いよいよ4月!最初の日曜日は花の雨になってしまいましたが、今春の桜は全国
的に開花から満開まで3~4日と異例に早く、桜前線も早足で北陸から東北へ。
都内の桜もあっという間に満開になり、お花見日和にも恵まれました。
その一日、都内に住む友人と小金井市内の野川沿いの桜を訪ねてみました。貫
井神社境内の急斜面降りて野川沿いを都立武蔵野公園付近まで。護岸工事が
されてない野川の流れと土手から河川敷に枝垂れる桜を楽しんできました。
帰路は崖線沿いのハケの道をぶらぶらと。「これで今年の桜も見納めね」 と立ち
寄った金蔵院の山門をくぐると… 幻惑されるような光景に出合いました。見事な
枝垂れ桜越しに弘法大師像がみえました。大師は入滅後も 肉身はこの世に留
まり、救いの手を差し伸べているという伝説がありますね。
金蔵院は戦国末期、室町幕府13代将軍・足利義輝が二条城にて襲撃された「永
禄の変」の一年後中興された古刹で、小金井尋常小学校や小金井役場も置かれ
た場所だそうです。
魂を吸い取られるとか息を飲むほどと称される満開の桜。花も樹形も美しく、その
魅力は書き尽くせません。この枝垂れ桜も見応えがありました。強まってきた風に
煽られて、乱れる樣は一層その美しさが…。
連雀通りとハケの道の崖線の中ほどにある金蔵院には、時折り散策者が訪れる程
度で、私たち二人は心行くまでお花見を楽しみました。小金井駅南口まで 10 分足
らずの距離でした。
野川沿いでは、河川敷でお花見をしているグループや親子の姿が見られました。
土手から張り出した桜が頭上に広がって、花のテントの下でお花見を静かに楽しん
でいるようでした。平安の昔は「花」と言えば梅だったそうですが、平安期以降の詩
歌では「花」は「桜の花」とされ、特別の思いを持ち続けているのではないでしょうか。
蛇行している野川の水も澄んで目に染みるよう。
初夏並みに気温が上がって水遊びしていた幼児の姿も、シニア世代の私たちの目
を愉しませてくれました。幼い子らを見るとみんな可愛く、胸が熱くなるこの頃です。
天神橋付近には枝垂れ桜の並木がありますが、この日はまだチラホラでしたが、レ
ンギョウ(連翹)の黄色が鮮やかでした。レンギョウは中国原産で英名はゴールデン
ベル。4枚の花弁が深く切れ込んだ花の形が釣鐘に見えます。河川敷を歩く人たち
の歓声が土手の上まで届いてきました。
今日の雨にも持ちこたえた桜の下で、明日、入園入学式を迎える小中高生も多いこ
とでしょう。おめでとう!幸あれ!
・・・・・・・「バイオリンの音を楽しむ会」へのお誘い・・・・・・
ヴァイオリンの名器ストラディバリウス演奏会が今月12日14時から、津田公民
館で開かれます。小平市内に住むヴァイオリニスト黒沢誠登さんが所有している
ストラディバリウスでクラシックの名曲や親しまれている童謡、ポピュラーなどを
演奏するサロン ミニコンサ ートです。 黒沢さんは東京フィルハーモニー交響楽
団のバイオリン奏者を務めています。津田公民館友の会主催、参加費500円。
問合せは042・341・3991山根さん。