折々通信No.44 梅雨どきの上水堤

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        梅雨どきに咲く花訪ね野に遊ぶ
   梅雨入りして1週間、6月第二日曜日に。晴れ間が多く比較的過ごしやすい日が続
   いており、玉川上水堤も高原のようで、遠出気分を楽しめます。桜橋から上流にか
   けて上水右岸には、オカトラノオの白い花穂が優雅に弧を描いています。
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   茎の付け根から 6弁の白い小花が開花するにつれ円錐形の房になり、カーブを描
   いて垂れ下がり、先端がちょっと上向きに。その円錐形の花穂が虎の尻尾に似てい
   ることから虎の尾。北海道~九州の丘陵の日当たりのよい草地などにに自生してい
   るオカトラノオの他、花序が垂れず湿地に生えるヌマトラノオ、茎に長い毛が多いノ
   ジトラノオもあるそうですが、断然オカトラノオが素敵です。
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   桜橋から一位橋にかけて、近隣では珍しい オカトラノオの群生が楽しめますが、紫
   陽花やキスゲなどに比べれば目立たないので、ウォーキングしている人から名前を
   聞かれることもよくあります。このエリアには花穂が15~20㌢もある長めの種類、
   10㌢ぐらいの短い花穂の2種類があり、短めはこれからが最盛期でしょう。
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   一位橋付近のオカトラノオの群生はまさに高原の雰囲気です。
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   同じエリアにはノアザミ(野薊)もあちこちに咲いて、武蔵野の面影を甦らせてくれま
   す。上水堤に咲くのは春から初夏にかけてのノアザミと秋のノハラアザミですが、ノ
   アザミの株が多く、赤紫色の花は 遠くからでも目立って、蝶をはじめ多<の昆虫も
   呼び寄せています。
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   ノアザミとノハラアザミの違いは開花時期とノハラアザミの方が枝別れが多く、その
   先端に頭花をつけているので花数が多いのではないかと。
   アザミの名の由来は、花に引かれて近づくと葉のトゲに刺される。つまり“あざむく”
   から来た説と、アザは昔はトゲの意で、トゲのある実から来たと言う説などがあるそ
   うです。
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   ノカンゾウ(野萱草)も咲き始めていました。上水堤の夏を象徴する野草でムサシノ
   キスゲやニッコウキスゲと同じユリ科のワスレグサ属仲間。忘れ草とも呼ばれます。
   忘れ草は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily。
   実際には翌日または翌々日に閉花するものも多いとか。中国では「金針」「忘憂草」
   などとも呼ばれ、憂きことを忘れさせてくれる花。このところの舛添都知事の政治資
   金流用をめぐる苦しい答弁には、うんざり。品位も問われる首長として恥ずかしい限
   りです。
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   梅雨どきは草木の命を育む季節、上水堤を歩くと紫陽花、額紫陽花、クチナシなど
   多くの花に出会います。最も多いのはドクダミですが、トウダイグサ (灯台草)、ノビ
   ル(野蒜)、ナワシロイチゴ(苗代苺)、ヤブジラミ(藪虱)など、1時間余り歩いただけ
   でも10数種に。
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   雑草と言われる類も多いけど、蝶や昆虫たちの食草になっております。多様な生物
   が生存することで、地域の自然環境が保たれて行くのではないでしょうか。
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   商大橋近くの新堀用水では、カルガモが3羽の小鴨を見守りながら、餌さを探して
   移動している姿に出会いました。咄嗟のことでボケボケですが、今年誕生した雛た
   ちも順調に育っているようです。嬉しい光景でした。
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by love-letter-to | 2016-06-12 18:15 | 折々通信 | Comments(0)

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