カテゴリ:折々通信( 90 )

折々通信No.50 夏土用

f0137096_23162496.jpg
        都知事選一票を誰に夏土用 
   西日本では猛暑が続いているそうですが、首都圏は大暑にしては珍しく過ごしやす
   い数日。7月第4日曜日を迎えました。立秋までのこの時期は夏土用と言われ、例
   年なら耐えがたい蒸し暑さに悩まされるのですが、朝夕の散歩は心地よいこと!
   近くの住宅街を流れる小川用水沿いに、オニユリが赤鬼の顔のような花弁を反り返
   らせていました。緋色の花弁の黒い斑点は毒々しいけど、日盛りの堤や庭先に咲い
   ている鬼百合は、元気印ですね。
   都知事選も後半戦に入り、リオ五輪も迫ってきました。
f0137096_2320165.jpg
   オニユリ(鬼百合)はユリ科の球根植物で、北海道から九州の平地から低山で普通に
   見られ、一説には中国からの渡来種とも。丈高の茎の先端部分に7~8輪も開花させ、
   その重さで倒れかかっている姿も。茎のふしに1枚の葉が互い違いにつけ、葉の付け
   根にムカゴと呼ばれる黒紫色の珠芽を付けます。種子はなく、このムカゴからも殖やす
   こともできるとか。
f0137096_2322515.jpg
   傍らのマリーゴールドに、雄のツマグロヒョウモン蝶がやってきていました。晩夏から秋
   に見かけることの多い蝶が早々と。蝉も鳴き始めました。
f0137096_2323248.jpg
   おやおやコスモスも咲いているではありませんか!何か季節感が狂ってしまって…。
f0137096_23254952.jpg
   上水堤では、堤を席巻するような勢いでミズヒキ(水引)が花茎を伸ばしてきました。米
   粒大の紅白の蕾に、青白い葉のきれっぱしが絡まっているので、指先で取り除こうとし
   ても糊付けしたようにはがれません。目を近づけて見ると、アオバハゴロモでした。じっ
   としているように見えて、ヒョイと移動します。
   インターネット図鑑によるとカメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科に属する昆虫との
   こと。体長5.5~7㍉、翅を含めると9-11㍉。薄緑色の美しい昆虫ですが、一部の植物
   の害虫でもあるそうです。
f0137096_23283861.jpg
   生い茂った下草の所々に、薄紫色の小花をつけた花穂も目立つようになりました。アキ
   ノタムラソウ(秋の田村草)で、名前に秋がついていますが、開花期は盛夏から晩夏の
   頃。シソ科の多年草で、サルビアの野生種のような夏を代表する山野草です。
   草丈は1メートル近くなるものもあり、茎の中ほどから上部にかけて唇弁型の薄紫色の
   可憐な小花を開花させてゆき、上水の土手を 潤いのあるものにしてくれます。蝶や昆
   虫が盛んに訪れ、彼らにとっても貴重な蜜源のよう。
f0137096_23323599.jpg
   昨日の正午過ぎに所用で立川駅北口に出かけたら、都知事選に立候補した鳥越俊太
   郎が街頭演説に訪れており、駅前広場は人人人で埋め尽くされていました。小平の自
   宅周辺では都知事選の掲示板に、21名の立候補者の半数くらいしか ポスターが貼ら
   れてなく、宣伝カーも回って来ないので、こんなに関心を持っている人が多いことにびっ
   くり!ジャーナリストの田原総一朗さんの話では都政がなかなか語られない 奇妙な選
   挙だそうですが…。
f0137096_23431848.jpg

   
[PR]
by love-letter-to | 2016-07-24 23:38 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_2342783.jpg
        丈をなす茂みに凛と花桔梗
   先週から大気の不安定な状態が続き、都内でも大雨に対する備えが怠れない日々。
   7月も第3日曜日に。明日も「海の日」祝日で、土曜からの3連休を楽しんでいる方も
   多いかもしれません。
   この頃の玉川上水堤を歩いていると、アキカラマツ(秋落葉松)が高々と茂り、アキノ
   タムラソウ(秋の田村草)も薄紫の花穂を掲げて、もう秋の気配を感じさせます。
