忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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カテゴリ:折々通信( 123 )

折々通信No.83 芽柳ゆらら

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          芽柳や風のタクトで右ひだり
     3月第2日曜日。東日本大震災から6年という月日が経ち、
     昨日11日は政府主催の追悼式をはじめ、被災地各地でも慰
     霊と復興への祈りを込めた集いが開かれました。
     防波堤や土地の嵩上げ、高台移転などハード面の復興が進む
     一方で、まだ12万人以上が避難生活を強いられ、復興への思
     いも様々であると各メディア。改めて大震災と原発事故被害の
     甚大さを知らされました。それでも未来に向けて歩んで行かな
     ければ…と、一歩外に出かければ、柳は萌木色に。芽を吹いた
     ばかりの枝垂れ柳は芽柳と呼ばれて、その繊細な美しさに見惚
     れました。まるで風がタクトを振り、右へ左へゆらゆらと。
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    上は小川上宿緑地の北側の児童公園で出会った芽柳です。遊具
    のてっぺんに届きそうなくらい、長々と幾筋もの糸を垂らして
    いました。
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    立川通りに沿って流れる小川分水・彫刻の谷緑道では早咲きの
    桜がもう満開に。カンヒザクラとオオシマザクラとの種間雑種
    と考えられる栽培品種の大島寒桜でしょうか、3~4本の早咲
    き桜があります。河津桜より色が薄いピンク色でした。
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    足を伸ばして「森田オープンガーデン」にも立ち寄ってみまし
    た。まだ準備中と言った状態でしたが、クロッカスが敷地のあ
    ちこちに。地表すれすれに花びらを開けて、パラボラアンテナ
    のように陽光を花芯部に集約させているみたい。
    黄色がまず咲いて、青紫や白、紫の斑入りなどが開花するそう
    です。雌雄の蕊がサフランのそれと同じく、紅がかった濃い黄
    色ですが、料理には使えないとのこと。鑑賞用で花サフランの
    別名も。アヤメ科サフラン属です。
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    アヤメといえば5月の連休頃から咲きますが、どうみてもアヤメ
    に見える花も咲いていました。ネットで検索すると早咲きのアヤ
    メもあるみたい。めん処「松根」が閉店して寂しくなりましたが、
    オーナーの森田さんが自家用カフェにして、お茶飲み友だちとお
    しゃべりの場にしているそうです。「今度、お茶飲みに来て!」と
    言われました。寒中にたっぷり施肥をしているので、もうしばら
    くすると、花々がどっと咲いて楽しませてくれることでしょう。
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    バスの車窓から青梅街道沿いの旧家で、白木蓮が今にも開花しそ
    うでしたので、今朝、小平団地内の白木蓮も開花しているのでは
    ないかと、訪ねてみたら、もうチョイ。でもコブシ(辛夷)は開き
    切っておりました。
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    今春は、確かに花の開花は例年よりスピードアップしています。
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by love-letter-to | 2017-03-12 18:35 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.82 やよい月に

