忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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カテゴリ:折々通信( 98 )

折々通信No.58 彼岸を前に

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        彼岸花彼岸を待たず満開に
   9月も第三日曜日を迎え、夕方6時にはもう日が落ちて、時の過ぎるのが一段と早
   く感じられる候になりました。秋雨前線の影響で不安定な天候の日が続いておりま
   したが、一昨日、小平霊園を訪ねましたら、正門近くの彼岸花が もう満開状態でし
   た。明日の敬老の日が彼岸入りですが、玉川上水堤の彼岸花もここ数日がピーク
   ではないかと。
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   彼岸を迎える頃に開花することから彼岸花とされ、真っ赤な6枚のリボン状の花弁
   をカールさせた6個の花が複雑に絡み合って、燃え盛る炎さながら。
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   墓地付近に多く見られ、毒々しくも見えることから「死人花」とか「地獄花」とされる
   地方も多く、私も 「毒花だから触ってはダメ」と聞かされて育ちました。一方、お釈
   迦さまが法華経を説かれたときに、天がこの花を降らせたことから 「天上花」ある
   いは「曼珠沙華」とする正反対の説もあります。いずれにしても記録的な猛暑が各
   地で観察される近年は、彼岸花の開花も早まっているようです。
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   玉川上水・久右衛門橋下流の堤で赤紫色のゲンノショウコが数輪咲いていました。
   白花種もあり、どちらも古くから下痢止めの妙薬に使われ、効能がよいことから「現
   の証拠」と。以前は堤のあちこちに自生しておりましたが、出会うことが少なくなって
   残念です。赤紫も白花も花が終わった後につけるロケット状の実が弾けると、神輿
   の屋根の形になって、とても面白かったのに。
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   中央公園付近の南岸には、ショウジョウソウ(猩々草)も花をつけていました。トウダ
   イグサ科の多年草で、ポインセチアと同じく茎先の小葉(苞葉ともいう)が猩々の顔
   のように赤くなることが名前の由来。赤色化した葉に目が奪われて目立ちませんが、
   葉の上につけている黄緑色の小さな粒々が花です。黄色の蕊を覗かせています。
   猩々は猿のような赤い顔、赤い髪をした中国の伝説上の妖怪で、日本では能のほ
   か各種芸能に登場します。なお、ポインセチアはトウダイグサ科の常緑低木で、猩
   々木とも呼ばれるそうです。
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   小平市立四中南側の上水堤では、真っ白な綿毛のボンボンに出会いました。竹製
   耳掻きの頭についているフアフアの刷毛にそっくり。ダンドボロギクの綿毛でした。
   草丈1メートルあまり、多数に分岐した茎の頭にタンポポの綿毛のような冠毛を。
   その綿毛のボンボンが風に吹かれて、崩れて飛散寸前の姿も。ダンドボロギクは
   キク科の一年草で雑草の類ですが、1933年に愛知県の段戸山で発見されたの
   で、その名前が付けられたそうです。
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   冠毛は非常に繊細で直ぐ飛散してしまうので繁殖力は旺盛、森林伐採地や山火
   事の跡にはびこることが多く、アメリカでは Fire Weed (火の草)と呼ばれている
   とか。しばらく立っているとくしゃみが止まらくなり、目もちかちか。花粉症の方は要
   注意かもしれません。
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   このところ、仲秋の名月も十六夜も見えない日が続いて残念ですが、今宵は立待
   月とか。
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by love-letter-to | 2016-09-18 21:04 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.57 新涼を待ちかねて

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         新涼や風とスイング雁草(かりがねそう)
   9月第二日曜日の今日、やっと残暑から解放されました。身も心も蘇った気分で、赤
   いウォーキングシューズで玉川上水堤へいそいそ。喜平橋下流右岸で風とスイング
   しているカリガネソウ(雁草)に出会うことができました。
   初秋の風は“色なき風”と称されますが、カリガネソウに出会うたびに、ちょっと変わっ
   た5弁の花は、新涼の風の色ではないかと思う私です。青紫というか 藍色というか、
   ヴェネチアングラスのブルーのようでも。
