忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.48 今年最後の大賀ハス

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         古代蓮咲いて三日の宴かな     
   7月10日、第2日曜日の今日は第24回参院選の投票日でした。今回から選挙権が
   18歳以上に改定され、18~19歳の投票率とその影響が注目されましたが…。
   数日前、田無駅北口から歩いて10分ほどの所にある通称・東大農場のハス見本園
   へ。研究目的で栽培されている約200種の蓮うち100種あまりとスイレン(睡蓮)、コ
   ウホネ(河骨)、ヒツジグサ(未草)などが公開されています。
   今年は例年より開花が早かったそうで、古代蓮とも呼ばれる大賀蓮は最後の一輪を
   見ることができました。東大フィールドボランティアさんによると「開花して3日目で、ま
   さに見頃です」。蓮の花は開花して4日目には散り始めるそうで、ラッキー!花径は約
   30㌢、花心部がロウソクの灯りも見え、蜜蜂も蜜集めに勤しんでいました。
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   畳1枚分くらいのコンクリート製水槽ごとに大賀蓮や妙連、一天四海(いってんしかい)
   など日本の在来品種、中国で作出された品種、朝鮮系、ベトナム産、アメリカ原産の
   黄花蓮とその交配種など 100種余りが1カ月にわたって次々と開花。品種名も記さ
   れており、品種名とその花の色や姿を見比べながら歩いてみると…。
   「原始蓮」は千葉市旧検見川町・元東京大学厚生農場地下の青泥層より発掘した蓮
   の種の発芽に成功した大賀一郎博士の自邸(府中市)で、栽培されていた蓮だそう。
   大賀蓮に似ていますが、開花時の色は少し淡くほんのりと。
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   日本の在来品種「紅万々」。八重咲きで花弁数が50枚以上あり、紅々と輝いていま
   した。「白万々」もありましたが、取り逃してしまいました。
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   白い花びらの縁紅が美しい「精華」は、京都府南部の久御山町・内田蓮園で古くから
   守り育てられてきた品種。大規模な干拓事業で姿を消した巨椋(おおくら)池に自生し
   ていた蓮だそうです。
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   蓮では珍しい黄花系の「アメリカ黄蓮」。分類学的にはハスとは別種のキバナハス。
   ミシシッピ川流域から南米北部に自生。花は黄色で花托や雄ずい、雌ずいも黄色。
   花径は23~26cm。花弁は18~22枚で細長く、閉じるときねじれながら閉じる。開
   花3日目には花弁が落ちてしまうことも。花柄120cm、葉柄100cm。葉の上面は滑
   らか。日本の気候や土壌に合わず、腐敗病に罹りやすいため 土壌管理や植替えを
   毎年行なう必要があるそうです。
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   ここ生態調和農学機構の前身の一つ緑地植物実験所で作出され「知里の曙」。クリ
   ームイエローと紅色のグラデーションが素敵で、花びらが舞うように開花。
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   やはり旧緑地植物実験所で作出され、生態調和農学機構が発足した2010年(平成
   22) に出願し、翌2011年に品種登録された「緑地美人」。中国系「琴台歌手 」の種
   子と「アメリカ黄蓮」の花粉を交配、選抜した品種です。咲き始めは 黄色味がかった
   紅色で、徐々に紅色が薄くなり爪紅状に変化します。早咲き品種で、6月上旬から8
   月中旬まで次々に花を咲かせます。草丈が比較的小さく、鉢植えでもよく咲くとか。
   東京大学名での品種登録第1号です。
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   正門からハス見本園へ向かう途中の芝生では、近くの保育園児たちが遊びに訪れ
   ていました。幼稚園児や小学生たちも集団見学によく訪れるそうです。
   ハス見本園は今月22日まで火~金曜日9~11時、無料で公開されています。大雨
   ・強風・雷・酷暑などの場合は予告なしに中止に。本館前で園内で収穫したじゃがい
   もなどを即売していることもあります。
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by love-letter-to | 2016-07-10 22:20 | 折々通信 | Comments(0)