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        満作や遊行の境地ほど遠く 
     3月最初の日曜日。昨日今日の温かさで、まず咲くから
     満作あるいは万作と呼ばれるマンサクが玉川上水・商大
     橋上流の一角でも、満開状態になりました。
     細い紙っぺらのような花弁が4枚、捩れて開花。3~4
     個集まって樹木全体にびっしり花をつけることから、豊
     作の意で満作と名付けられたという説も。
     満作が咲くと、やっと春が来たと思う一方で、心を乱さ
     れることも多く、年相応に穏やかな暮らしをと思いつつ、
     程遠い日々です。
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     遊行とは…、五木寛之著「林住期」、鎌田実さんの著書
     「遊行を生きる」によると、古代インドの法典では人生
     を「学生(がくしょう)期」「家住期」「林住期」「遊行期」
     の4つに区切り、これを「四住期」と称して、「遊行期」
     は人生の締めくくりの時期、死への準備期だそうです。
     「遊行期」に至ると、しがらみや煩悩から解き放たれて
     自由になれる時期でもあるそうです。
     満作の花を仰いでみると、4枚の花弁はあっち向き、こ
     っち向きして、遊行しているようにも。
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     あかしあ通りの車道と歩道との境界石周囲にも、春が来
     たよと、ナズナ(薺)が花首を振っていました。市街地の
     舗装道路上は輻射熱で温まりやすく、道草の開花が早い
     そうです。春の七草の一つで、その果実が三味線のバチ
     に似ていることから三味線草とか三味の花、ペンペング
     サとも。もう茎の下方ではバチに似た果実も。
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     ホトケノザ(仏の座)と外来のオランダミミナグサも、あ
     かしあ通りで開花。オランダミミナグサはヨーロッパ原
     産ナデシコ科の越年草。草丈はハコベより少し大きく20
     ㌢程度。全草に繊毛が目立ちます。
     渡来した江戸時代当時、国交のあったのはオランダだけ
     で、在来種に葉の形がネズミの耳に似ているミミナグサ
     (耳菜草)があり,それに似ていることが名前の由来。
     外来の方が繁殖力が勝り在来種の方は各地で減少してし
     まったとか。
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     歩く道々で沈丁花の甘い香りも漂ってくるようになりま
     した。民家の庭先や道路の植え込みでも、赤紫色の蕾が
     ほどけて、淡いピンクの小花が薬玉のよう!
     中国南部原産で、日本では室町時代頃にはすでに栽培さ
     れていたとされます。ジンチョウゲ科の常緑低木で、香
     木の沈香に似た香りを放ち、丁子に似た花をつけること
     から沈丁花と。
     杉花粉も最盛期。本当に今春の花粉の飛散量は多く、行
     き交う人もマスクをかけている人が増えました。悩まし
     い季節でもありますね。
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by love-letter-to | 2017-03-05 18:17 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.81 古都の春

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         春風や我が心にも吹き荒れて 
    2月最後の日曜日の昨日は、団体列車の旅に初参加。このところの気
    温のアップダウンの激しさと花粉症で、心の中まで春の嵐が吹き荒れ
    た状態でしたので、気分転換に古都鎌倉の旅に参加してみました。
    私の場合、花粉症による発疹は3~4年に1回重症化します。今春は
    5段階の4程度の重さで、頬から額、上瞼まで湿疹が出て我慢できな
    いほど痛痒くなりました。
    旅の前日、朝9時過ぎに行きつけのクリニックに駆け込んだのです
    が、風邪と花粉症患者が多くて、受付番号は29番。土曜日の診察は
    医師が一人しかいなくて、しかも午前中のみ。正午に落ち合う約束
    があり、受診できないまま帰宅してしまいました。
    昨年処方された塗り薬で応急処置をして、マスクとメガネ、帽子姿
    で鎌倉へ。幸い、日中は温かく風も穏やかで、北鎌倉~極楽寺~由
    比ヶ浜~若宮大路~鶴岡八幡宮へ。鎌倉は年中縁日のような賑わい
    でした。

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    北鎌倉商店街では様々なつるし飾りが店頭に提げられていました。今
    年で7回目、イタリアンのレストランや古民家カフェなど100店舗以
    上が「北鎌倉吊るし飾りのある街」イベントに参加しているそうで
    す。3月20日頃まで。

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    手持ちの小物を吊るしたり、コースターやトランプなども吊るされ、
    「これなら私にもできそう!」と。

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    女性の側から離縁のできない江戸時代まで、「駆け込み寺」とか「縁
    切り寺」として、女人救済の役割を果たしてきた「東慶寺」。中門ま
    での狭く険しい石段は、男子禁制のためとか。
    その本堂の入口に開祖者・北条時宗夫人の覚山志道尼の遺徳を讃えた
    歌碑、その傍らに、白梅の古木が密やかに。
    東慶寺は今から約720年前、弘安8年(1285)に開創された尼寺でし
    たが、明治以降は縁切りの寺法は廃止され、尼寺の歴史も明治35年
    (1902)に幕を閉じました。