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   草丈は1メートル前後、葉腋の上部で枝分かれして弓なりになった柄の先端に、青紫
   色の5弁の花がモビールのように揺れて、球形の蕾もキュートです。
   下弁には白い絞りを施したような模様が特徴。シソ科の多年草とされていますが、ク
   マツヅラ科だという説も。花冠から細長い雄蕊と雌蕊が弧を描いてユラユラ。揺りかご
   みたいでもあり、ゴンドラにも見えて造物主の妙にサプライズです。
   雁草という優雅な名前は、このユニークな花の姿からと言われますが、別名はホカケ
   ソウ(帆掛草)。 山地に生える多年草で、優雅な花のイメージとは裏腹にかなり強い異
   臭があります。焦げ臭い臭いです。
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   都営津田町アパートの敷地内で、ハナトラノオ(花虎の尾)の写真を撮っていたら、住人
   の女性が腕に抱えていた花束を差し出して「この白い花の香りをかいでごらん」と、話し
   かけてきました。「蘭かしら?」 見たことのない花に驚くと、「ほれ、葉はミョウガそっくり
   でしょ。ハナミョウガよ。きれいでしょ。よかったら差し上げます」と言って、切り取ったば
   かりのハナミョウガを私にプレゼントしてくれました。折角だから頂いて、その場で写真
   も撮ってみました。蘭に似た花の径は4~5㌢。ミョウガとは思えない甘い香りが。
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   もう5~6年以上前に殿が谷戸庭園でハナミョウガを見たことがありましたが、白と紅色
   の縞模様が鮮やかな花だった記憶があります。図鑑によるとハナミョウガ(花茗荷)は、
   ショウガ科ハナミョウガ属の多年草で、中国、台湾、日本に分布。葉が茗荷に似て目立
   つ花を咲かせる事が名の由来だそうです。食用にする茗荷の頭から白いほっそりとした
   花をつけている姿もみたことがあります。
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   上は同アパート敷地内で出会ったハナトラノオ(花虎の尾)。晩夏から秋口に優しいピン
   クの花穂を群れ咲かせています。北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に入り、丈
   夫でよくふえるため急速に広まり、ポピュラーな宿根草の一つに。
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   四角錐の花茎の角に沿って唇弁型の花を整列して付けていることから、カクトラノオとも
   呼ばれます。性質が強く、地下茎を伸ばして広がるので野生化して、上水堤でも小桜橋
   ~茜屋橋に群生も見られます。
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   上水堤では歩く先々で ミズヒキソウが花穂を繁茂しています。赤と白の米粒にも満たな
   い蕾を点々とつけて。その姿から祝儀袋や熨斗紙に使われる紅白の水引に見立てられ
   たミズヒキソウ(水引草)ですが、繁殖力が旺盛で日陰を好む野草や背丈の低い草花に
   とっては侵略者みたい。実は我が家の家屋の北側にも繁茂しています。私のズボンの
   裾や靴底にくっついて帰った種から発芽したようです。
   可憐に見える花穂も強靭で、ちょっと引っ張ったくらいでは切れません。根も深く張って
   抜くのも一苦労です。「どうしたもんじゃろのう」と NHK朝ドラのヒロイン・小橋常子とと
   姉ちゃんの口癖を繰り返しています。
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   その水引草は今が開花期。よく目を凝らして見ると、粒状の蕾が開いて4弁の紅白の花
   に蕊も認められます。2~3㍉の花をカメラに撮るのに汗だくになりましたが…。
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   上水堤でも彼岸花が咲き始めました。今月7日に茜屋橋で1輪、今日11日には鎌倉橋
   付近で5~6輪、中央公園南側のフェンス際にも1輪咲いて、秋を感じる一日でした。
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by love-letter-to | 2016-09-11 21:47 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.56 秋暑し

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           薮蘭や開かずの雨戸十数年
   9月最意初の日曜日を迎えました。東北、北海道を襲った迷走台風10号で、河川が
   氾濫。行方不明者や孤立した集落が岩手県内に800戸以上もあると伝えられ、救出
   活動が続いております。東京近郊でも日中は蒸し暑い日々が続いて、新涼が待たれ
   る候。玉川上水堤ではヤブラン(薮蘭)が薄紫色の花穂を林立させて秋色に。
   上水堤を週に1~2回 歩くようになって10年あまり。その間、門扉や雨戸が閉まった
   ままの家が目立つようになりました。老夫婦や一人暮らしで手が回らないのかしら?
