忘れ得ぬ人々& 道草ノート

ankodaira.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:道草フォト575( 299 )

道草フォト575 その300 梅雨の晴れ間に

f0137096_20191235.jpg
   6月最後の日曜日。今年も半分が過ぎたのですね。それにしても「なでしこジャパン
   ベスト4進出!」朝一番の朗報でした。
   一戦一戦力をつけてきた選手たち。一回り以上大きなオーストラリア選手たちを相手
   に、終始積極的に攻め続けた「なでしこジャパン」。
   東京近郊ではもう梅雨が明けたような一日でしたが、これから本格的な梅雨が続くと
   の報。最近の気象予報は精度が恐ろしく進化していますから、この晴れ間にと、道草
   歩きをしてきました。梅雨の晴れ間は蝶や昆虫も生き生きとして、予期せぬ出会いも
   多く、この日は姿を見つけても撮るチャンスを逃しがちなキチョウ(黄蝶)に、桜橋下流
   で出会いました。
f0137096_20274568.jpg
f0137096_20281958.jpg
f0137096_20285095.jpg
   モンシロチョウより一回り小さく、「なでしこジャパン」のようにすばしこい黄蝶は、飛ん
   でいるというより下草ジャングルの中で浮遊しているようです。止まるように見せかけ
   て、ヒラヒラと逃げてしまう。まるで鬼ごっこです。
   もう諦めかけていたら、五日市街道沿いに踏ん張っているアメリカオニアザミに止まり
   ました。葉も茎も頭花の下部の総苞も、鋭い棘で武装しているようなアメリカオニアザ
   ミにすがりついています。何を好んでオニアザミなんかに?と、しばらく様子をみていま
   したら、黄蝶は体位を変えながら頭花の周囲を一回りして蜜もたっぷり吸っているよう
   でした。上はそのドラマです。
f0137096_203324.jpg
   アメリカオニアザミはヨーロッパ産の帰化植物で、北米から穀物や飼料に混じって渡
   来。北海道の牧場などから野生化して全国的に繁殖したそうです。
   トゲトゲした葉と茎をくねらせ、針山のような頭花をつけているキク科アザミの一種。迷
   惑植物でも。頭花の針のような1本1本が花で、頭花は数百の小さな花の集合体のた
   め、蝶や蜂などを多く呼び寄せるそうです。
f0137096_2038448.jpg
   自生野草観察ゾーンの境界柵の杭の頭で、トカゲくんが日光浴をしていました。お気に
   入りの場所みたいで、2~3カ所で見かけることもあります。人が近づくとジャンプして下
   草の中に逃げ込んでしまいます。
f0137096_20385555.jpg
   自生野草観察ゾーンの境界柵にからまって、シオデの花も開花していました。淡い黄緑
   色の球体の花は目立ちませんが、とてもユニークです。ユリ科サルトリイバラ属の蔓性
   植物で、細長いハート型の葉の葉腋から長い花茎を出して、淡黄緑色の小花を球状に
   つけています。球形は3~4センチ大。多数の小花の径は2~3ミリ。よく見ると6枚の花
   びらがそっくり返っております。雌雄異株で雄花には雄しべが6本、雌花には2本に分か
   れた花柱があります。上の左は雄花のようです。なおシオデは牛尾菜と書き、山アスパ
   ラガスとも呼ばれ山菜の王とか。

            ♪♪♪ 森の妖精たちが迎えてくれる ♪♪♪
             カフェ&ギャラリー「アトリエ・パネンカ」
f0137096_20484186.jpg
   
愛らしい妖精や天使たちが迎えてくれるカフェ&ギャラリー「アトリエ・パネンカ」が、
   国立市中の住宅街に先月からオープンしています。人形・造形作家として活躍して
   いる吉川潔さん(小平市在住)のアトリエで、パネンカはチェコ語で人形のこと。
   吉川さんは1970年代、 国立芸大に人形劇科のあるチェコへ留学して、人形劇の
   本場の伝統と技術を学んできた人形劇作家のパイオニアです。
f0137096_20544833.jpg
   まだ東西冷戦時代、チェコの首都プラハで2年間学んだ後、同国の中央人形劇場で
   人形制作を実習。ヨーロッパ各地の人形フェスティバルにも参加して帰国後は「劇団
   飛行船」のキャラクター人形と舞台美術を四半世紀も続け、55歳の時、一人形作家
   として再スタート。
   「何も制約がなく、造りたい人形を創っている」と言う吉川さんの人形は、木や粘土で
   造られているのに人肌のような温もりと愛らしさがあります。
f0137096_2173276.jpg
   「森の妖精」や「命の創造」などをテーマにしたファンタジックな作品に囲まれながら、
   コーヒーやティーでくつろぐひとときを過ごしてみませんか。
   水・木・金曜の3日だけですが11~18時に吉川さんのアトリエを公開しています。場
   所は国立駅南口から徒歩15分余り、一橋大学西側の通りの住宅街(国立市中2-
   15-21)にあり、目印はプランターやポットにあふれそうな草花で、入口のアーチに
   黄色のボードが掲げてあります。コーヒー、紅茶各500円。
           電話:042・580・2678アトリエパネンカ
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   「道草フォト575」も今回で300回。毎週1回更新してきましたが、かなりマンネリ化し
   てしまいましたので、しばらくお休みして、折々通信みたいな形で再開できればと…。
   パソコンも私も老朽化していますから。
f0137096_21125787.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-06-28 21:14 | 道草フォト575 | Comments(2)