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    3年後 明治38年から新たに円覚寺派の禅寺として今日に。北鎌倉駅か
    ら4~5分。駅に近いせいか老若男女、外国人観光客も境内に押し寄
    せて、カメラとケイタイで自撮りしている姿の多いこと!でも本堂を
    お参りされる姿は少なく、やっと古刹の雰囲気が撮れました。

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    北鎌倉から鎌倉駅へ。江ノ電に乗り換えて極楽寺へ。由比ヶ浜や長谷
    駅から比べると、この日の乗降客は少なく、極楽寺境内でも一人旅の
    気分を味わえました。紫陽花の時期は込み合うそうです。
    江ノ電の線路をはさんで向かい側の高台に建つ成就院を経て、緩くカ
    ーブした極楽寺坂を下ると10分足らずで、由比ヶ浜へ。景色は一変し
    て潮の香りと砂浜を洗う波の音、近寄って来るウィンドサーファーが
    カッコいい!
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    浜を散歩する男女、家族連れも多く、もう鎌倉の海は春の波。
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    傍らには若布を干している光景も見られ、シラス漁も行われている
    とのこと。海水浴シーズンには“芋を洗う”ような由比ヶ浜で、若布の
    簾に出会ったのは新鮮な驚きでした。

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    由比ヶ浜から30分余りで若宮大路の一の鳥居へ。源頼朝が鎌倉に幕
    府を開き、その宗社であり、守護神として800年余。鎌倉のシンボ
    ルでもある鶴岡八幡宮境内へ。正面の舞殿と本殿へ向かう参拝客の
    中で、春らしい着物でバッチリ決めた若い女性たちにカメラを向け
    たら、OKのサイン。着物女子も古都鎌倉の春をシンボリックに。
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        由比ヶ浜で拾った貝殻です。
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by love-letter-to | 2017-02-27 16:58 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.80 春一番の後で

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     2月も第3日曜日に。ここ一週間で春一番も吹いて、空から降ってくる
     のが雪から雨に替わる「雨水」の候に入りましたが、首都圏は今年に入
     って雨らしい雨が降らず、上水堤もカラカラ。歩くと土煙がもうもう、
     靴もズボンの裾も土埃で真っ白になってしまいます。
     花粉も舞い始めたようで、目は痛痒くなり頬には湿疹、風邪も引いてダ
     ウンしてしまいました。
     で、今回の折々通信は旧知の下川明子さんの「創作人形展」のご案内を。
     明子さんは日の出町平井の自宅で、創作人形工房「木綿(ゆう)の声」を
     開設しておりますが、その人形の素晴らしさが伝わり、今回、羽村市生
     涯学習センターの展示室で一挙公開されることになりました。
     上はここ1年かけて制作した最新作「しらうめ保育園児」です。
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     羽村市立保育園の園児たちのスナップ写真に創作意欲を掻き立てられ、同
     園と保護者から許可を得て制作に取り掛かったそうですが、まずスニーカ
     ーの素材に悩み、服飾材料店やホームセンター、古着屋などを探し歩いた
     けど、適当な材料がなくて断念しかけた時、100円ショップでジッパー付
     きの鉛筆入れが使えそうで、靴底も樹脂粘土で何とかなりそうだと、スイ
     ッチがはいったとか。
     何気ない表情やしぐさを人形にするため、写真から園児一人一人をスケッ
     チして、頭に設計図を描いてから粘土で頭を造り、ボディを造り、衣服も
     手縫い…気が遠くなりそうな工程を経て出来上がった園児たち。会場では
     右端の男児のような赤い日除け帽をかぶって展示されるはずです。
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     糸が好き、布が好き、手仕事が大好きな下川さんは、洋裁師の仕事をして
     いたそうですが、子育てに一段落した頃、創作人形作家の与勇輝(あたい・
     ゆうき)さんのピエロ出会い、その虚ろな表情に自分の分身ではないかと。
     井戸端会議のようなおしゃべりが苦手で、内向するタイプの下川さんと私
     は妙に波長が合って、ある会合で出会って以来30年余になります。上は
     初期に創った下川さんのピエロ作品4体と「旅人」と題した若者像。煙草
     ラークのCMからイメージして、根無し草のように世界を旅する青年像を。
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     2歳で実母を亡くして、明子さんは淋しかった幼少期を埋めるかのように、
     幼児や母子象の作品も数多く創っています。上は赤いニット帽に赤いセータ
     ー着て頬杖をついている「日だまり=右」と「思いきり遊んだ後で」。
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    ほのぼのとした母親やお祖母ちゃんの温もりを題材にした作品。
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     かと思えば、粋な着物を着て膝を崩した女性坐像「矢車草」、ゴージャスな
     ファッションを身にまといアンニュイな雰囲気を漂わす女性像「まどろむ」な
     ど、異色の作品も。明子さんのどこにこんな色っぽさが潜んでいるのか…?
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     機械文明や発展に背を向け、厳しい戒律を守り、アメリカ開拓時代の暮らし
     を続けるアーミッシュの子どもたちを題材にした微笑ましい作品も。麦藁帽
     子も麦藁で手作りして。
     下川さんの創作人形は前からだけでなく、背後や横から見ても自然体で細部
     まで神経が行き届いており、見る人に語りかけてくるようです。30年余かけ
     て制作した60体が展示されるそうです。作品の大きさは30~60㌢ぐらい。