   それとも寝込んだり、病院か施設に入っておられるのかしら…と、身につまされるこの
   頃です。
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   人が住んでいる気配のない家の軒先にも元気で、こんもり葉を密集させているヤブラ
   ンは日陰・日向、湿潤・乾燥いずれにも強いラン科の常緑草で、上水堤でも下草やフェ
   ンスの足元に大小の群落をなしています。
   10~30㌢近くもある花茎には、花径4~5㍉ぐらいの薄紫色の花をたくさんつけて穂
   状に。花被片は6枚、花柱の周りに 6本の雄蕊が黄色の葯を。花が終わるや否や薄
   緑色の実になり、秋が深まるれて濃緑色から黒に変化していきます。黒い実をつけた
   まま越冬している姿もよく見かけます。
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   このところ鎌倉橋から上流の中央公園付近にかけて、カナカナカナと甲高い蜩の鳴き
   声を耳にすることが多くなりました。ケケケケとけたたましく聞こえることもあります。午
   後3時を回ったナと時報の合図でもあります。そろそろ引き上げようかと足元を見たら、
   下草の所々にキツネノマゴ(狐の孫)も開花していました。
   草丈10㌢ほどの頂部に淡い桜色をした唇型の花が一つ二つ。マッチ棒の頭くらいの
   大きさですが、その存在をアピールするかのように咲いています。
   上唇は白色で下唇の内面だけが薄紅色をしており、狐とは関係ないイメージですが、
   毛の密生している花穂の間から覗いている小さな花が、子狐を連想させたのかも知れ
   ません。
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   先月半ばから相次いだ台風や移動性低気圧により、激しい雨に見舞われることも多か
   ったせいか 上水堤に茸類がニョキニョキ。中央公園付近の新堀用水沿いには大小の
   傘を広げた茸の一団が。茸図鑑を調べても名前が特定できませんでしたが豊作です。
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   上水沿いの下草の間にはホットケーキ大の傘を広げた茸も。
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   鎌倉橋近くのフェンスの下では茸のパレードに出会いました。これら茸が放出する菌類
   が上水の植生と関わって、自生野草を守っているのかもしれません。
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   数日前に訪ねた昭和記念公園の北部ゾーンにある「トンボの湿地」では、頭から胴体
   まで真っ赤なショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)に出会いました。猩々は中国の伝説上の
   動物で、それを題材にした能楽などで真っ赤な貌に赤い装束をつけて演じられること
   から、大酒呑みや 緋色のものを指すことが多いようですが、ショウジョウトンボも真っ
   赤でした。
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   赤とんぼと呼ばれるアキアカネは尾の部分だけが赤いけど、ショウジョウトンボは目
   玉まで赤くて、群れて飛ばないそうです。オスは単独で池の縁に縄張りを堅持し、縄
   張りの縁に沿って力強く哨戒飛行。他のオスが飛来すると 20㌢ほどの位置関係を
   保ちながら、にらみ合い低空飛行を見せるとか。警戒心が強く戦闘的なトンボだと、
   湿地の管理をしているボランティアが話しておりました。
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by love-letter-to | 2016-09-04 16:54 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.55 夏と秋の狭間で

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         大木も若木も虜に仙人草
   長かったようで、あっという間に迎えた8月最後の日曜日。このところ相次ぐ台風と
   残暑に上水歩きもさぼりがちでしたが、一昨日、喜平橋から下流に向けて 小金井
   橋まで往復。堤の木々も野草も晩夏から秋へスライドしていました。
   小桜橋を過ぎた辺りのフェンス際には、いつの間にかセンニンソウ(仙人草)が延
   々と蔓を延ばして、目に染みるような純白の花を群がり咲かせていました。見上げ
   るような大木から、ここ数年で人の肩丈くらいに育った若木にも蔓をからませていま
   す。
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   直径3㌢程の十字形の真っ白な花を群がり咲かせる仙人草。キンポウゲ科の蔓性
   多年草で、花弁のように見える十字形の白い部分は花弁ではなく、4枚の萼片だそ
   うです。こんな清新な花をつけるのに仙人草だなんて!と出会うたびに思いますが、
   花の後に白く長い毛のある羽毛状の花柱が残り、その付け根が膨らんで痩果(そう
   か)となります。秋が深まるにつれ痩果から伸びた白い髭が仙人の髭に見立てられ、
   仙人草の名前に。
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   夏から秋への季節の変わり目で花が少ない時期ですが、フヨウ(芙蓉)とムクゲ(木
   槿) は今が旬。どちらもアオイ科の落葉低木で、花は朝に開花して夕方にはしぼん
   でしまう一日花です。芙蓉は花弁にプリーツ状の筋があり、萎んでも その筋を残し
   たまま、茶巾絞りのようになっている姿が可愛いくって…。
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   芙蓉も木槿も庭木としても多く植えられているので、取り立てて珍しい花ではないけ
   れど、茜屋橋近くには枝を張った芙蓉が10数本も並木になって見事です。
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   まだ青いドングリが落下しているのも目立つようになりました。風禍で落ちたという