   商大橋~桜橋にかけての南岸・自生野草観察ゾーンでは夏草が人の背丈を超すほ
   どに伸びて…。その丈なす茂みの中でキキョウ(桔梗)が数株、鮮やかな紫色の5弁
   の端正な花を開花させていました。桔梗は秋の七草の一つで秋の季語ですが、開花
   期は6~8月。これからの猛暑にも、紙風船のような蕾を弾かせて涼味を。
f0137096_23464915.jpg
   商大橋下流では盛夏を告げるイヌゴマ(犬胡麻)も、淡紅色の小花の輪を数段つけた
   花穂を掲げていました。唇型の小花は雛鳥たちが口をパックリ開けて、餌を欲してい
   るように見えて、野趣に富みユーモラスです。果実が胡麻に似ているが食用にならず、
   役に立たないことの代名詞として犬胡麻に。
f0137096_23523133.jpg
   シソ科の多年草で湿った地を好むイヌゴマは、このエリアでは年々増える傾向にあり、
   群生が見られるようになってきました。別名はチョロギダマシだそうです。
   チョロギ(丁呂木あるいは丁梠木)はシソ科植物で、巻貝に似た根茎が正月料理に使
   われるそうですが、私は見たことも口にしたこともありません。かつて中国東北地方を
   旅した時、飯店で出された酸っぱい漬物がチョロギだったかも…。
f0137096_23534139.jpg
   夏草でジャングル状態になった上水堤で、ひと際目立つのがアキカラマツ。秋落葉松
   の和名からして秋草に思えますが、7月半ばから開花。やや黄色味をおびた白い花が
   茎の先に円錐形に群がって、たくさんの小花をあふれさせています。
   キンポウゲ科の多年草で、花には花弁がなく、花びらに見えるのは萼で多数の長い雄
   蕊を放射状に広げています。
f0137096_23544243.jpg
   満開になると花穂全体がカラマツの木のようにも見えるので、『秋唐松』 の名がついた
   そうです。下草の茂みから乗り出して、歩道部分を通せんぼしていることも。
f0137096_23564157.jpg
   下草の茂みの中で真っ赤に熟れているのはヘビイチゴ(蛇苺)。思わず手に取って食べ
   てみたくなるほど美味しそうですが、このヘビイチゴの球果は花の茎部の花托部分が大
   きくふくれ、その表面に赤いゴマ粒のような種子が密集したものだそうです。
   食用に栽培されている苺とほとんど同じく3枚葉で、早春に黄色の花を咲かせます。花
   が終わる項から茎が長く伸びながら地上を這い、新苗を出し始めそうで、足元の赤い実
   の周りはヘビイチゴの茎と葉でガードされていました。
   無害で食べられるそうで口にしてみたら、甘みも酸味もなくまずいったら…。蛇も食べな
   いのでは。梅雨明けが待たれます。
f0137096_949534.jpg
   今夕、小平市内の「ギャラリー青らんぎ」で開かれた、菊地恵子・砂織さん母娘によるア
   イリッシュハープコンサートへ。「夏の思い出」「出船」など日本の抒情歌をはじめ「ダニ
   ーボーイ」「庭の千草」他アイルランド民謡、「ディズニーの映画音楽」「ニューブルース」
   を、ソロとデュオで、それぞれ解説をはさみながら1時間余。高い天井と土壁のロッジ風
   の同ギャラリーは、ハープの音色と響きにとって音響効果も抜群で、心地よい時間を。
f0137096_949532.jpg
   母親の恵子さんはケルト音楽の研究者で、日本におけるアイリッシュハープ演奏家の
   第一人者。砂織さんは国立音大を卒業後、単身渡仏してパリ中央区立音楽院で一等を
   得て卒業。パリの学生を対象としたオーケストラのオーディションに合格して、フランスと
   イタリア各地のオーケストラで活躍中のハープ演奏家です。息の合った演奏を楽しませ
   て頂きましたが、「バトルなんですよ」とお二人。
   今年はアイルランドが独立して100年。そのきっかけとなった「深い霧の中で」の演奏な
   ど、心の旅もしてきました。
f0137096_9523624.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-07-17 23:58 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_2232685.jpg