     会場の「羽村生涯学習センターゆとろぎ」へは、青梅線羽村駅東口から徒歩
     8分。入場無料。問い合わせは042・570・0707.
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by love-letter-to | 2017-02-19 18:07 | 折々通信 | Comments(1)

折々通信No.79 花は咲けども

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           近在に花は咲けども春寒し
     2月第2日曜日の今日も「早春賦」の歌詞通り、春は名のみで、 風
     の寒さが身に凍みる一日でした。3月並みの温かさで立春を迎えたの
     に、その翌日からドーンと冷え込んで、日本海側では中国、近畿から
     東北にかけて豪雪に見舞われております。
     その間、旧友を訪ねて五日市線武蔵引田へ。拝島~武蔵五日市間は、
     日中30分に1本の電車しかなく、ホームで長々と待つことになりまし
     た。駅周辺にはコンビニもなく、ホームの端から端まで行ったり来た
     り。南側に広がる畑地の真ん中に紅梅でしょうか、この寒さの中でも
     満開状態でした。百草園など近在の梅も見頃を迎えているとのこと。
     自宅から小平駅までのバスの車窓、小平から拝島までの電車からも河
     津桜が咲いているのを目にしました。
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     伊豆河津桜も見頃を迎え、河津桜まつりも始まったそうですが、多摩
     地域でも最近、河津桜が目立つようになりました。早咲きでピンクの
     色が鮮やかですから、植栽が進んでいるのかしら?
     上は自宅近くの個人宅で撮った河津桜です。まだ幼木ですが立春早々
     から開花しました。
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     そして桜草も。冷たい北風にもめげず…。
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     玉川上水堤でも、小桜橋~茜屋橋間にアセビが開花。小さなランプ型
     の花をつけた房をたわわにつけていました。馬酔木と書いてアセビ、
     ツツジ科の常緑低木です。
     枝葉に「アセボチン」という有毒成分を含んでおり、馬が食べると酔
     払って足がなえることから「足癈(あしじひ)」と呼ばれ、次第に変
     化して「あしび」そして「あせび」となったそうです。
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     近世までは馬が主要な陸上交通手段で、山路や街道筋にもアセビが多
     く自生していたそうです。万葉集にも「「わが背子に わが恋ふらくは 
     奥山の あしびの花の 今盛りなり」など、大伴家持の3首が。
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     茜屋橋下流左岸にはウグイスカグラもチラホラ、小さなラッパ型のピン
     クの花を。5月頃に赤く熟する実は鶯の大好物で、神楽を舞うように
     群がることから鶯神楽の名前になったそうです。
     花径は1㌢にも満たないけれど、赤く熟した実はナツグミをの半分くら
     いで、甘酸っぱくて美味しい実です。鶯ならずとも野鳥たちの大好物ら
     しく、熟れるや否や彼らに食べられてしまうようで、なかなかお目にか
     かれません。
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by love-letter-to | 2017-02-12 22:53 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.78 春を探して