   より、チョッキリムシ(チョッキリゾウムシ)の仕業のようです。若枝や樹木の果実に
   産卵して、口吻という頭部の鋭い突起で切り落と習性を持つ甲虫だそうです。
   クヌギやコナラ、樫のドングリも彼らによってバサバサ切り落とされています。少子
   高齢化の対応も大変な時代ですが、多産系のどんぐりも子孫を残すには天敵との
   闘いなんですね。
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   そう思いながら、ひょいと樫の若枝に目を向けると、樫の実が一つの袴の中に三つ
   のドングリを抱えていました。ドングリにも“三つ子”を宿すことがあるなんて、びっく
   り!動植物音痴ながらダーウィンになった気分でした。
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   蝉しぐれも次第にボリュームダウンしてきましたが、目の届く位置で蝉が鳴いていまし
   た。アブラゼミではないことは確かですが、種類は分かりません。透き通った翅が
   とても繊細でアーティスティックでした。
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by love-letter-to | 2016-08-28 22:45 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.54 蝉しぐれ

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             市街地に残る湧水蝉しぐれ
   8月も下旬に入り第3日曜日に。陸上男子400㍍リレーで銀メダル獲得をはじめ、
   リオ五輪での歴史的快挙の余韻覚めやらぬ今日、都立殿が谷戸庭園へ。国分寺
   駅南口界隈に位置しながらも、崖線から湧き出す水音が絶えずして、蝉の大合唱
   が30㍍近い崖線の落差にこだましていました。時折りツクツクボウシのソロも加わ
   って、残暑との闘いもあと一息か…と。
   ヨロヨロと石段を上りきると、私を追い抜いて行った外国人男性が茶室・紅葉亭の
   見晴台に腰かけて、手にした同園の案内書に目を落としていました。最近は外国
   人の来園者も増えて、英語、仏語、中国語、韓国語版も用意されています。因みに
   英語版は 「Tonogayato Gadens」、仏語版は「Jardin Tonogayato teien」と書かれ
   ています。
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   竹林に隣接した傾斜地には森の妖精レンゲショウマが開花していました。昨夏より
   株数は少なめですが、薄紫の神秘的な花を。傘を広げたように見えるのは萼で、雄
   蕊と雌蕊を囲むよう筒状に重なった中央部分が本当の花びらだそうです。
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   その花の形が蓮に、葉がサラシナショウマに似ているところから「蓮華升麻」。キンポ
   ウゲ科の多年草で、日本固有の1属1種の植物だとか。御岳山は日本一の群生地と
   して知られています。
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   帰途、玉川上水に立ち寄ってみたところ、喜平橋下流右岸では クズの花がピークを
   迎えていました。1週間前には 花穂が立ち上がりかけたばかりでしたが、ここ1週間
   の猛暑と激しい雷雨で一気に開花が進んだようです。
   立木にからまり覆い尽くすクズの勢いには圧倒されますが、赤紫色の濃淡の蝶型の
   花は可憐でチャーミングです。
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   ピンクの花穂が可憐なツルボはもう花期のピークを過ぎており、この時期に咲く花の
   移ろいの速さに驚かされました。淡いピンクの小花を円錐形につけて、群生するユリ
   科のツルボ。その名の語源は蔓状に伸びた茎頂に米粒に似た花穂をつけることから
   蔓飯粒穂(ツルイイボ)となり、ツルボと短縮されたとか。
   北海道西南部から南は南西諸島まで広く日本列島に分布して、ことに墓地のあたりに
   多く群生しており、小平霊園でも一面に咲いているのをみたことがあります。

        ・・・・・サマージョイントコーラス・コンサートへのお誘い・・・・
   8月最後の日曜日の午後、爽やかな歌声を聴いて夏の疲れを癒しませんか。8月28
   日14時から小金井・宮地楽器ホール(武蔵小金井駅南口前)で、近隣市で活動してい
   る合唱団5団体が参加して、サマー・ジョイントコンサートかれます。
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by love-letter-to | 2016-08-22 00:04 | 折々通信 | Comments(2)

折々通信No.53 昼下がりの涼

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         昼下がり一服の涼目に耳に
   細く開けおいた窓からの涼気に目覚めた8月第2日曜日の今朝。例年なら月遅れの
   盆休み期間中は ねっとりとした残暑に、心身ともにぐったりしているのですが、今朝
   は初秋を感じました。西日本では37℃以上を記録する猛暑が続いていますが…。 
   小平市内の街中では休んでいる商店が多く、信号待ちの車両も少なく蝉時雨が一段
   とボリュームアップ。車の警笛も掻き消すほどです。上水堤でもツリガネニンジンや
   シラヤマギク、ノコンギクなどが咲いて秋の気配濃厚に。残暑の陽射しの中でも涼
   味を。
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   薄紫色の釣鐘型の花を輪生して、数段に咲かせているツリガネニンジン(釣鐘人参)
   はキキョウ科の多年草で、茎丈は40㌢から1㍍に達する株も。一位橋下流右岸の自
   生野草観察ゾーンでは、これまでになく殖えて小さな釣鐘を風にユラユラ。鐘の音が
