気がします。初夏のような陽気に誘われて玉川上水へ。
染井吉野はもう葉桜になりましたが、新緑が眩しくて、花に負けない
ほどカラフルです。芽吹き始めは茶っぽく、くすんでいたケヤキも鮮
やかな黄緑色に。緑白色だったクスノキも黄緑色に。前を行く人たち
は新緑の中へ溶け込んで行くよう!この時節は風光る候とも。
色、若葉色、柳色…と、日本の伝統色には様々な美しい表現が。
そんな豊富な新緑に出会える玉川上水は、歴史的遺産だけでなく、
“緑の遺産”も有しており、次代へ受け継がなければと思います。
垂れかかり、幼葉が舞っているようでした。
草丈5~10センチ、花の大きさは3~4センチ前後で、まだ落ち葉
も残る堤でコバルトブルーの花を。7~8輪も開花している株もあ
れば、1~2輪の小さな株もあり、小鳥の雛が嘴を開いて餌をねだ
っているような姿にも見え、清楚で愛らしい。
長い裂片と5つの短い裂片(副片という)に分かれて、上向きに開
花。コバルトブルーの花は日が照らないと開かす、花を閉じている
姿が筆先に似ていることから、その名前がつけられたという。上水
堤の貴重な宝石のような存在です。
花して、見頃に。大きい群落になると、畳3~4枚分に白い5弁の清
楚なお花畑に。近隣では数少ないニリンソウのサンクチュアリでし
ょう。
一茎に二輪の花をつけますが、川中みゆきのヒット歌謡の歌詞のよ
うに、まず一輪が咲いて、少し遅れて二輪目が開花。
白い花びらに見えるのは萼で、通常は5枚ですが、6~7枚つけてい
る例も殖えてきました。
ソウの群落も3ヵ所ほどあります。同じキンポウゲ科の多年草です
が、頭花は4~5倍くらい大きく、葉も3つに大きく分かれ2回羽状
に分裂して切れ込みが深くニリンソウとは違います。同じ場所に咲
いてないので、比較できないのが残念!
在来種であり、本州関東以西、四国、九州に分布し、西の方ほど多い
そうです。
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