庭先の陽射し弾んで枝垂れ梅
まだ寒中ですが、1月最後の日曜日は冷え込みも底から脱したように、
明るい陽射しに恵まれました。何よりも温かい陽射しが嬉しく感じる
日々。少し遠出もしたくなりました。
上水堤で中央公園付近に差し掛かると、甘い香りが漂ってきました。
もしかして…と、粕谷家の梅林に立ち寄ってみたら、パラソル状に仕
立てられた枝垂れ梅2本が七八分咲きになっていました。例年より2
週間ぐらい早めでしょう。
粕谷家は上水本町一帯の旧家で、2本とも先々代が手塩にかけて育て
たそうです。10日ほど前には1~2輪が走り咲きしていただけなのに、
昨日はてっぺんから枝先にかけて、開花が進んでいます。屋敷内には
紅白梅の古木や蕾の時は黄緑色の品種など20本あまり。母屋の裏側に
も数本の梅古木がある梅屋敷で、ここ10数年、楽しませてもらってい
ます。昨年、ばっさり剪定された幹からも小枝を伸ばして初々しい花を。
梅林の南側の畑地には蕗の薹もポツリポツリ姿を。キク科のフキ(蕗)
の蕾で、まだ地表に現れたばかりで、半ば土に埋もりながらも“おく
るみ”代わりの苞葉を剥いで、薄緑色の花を覗かせています。早春の
使者のお目見えです。このところ雨水が乏しく、地面がカラカラに乾
いて、気の毒ですが…。
隣地のお宅の見事な枝ぶりの白梅は満開でした。そして早くも蜂が蜜
と花粉集めに群がっていました。まだ時候は行ったり来たりするもの
の「春隣り」の季節なんですね。
中央公園・じゃぶじゃぶ池脇の休憩所では、西寄りに回った陽射しが
ベンチに扇形のシルエットを浮かび上がらせていました。
自動販売機で缶コーヒーを買って、ひと休み。日の入り時刻が伸びて
きたのを感じます。節分・立春も間近ですね。