道草フォト575 その299 梅雨に咲く2

f0137096_13191392.jpg
   6月第三日曜日の今日は「父の日」。「母の日」があって 「父の日」がないのは男女
   平等に反するということで、アメリカで1934年に「父の日」が制定され、1972年に祝
   日になったそうです。母の日のシンボルフラワーが カーネーション に対して、父の日
   には赤いバラを贈り、亡父には白いバラを。
   日本ではバラのピークは過ぎましたが、関東付近では上空に寒気が押し寄せ、大気
   の不安定な状態が続いているせいか、梅雨どきの花も長らえています。上水堤の小
   松橋近く にある保存樹林では、緑の絵の具を刷いたばかりのような下草の中で、ホ
   タルブクロが仄かな灯りを。
f0137096_1324461.jpg
   2~3年前から間伐と下草刈りが進んだせいか、ホタルブクロも自生種が甦ってきた
   ようです。釣鐘型のふっくらとした花を5~6輪も提げた株も。
   その昔、子どもたちが蛍を花筒の中に入れ、口を封じて提灯代わりにしたとも伝えら
   れ、蛍袋あるいは火垂る袋、提灯花とも呼ばれ、遊び心を誘ってくれます。
   ふっくらとした花の付け根にある花粉を求めて、小さな虫が出入りしています。待って
   いたらテントウムシが近づいて…。
f0137096_1326424.jpg
   赤紫色の小花が揺れているので近づいてみたら、ハギ(萩)の花でした。夏萩かしら?
   このところの梅雨冷えで、走り咲きしたのでしょうか?
f0137096_13291346.jpg
   この保存樹林の片隅に植わっているアジサイも剪定されて、花数は少なくなりました
   が、濃緑色の雑木林をバックにして色合いは何とも魅力的!
f0137096_13301399.jpg
   もっとも花びらに見えるのは萼で、アジサイ本来の花は 4枚の萼の中心部にある蕊
   状の小花です。最近はTVニュースや天気予報でも、アジサイ本来の花のことが伝え
   られるようになりました。
f0137096_13355764.jpg
   上水堤でもあちこちでアジサイが楽しめますが、玉咲きの西洋アジサイより額アジサ
   イが多いみたい。アジサイの原種でガクアジサイの名は額縁のように装飾花が本来
   の花を取り囲んでいることから。ガクアジサイが欧州で品種改良されたのがセイヨウ
   アジサイです。
f0137096_13374342.jpg
   周囲の立木に遮られる陽射しを求めて、2㍍近く成長した額アジサイはまさに樹木の
   一種。ユキノシタ科の落葉低木です。そのてっぺん付近で開花している額アジサイを
   下から見上げると、ドローン型。こんなドローンだと楽しいけれど…。
f0137096_13384618.jpg
       エゴノキの実も翡翠色になって、どんぐり大に。明日はもう夏至ですね。
f0137096_13391986.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-06-21 13:40 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その298 梅雨に咲く

