折々通信No.43 蜜源ガーデンで

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        詰め草や四つ葉探した若き日も
   6月最初の日曜日、この時期にしては湿度も低めで、梅雨入りはまだ先のことだと
   思っていたら、関東甲信越も今日、梅雨入りしたと外出先で知りました。例年より早
   めですね。
   先日、ライター仲間とランチを食べた直後、「谷保の蜜源ガーデンに行ってみない?」
   ということで、国立市谷保の生産緑地の一角で5年ほど前から、養蜂をやっている女
   性を訪ねました。「蜜源ガーデン」と称して350坪ほどの畑にクローバーやラベンダー、
   カスミソウ、チャイブなど年間60種ものハーブを育てています。クローバーの群落を見
   て、「四つ葉を見つけたら幸せになれる」と、競って探した時代もあったなァと…。
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   クローバーの名前で親しまれているシロツメクサは、ヨーロッパ原産マメ科の多年草。
   牧草として世界中に広まり、日本に渡来したのは江戸時代。ギヤマンと呼ばれたガラス
   器などを外国から運んで来る梱包のパッキングとして詰められたものから発芽したそう
   で、白詰草の名前に。赤詰草も。
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   この日、国立市内で飼われている羊も連れて来られていました。繁茂しすぎた草を食べ
   てくれると同時に、羊にとっても豊富な飼料にありつけてギブアンドテイク。しかし羊のよ
   く食べること!だからモコモコ太っているんだね。羊の前面に茂っているのはラムズイヤ
   ーというシソ科の多年草です。
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   ラムズイヤーはアジア西部、コーカサス~イラクにかけて分布。ワタチョロギの和名があ
   りますが、あまり使われてないそう。40~50㌢になる茎葉は銀白色の綿毛で覆われ、
   草の姿は白っぽく見えます。特に葉の毛並みはもふもふとして、その名のように羊の耳
   にそっくり。日本には大正初期に入ってきたそうです。
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   これまで見かけたことのない濃いピンクのファンタジックな花に出会いました。ネットで調
   べたらハナクルマバソウ(花車葉草)。アケボノムグラとも呼ばれ、アカネ科の多年草だ
   そうです。草丈は10~30㌢、先が5つに裂けて反り返った花径4~5㍉の小花がぼん
   ぼり状に集まって咲いています。その花序の径は2~3㌢で、クローバーの頭花と同じ
   くらい。
   小花がたくさん集合しているので、蜜蜂たちが喜びそうだと植えたのに、全く見向きもさ
   れず、蜜源には向かなかったそうです。コーカサス、イラン北部の原産で グランドカバ
   ーとして広く利用されているとか。
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   国内の養蜂家の多くは春先から花を追って、日本列島を南から北へ移動しながら採密
   するそうです。この養蜂場は「蜂と花と人の関係から豊かな未来を目指す」NPO法人と
   農地所有者、市民養蜂家2人の協働で、蜂の蜜源となる植物を育て、その一角に巣箱
   を置いて養蜂場に。養蜂家の一人、飯田典子さんはフォトジャーナリストで「ネグロス 希
   望の島―飯田典子写真集」 など、多彩な活動をしている女性です。薔薇の写真を撮り
   歩いている時、密蜂に出会い、その不思議さに惹かれて養蜂家に。凄くバイタリティに
   溢れた女性で、2年前からは年間240㌔もの蜂蜜を採取しているそうです。
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   ヤグルマギクで蜜を採集する西洋蜜蜂。集めた花粉も後ろ脚でしかっり抱えていまし
   た。西洋蜜蜂の働き蜂(雌)の寿命は孵化して40日ぐらい。その間、一日10数回も蜜
   採集に出かけ、一生かけて集める蜜の量はスプーン1杯ほど。その蜜を私たちは分け
   て頂くのですから、心して食べなければ…と。
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   採蜜作業も見学させてもらいましたが、今回はこの辺で。ミツバチは花から蜜と花粉を
   もらい、代わりに植物の受粉を助け、再生産を促す循環型の生態を確立した生き物で、
   近年では農産物の35%を支えているそうです。
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by love-letter-to | 2016-06-06 00:25 | 折々通信 | Comments(0)

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