         古代蓮咲いて三日の宴かな     
   7月10日、第2日曜日の今日は第24回参院選の投票日でした。今回から選挙権が
   18歳以上に改定され、18~19歳の投票率とその影響が注目されましたが…。
   数日前、田無駅北口から歩いて10分ほどの所にある通称・東大農場のハス見本園
   へ。研究目的で栽培されている約200種の蓮うち100種あまりとスイレン(睡蓮)、コ
   ウホネ(河骨)、ヒツジグサ(未草)などが公開されています。
   今年は例年より開花が早かったそうで、古代蓮とも呼ばれる大賀蓮は最後の一輪を
   見ることができました。東大フィールドボランティアさんによると「開花して3日目で、ま
   さに見頃です」。蓮の花は開花して4日目には散り始めるそうで、ラッキー!花径は約
   30㌢、花心部がロウソクの灯りも見え、蜜蜂も蜜集めに勤しんでいました。
f0137096_2275136.jpg
   畳1枚分くらいのコンクリート製水槽ごとに大賀蓮や妙連、一天四海(いってんしかい)
   など日本の在来品種、中国で作出された品種、朝鮮系、ベトナム産、アメリカ原産の
   黄花蓮とその交配種など 100種余りが1カ月にわたって次々と開花。品種名も記さ
   れており、品種名とその花の色や姿を見比べながら歩いてみると…。
   「原始蓮」は千葉市旧検見川町・元東京大学厚生農場地下の青泥層より発掘した蓮
   の種の発芽に成功した大賀一郎博士の自邸(府中市)で、栽培されていた蓮だそう。
   大賀蓮に似ていますが、開花時の色は少し淡くほんのりと。
f0137096_22112931.jpg
   日本の在来品種「紅万々」。八重咲きで花弁数が50枚以上あり、紅々と輝いていま
   した。「白万々」もありましたが、取り逃してしまいました。
f0137096_22132097.jpg
   白い花びらの縁紅が美しい「精華」は、京都府南部の久御山町・内田蓮園で古くから
   守り育てられてきた品種。大規模な干拓事業で姿を消した巨椋(おおくら)池に自生し
   ていた蓮だそうです。
f0137096_22153044.jpg
   蓮では珍しい黄花系の「アメリカ黄蓮」。分類学的にはハスとは別種のキバナハス。
   ミシシッピ川流域から南米北部に自生。花は黄色で花托や雄ずい、雌ずいも黄色。
   花径は23~26cm。花弁は18~22枚で細長く、閉じるときねじれながら閉じる。開
   花3日目には花弁が落ちてしまうことも。花柄120cm、葉柄100cm。葉の上面は滑
   らか。日本の気候や土壌に合わず、腐敗病に罹りやすいため 土壌管理や植替えを
   毎年行なう必要があるそうです。
f0137096_22174929.jpg
   ここ生態調和農学機構の前身の一つ緑地植物実験所で作出され「知里の曙」。クリ
   ームイエローと紅色のグラデーションが素敵で、花びらが舞うように開花。
f0137096_22254551.jpg
   やはり旧緑地植物実験所で作出され、生態調和農学機構が発足した2010年(平成
   22) に出願し、翌2011年に品種登録された「緑地美人」。中国系「琴台歌手 」の種
   子と「アメリカ黄蓮」の花粉を交配、選抜した品種です。咲き始めは 黄色味がかった
   紅色で、徐々に紅色が薄くなり爪紅状に変化します。早咲き品種で、6月上旬から8
   月中旬まで次々に花を咲かせます。草丈が比較的小さく、鉢植えでもよく咲くとか。
   東京大学名での品種登録第1号です。
f0137096_22242680.jpg
   正門からハス見本園へ向かう途中の芝生では、近くの保育園児たちが遊びに訪れ
   ていました。幼稚園児や小学生たちも集団見学によく訪れるそうです。
   ハス見本園は今月22日まで火~金曜日9~11時、無料で公開されています。大雨
   ・強風・雷・酷暑などの場合は予告なしに中止に。本館前で園内で収穫したじゃがい
   もなどを即売していることもあります。
f0137096_22354288.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-07-10 22:20 | 折々通信 | Comments(0)