f0137096_20483836.jpg
   関東圏も梅雨入りして1週間、青梅はふっくら、紫陽花は七色にしっとりと。そして、
   梅雨時にしてはしのぎやすい日が続いております。
   一雨ごとに木々は濃密になり、もう下草がジャングル状態になった玉川上水堤。桜橋
   上流の自生野草観察ゾーンでは、オカトラノオ(丘虎の尾) が白い花穂を波打たせて
   いました。多数の白い小花が茎の付け根から開花して、アーチを描いています。殆ど
   同じ方向を向いて咲き、草丈70センチ前後。上水堤には約100㍍に亘って群生が見
   られます。
f0137096_211454.jpg
   北海道~九州の丘陵の日当たりのよい草地など自生して、弧を描いて咲く姿が虎の
   尾に見立てられ、オカトラノオの名前がつけられたという。サクラソウ科の多年草で、
   群生している姿を見ると少々の悩みやイライラも忘れさせてくれました。高原を歩い
   ているような気分に。
f0137096_2131781.jpg
   オカトラノオの花穂もエリアによって品種が違うらしく、猫の尻尾みたいに短めで、ユ
   ーモラスな花穂が群生しているエリアもあります。NHKテレビ番組の「岩合光昭の世
   界ネコ歩き」で、こんな尻尾の猫がいたような…。花穂が短めの方が早く開花するよ
   うです。
f0137096_2110442.jpg
   オカトラノオの周辺には、黄橙色のノカンゾウも咲き始めました。ノカンゾウは和名を
   野萱草と書き、二日酔、便秘、利泌等の薬草であり、別名をカワユウユリ、ワスレグ
   サとも呼ばれます。この花を眺めると憂いを忘れさせてくれると云われ、ムサシノキ
   スゲやニッコウキスゲ、ユウスゲもワスレグサ属。早朝の開花時は爽やかな黄橙色
   ですが、次第に朱色に近くなって夕方にはしぼんでしまう一日花です。忘れ草のよう
   に朝な朝なに新鮮な気分をと思いつつ。
f0137096_212094.jpg
   今夏はノビルも1~2週間早めに開花したようで、この日は咲き終わった姿ばかりと
   がっかりしていたら、桜橋下流で数輪だけノビルの花を撮ることができました。ムカ
   ゴの周りから細長い花柄を四方八方に伸ばして、水晶細工のような小花を7~8個
   も。透き通るような花びらの縁は紫色。花径は5~6ミリの繊細な花。あのニラ臭か
   らは想像できないシックでユーモラスな花もあります。
f0137096_21234774.jpg
   一位橋近くで境界フェンスから白いホタルブクロが覗いていました。純白に近いホタ
   ルブクロでした。薄紫色に斑点のあるホタルブクロか 赤紫色は上水堤にも自生して
   いますが、白いホタルブクロに出会うのは初めてです。日照の加減でしょうか。梅雨
   どきの上水堤はドラマティックです。
f0137096_21261484.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-06-14 21:24 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その297 田植えどき

f0137096_2158114.jpg
   6月最初の日曜日の今日、羽村市羽中にある水田で行われた市内の小学生たちの
   田植えを見学してきました。玉川上水の取水堰より500㍍ほど北西部に、「根がらみ
   前水田」と呼ばれる都内でも数少ない水田地帯があります。
   その一角で羽村市内の小学生たちの体験学習として田植えや稲刈り、脱穀、餅つき、
   どんど焼きなどを体験するそうです。
f0137096_21424722.jpg
   一枚5㌃の田圃に50人ほどの学童が横一列になって、一束ずつ植えて行くのですが、
   なかなかタイミングが合わなくて…田植衆たちも「テレビゲームより大変」「目印のテー
   プが動いちゃって」と、どろんこになっていました。
f0137096_214584.jpg
   田植えを間近に見るなんて、何十年ぶりかしら。江戸時代から用水を引いて水田耕
   作が行われてきたそうで、現在でも約2・3㌶の水田で春はチューリップ栽培、初夏か
   ら晩秋にかけては米作りがされています。蓮田もあり、8月には大賀ハスの観蓮会が
   開かれるそうです。
f0137096_21483299.jpg
   この「根がらみ前水田」の南側に沿った水路には、江戸後期~昭和初期にかけて水
   車が4~5台もかかり、車堀と呼ばれてきました。中里介山は その一つの水車小屋
   で生まれたと言われています。
f0137096_21491762.jpg
   車堀の真ん中にあった「中車水車」が今年の8月に再々復活することになっています。
   中車水車小屋は現在「のんびりカフェ&イベントスペース」になっており、2階から田植
   えを終えた水田が一望できました。
f0137096_215147.jpg
   車堀沿いにホタルブクロが沢山の提灯を提げていました。ペチャクチャとおしゃべりで
   もするように、音立てて流れる用水に届きそうなくらい。
f0137096_21592277.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-06-07 21:52 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その296 五月尽

