忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.78 春を探して

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           節分草あちこち向いて丈3寸
     2月最初の日曜日。昨日の立春は三月並みの陽気でしたが、空気が
     カラカラに乾いております。予報では今日の午後から雨が降るとの
     ことで期待していたのですが…空振り(降り)のようですね。
     今月早々、セツブンソウ(節分草)が開花していると聞いて昭和記念
     公園・こもれびの丘を訪ねてみました。例年なら2月半ばから開花
     するのに、もう満開でした。…と言っても、緩やかな傾斜地にポツ
     リポツリ氷片を散らしたようで、カメラを地に置いたり、腹這いに
     なって撮っている人が見られました。さらにあっち向き、こっち向
     きで草丈も10㌢余り。小さな春です。傍らの松ぼっくりが巨大モニ
     ュメントに見えました。
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     セツブンソウはキンポウゲの仲間で、節分の頃から開花するので節分
     草と。花径2~3㌢、純白の花びらに見えるのは5枚の萼です。本来
     の花弁は退化して花芯部を取り巻いている黄緑色の玉:蜜源(ネクター)
     になっているとか。居合わせた節分草に詳しいカメラマンから教わり
     ました。秩父など石灰岩地帯に自生しているそうで、自生地とは趣が
     違うとも。
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     この日はNHKのロケ隊も来ており、午後6時過ぎからの首都圏ニュー
     スで節分草の開花が伝えられました。
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     同公園のガイドボランティアさんに薦められて、花木園付近のフクジュ
     ソウ(福寿草)も訪ねてみました。まだ開花し始めたばかりでしたが、
     林床のあちこちに大小の群生が輝いて。
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     元日草、朔日草とも呼ばれ古くから親しまれてきた福寿草ですが、学名
     はAdonis amurensisで「アムール川流域の」アドニスです。アドニス
     はギリシャ神話に登場するイノシシの牙に突かれて 死んでしまった青
     年の名前に由来するとか。欧州産の原種は血のように赤い花だそうです。
     花の名前の由来はドラマティックで、古代史やギリシャ神話に由来する
     ことも多く、人との関わりも面白いです。福寿草は全草有毒とのこと。
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     福寿草の近くにはスノードロップの大小の群生も。直訳すれば雪の雫。
     その名のような姿をしているヒガンバナ科の球根植物です。ヨーロッパ
     ~コーカサス地方原産で、和名はマツユキソウ(待雪草)。
     ヨーロッパでは古くから親しまれており宗教との関わりも深く、神話や
     伝説も多く、キリスト教では2月2日の聖燭節(キャンドルマス)の花と
     されているそうです。
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     花は外側に大きめの花びらを3枚、その内側に小さな花びらも3枚。内
     側の花びらは重なり合って筒状になり、緑色の斑をつけるのが特徴です。
     気温が極端に低くなったり、夜になると外側の花びらを閉じて温度調節
     をするそうで、植物に備わったメカニズムに関心してしまいます。
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     花木園では紅梅も白梅も咲き香っていました。今春は南方から運ばれて
     くる大気の影響で、気温の上がる日が多く、ことに関東東海など太平洋
     岸は花の開花が早いとのこと。でもまだまだ寒戻りに要注意ですね。
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     水鳥の池では番らしい鴨が二羽、気持ちよさそうに日向ぼっこを。

      ・・・・東京農工大学科学博物館・友の会サークル作品展・・・・
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     明治時代に農商務省農務局蚕病試験場に設置された「参考品陳列場」
     からはじまって、蚕の育成や養蚕業に関わる貴重な道具や資料を数多
     く所蔵している東京農工大学科学博物館で、繊維と手仕事に関わる伝
     統技術を受け継ぎ、伝えようと「友の会」サークルが発足して36年。
     「絹」「織物」「藍染」「型絵染め」「ひも結び」「レース」「組ひも」
     「手紡ぎ」「紬瑠かご」「わら工芸」の10サークルで活動しており、
     1年間の活動を通して出来上がった作品の展示会です。
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     2月11日(土)まで10時〜17時(入場は16時半まで。月曜の明日は休館、
     最終日は14時で終了)。JR東小金井駅西口から徒歩7~8分、入場無料。
     手仕事の素晴らしさと綿や羊毛、草木の蔓、藁など自然繊維が生活に
     大きな役割を担ってきたか、資源の乏しい日本で使い捨てやゴミ減量
     問題も考えさせられる展示会です。
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by love-letter-to | 2017-02-05 20:44 | 折々通信 | Comments(0)