帰国しました。叔母は昭和12年頃にJOAK唱歌隊と東京音楽学校を辞めて、上海に渡り、母親(東京音楽学校=現東京芸大卒)が園長だった知恩院上海別院の付属幼稚園を手伝っていました。当方の家内の父親も京都西本願寺の僧侶で、最後は築地本願寺の副輪番でしたが、福岡への転勤を断って、練馬区に自分の寺を建て、西本願寺の布教師として全国を巡回していました。叔母貞子の妹は鶯谷駅近くの根岸の里の江戸時代から続く寺に嫁入りし
90歳になりましたが元気です。
Commented by love-letter-to at 2015-04-09 22:31
picarbabu 様
昨日4月8日、花祭りには雪が降り、凍えるような一日になりました。所要があって国立まで出かけましたが、寒いの何のって!大学通りの桜はほとんど散っておりましたが、霙に交じって桜の花びらが舞い降りてくるのは痛ましい限りでした。
国立では築50年の古い民家を改修したギャラリーで、1時間ほどオーナーから話を聞きましたが、暖房がほとんど効かなくて冷蔵庫の中にいるみたいでした。寒さでダウン状態です。4月の雪は東京では5年ぶりだそうですね。
警察官から仏門に入られた祖父、ご自分でお寺を建てられた奥様の父上のなど、NHKテレビ番組の「ファミリーヒストリー」に匹敵しそうですね。JOAK唱歌隊1期生の叔母・貞子さんの
足跡をたどるドキュメントの完成を楽しみにしております。
今夜はこれにて失礼します。コメントを有難うございました。