f0137096_18342947.jpg
   5月最後の日曜日で最終日の今日も、午前中から都内の気温は30℃を上回って最高
   気温は32、2℃。明治9年に観測が始まって以来、5月では最高気温だそうです。
   5月1日に夏日を記録して以来、夏日、真夏日が東京でも20日以上にもなり、日本は
   亜熱帯地方になってしまったみたいです。これからの夏本番を乗り切れるかしら…と、
   恐怖です。
   今月半ば過ぎ、東京都薬用植物園に立ち寄ってみたら、「花の命が短くて…」と、栽培
   ボランティアの方々が嘆いていました。ポピー畑で オリエンタル種をスケッチしている
   女性も、ショールをムスリム圏女性風に頭からかぶって紫外線を防いでいました。
f0137096_18422641.jpg
   この日、公開中のケシ(芥子)の見学に薬学部の大学生たちが訪れていました。講師
   の解説によるとケシ(ソムニフェルム種)は、麻薬の原料となるモルヒネを含有している
   ため、日本では「あへん法」により栽培等が禁止されています。しかし癌の痛み止めな
   ど医薬品原料として、重要な薬用植物だそうです。
   二重の柵の中で 厳重に栽培されている芥子と、公園や観光地で栽培されているポピ
   ーは見分けのつきにくい品種もあり、学生さんたち理解できたかしら。暑さにまだ慣れ
   てない身体には酷そうな一日でした。
f0137096_18481773.jpg
   ところで、街の小さな人気者「スキマの植物の世界=塚谷裕一著」が評判になってお
   り、私もネットで取り寄せてみました。中公新書のカラー版で本体1000円でした。以
   前から、あかしあ通りの歩道ブロックの目地などに、棲みついている野草に関心があ
   りましたので、ここ数日撮り歩いてみました。
   上の左はマーガレット、右はカモミールとムシトリナデシコ。
f0137096_18485151.jpg
   左はナガミノヒナゲシ(ポピーの仲間)、右はカタバミ。
f0137096_18492614.jpg
   アカバナユウゲショウ。

     ・・・渡辺悦子さんの切手はり絵展・夫一純さん手作りの額縁で・・・
f0137096_18571758.jpg
   メールやスマホ時代になって、手紙やハガキを使う人が減少してきましたが、使用済
   み切手を貼り合わせて素晴らしいアートに仕上げた作品展が小平市小川町2-2051
   にあるギャラリー「青らんぎ」で開かれています。
   八王子市に住む渡辺悦子さんの切手はり絵作品に、夫の一純(かずよし)さんが木工
   技術を生かして額縁を制作した、夫婦合作展でもあります。
   テレビで切手はり絵作品を目にしたことがあり、「私もいつかやってみたい」と、悦子さ
   んは古切手を40代から約30年かけて溜めてきたそうです。
f0137096_193644.jpg
   8000枚ほど溜まった3年ほど前、ある新聞の見開き広告に使われていた孔雀の写真
   に感動して、その素晴らしさを切手で表現できないか…と兆戦。3ヵ月あまりかけて仕上
   げたはり絵作品の写真を、その孔雀広告の制作社に送ってみたら、社長から「力作だ」
   と感激されたそうです。
f0137096_1954336.jpg
   それで少し自信をつけて昨年、金婚式を迎えるのを機に、記念展を開こうと2年半年余
   りかけて約40点を制作。マリリン・モンローとオードリー・ヘップバーンの肖像画、紫陽花
   や菖蒲などの花、雑木林など武蔵野風景画、ブドウやワインなど をモチーフにした静物
   作品、ペットのワンちゃん、スカーフや包装紙などからイメージを膨らませた作品…こん
   な色が切手に使われていたかしらと、切手の美しさを見直しました。丹念な手作業に加
   えて構図が素晴らしく、センスの光る切手アートに魅せられます。
f0137096_19123858.jpg
   6月14日(日)まで10~17時(月曜定休)、入場は無料ですが、有機栽培のコーヒー紅
   茶、サラダうどんなどランチセットもお奨めです。太い梁や柱、漆喰壁など古民家風の広
   々としたギャラリーには、自然木のどっしりとしたテーブルやチェスト、椅子も心地よく、
   素敵な雰囲気です。電話042・345・3532。 武蔵野線新小平駅か西武線小川駅か
   ら徒歩7~8分です。
f0137096_1936786.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-05-31 19:25 | 道草フォト575 | Comments(2)