        山百合や花の重さに耐えて咲く
f0137096_210294.jpg
   今年も半年が過ぎて、7月に入りました。本当に月日が経つのが早過ぎて、世の動き
   について行けない日々。バングラデシュで、またも悲惨なテロ事件が起きてしまいまし
   た。国際協力機構のプロジェクトに参加している日本人技術者ら7人が犠牲に。
   心の置き所なく玉川上水堤へ。東京都内も最高気温が35℃を越す猛暑日でしたが、
   上水堤は緑の厚い日除けシートに覆われて、目も心もクールダウン。私にとって最高
   の居場所かも。中央公園から商大橋にかけて500㍍ほどの上水堤に、ヤマユリ(山百
   合)が棲息している場所が10数ヵ所あるはずですが、年々減少しています。
f0137096_20242689.jpg
   6弁の花びらが開くと、直径30㌢以上になるユリ科の中でも最大級の花を咲かせる山
   百合。細長い茎は花の重さに耐えきれない上に、堤の壁面の崩落も進んで…。
   鎌倉橋から下流50㍍ほど壁面にかろうじて留まっている2株は、水面に向かってそれ
   ぞれ2輪の花をつけていましたが、5㌢も壁面の崩落が進めば 水路に根元から落下し
   てしまうでしょう。風前の灯です。
f0137096_2115294.jpg
   鎌倉橋と小松橋の中間辺りには、6輪もの大輪をつけた山百合が今夏も見ることがで
   きました。支柱を立てて見守って下さっている方がおられるようです。
   純白の花びらの内側に、赤紫色の斑点と中脈に沿った黄色い帯があり、気品と優雅さ
   は“ユリの女王”に相応しく、真っ赤な蕊が芳香を漂わせていました。
f0137096_20274169.jpg
   その対岸にも壁面に這うような姿で、4輪もの大輪をつけた山百合が咲いていました。
   南面に棲息している山百合は希少なだけに、その行く末を祈らざるを得ませんでした。
   ヤマユリの花言葉は「純潔」だそうです。
f0137096_20291229.jpg
   日当たりのいい上水堤には目下、ヤブカンゾウ(薮萱草)が真っ盛りで、野萱草と競うよ
   うに緋色の花を輝かせていました。ラッパ型の一重の野萱草の花に対して薮萱草は八
   重で赤橙色も濃いめです。
f0137096_2031158.jpg
f0137096_23192126.jpg
   薮萱草もユリ科ワスレグサ属の多年草ですが、中国原産の史前帰化植物で食用に栽
   培されていたものが野生化したので、人家近くの草地などに多いそうです。
   野萱草と薮萱草の競い咲く上水堤は、居ながらにして高原を歩いているような気分にし
   てくれました。大切にしたい景観です。
f0137096_2033339.jpg
   商大橋から下流にかけての堤には、涼味を感じさせてくれるチダケサシも咲いていまし
   た。枝分かれした茎に、淡いピンク色の小花を群がり咲かせていますが、ほっそりした
   花弁の花は夏には珍しい軽やかな風情です。
   乳蕈(ちだけ)という茸は採集するとき、もぎ取った口からミルク状の液が滴ってくるの
   で、この野草の茎に刺して持ち帰ったことから乳蕈刺しという名称に。
f0137096_20402276.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-07-03 20:40 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_0193010.jpg
         捩花や記憶の糸も捩じれがち
   6月も最後の日曜日に。前線の影響で、九州から東海にかけて降り続いていた豪雨も
   今日はひと休みしたそうで、ホッとしております。それにしてもイギリスのEUからの離脱
   には、計り知れない影響を感じてしまいます。
   国民投票で選んだ結果とは言え、イギリス国内を二分する意見の相違は、イギリスが
   誇るカントリーサイドの歴史的景観にもダメージを与えるのではないか…と。 晴れ間を
   見計らって小平団地を抜けて上水堤へ。
   団地の芝生ではネジバナ(捩子花)が、10~20㌢の茎を捩らせながらピンクの小花を