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           節分草あちこち向いて丈3寸
     2月最初の日曜日。昨日の立春は三月並みの陽気でしたが、空気が
     カラカラに乾いております。予報では今日の午後から雨が降るとの
     ことで期待していたのですが…空振り(降り)のようですね。
     今月早々、セツブンソウ(節分草)が開花していると聞いて昭和記念
     公園・こもれびの丘を訪ねてみました。例年なら2月半ばから開花
     するのに、もう満開でした。…と言っても、緩やかな傾斜地にポツ
     リポツリ氷片を散らしたようで、カメラを地に置いたり、腹這いに
     なって撮っている人が見られました。さらにあっち向き、こっち向
     きで草丈も10㌢余り。小さな春です。傍らの松ぼっくりが巨大モニ
     ュメントに見えました。
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     セツブンソウはキンポウゲの仲間で、節分の頃から開花するので節分
     草と。花径2~3㌢、純白の花びらに見えるのは5枚の萼です。本来
     の花弁は退化して花芯部を取り巻いている黄緑色の玉:蜜源(ネクター)
     になっているとか。居合わせた節分草に詳しいカメラマンから教わり
     ました。秩父など石灰岩地帯に自生しているそうで、自生地とは趣が
     違うとも。
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     この日はNHKのロケ隊も来ており、午後6時過ぎからの首都圏ニュー
     スで節分草の開花が伝えられました。
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     同公園のガイドボランティアさんに薦められて、花木園付近のフクジュ
     ソウ(福寿草)も訪ねてみました。まだ開花し始めたばかりでしたが、
     林床のあちこちに大小の群生が輝いて。
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     元日草、朔日草とも呼ばれ古くから親しまれてきた福寿草ですが、学名
     はAdonis amurensisで「アムール川流域の」アドニスです。アドニス
     はギリシャ神話に登場するイノシシの牙に突かれて 死んでしまった青
     年の名前に由来するとか。欧州産の原種は血のように赤い花だそうです。
     花の名前の由来はドラマティックで、古代史やギリシャ神話に由来する
     ことも多く、人との関わりも面白いです。福寿草は全草有毒とのこと。
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     福寿草の近くにはスノードロップの大小の群生も。直訳すれば雪の雫。
     その名のような姿をしているヒガンバナ科の球根植物です。ヨーロッパ
     ~コーカサス地方原産で、和名はマツユキソウ(待雪草)。
     ヨーロッパでは古くから親しまれており宗教との関わりも深く、神話や
     伝説も多く、キリスト教では2月2日の聖燭節(キャンドルマス)の花と
     されているそうです。
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     花は外側に大きめの花びらを3枚、その内側に小さな花びらも3枚。内
     側の花びらは重なり合って筒状になり、緑色の斑をつけるのが特徴です。
     気温が極端に低くなったり、夜になると外側の花びらを閉じて温度調節
     をするそうで、植物に備わったメカニズムに関心してしまいます。
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     花木園では紅梅も白梅も咲き香っていました。今春は南方から運ばれて
     くる大気の影響で、気温の上がる日が多く、ことに関東東海など太平洋
     岸は花の開花が早いとのこと。でもまだまだ寒戻りに要注意ですね。
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     水鳥の池では番らしい鴨が二羽、気持ちよさそうに日向ぼっこを。