道草あフォト575 その295 ウツギの花咲く頃

f0137096_190546.jpg
   5月らしい心地よさで迎えた第4日曜日。上水路も緑のサンシェードにすっぽり覆
   われてきました。豆ランプのよう花をぎっしり提げていたエゴノキは、もう花を散ら
   してしまいましたが、その後を追うようにウツギが花盛り。
   「卯の花におう垣根に…」の歌詞で親しまれて来た「卯の花」の実名は、「空木」と
   書いてウツギ。枝や幹の中心部が空洞なことから、うつろな木ということで和名に。
   また、陰暦の卯月(4月)に咲く花ということで、卯の花の別名が付けられたそうで
   す。歌詞のように匂う花ではありませんが、白い小花をたわわにつけた花房に咽
   かえりそうになります。
f0137096_198976.jpg
   純白のモスリンのような花冠は径1センチぐらい。清楚な花房には蜂や蝶、小虫が
   驚くほど群がっており、一房に6~7匹も数えられました。みんな生きることに懸命
   です。新田開発時代には 畑の反ごとにウツギを植えて境界にしたと言われ、ウツ
   ギ垣根があちこちで見られたそうですが、昨今は上水堤でも桜橋上流左岸の新堀
   用水沿いに10本足らずに。
f0137096_19103410.jpg
   残り少ないウツギの近くに 1本だけ植わっているヤマボウシも、開花期を迎えてい
   ました。自生種かどうか不明ですが、街路や庭木として植えられているヤマボウシ
   の花と趣が違います。ヤマボウシは本州から九州に分布するミズキ科の落葉亜高
   木で、朝鮮から中国にも分布本来は山地の谷あいなどに生育しています。
f0137096_19132962.jpg
   どちらも白い花びらに見えるのは総苞で、上水堤の苞はふっくらとしてシャモジ型。
   庭木の苞は菱型に近い姿をしています。
f0137096_19145083.jpg
   中心部の球形にかたまった濃緑色のポチポチの一つ一つが本来の花です。この丸
   い花穂が坊主頭に見え、総苞が白い頭巾を連想させることからヤマボウシ(山法師)
   の名前に。
f0137096_1918064.jpg
   今、上水堤を歩いていると、甘い香りを漂わせてくるのはスイカズラ。立木やフェンス
   に絡まった蔓の葉腋から短枝を出して、2個一対で花をつけています。筒型の花の中
   ほどから上下に開いて、雌雄の蕊を伸ばしている姿は鳥が嘴をパックリ開いているみ
   たい。上は3つ、下は2つに分かれています。
   一日花で咲き始めは純白で、次第に黄色に変っていきます。白を銀、黄を金に見立て
   一名を金銀花とも。花の細い方を静かに吸うと、甘い味がすることからスイカズラ (吸
   蔓)、冬にも葉が落ちないことから忍冬(にんどう)とも呼ばれます。
f0137096_19215383.jpg
   小松橋近くの保存樹林では、ニガナが群れ咲いていました。30~40センチの草丈の
   先端で多数に枝分かれして、その先端部にほっそりとした黄色の頭花を。 花径1セン
   チくらい。5弁の花に見えますが、1枚1枚が舌状の花です。茎も頭花もほっそりとして
   いますが、樹下で殖えており、星が瞬いているようでした。
   茎や葉に苦味のある白い乳液を含むので、ニガナ(苦菜)の名前に。苦いけれど食べ
   ら   れるそうです。
f0137096_19232741.jpg
   小松橋上流の境界柵付近で、ベニシジミ蝶をキャッチすることができました。日当たり
   のいい場所と日陰ではまるで違った色に撮れて…。

f0137096_1926168.jpg
   一昨日、小平駅へ立ち寄ったとき、西友ストア付近でサングラスを掛けたワンちゃん
   たちに出会いました。シュナウザー系らしいのですが、向かって左「さんぽ中」の札を
   首に提げているのが「あとむ」、右の「買い物中」の札を提げているのは「こてつ」と名
   前が書かれていました。買い物客も駅へ急ぐ人も思わずにっこり!なかなかのエンタ
   テイナーでした。グッドラック!
f0137096_19284922.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-05-24 19:29 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その294 道々の薔薇