   開花させていました。捩り花、モジズリ(文字摺り)とも称され、身近に自生しているラン
   科の多年草です。米粒大の花ながらシンビジウムに似た姿を。シンビジウムなど、最近
   とみに草花の名前がとっさに思い出せないことが多くなり、記憶の糸も捩じれて…。
f0137096_026129.jpg
   芝生の妖精のような捩花とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)のツーショット。赤花夕
   化粧なんて優雅な名前ですが、最近は あかしあ通り沿いに繁茂しており、なかなか繁
   殖力旺盛。
   4枚の花弁からなる花の径は1センチ前後、アカバナ科の多年草です。帰化植物で、ア
   メリカ大陸より明治期に渡来した当初 は鑑賞用だったそうですが、現在はほぼ野生化
   しています。また、昼間から開花していることも多いです。
f0137096_032911.jpg
   とんがり帽子に白い羽飾りを廻らせたようなユーモラスな姿のヘラオオバコ(箆大葉
   子)。5月半ば頃から30~40センチの細い茎の先端に、2センチほどの円錐形の花序
   をつけ、ぐるりを取り巻いている白いピラピラが雄しべです。雄しべの付け根辺りに雌し
   べもあるけど、目立ちません。
   ヘラオオバコはヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に渡来したオオバコの仲間で、
   根元に広がっている根生葉が細長く箆型であることからヘラオオバコと。外来種だけに
   繁殖力旺盛で、上水堤でも五日市街道筋に繁茂。
f0137096_0363532.jpg
   ヘラオオバコの根元で輪生していたのはブタナ(豚菜)。気の毒な名前の由来は、ヨー
   ロッパ原産で昭和初期に渡来し、発見した植物学者の一人がフランス名の『豚のサラ
   ダ』をブタナと直訳したからだとか。
   頭花はタンポポにそっくりさんですが、花茎が50~80センチと細長く、根元付近で3~
   4本に枝分かれして3~4センチ径の花をつけています。
f0137096_0374868.jpg
   小平団地の一角では、芝生一面を覆い尽くすほど群生していました。明日からまた大
   気の状態が不安定になり、西日本ではまた豪雨に要注意だそうです。

    ・・・・・・ 河野直人さんの七夕ツィターコンサートへのお誘い ・・・・・
f0137096_0482167.jpg
 
f0137096_059219.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-06-26 23:17 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_20111692.jpg
        あじさい園ブロンズ像も頬を染め
   6月第三日曜日は「父の日」で、我が家も息子夫婦から夫にウィスキーがプレゼン
   トされていました。NHK朝ドラ「マッサン」で国産ウィスキーは世界的ブランドになり、
   「スコッチより高いや」と言っておりました。
   今朝は珍しく5時過ぎに目が覚め、二度寝するよりも早朝のアジサイとノカンゾウに
   会いに出かけました。小平近辺の本日の日の出時刻は4:26分、日の入りは19:01
   分。一年中で最も日中の時間帯が長い時期のせいか、早朝からウォーキングやラン
   ニングをしている姿も多くて、朝に弱い私はびっくりしました。
   あじさい公園では、斎藤素巌作の3体のブロンズ像が今花盛りのアジサイに囲まれ
   て頬を染めているようでした。約1200株、手入れが行き届いて生き生きしていました。
   昨日まで「あじさい祭り」が開かれていたそうです。
f0137096_20184714.jpg
   最近のアジサイは新品種が次々に登場して、色も姿も工芸品のような品種も。新しさ
   を求める人間の心理とバイオロジーを駆使した技術の進歩はエンドレスみたいですね。
   私は年々手まり咲きよりも、アジサイの原種に近いガク咲きやヤマアジサイに惹かれ
   るようになりました。
f0137096_20202421.jpg
   ガクアジサイ(額紫陽花)の周囲の花びらに見えるのは装飾花で、中心部で蕊を立て