   聞こえてくるようです。
   花の径は2㌢前後と小さいながらも、見れば見るほど造形の素晴らしさにも惹かれま
   す。薄紫色の釣鐘の縁がほんのり緑色で、涼しそう。その名は釣り鐘状の花が咲き、
   大きな根が朝鮮人参に似ていることに由来しているそうです。
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   野菊の仲間でも七月半ば過ぎから開花するシラヤマギク (白山菊) はことに素朴で、
   ひなびた味わいがあります。開花時から花弁が8~10 枚と少なく、歯の欠けたお婆
   ちゃんのようだとも。晩秋まで長く咲き続けるので、上水堤の景観になくてはならな
   い存在です。
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   シラヤマギクは北海道から九州、朝鮮・中国に分布するシラヤマギクは、山地の草原
   や道ばた、明るい森林中に生育し、高さ1~1.5m。茎の上部は枝分かれし、散房状
   の花序にまばらに頭花をつけます。キク科の花の特徴で、花びらの一枚一枚が花で、
   つまり頭花は花の集合体。春の若芽はヨメナ(嫁菜)に対してムコナ(婿菜)と呼ばれ、
   かつては食用にした地方も。
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   上水堤にはタマアジサイ(玉紫陽花) も数多く植わっており、宝珠のような蕾が膨らん
   でくるのを楽しみにしていても、蝿やアリマキのような小虫にたかられて、虫食い状
   態になっていることもしばしば。
   鎌倉橋付近の新堀用水際で数輪開花しているのに出会いました。淡い青紫の房
   状の花から多数の蕊を出して薄紫色の炎のよう。周囲の白い4弁花は装飾花です。
   玉紫陽花と呼ばれてもユキノシタ科の落葉低木で、ガクアジサイ(額紫陽花)に似てい
   ます。
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   昭和記念公園で開催中の 「サギソウまつり」会場を訪ねてみました。小平市内でサギ
   ソウの栽培と普及を長年続けられていた故宮奈利喜さんが球根を寄贈。栽培指導もさ
   れて20年近くに。当初は3000球ほどの球根が栽培ボランティアによって受け継が
   れ、今年は2万5000球が開花。白鷺が乱舞するような花を咲かせていました。
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   西立川口を入った所に総合案内所があり、その北側の「さざなみ広場」と「水鳥の
   池」に沿って、大花壇や箱庭風の「風景花壇」、水鳥池の北東部にある「花木園展示
   場」には自生風の鉢植えやサギソウを題材にした写真、和紙工芸、染色作品などが
   展示。「とんぼの湿地」近くの清流の池には「サギソウ筏」も浮かべられ、宮奈さん
   の思いも見事に開花していました。 「サギソウまつり」は 今月31日まで10~15時
   開催中です。

   明日は71年目の終戦記念日。戦争を体験し、父母兄弟をはじめ叔父叔母、祖父母、家
   や町、日常の暮らし一切を奪われた悲惨な体験を語れる世代も老いて、全人口の13%
   足らずになりました。
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by love-letter-to | 2016-08-14 18:13 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.52 秋立ちて

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         堤にも熱き闘ひ秋立つ日
   日本列島を焦がすように各地で猛暑日が続いておりますが、8月最初の日曜日の
   今日は暦の上では立秋、涼立つ日。リオ五輪の開幕に続いて 全国高校野球大会
   も始まる早々、熱戦が繰り広げられています。
   メラメラと燃えるような炎天下でも、上水堤では グリーンシェードと風の通り道のせ
   いか、心地よい風に救われる時があります。桜橋下流右岸ではキツネノカミソリの
   小群落が迎えてくれました。桜橋の改装工事と両岸の整備事業で、ここ2年ほど姿
   を見せず、絶えてしまったのかと案じておりましたが、20 株あまりがほっそりとした
   焔色の花を咲かせて…。堤の野草も生存をかけて熱い闘いを、強いられているよう
   です。
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   キツネノカミソリは関東の樹林地では、お馴染みのガンバナ科の球根植物で、花の
   後に葉が伸びてくることなど彼岸花との共通点も。その葉がほっそりとして剃刀に似
   ていることから、狐の剃刀と。頭花は2~4輪ほどつけています。
   狐が剃刀を使うとは思えませんが、昔人はそうした連想を楽しんだみたい。キツネ孫
   とかキツネの釦とか、「狐」と名のつく草花は、本来のものに比べて見劣りがするとい
   う意味合いが。
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   桜橋下流左岸の木の下闇には、2~4㍉ ほどの唇型の白い花をつけたハエドクソウ
   がひっそり群生していました。目立たず虫にも好かれない雑草の類ですが、40~50
   ㌢の細い茎の先端部につけた花は、下方から開花していきます。蝿毒草の和名通り
   全草有毒で殺虫効果があるため、その根や葉の煮汁を紙に染み込ませて 蝿取り紙
   に使われたそうです。咲き終わるとイノコヅチに似た果実となり、動物や人の衣服など
   にくっついて移動繁殖します。雑木林や草地を歩くと、ズボンの膝下などに小さな実が
   びっしりくっついて、はがすのにいイライラしたことも。
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   同じく樹下には5㍉に満たない花をつけたミズタマソウも茂っていました。40~50㌢丈
   の茎先が枝分かれして、直径1~2ミリの白い花を散房状につけています。
   花の周囲には鉤状の毛に覆われた丸い実も。薄緑色の実は直径2~3ミリで、白い毛
   が密生しているので露を含みやすく、水玉に見えて目立つことから、ミズタマソウ(水玉