f0137096_16271671.jpg
   5月も半ばを過ぎて第三日曜日に。街中の緑も新緑から真緑へと移り、季節も時代
   も矢のような速さで、過ぎて行くように感じられるこの頃です。
   時代の歯車に追い立てられないようにと、努めて買い物や散歩は車や人通りの少な
   い裏通りを選んで歩くようにしています。今の季節は 住宅地の生垣や庭木の緑も目
   に染みるようです。フェンスやブロック塀越しに咲いている薔薇に出会うのも愉しみで
   す。AKBメンバーのような蔓バラもあれば、故ダイアナ妃かグレース王妃が微笑んで
   いるような薔薇もあって、なかなかドラマティック!
   品種は殆ど分かりませんが、一重の紅いばらコクテールは顔なじみに出会ったように
   懐かしく、風が小止みになるまで見惚れておりました。
f0137096_16315883.jpg
   コクテールは最近、カクテルCocktailと称されますが、私がバラ愛好家から教わった
   当時はコクテールと。バラの育種で有名なフランスの名門 メイアン社で1957年に誕
   生した蔓バラClimbing Roses。かつて一世を風靡したバラの名花だそうです。
f0137096_16342968.jpg
   コクテールと目と鼻の先にある お宅の入り口では、黄色のバラのアーチが毎年素敵
   です。今年は大型連休前後に 真夏日のような日が続いて、見頃はアッと云う間に終
   わってしまい残念でした。
f0137096_16364111.jpg
   その代りに薄紫色のクレマチスが、フェンスにからまって大輪を見事につけていまし
   た。バラのパートナーと言われるクレマチスはつる性植物で、テッセン(鉄線)とも呼ば
   れますが、テッセンとクレマチスは別種だそうです。
f0137096_22134091.jpg
   テッセンは中国原産で鉄線蓮と称され、雄蕊が花びら化していますが、ヨーロッパで
   品種改良されたクレマチスには雄蕊があるそうです。
f0137096_16385443.jpg
   にじバスの学園東3丁目アパート前停留所近くにあるお宅では、ミルクチョコレート
   色のタイル壁にコーディネートしたブラウン系のバラを這わせており、とてもシック。
   ティーブラウン系のバラは、映画「クロワッサンで朝食を」を好演したジャンヌ・モ­ロ
   ーのような気品があります。
f0137096_1640995.jpg
   同じ一中通り沿いには自然石風のブロック塀に、真紅のバラが映えていました。
   ちょっとレトロな雰囲気です。同じバラでも、建物の外壁やエクステリアとのコーディ
   ネートが大事なんですね。コクテールもチラッと覗いて…。
f0137096_16432277.jpg
   警察学校北側の通り沿いにあるガーデンのフェンスには、白と黄色のモッコウバラ
   をミックスさせていました。 白いモッコウバラには 淡い香りがあり、黄色一色よりも
   スィートな感じです。また機会を見つけて街中のバラ巡りを紹介したいと思っており
   ます。
f0137096_16462418.jpg
   玉川上水堤ではエゴノキの花がどっと咲いていました。例年より1週間くらい開花が
   早く、日中の気温が高めのせいか散るのも早くて…。足元はもうエゴの花のカーペッ
   トを敷きつめたようになっています。
   こんなに季節が早め早めに進んで行くと、そのつけが局地的な豪雨や旱魃、熱波な
   どによる悪循環を招くのではないかと…。
f0137096_16525424.jpg
   もう散ってしまっているかもしれませんが、水路沿いにヒメウツギ、マルバウツギなど
   ウツギの仲間、バラ科のコゴメウツギとノバラの清らかな花も上水の夏を告げて…。
f0137096_9221979.jpg
f0137096_1649310.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-05-17 16:50 | 道草フォト575 | Comments(1)