   ている小花が本来の花だそうです。その粒状の蕾もキュートです。
f0137096_2023207.jpg
   上はヤマアジサイ(山紫陽花)の紅(くれない)。ガクアジサイの変種であるアマチャ
   (甘茶)と似ております。甘茶も同じユキノシタ科の落葉低木で、その若い葉を蒸し
   て揉み、乾燥させたものを煎じた甘茶は4月8日の釈尊誕生日の花祭りに釈迦像
   にかける 仏教行事に使われます。子どもの頃、祖父母に連れられて行っ た四国
   観音寺で、甘茶を飲んだことも微かな記憶に。
f0137096_20254430.jpg
   朝な朝なに開花するノカンゾウ(野萱草)の開く姿も見たくて、玉川上水へも足を延
   ばしてみました。早朝の上水堤は五日市街道と並行しているとは思えないくらいひ
   っそり。毎朝散歩をしていると言う女性が、「ノカンゾウがカンテラみたい。例年より
   開花時期が早く花も多いようです」と。、細長い花筒の先を広げはじめていました。
f0137096_20283744.jpg
   平安の昔から憂きことも忘れさせてくれる花として、亡憂草とか忘れ草とも呼ばれ
   てきた由来が分かりました。朝もやでも立ち込めていたら、幻想的でしょうね。ヤマ
   ユリ(山百合)の蕾もふくらんで上水堤は仲夏から盛夏へ。

f0137096_20311766.jpg
   ヤマユリといえば、最近、大人の楽しめる塗り絵「高尾山の草花」が評判になって
   います。高尾山の麓に住んで45年になる元小学校の美術専任教師の奥田さが子
   さん著作の塗り絵ブックです。絵を描くのは苦手とか 描いてみたいけど、できるか
   しら…と躊躇っている方でもお試しを。認知症予防や手先の機能訓練に効果的だ
   そうです。お試しあれ!
f0137096_20342242.jpg
   奥田さんの草花の絵は高尾山中や登山道に咲いているような姿で、愛情がこもっ
   ていて 写真とは違った味わいがあります。ヤマユリやホタルブクロ、タカオスミレ、
   タチツボスミレなど24種のスケッチ画と塗り絵に、それぞれの解説やエッセーが添
   えられています。クレヨン、水彩、色鉛筆いずれでも彩色できますので、私もこれか
   ら挑戦してみようと思っています。
   昨年の暮れには「四季の花」も刊行されています。どちらもA4サイズで1300円+
   消費税で書店で販売されています。
f0137096_2035912.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-06-19 20:36 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_17523054.jpg
        梅雨どきに咲く花訪ね野に遊ぶ
   梅雨入りして1週間、6月第二日曜日に。晴れ間が多く比較的過ごしやすい日が続
   いており、玉川上水堤も高原のようで、遠出気分を楽しめます。桜橋から上流にか
   けて上水右岸には、オカトラノオの白い花穂が優雅に弧を描いています。
f0137096_17581950.jpg
   茎の付け根から 6弁の白い小花が開花するにつれ円錐形の房になり、カーブを描
   いて垂れ下がり、先端がちょっと上向きに。その円錐形の花穂が虎の尻尾に似てい
   ることから虎の尾。北海道~九州の丘陵の日当たりのよい草地などにに自生してい
   るオカトラノオの他、花序が垂れず湿地に生えるヌマトラノオ、茎に長い毛が多いノ
   ジトラノオもあるそうですが、断然オカトラノオが素敵です。
f0137096_1805162.jpg
   桜橋から一位橋にかけて、近隣では珍しい オカトラノオの群生が楽しめますが、紫
   陽花やキスゲなどに比べれば目立たないので、ウォーキングしている人から名前を
   聞かれることもよくあります。このエリアには花穂が15~20㌢もある長めの種類、
   10㌢ぐらいの短い花穂の2種類があり、短めはこれからが最盛期でしょう。
f0137096_1813357.jpg
   一位橋付近のオカトラノオの群生はまさに高原の雰囲気です。
f0137096_1845657.jpg
