忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.60 木犀香に導かれ

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           立ち止り立ち止り聞く木犀香
  いよいよ十月、最初の日曜日は久しぶりの秋晴れに。先週初め頃から金木犀が
   香り始めました。我が家も両隣も、裏の家にも金木犀があり、窓を開けると 木
  犀の甘い香りが室内に漂ってきます。朝一番の香りは気分を弾ませてくれ、宵闇
  から忍び込んでくる甘い香りは心を癒してくれます。
  金木犀の香る候は一年で最も心地よい季節ではないかしら。すぐ近くまで用足し
  に出かけても木犀香に出会います。路地から路地へ歩いて、どんな樹形をしてい
  るのか見て歩くのも楽しみです。無剪定で伸び伸び枝葉を茂らせている金木犀、
  こんもりと剪定された樹形、茂った樹木の間で密やかに香りを放っている木犀も
  ありますが、香りがその在り処をおしえてくれます。香道では「香りを聞く」と
  言うそうですね。
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   金木犀の花は遠目にはオレンジ色の顆粒をまぶしたように見えますが、樹腋か
  ら短い花柄を伸ばした先に4弁の雌花を房状に付けている。花の径は5~8ミリ
  で、雌しべが2本。花びらも雌しべも意外にぼってりしています。
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  中国南部の桂林地方原産のモクセイ科の常緑小高木で、中国語では”桂”は木
  犀のことを指し、『桂林』の地名もこのモクセイの木がたくさんあることに
  由来するとか。
  江戸時代初期に渡来して主に庭木として愛されてきたそう。小平団地では3
  階のベランダに届きそうな大木も。花言葉は「謙虚」「気高い人」。
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  金木犀の香る候は萩も見頃。玉川上水堤にも萩はあちこちで見られますが、府中
  街道にかかる久右衛門橋から上流右岸では、波打っている萩すだれも楽しめまし
  た。あるかなき風にも揺れるので撮りにくかったけれど…。
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  この時期は蝶も子孫を残すことに追われているのか、花に止まっていることが
  多く、写真に撮りやすいので黄蝶、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、
  ヒカゲチョウなどの姿をキャッチできました。
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   下暗がりや秋雨に似合う風情のシュウカイドウ(秋海棠)も見頃。花径2~3㌢
  程度の淡紅色の花が可憐です。庭植えで見かけることが多いのですが、上水堤
  でも、桜橋上流の新堀用水際で見かけます。
  雌雄異花同株で雄花は上方に正面に向いて開き、中央に球状に集まった黄色
  の雄蘂が目立ち、4枚に見える花弁の左右の小さな2枚が実際の花弁で、上下
  の花弁の見える大き目の2枚は萼だそうです。
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  雌花は下方に垂れ下がった状態で花柄を伸ばして、下向きに開花、三角錐状の
  子房を持ち、花弁はなく、花弁に見える萼が2枚。上部の雄花の花粉をキャッチ
  して受粉するようです。子房に3枚の稜があって垂れ下がっています。見慣れた
  花ですが、不思議な習性を持つ花です。
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by love-letter-to | 2016-10-02 20:31 | 折々通信 | Comments(0)