      ・・・・東京農工大学科学博物館・友の会サークル作品展・・・・
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     明治時代に農商務省農務局蚕病試験場に設置された「参考品陳列場」
     からはじまって、蚕の育成や養蚕業に関わる貴重な道具や資料を数多
     く所蔵している東京農工大学科学博物館で、繊維と手仕事に関わる伝
     統技術を受け継ぎ、伝えようと「友の会」サークルが発足して36年。
     「絹」「織物」「藍染」「型絵染め」「ひも結び」「レース」「組ひも」
     「手紡ぎ」「紬瑠かご」「わら工芸」の10サークルで活動しており、
     1年間の活動を通して出来上がった作品の展示会です。
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     2月11日(土)まで10時〜17時(入場は16時半まで。月曜の明日は休館、
     最終日は14時で終了)。JR東小金井駅西口から徒歩7~8分、入場無料。
     手仕事の素晴らしさと綿や羊毛、草木の蔓、藁など自然繊維が生活に
     大きな役割を担ってきたか、資源の乏しい日本で使い捨てやゴミ減量
     問題も考えさせられる展示会です。
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by love-letter-to | 2017-02-05 20:44 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.77 春隣り

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       庭先の陽射し弾んで枝垂れ梅
     まだ寒中ですが、1月最後の日曜日は冷え込みも底から脱したように、
     明るい陽射しに恵まれました。何よりも温かい陽射しが嬉しく感じる
     日々。少し遠出もしたくなりました。
     上水堤で中央公園付近に差し掛かると、甘い香りが漂ってきました。
     もしかして…と、粕谷家の梅林に立ち寄ってみたら、パラソル状に仕
     立てられた枝垂れ梅2本が七八分咲きになっていました。例年より2
     週間ぐらい早めでしょう。
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     粕谷家は上水本町一帯の旧家で、2本とも先々代が手塩にかけて育て
     たそうです。10日ほど前には1~2輪が走り咲きしていただけなのに、
     昨日はてっぺんから枝先にかけて、開花が進んでいます。屋敷内には
     紅白梅の古木や蕾の時は黄緑色の品種など20本あまり。母屋の裏側に
     も数本の梅古木がある梅屋敷で、ここ10数年、楽しませてもらってい
     ます。昨年、ばっさり剪定された幹からも小枝を伸ばして初々しい花を。
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     梅林の南側の畑地には蕗の薹もポツリポツリ姿を。キク科のフキ(蕗)
     の蕾で、まだ地表に現れたばかりで、半ば土に埋もりながらも“おく
     るみ”代わりの苞葉を剥いで、薄緑色の花を覗かせています。早春の
     使者のお目見えです。このところ雨水が乏しく、地面がカラカラに乾
     いて、気の毒ですが…。
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     隣地のお宅の見事な枝ぶりの白梅は満開でした。そして早くも蜂が蜜
     と花粉集めに群がっていました。まだ時候は行ったり来たりするもの
     の「春隣り」の季節なんですね。
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     中央公園・じゃぶじゃぶ池脇の休憩所では、西寄りに回った陽射しが
     ベンチに扇形のシルエットを浮かび上がらせていました。
     自動販売機で缶コーヒーを買って、ひと休み。日の入り時刻が伸びて
     きたのを感じます。節分・立春も間近ですね。
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by love-letter-to | 2017-01-29 17:54 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.76 陽だまりに鼓動