   同じエリアにはノアザミ(野薊)もあちこちに咲いて、武蔵野の面影を甦らせてくれま
   す。上水堤に咲くのは春から初夏にかけてのノアザミと秋のノハラアザミですが、ノ
   アザミの株が多く、赤紫色の花は 遠くからでも目立って、蝶をはじめ多<の昆虫も
   呼び寄せています。
f0137096_185473.jpg
   ノアザミとノハラアザミの違いは開花時期とノハラアザミの方が枝別れが多く、その
   先端に頭花をつけているので花数が多いのではないかと。
   アザミの名の由来は、花に引かれて近づくと葉のトゲに刺される。つまり“あざむく”
   から来た説と、アザは昔はトゲの意で、トゲのある実から来たと言う説などがあるそ
   うです。
f0137096_188473.jpg
   ノカンゾウ(野萱草)も咲き始めていました。上水堤の夏を象徴する野草でムサシノ
   キスゲやニッコウキスゲと同じユリ科のワスレグサ属仲間。忘れ草とも呼ばれます。
   忘れ草は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily。
   実際には翌日または翌々日に閉花するものも多いとか。中国では「金針」「忘憂草」
   などとも呼ばれ、憂きことを忘れさせてくれる花。このところの舛添都知事の政治資
   金流用をめぐる苦しい答弁には、うんざり。品位も問われる首長として恥ずかしい限
   りです。
f0137096_18121464.jpg
   梅雨どきは草木の命を育む季節、上水堤を歩くと紫陽花、額紫陽花、クチナシなど
   多くの花に出会います。最も多いのはドクダミですが、トウダイグサ (灯台草)、ノビ
   ル(野蒜)、ナワシロイチゴ(苗代苺)、ヤブジラミ(藪虱)など、1時間余り歩いただけ
   でも10数種に。
f0137096_18124425.jpg
   雑草と言われる類も多いけど、蝶や昆虫たちの食草になっております。多様な生物
   が生存することで、地域の自然環境が保たれて行くのではないでしょうか。
f0137096_18143686.jpg
   商大橋近くの新堀用水では、カルガモが3羽の小鴨を見守りながら、餌さを探して
   移動している姿に出会いました。咄嗟のことでボケボケですが、今年誕生した雛た
   ちも順調に育っているようです。嬉しい光景でした。
f0137096_1828020.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-06-12 18:15 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_23494088.jpg
        詰め草や四つ葉探した若き日も
   6月最初の日曜日、この時期にしては湿度も低めで、梅雨入りはまだ先のことだと
   思っていたら、関東甲信越も今日、梅雨入りしたと外出先で知りました。例年より早
   めですね。
   先日、ライター仲間とランチを食べた直後、「谷保の蜜源ガーデンに行ってみない?」
   ということで、国立市谷保の生産緑地の一角で5年ほど前から、養蜂をやっている女
   性を訪ねました。「蜜源ガーデン」と称して350坪ほどの畑にクローバーやラベンダー、
   カスミソウ、チャイブなど年間60種ものハーブを育てています。クローバーの群落を見
   て、「四つ葉を見つけたら幸せになれる」と、競って探した時代もあったなァと…。
f0137096_23572183.jpg
   クローバーの名前で親しまれているシロツメクサは、ヨーロッパ原産マメ科の多年草。
   牧草として世界中に広まり、日本に渡来したのは江戸時代。ギヤマンと呼ばれたガラス
   器などを外国から運んで来る梱包のパッキングとして詰められたものから発芽したそう
   で、白詰草の名前に。赤詰草も。
f0137096_00017.jpg
   この日、国立市内で飼われている羊も連れて来られていました。繁茂しすぎた草を食べ
   てくれると同時に、羊にとっても豊富な飼料にありつけてギブアンドテイク。しかし羊のよ
   く食べること!だからモコモコ太っているんだね。羊の前面に茂っているのはラムズイヤ
   ーというシソ科の多年草です。
f0137096_03306.jpg
