忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.39 風薫る候

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          薫風や風と歩いて羊追ふ
   5月第2日曜日の今日は母の日。大型連休も最後の日を迎えました。明日から築
   40年になる我が家の1階の床の張り替え工事が始まる予定で、連休中は家具を
   移動させたり、片付けに専念。その合間を見て風薫る候を味わいに。
   また40年以上も昔、八王子市内で農業や酪農を営む旧家を受け継ぐ青年たちに
   会ったことがありました。市街地に隣接した農地や牧場を如何に維持していくか…
   大きな課題を抱えた3人とも東京農大生でした。
   そのうちの一人、小比企町で酪農を受け継いだ磯沼正徳さんとは、その後も交流
   が続いており、牧舎の屋根に太陽光発電パネルを設置したのを機に訪ねてきまし
   た。還暦を過ぎて太目になった磯沼くんと久しぶりに裏山の放牧場まで散策。毛刈
   りを終えてスリムになった子羊も一緒に。
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   40年前は京王線山田駅まで広がっていた山林地には、戸建て住宅やアパートが
   立ち並んで、放牧場のフェンスの向かいは一変していました。
   でも、近隣の母子たちが牧場を訪れて、放牧場の牛たちに牧草を与えていました。
   牛舎を見学している姿もありました。牛や羊との触れ合いは食育や情操教育につ
   ながり、緑の広がる牧場は自然を体感できます。
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   ふと傍らを見ると、磯沼くんと子羊がまるで親子のように睦まじく、互いのアイコン
   タクトが何とも微笑ましくて…。こんな姿を見られるのも、牧場ならでは。小比企丘
   陵のなだらかな斜面で、風薫る季節を胸いっぱい吸い込んできました。
   牛舎には白黒のホルスタイン、小型ながら乳質の優れたジャージーなど4種が子
   牛や母牛を含めて約90頭もいて、5種目の赤ちゃん牛が数日前に誕生したそう。
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   牧舎の寝床に臭気を和らげるため、コーヒーの絞り滓を敷いたり、自動搾乳機を率
   先して導入したり。ジャージー牛乳で ヨーグルトやアイスクリームを製造するなど、
   磯沼くんの都市型酪農への挑戦は難しい課題も多いそうですが、長女の杏(あんず)
   ちゃんが大学で農芸化学を学んでおり、酪農にも積極的だそうです。最近は女性の
   方が粘り強く有望とか。磯沼牧場へは八王子駅南口から バスで15分ほど、中小比
   企バス停前です。

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   今年は晩春から一日で気温差が10℃以上も上下することがしばしば。日中の気温
   が25℃を上回る夏日もあったせいか、草花やツツジ、牡丹も先へ先へと開花してし
   まったと言う声を聞きました。
   玉川上水堤でも初夏を告げるウツギ仲間も白山吹も4月中旬から開花し、連休頃に
   楽しめる宝鐸草(ホウチャクソウ)も、昨日訪ねた時は残り少なくなっていました。茜屋
   橋下流右岸の群生地では 花期を終えていましたが、下流の貫井橋付近の両岸では
   今しばらく見ることができそうです。
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   最盛期には辺りを翡翠色に染める宝鐸草。お寺の伽藍の軒先に下がっている釣鐘・
   風鐸に似た薄い青磁色の花を下向きにつけ、風薫る季節に相応しい野草です。筒状
   の花の花弁はあまり開きませんが、先端はふっくらとした筒状になっており、優雅で美
   しいユリ科の多年草です。2連か3連が通常ですが、最近は多数の花を提げた姿も増
   えてきました。
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   野薔薇も咲き始めました。熊本地震から3週間以上も経ちましたが、まだ活発な地震活
   動が続いて、避難生活が長引いて集団食中毒が発生したり、体調を崩される方が増え
   ている折り、息子夫婦からの母の日プレゼント費用は被災地支援金に回してもらうよう
   にしました。
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by love-letter-to | 2016-05-08 19:38 | 折々通信 | Comments(0)