折々通信No.38 金の鈴と

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        金蘭や行き交う人も微笑んで
   大型連休に入りました。企業によっては10連休もとれるそうですが、5月1日の今日
   は最初の日曜日で八十八夜。立春から数えて 8 8日目のこの日は季節の変わり目
   で、「八十八夜の別れ霜」ともいわれ、遅霜の時期とも言われます。「茶摘み唄」にも
   歌われているように一番茶摘みの候でも。
   玉川上水堤では先月25日頃からキンラン(金蘭)が開花して、行き交う人を楽しませ
   てくれています。両岸の雑木林の新緑、下草の緑に包まれた堤で立ち上がり、金の
   鈴のような蕾を解いて光を放っているように見えます。
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   キンランは地生ランの一種。人工栽培はきわめて難しいとされています。草丈は30
   ~50㌢、1㌢そこそこの花冠を2~3個から10数個つけている茎もあります。カメラ
   を向けていると「金蘭が咲きましたね」「今年は開花が早かったみたい」「殖えてきた
   ようで嬉しい」と、話しかけられることもしばしばでした。
   ある男性は「コナラとの共生関係が深いそうで、持ち帰っても育たないのに盗掘も絶
   えないなあ」と、嘆いていました。小松橋付近の新堀用水際に数本あったキンランが
   2~3日後には姿を消していたそうです。
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   金蘭の花弁5枚は全開せず、半開状態のまま3裂している唇弁にある赤褐色の斑紋
   を覗かせるのが特徴で魅力だそうです。私はどちらかと言えば鈴型の蕾状態の金蘭
   が初々しくて好きなのですが…。
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   鎌倉橋上流右岸で、フワフワの綿状の花房に覆われた大木が目につきました。近寄
   って確かめると カマツカの花でした。水路に覆いかぶさるように枝を張り、純白の花
   房をたわわに付けていました。
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   カマツカは北海道~九州、朝鮮・中国に分布している バラ科の落葉低木で、材質が
   硬くて丈夫なため鎌の柄に使われたことから鎌柄の名称に。牛の鼻環にも使われる
   ことから別名ウシゴロシ。名前からは想像できない純白の5弁の小花の径は8~9㍉、
   野ばらに近い姿をしています。葉が互生している長枝と、毎年ほとんど伸びずに葉が
   3枚輪生状に付いている短枝で形成されるため、花や実のないシーズンには判別し
   にくい植物の一種だそうです。秋には楕円形の赤い実をつけます。
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   鎌倉橋の左岸ではウツギも純白の花房をユラユラさせていました。「卯の花匂う垣根
   に…」の歌詞でお馴染みの卯の花ことウツギ。5日の子どもの日は立夏。いよいよ“夏
   は来ぬ”の候に。
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   上は上水本町のオープンガーデン柴山邸で開かれた「アイリッシュハープ」コンサート
   後のティータイムサロンで。柴山たづ子さんと桐朋学園大の同期生で、日本ではアイリ
   ッシュハープ演奏家の第一人者・菊地恵子さんがアイルランドの民謡や子守歌、「ダニ
   ーボーイ」「庭の千草」などを聞かせてくれました。心に染み入る音色にうっとり。
   アイルランドではハープは古くは詩や物語の暗誦の伴奏に使われ、楽譜がなく口承で
   伝えられ来たそうで、演奏はアバウトとというか楽器が歌い出すように奏でるのだそう
   です。アイルランドの国章はハープで、国旗にもハープが描かれている由来など菊地
   さんのトークもとても魅力的でした。
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by love-letter-to | 2016-05-01 22:53 | 折々通信 | Comments(0)

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