道草フォト575 その293 聖五月

f0137096_14451591.jpg
   立夏も過ぎて街中の緑も色濃くなってきました。5月第二日曜日の今日は「母の日」。
   その起源は1907年、アメリカのウェストバージニア州に住むアンナ・ジャービスという
   女性が、母親の命日に追悼式を開き、彼女の好きだったという白いカーネーションを
   捧げ、参加者にも母を偲んで一輪ずつ手渡したのが始まりだと言われています。
   大型連休も明けた一日、久しぶりに日野市にあるクレア・ホーム&ガーデンを訪ねて
   みました。500坪ほどの敷地に英国チューダー様式の木造家屋とイングリッシュガー
   デンがあって、五月の爽やかさと中世にタイムスリップしたような気分を味わって…。
   五月は聖母マリアの誕生月で、聖なる月でもあります。
f0137096_1451818.jpg
   日野駅から甲州街道を南に15分ほど、元は田んぼだった土地に英国カントリーサイド
   でよく見かける木骨構造の2階建てが移築されていて、シェクスピアの生まれ故郷スト
   ラットフォード・アポン・エイボンや古都チェスターなど、旅の記憶も懐かしく思い出され
   ました。
f0137096_14521078.jpg
   オーナー夫妻によるとオープン13年目。英国の古きよき時代の輸入雑貨を販売する
   一方、ホームメードのランチやケーキ、スコーンなども食べられます。
   ガーデンパラソルの下でランチを楽しんでいるファミリーやカップルの仲間入りをしてき
   ました。上はスコーンとポットティセット。クロテッドクリームとジャム(イチゴとブルーベリ
   ー、ラズベリーから選べる)付きで、750円+消費税でした。温めて出されるスコーンは
   リッチでお奨めです。
f0137096_1455037.jpg
   広々としたガーデンの真ん中の池の周りには、英国ではバターカップと呼ばれるキンポ
   ウゲが真っ盛りでした。土壌が肥えているせいか、玉川上水で見かけるキンポウゲより
   大きくて、五月の風とスイングを。池の中では 鴨の番がのんびりと水浴。こんな田園風
   景を見るのは何年ぶりかしら…。
f0137096_15144.jpg
    訪ねた日はオオデマリとワスレナグサ、マーガレット、アヤメも満開でしたが、そ
   ろそろバラが見頃を迎えるのではないでしょうか。
    クレア・ホーム&ガーデンは日野市本町7-10-6 電話:042・582・1313
           10:00~18:00営業、日、月曜定休
f0137096_1457174.jpg
   帰途、あかしあ通りを見上げたら ニセアカシアも満開!昨秋、深く剪定されて花をつけ
   ている木は少ないのですが、五間道路との交差点角にある児童公園にはニセアカシア
   の大木が2本あり、たわわな花房をつけていました。
   ニセアカシアの和名はハリエンジュ。花言葉は「慕情・親睦・友情・優雅・頼られる人」

f0137096_1458057.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-05-10 14:59 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その292 大型連休の静かな午後

f0137096_18354548.jpg
   ネパール大地震が発生して8日目、5月最初の日曜日を迎えました。ヒマラヤ直下
   の国で7000人近くもの犠牲者、280万人もの人々が食糧もテントも事欠く暮らしを
   強いられている一方で、日本では大型連休も後半に。 故郷や行楽地に向かった人
   が多いせいか、我が家の前を走る車の量も少なく静かです。
   GWに入る前から夏日が続いて季節感が狂いがちですが、わが家のフェンスに這
   わせてあるナニワノイバラも、例年より3~5日早く満開になりました。
   一重の白い花の径は8~10センチと大き目で、沢山の花をつけて蜂や虻がひっき
   りなしに訪れている午後。自宅でゆっくり過ごすのも悪くはないと…。
f0137096_1844222.jpg
   一重の白いバラは素朴でワイルドなのが魅力ですが、なかなか手ごわい相手でも
   あります。萼も花柄も鋭い棘に覆われ、強靭な蔓にもまるで鋼鉄製のクサビのよう
   な棘をつけており、触れようものなら全身に戦慄が走るほど。
   ナニワノイバラは中国南部からブータン、台湾原産の常緑性の蔓バラです。江戸時
   代(宝永年間1704~1711)に中国から伝わり、大阪の植木屋さんが広めたことか
   ら「浪花野茨」あるいは 「難波野茨」の名がついているのだろうというのが、牧野富
   太郎先生の説だそうです。
f0137096_18461040.jpg
   わが家のナニワノイバラは15年ほど前、小金井市でホームコンサートを開いていた
   方から頂きました。差し芽で育てた20㌢ほどの苗でしたが、成長力旺盛で、肥料も
   消毒も殆どしなくても今や、フェンスにからまるだけでなく、周囲のヒバやニシキギも
   席巻するほど。2階のベランダにも 這い上がってしまうので、花が終わった後は奔
   放に伸びる蔓の剪定に追われます。
f0137096_18504360.jpg
   ある野草収集家が自宅を立て直す時に、100種以上の野草を手放すことになって、
   「玉川上水を守る会」 でも一部を頂いて、上水堤に移植しました。その内のヒトリシ
   ズカの鉢を植え替え時まで、わが家で預かりました。10年ほど前のことで、3ヵ月だ
   ったか半年だったか預かって鉢ごとお返ししました。それから数年後、預かっていた
   鉢の置いてあった場所に、ヒトリシズカが数本芽生えてきました。5月の連休前後か
   ら白い花穂を立ち上げるようになりました。
f0137096_18532144.jpg
   家屋の北側の日当たりの悪い場所なのに、生育環境が合ったのか年々殖えてきま
   した。今春は2ヵ所に計20株くらい花穂を立ちあげて、義経の愛妾であった静御前
   が手にして舞ったという鈴型の花を咲かせました。
f0137096_18541699.jpg
   近くのコンビニに出かけたついでに、近隣の街区公園に立ち寄ってみたら、藤棚の
   フジも見事な花房を5月の風になびかせていました。
f0137096_18573599.jpg
   玉川上水堤では水車橋下流の一角で、オオアマナの群生が今春も白い絨毯を敷
   き詰めたようでした。
f0137096_18581226.jpg
   オオアマナは地中海沿岸地方原産で明治末期から大正初期に渡来した帰化植物
   で、花が在来種のアマナに似て大きいことから、その名がついたと言われています。
   葉はアマナの葉に似て細長く、草丈15~20㌢。星形の6弁の花の径3~5㌢。別
   名オーニソガラム、ベツレヘムの星。福音を告げる素敵な名前です。
   英国のウィリアム王子夫妻に、第二子のプリンセスが誕生!おめでとう!
f0137096_18593452.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-05-03 19:07 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その291 輝ける季節

