忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.82 やよい月に

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        満作や遊行の境地ほど遠く 
     3月最初の日曜日。昨日今日の温かさで、まず咲くから
     満作あるいは万作と呼ばれるマンサクが玉川上水・商大
     橋上流の一角でも、満開状態になりました。
     細い紙っぺらのような花弁が4枚、捩れて開花。3~4
     個集まって樹木全体にびっしり花をつけることから、豊
     作の意で満作と名付けられたという説も。
     満作が咲くと、やっと春が来たと思う一方で、心を乱さ
     れることも多く、年相応に穏やかな暮らしをと思いつつ、
     程遠い日々です。
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     遊行とは…、五木寛之著「林住期」、鎌田実さんの著書
     「遊行を生きる」によると、古代インドの法典では人生
     を「学生(がくしょう)期」「家住期」「林住期」「遊行期」
     の4つに区切り、これを「四住期」と称して、「遊行期」
     は人生の締めくくりの時期、死への準備期だそうです。
     「遊行期」に至ると、しがらみや煩悩から解き放たれて
     自由になれる時期でもあるそうです。
     満作の花を仰いでみると、4枚の花弁はあっち向き、こ
     っち向きして、遊行しているようにも。
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     あかしあ通りの車道と歩道との境界石周囲にも、春が来
     たよと、ナズナ(薺)が花首を振っていました。市街地の
     舗装道路上は輻射熱で温まりやすく、道草の開花が早い
     そうです。春の七草の一つで、その果実が三味線のバチ
     に似ていることから三味線草とか三味の花、ペンペング
     サとも。もう茎の下方ではバチに似た果実も。
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     ホトケノザ(仏の座)と外来のオランダミミナグサも、あ
     かしあ通りで開花。オランダミミナグサはヨーロッパ原
     産ナデシコ科の越年草。草丈はハコベより少し大きく20
     ㌢程度。全草に繊毛が目立ちます。
     渡来した江戸時代当時、国交のあったのはオランダだけ
     で、在来種に葉の形がネズミの耳に似ているミミナグサ
     (耳菜草)があり,それに似ていることが名前の由来。
     外来の方が繁殖力が勝り在来種の方は各地で減少してし
     まったとか。
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     歩く道々で沈丁花の甘い香りも漂ってくるようになりま
     した。民家の庭先や道路の植え込みでも、赤紫色の蕾が
     ほどけて、淡いピンクの小花が薬玉のよう!
     中国南部原産で、日本では室町時代頃にはすでに栽培さ
     れていたとされます。ジンチョウゲ科の常緑低木で、香
     木の沈香に似た香りを放ち、丁子に似た花をつけること
     から沈丁花と。
     杉花粉も最盛期。本当に今春の花粉の飛散量は多く、行
     き交う人もマスクをかけている人が増えました。悩まし
     い季節でもありますね。
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by love-letter-to | 2017-03-05 18:17 | 折々通信 | Comments(0)