   草)の名前に。アカバナ科の多年草です。
   花びらは肉眼では 見極められないほど小さいが2枚、花びらから2本の雄しべが突き
   出ており、対生した葉は長楕円形で、花に比べて大きく5~12センチもあります。
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   桜橋上流の自生野草観察ゾーンで、笹の葉に白い羽状のものがくっついていたので、
   立ち止まって見ると、殻から抜け出したばかりの蝉に出会ってびっくり。笹の葉に前肢
   をひっかけて、ゆっくりゆっくり脱皮していました。白く透き通っていた羽も次第に淡く色
   濃く、翡翠色に。とても繊細で神秘的な色でした。
   蝉が殻の背を破って全身が抜け出すシーンは見てなかったのですが、仰向けに出て体
   を起こし直すそうです。図鑑で調べると殻を破って、羽化を終えるまでに1時間半ぐらい
   かかるとか。羽化中に野鳥などに襲われないよう、蝉が羽化を始めるのは夕方で、一
   夜かけて羽を色づかせると同時に丈夫にして、飛べる状態にするとか。蝉の種類の判
   別はつきませんでしたが、アブラゼミでしょう。出会ったのは午後4時半過ぎでした。
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   6日の宵、11回目を迎えた「小平 灯りまつり」の会場を2~3ヵ所巡ってみました。小平
   駅からグリーンロードを東へ。6時半に点灯して、時間が経つにつれ幻想的に。
   あじさい公園では上田久和さん、菊池睦子さんら小平十四小生のパソコンサポーター
   をしている方々が会場係も、ボランティアでしておられました。上はこの日行われた広島
   原爆忌への慰霊を込めた灯りだそうです。
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   天神じゃぶじゃぶ池公園では、園児らの微笑ましい絵の行燈も
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   天神じゃぶじゃぶ池では早々と「2020東京五輪」への期待を込めた灯りも。
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by love-letter-to | 2016-08-07 19:12 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.51 大暑に咲く花

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         紅蜀葵(こうしょくき)住み慣れた街も変わり行く
   7月最後の日にして最後の日曜日。初の女性都知事が誕生しました。政党推薦の知
   事候補を引き離して、都知事に就任することになった 元防衛大臣・環境大臣の小池
   百合子さんに期待しつつも、安心してこれまでの暮らしを続けられる東京にして欲しい
   です。
   …というのも、古くからあったコンビニが閉店するなど 最近の近隣の変化が激しく、不
   安に陥ることがしばしばです。“住み慣れた街で最期まで生きて逝く”と言うのが、大方
   の願いであり、国が目指している地域包括ケアシステムの狙いでしょう。
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   紅蜀葵はモミジアオイの別名で、その名のように真っ赤な大輪の花を盛夏に開花。2
   階に届くくらい丈高で花径は20~25㌢、ハイビスカスやアメリカ芙蓉の仲間。
   団扇形の花弁が5枚、隙間をつくって咲く姿が特徴的だそうですが、最近はアメリカ芙
   蓉との掛け合わせた広い花弁の品種もあり、様変わりしています。葉は紅葉 (モミジ)
   のように深く手のひら状に裂けています。
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   盛夏の花と言えばヒマワリ。最近は大輪を見かけることが少なくなりましたが、小川町
   の農地の片隅に、高圧線の鉄塔を背に直径30㌢くらいのヒマワリが咲いていました。
   向日葵と書いてヒマワリ。太陽に向かって咲くと聞かされてきましたが、この日は大気
   が不安定で、かなり激しい通り雨もあった後だったせいか、このヒマワリは太陽に顔を
   そむけていました。
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   立川通りに沿って流れる小川分水・彫刻の谷緑道で出会ったサルスベリ(百日紅)。そ
   の名のように 7月から3カ月前後も咲き続けて、猛暑を象徴する花ですが一輪一輪は
   とても可憐です。1㌢くらい花柄の先にフリル状の6枚の花弁の花をつけ、互いに絡み
   合っているので、どれが1輪だか写真に撮りにくい花です。萼はパチンコの球大です。
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   森田ガーデンにも立ち寄ってみました。ルドベキアやオシロイバナ、ダリアなど夏の花
   でジャングル状態の中で、ホワイトレースフラワーが涼しさを。レースの編み目のように
   繊細な小花を円形に広げていました。地中海地方から西アジア原産のセリ科の1年草
   ですが、毎年、こぼれ種から発芽するそうです。和名はドクゼリモドキと どっきりするよ
   うな名前ですが、毒性はないとか。
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   所々に立てかけてある白い虫捕り網が子ども時代にカムバックさせてくれるよう。
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   午後2時過ぎだったか、突然、空が暗くなって大粒の雨が降ってきました。手にしてい
   た晴雨兼用の日傘ではとても役に立ちそうにない雨で、森田ガーデンのログハウス風
   の小屋で雨宿りさせてもらいました。ふと見ると、グリーンカーテン用のネットに這わせ
   たフウセンカズラ(風船蔓)に、黄緑色の風船がピンポン玉くらいに膨らんでいました。
   その爽やかな緑色に目を楽しませてもらいました。エコカーテンとしての効果を発揮す
   るのは、お盆過ぎでしょうか?