f0137096_16452774.jpg
   初夏の陽気が続き、日一日と緑が輝き、草木の生命力も輝く季節。4月も最後の
   日曜日を迎えました。このところの陽気で、玉川上水堤の野草たちの開花が早ま
   り 、花を追い、花に追われているような日々。 世のスピード化につれて草木も先
   へ先へと、咲き急いでいるように感じられます。
   上水堤の野草の中でもプリンセス的な存在のキンランも、例年より早めに開花し
   ました。小松橋から久右衛門橋にかけての樹下で、そこだけキラリ。木漏れ日を
   集めて輝いているようなキンラン、金蘭の名前のように。
f0137096_16502062.jpg
   津田塾大キャンパス南側の堤では、今月21日には金の鈴のような蕾を全開させ
   て、笑っているような 金蘭にも出会いました。1週間近く早いのではないかしら。
   笑っているような金蘭は、下唇弁の朱色の紋様を覗かせて輝いています。
f0137096_16521431.jpg
   美しさも気品も備えたキンランの容姿は、奥ゆかしいという表現がぴったり。その
   存在はかつての武蔵野の象徴の一つでしょう。上水堤では今年も健在でしたが、
   府中街道と並行して建設される都道328号線で削られる区間のキンランが気に
   かかります。上の画像の左側は、道路予定地の限界付近で。右は鷹の橋下流、
   境界柵の外側に自生している三株の金蘭です。盗掘されないよう祈るばかり。
f0137096_16541674.jpg
   鎌倉橋上流では、ギンランも10 株くらい開花しており、殖えてきたように思いま
   す。キンランと同じラン科の仲間ですが、草丈も花もキンランよりふた回りくらい
   小さく、白い花は米粒大。周囲の下草に埋もれ想になりながら清楚な美しさを見
   せてくれました。
f0137096_1656311.jpg
   鎌倉橋上流ではイヌザクラも咲いていました。高さ20㍍ 以上ありそうな高木に
   沢山の花穂をつけているのですが、茂った若葉と同系色で目立ちません。
   バラ科サクラの仲間で、幹は桜に似ていますが、花は“桜に似ていぬ”ことから
   イヌザクラ。ナンジャモンジャと呼ばれることもあります。円錐形の花穂に20個
   あまりの白い小花をつけるのですが、花弁は開花するとすぐ落ちてしまいます。
f0137096_1658045.jpg
   鎌倉橋下流右岸の壁面に白いものが目に止まりました。コサギでしょうか?
   水面近くで羽休めをしているようでした。旧小川水衛所上流付近で、ここ数年、
   出会うことがあったコサギ。初夏の陽気になったこの日、羽づくろいをしながら、
   くつろいでいたのかしら。思案顔にも思えて…。
f0137096_171830.jpg
   久しぶりに訪ねたオープンガーデン柴山邸では、ツツジが赤々と燃えてワスレ
   ナグサ (勿忘草) やシャガ、リビングストンデージーなどの草花が新緑に映え
   ていました。
f0137096_1715482.jpg
   「珍しい野草が初めて出てきたと」と言って、柴山さんが周囲の茂った葉を押
   しげると、その下から現れたのはムサシアブミでした。
   サトイモ科の花の特徴である仏炎苞の蓋の部分が丸まって、ラッパを抱え込
   んでいるように見えます。丸まっている部分は黒褐色で、かつての武蔵の国
   でつくられた馬具の鐙に見えることから武蔵鐙と名称に。ウラシマソウやマム
   シグサは見たことがありますが、ムサシアブミに出会うのは初めてでした。
f0137096_172447.jpg
   広々としたガーデンでは、エビネランも一段と優雅に輝いて見えました。
f0137096_18555353.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2015-04-26 17:03 | 道草フォト575 | Comments(0)