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         大寒や陽射しの中に鼓動聞く
     大寒に入り厳しい冷え込みが続いておりましたが、1月第4日曜日の
     今日は日中の気温も10℃を上回りました。久々にウォーキングシュー
     ズを履いて近隣散歩に。4日ぶりかしら。
     もしかして富士山が望めるのではないかと、都立武蔵国分寺公園の高
     台へ立ち寄ってみましたが、空全体に半透明の膜をかけたように、靄
     がかかって、奥多摩方面の山並みですらぼんやり。でも、武蔵野池の
     噴水は陽射しにキラキラ。手前の枯れ芒と好対照でした。黙した大地
     の鼓動を耳にし、目にしたよう。
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     同公園から崖線を下った真姿の池や湧水・お鷹の道も歩きたかったの
     ですが、初場所千秋楽の白鳳と稀勢の里の結びの一番とテニス全豪オ
     ープン4回戦・錦織×フェデラー戦が気にかかり、早々に引き上げて
     しまいました。上は帰り間際に撮った枯れ芒群生です。サヨナラして
     るみたいでした。
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     引き上げようとして多喜窪通りへの階段を見上げたら、2歳児ぐらい
     の男児とママさんが階段の下へ。男児が30段以上もある階段を上れ
     るかな?と見守っていたら、1,2段のところで抱っこをおねだりし
     たようです。
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     都立多摩総合医療センター~小平団地間のバスで、小平団地バス停で
     下車。あかしあ通りを北へ歩いていると、並木のニセアカシアの根元
     に、ハコベがもう開花していました。明日からまた大寒本来の寒さが
     戻って来るというのに、ハコベは柔らかな緑色の葉を茂らせ、白い小
     花を沢山開花させていました。例年より2週間ぐらい早いのではない
     でしょうか。
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     小平団地内ではあちこちに水仙も開花。内側の覆輪も真っ白な水仙も
     見かけました。日本水仙の園芸種でしょうか。とても清楚で芳香を漂
     わせていました。陽だまりには春遠からじを感じた一日でしたが…。
     今日はこの辺で。稀勢の里が初優勝!おめでとう!
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by love-letter-to | 2017-01-22 20:38 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.75 寒厳しくとて

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         寒木立耳を澄ませば四十雀
     1月第3日曜日の今日は、今冬一番の強い寒波の影響で日本海側から
      関西、東海地方にかけても大雪に。2㍍を超す積雪で、屋根に積もっ
     た雪が崩れ落ちたり、除雪作業中に命を落としたり、ことに年老いて
     豪雪地方で暮らすのは大変だと胸が痛みます。新潟の限界集落に別荘
     を持つ友人の話では、雪下ろしを頼むと1日2万円はかかるそうです。
     小平でも日中の気温は4℃。朝は戸外の水道菅が凍って、路面も粉を
     振りかけたように凍っていました。こんな日は日向でも底冷えがして、
     上水堤を歩く姿も少なく、野鳥の声や羽ばたきがクリア-です。
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     寒波が押し寄せる数日前には、上水堤の貫井橋付近でオオイヌノフグ
     リが開花していました。今月3日に歩いた時にも数えるほどですが、
     コバルトブルーの4弁の花びらを広げていました。
     オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)だなんて気の毒な名前ですが、春に
     先駆けて開花。オオバコ科の越年草で全国至る所で見られ、瑠璃唐草、
     天人唐草、星の瞳などファンタジックな別名も。
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     回田町の駐車場のヘリにはホトケノザ(仏の座)も、例年より2週間以
     上も早く開花していました。年明けから温かい日が続いていたので、
     仏様の台座に似た葉の上で浮かれだしたように見えました。
     でも、オッとどっこい、季節はそうそう簡単に冬から春へギアチェンジ
     してくれません。アップダウンの激しい年になりそうです。
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     上水沿いの民家の庭でもロウバイが香り、小金井公園・梅の園の素心蠟
     梅(そしんロウバイ)も満開に。半透明でツヤのあるクリームイエローの
     花びらがまるで蝋細工!臘月(ろうげつ:旧暦12月)に咲くことから蝋梅、
     あるいは蠟梅と。冬の花で、上品な香りは冬の厳しさを和らげてくれます。
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     フェンスに遮られて上手く撮れなかったのですが、休耕地ではナズナ(薺)
     も草丈が40㌢前後になって、白い小花をわんさか開花。春の七草の一つ
     で、三味線のバチに似た実も結んでいました。その実の姿から別名ペンペ
     ングサ、シャミセングサ(三味線草)と。ネーミングが何とも巧みで…。
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     ノゲシも路傍の脇や上水堤でも開花していました。ノゲシ(野芥子)は、葉
     がケシに似ているだけで、ケシとは全く別種でキク科ノゲシ属の一種。
     別名のハルノノゲシと呼ばれることが多いようです。花はそっくりで葉の
     棘が鋭く、ごわごわしているのはオニノゲシ。市街地では越年化している
     のか、最近は季節を問わず咲いているのを見かけます。
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     これからしばらく極寒の日が続いて、上水ウォークもさぼりがちになりま
     すが、厳冬期でないと見られない花やシーンもあり、ボチボチと…。
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by love-letter-to | 2017-01-15 20:39 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.74 初尽くし