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   30~40分ほどで雨は上がりました。玉川上水沿いの出口から帰ろうとしたら、「めん処
   ・松根」の看板に「本日で閉店することになりました」と張り紙がしてあって、びっくり!慌
   てて引き返して聞いたところ、店主の松根さんは 「年取ってボロボロになって閉じるよ
   り、惜しまれるうちに」と決心したそうです。元々、5年ぐらいのつもりだったのが、8年余
   りも続けてしまったとか。市内の公民館での 麺打ち教室はまだ続けるそうです。松根さ
    んの打つ蕎麦とうどんは絶品で、お気に入りだっただけに残念で淋しくなりますが、体
   力と気力の要るお仕事で手の抜けない松根さんですから、前途を祝福してお別れして
   きました。一つの時代が去ったような気がしております。
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by love-letter-to | 2016-07-31 23:35 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.50 夏土用

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        都知事選一票を誰に夏土用 
   西日本では猛暑が続いているそうですが、首都圏は大暑にしては珍しく過ごしやす
   い数日。7月第4日曜日を迎えました。立秋までのこの時期は夏土用と言われ、例
   年なら耐えがたい蒸し暑さに悩まされるのですが、朝夕の散歩は心地よいこと!
   近くの住宅街を流れる小川用水沿いに、オニユリが赤鬼の顔のような花弁を反り返
   らせていました。緋色の花弁の黒い斑点は毒々しいけど、日盛りの堤や庭先に咲い
   ている鬼百合は、元気印ですね。
   都知事選も後半戦に入り、リオ五輪も迫ってきました。
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   オニユリ(鬼百合)はユリ科の球根植物で、北海道から九州の平地から低山で普通に
   見られ、一説には中国からの渡来種とも。丈高の茎の先端部分に7~8輪も開花させ、
   その重さで倒れかかっている姿も。茎のふしに1枚の葉が互い違いにつけ、葉の付け
   根にムカゴと呼ばれる黒紫色の珠芽を付けます。種子はなく、このムカゴからも殖やす
   こともできるとか。
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   傍らのマリーゴールドに、雄のツマグロヒョウモン蝶がやってきていました。晩夏から秋
   に見かけることの多い蝶が早々と。蝉も鳴き始めました。
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   おやおやコスモスも咲いているではありませんか!何か季節感が狂ってしまって…。
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   上水堤では、堤を席巻するような勢いでミズヒキ(水引)が花茎を伸ばしてきました。米
   粒大の紅白の蕾に、青白い葉のきれっぱしが絡まっているので、指先で取り除こうとし
   ても糊付けしたようにはがれません。目を近づけて見ると、アオバハゴロモでした。じっ
   としているように見えて、ヒョイと移動します。
   インターネット図鑑によるとカメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科に属する昆虫との
   こと。体長5.5~7㍉、翅を含めると9-11㍉。薄緑色の美しい昆虫ですが、一部の植物
   の害虫でもあるそうです。
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   生い茂った下草の所々に、薄紫色の小花をつけた花穂も目立つようになりました。アキ
   ノタムラソウ(秋の田村草)で、名前に秋がついていますが、開花期は盛夏から晩夏の
   頃。シソ科の多年草で、サルビアの野生種のような夏を代表する山野草です。
   草丈は1メートル近くなるものもあり、茎の中ほどから上部にかけて唇弁型の薄紫色の
   可憐な小花を開花させてゆき、上水の土手を 潤いのあるものにしてくれます。蝶や昆
   虫が盛んに訪れ、彼らにとっても貴重な蜜源のよう。
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   昨日の正午過ぎに所用で立川駅北口に出かけたら、都知事選に立候補した鳥越俊太
   郎が街頭演説に訪れており、駅前広場は人人人で埋め尽くされていました。小平の自
   宅周辺では都知事選の掲示板に、21名の立候補者の半数くらいしか ポスターが貼ら
   れてなく、宣伝カーも回って来ないので、こんなに関心を持っている人が多いことにびっ
   くり!ジャーナリストの田原総一朗さんの話では都政がなかなか語られない 奇妙な選
   挙だそうですが…。
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by love-letter-to | 2016-07-24 23:38 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.49 丈なす夏草の堤で

