忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.53 昼下がりの涼

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         昼下がり一服の涼目に耳に
   細く開けおいた窓からの涼気に目覚めた8月第2日曜日の今朝。例年なら月遅れの
   盆休み期間中は ねっとりとした残暑に、心身ともにぐったりしているのですが、今朝
   は初秋を感じました。西日本では37℃以上を記録する猛暑が続いていますが…。 
   小平市内の街中では休んでいる商店が多く、信号待ちの車両も少なく蝉時雨が一段
   とボリュームアップ。車の警笛も掻き消すほどです。上水堤でもツリガネニンジンや
   シラヤマギク、ノコンギクなどが咲いて秋の気配濃厚に。残暑の陽射しの中でも涼
   味を。
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   薄紫色の釣鐘型の花を輪生して、数段に咲かせているツリガネニンジン(釣鐘人参)
   はキキョウ科の多年草で、茎丈は40㌢から1㍍に達する株も。一位橋下流右岸の自
   生野草観察ゾーンでは、これまでになく殖えて小さな釣鐘を風にユラユラ。鐘の音が
   聞こえてくるようです。
   花の径は2㌢前後と小さいながらも、見れば見るほど造形の素晴らしさにも惹かれま
   す。薄紫色の釣鐘の縁がほんのり緑色で、涼しそう。その名は釣り鐘状の花が咲き、
   大きな根が朝鮮人参に似ていることに由来しているそうです。
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   野菊の仲間でも七月半ば過ぎから開花するシラヤマギク (白山菊) はことに素朴で、
   ひなびた味わいがあります。開花時から花弁が8~10 枚と少なく、歯の欠けたお婆
   ちゃんのようだとも。晩秋まで長く咲き続けるので、上水堤の景観になくてはならな
   い存在です。
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   シラヤマギクは北海道から九州、朝鮮・中国に分布するシラヤマギクは、山地の草原
   や道ばた、明るい森林中に生育し、高さ1~1.5m。茎の上部は枝分かれし、散房状
   の花序にまばらに頭花をつけます。キク科の花の特徴で、花びらの一枚一枚が花で、
   つまり頭花は花の集合体。春の若芽はヨメナ(嫁菜)に対してムコナ(婿菜)と呼ばれ、
   かつては食用にした地方も。
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   上水堤にはタマアジサイ(玉紫陽花) も数多く植わっており、宝珠のような蕾が膨らん
   でくるのを楽しみにしていても、蝿やアリマキのような小虫にたかられて、虫食い状
   態になっていることもしばしば。
   鎌倉橋付近の新堀用水際で数輪開花しているのに出会いました。淡い青紫の房
   状の花から多数の蕊を出して薄紫色の炎のよう。周囲の白い4弁花は装飾花です。
   玉紫陽花と呼ばれてもユキノシタ科の落葉低木で、ガクアジサイ(額紫陽花)に似てい
   ます。
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   昭和記念公園で開催中の 「サギソウまつり」会場を訪ねてみました。小平市内でサギ
   ソウの栽培と普及を長年続けられていた故宮奈利喜さんが球根を寄贈。栽培指導もさ
   れて20年近くに。当初は3000球ほどの球根が栽培ボランティアによって受け継が
   れ、今年は2万5000球が開花。白鷺が乱舞するような花を咲かせていました。
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   西立川口を入った所に総合案内所があり、その北側の「さざなみ広場」と「水鳥の
   池」に沿って、大花壇や箱庭風の「風景花壇」、水鳥池の北東部にある「花木園展示
   場」には自生風の鉢植えやサギソウを題材にした写真、和紙工芸、染色作品などが
   展示。「とんぼの湿地」近くの清流の池には「サギソウ筏」も浮かべられ、宮奈さん
   の思いも見事に開花していました。 「サギソウまつり」は 今月31日まで10~15時
   開催中です。

   明日は71年目の終戦記念日。戦争を体験し、父母兄弟をはじめ叔父叔母、祖父母、家
   や町、日常の暮らし一切を奪われた悲惨な体験を語れる世代も老いて、全人口の13%
   足らずになりました。
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by love-letter-to | 2016-08-14 18:13 | 折々通信 | Comments(0)