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        喜寿にして田んぼで書初め初体験
    年明けて2回目の日曜日、日中の気温も7℃しか上がらず、午後から
    冷たい雨も降ってきました。明日は成人の日。雪にならないといいけ
    ど…。
    「田圃で凧揚げをして、書初めをしませんか」と、紙匠・吉田徳雄さ
    んから誘われ、正月二日、八王子小比企町の磯沼牧場で行われたイ
    ベントに参加してきました。例年、三が日は近くの神社に初詣するく
    らいで、寝正月に近い過ごし方をしてきた私には初体験ばかりでした。
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    年末年始ダイヤのバス電車を乗り継いで、京王線山田駅から徒歩7~
    8分、なだらかな小比企丘陵の南斜面に広がる磯沼牧場へ午前10時
    にたどり着いた時は、5~6組の親子やアウトドア愛好家たちが和凧
    に絵や字を書いていました。「北側に山を背負っているから、ここは
    温かいんですよ」と、牧場主の磯沼正徳さん。
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    磯沼牧場では市街地にある牧場のロケーションを有効活用して、牧場
    体験、牛やヤギ、ヒツジなどとのふれ合い教室など様々なイベントを
    実施しており、書初め・凧揚げ会も今年で3回目。立川駅南口で和紙
    と書道用品専門店を開いている吉田さんの指導で、凧に絵を描いて尻
    尾と糸をつけて、磯沼家の田圃で凧揚げを楽しんだ後、長い巻紙に参
    加者で書初めをしようという催しでした。
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     この日のランチはミルク雑煮と聞いて、牛乳と餅のミスマッチな取り
     合わせが不安でしたが、磯沼家の田畑で採れた糯米でついた餅に大根
     とネギ、絞りたての牛乳を使ったミルク雑煮も、マイルドで信じられ
     ないほど美味でした。ダッチオーブンで煮込んだチリコンカーン、炭
     火焼のフランクフルト、ビーフの燻製の炙り焼き…いずれも初体験の
     味でした。特にマシュマロを炭火で少し焦がした味は忘れられません。
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     北野街道と湯殿川沿いにかけて広がる田圃は、電線に遮られない新春
     の青空が広がって、凧揚げに最高!
     半紙大の手づくり凧でも、よく上がりました。「凧揚げ日和だ!」と、
     吉田さんも目を細めていました。
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     約1時間、凧揚げを楽しんだ後、大きな筆で参加者が一字ずつ「あけ
     ましておめでとう…」と、書初めに挑戦しました。吉田さんが用意し
     た巻紙は長さ20㍍あまり。田圃に長々と。 
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     墨をたっぷりつけた筆の重さ5~6キロにもなり、膝で支えながら字
    を書くそうで、幼児たちはパパやママに支えてもらいながら、字を書
    く体験をしました。
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      自然の中で日本の伝統である書道を体験するのが狙いだそうです。
      墨の香りが正月晴れの空に広がって行きました。
      またとない経験をした2017年の初体験でした。
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by love-letter-to | 2017-01-08 19:39 | 折々通信 | Comments(0)