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        丈をなす茂みに凛と花桔梗
   先週から大気の不安定な状態が続き、都内でも大雨に対する備えが怠れない日々。
   7月も第3日曜日に。明日も「海の日」祝日で、土曜からの3連休を楽しんでいる方も
   多いかもしれません。
   この頃の玉川上水堤を歩いていると、アキカラマツ(秋落葉松)が高々と茂り、アキノ
   タムラソウ(秋の田村草)も薄紫の花穂を掲げて、もう秋の気配を感じさせます。
   商大橋~桜橋にかけての南岸・自生野草観察ゾーンでは夏草が人の背丈を超すほ
   どに伸びて…。その丈なす茂みの中でキキョウ(桔梗)が数株、鮮やかな紫色の5弁
   の端正な花を開花させていました。桔梗は秋の七草の一つで秋の季語ですが、開花
   期は6~8月。これからの猛暑にも、紙風船のような蕾を弾かせて涼味を。
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   商大橋下流では盛夏を告げるイヌゴマ(犬胡麻)も、淡紅色の小花の輪を数段つけた
   花穂を掲げていました。唇型の小花は雛鳥たちが口をパックリ開けて、餌を欲してい
   るように見えて、野趣に富みユーモラスです。果実が胡麻に似ているが食用にならず、
   役に立たないことの代名詞として犬胡麻に。
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   シソ科の多年草で湿った地を好むイヌゴマは、このエリアでは年々増える傾向にあり、
   群生が見られるようになってきました。別名はチョロギダマシだそうです。
   チョロギ(丁呂木あるいは丁梠木)はシソ科植物で、巻貝に似た根茎が正月料理に使
   われるそうですが、私は見たことも口にしたこともありません。かつて中国東北地方を
   旅した時、飯店で出された酸っぱい漬物がチョロギだったかも…。
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   夏草でジャングル状態になった上水堤で、ひと際目立つのがアキカラマツ。秋落葉松
   の和名からして秋草に思えますが、7月半ばから開花。やや黄色味をおびた白い花が
   茎の先に円錐形に群がって、たくさんの小花をあふれさせています。
   キンポウゲ科の多年草で、花には花弁がなく、花びらに見えるのは萼で多数の長い雄
   蕊を放射状に広げています。
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   満開になると花穂全体がカラマツの木のようにも見えるので、『秋唐松』 の名がついた
   そうです。下草の茂みから乗り出して、歩道部分を通せんぼしていることも。
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   下草の茂みの中で真っ赤に熟れているのはヘビイチゴ(蛇苺)。思わず手に取って食べ
   てみたくなるほど美味しそうですが、このヘビイチゴの球果は花の茎部の花托部分が大
   きくふくれ、その表面に赤いゴマ粒のような種子が密集したものだそうです。
   食用に栽培されている苺とほとんど同じく3枚葉で、早春に黄色の花を咲かせます。花
   が終わる項から茎が長く伸びながら地上を這い、新苗を出し始めそうで、足元の赤い実
   の周りはヘビイチゴの茎と葉でガードされていました。
   無害で食べられるそうで口にしてみたら、甘みも酸味もなくまずいったら…。蛇も食べな
   いのでは。梅雨明けが待たれます。
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   今夕、小平市内の「ギャラリー青らんぎ」で開かれた、菊地恵子・砂織さん母娘によるア
   イリッシュハープコンサートへ。「夏の思い出」「出船」など日本の抒情歌をはじめ「ダニ
   ーボーイ」「庭の千草」他アイルランド民謡、「ディズニーの映画音楽」「ニューブルース」
   を、ソロとデュオで、それぞれ解説をはさみながら1時間余。高い天井と土壁のロッジ風
   の同ギャラリーは、ハープの音色と響きにとって音響効果も抜群で、心地よい時間を。
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   母親の恵子さんはケルト音楽の研究者で、日本におけるアイリッシュハープ演奏家の
   第一人者。砂織さんは国立音大を卒業後、単身渡仏してパリ中央区立音楽院で一等を
   得て卒業。パリの学生を対象としたオーケストラのオーディションに合格して、フランスと
   イタリア各地のオーケストラで活躍中のハープ演奏家です。息の合った演奏を楽しませ
   て頂きましたが、「バトルなんですよ」とお二人。
   今年はアイルランドが独立して100年。そのきっかけとなった「深い霧の中で」の演奏な
   ど、心の旅もしてきました。
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by love-letter-to | 2016-07-17 23:58 | 折々通信 | Comments(0)