   ラムズイヤーはアジア西部、コーカサス~イラクにかけて分布。ワタチョロギの和名があ
   りますが、あまり使われてないそう。40~50㌢になる茎葉は銀白色の綿毛で覆われ、
   草の姿は白っぽく見えます。特に葉の毛並みはもふもふとして、その名のように羊の耳
   にそっくり。日本には大正初期に入ってきたそうです。
f0137096_0112783.jpg
   これまで見かけたことのない濃いピンクのファンタジックな花に出会いました。ネットで調
   べたらハナクルマバソウ(花車葉草)。アケボノムグラとも呼ばれ、アカネ科の多年草だ
   そうです。草丈は10~30㌢、先が5つに裂けて反り返った花径4~5㍉の小花がぼん
   ぼり状に集まって咲いています。その花序の径は2~3㌢で、クローバーの頭花と同じ
   くらい。
   小花がたくさん集合しているので、蜜蜂たちが喜びそうだと植えたのに、全く見向きもさ
   れず、蜜源には向かなかったそうです。コーカサス、イラン北部の原産で グランドカバ
   ーとして広く利用されているとか。
f0137096_0192458.jpg
   国内の養蜂家の多くは春先から花を追って、日本列島を南から北へ移動しながら採密
   するそうです。この養蜂場は「蜂と花と人の関係から豊かな未来を目指す」NPO法人と
   農地所有者、市民養蜂家2人の協働で、蜂の蜜源となる植物を育て、その一角に巣箱
   を置いて養蜂場に。養蜂家の一人、飯田典子さんはフォトジャーナリストで「ネグロス 希
   望の島―飯田典子写真集」 など、多彩な活動をしている女性です。薔薇の写真を撮り
   歩いている時、密蜂に出会い、その不思議さに惹かれて養蜂家に。凄くバイタリティに
   溢れた女性で、2年前からは年間240㌔もの蜂蜜を採取しているそうです。
f0137096_11341731.jpg
   ヤグルマギクで蜜を採集する西洋蜜蜂。集めた花粉も後ろ脚でしかっり抱えていまし
   た。西洋蜜蜂の働き蜂(雌)の寿命は孵化して40日ぐらい。その間、一日10数回も蜜
   採集に出かけ、一生かけて集める蜜の量はスプーン1杯ほど。その蜜を私たちは分け
   て頂くのですから、心して食べなければ…と。
f0137096_0213977.jpg
   採蜜作業も見学させてもらいましたが、今回はこの辺で。ミツバチは花から蜜と花粉を
   もらい、代わりに植物の受粉を助け、再生産を促す循環型の生態を確立した生き物で、
   近年では農産物の35%を支えているそうです。
f0137096_029358.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-06-06 00:25 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_2183524.jpg
        山法師早くも咲きて喜寿近し
   オバマ大統領が被爆地・広島訪問という歴史的一日も終えて、5月も最終日曜日に。
   今朝9時過ぎに玉川上水堤へ。数日前に 商大橋下流の新堀用水際に植わっている
   ヤマボウシ(山法師)が開花していたので、再訪してきました。
   4枚の白い花びらに見えるのは総苞片で、その中心部にある濃緑色の球体がヤマボ
   ウシの実の花の集合体です。この球体が仏像や僧侶の頭に似ていることから山法師
   の名前に。
   数日前には粒状の花がまだ開花してなかったので、今朝はどうかしらと…。私も今年喜
   寿。いつまで観察ウォークが続けられるか… という思いも重なって、今朝は何時もの時
   間帯より早めに出かけました。
f0137096_21152385.jpg
   それにしても今年はヤマボウシが開花するのが2週間近く早くて、びっくり。例年なら6
   月に入って、梅雨入り前後に白いプロペラ状の苞を広げます。
   球体状に集まっている粒々をマクロで撮影してみると、1~2個の花が開いているのが
   認められました。開花が進み始めると 総苞片は散り落ちて“坊主頭”だけが残り、実に
   なって秋には赤く熟れます。
f0137096_9252648.jpg
   この地に植わっているヤマボウシは 自生種だそうで、庭木や街路樹として見かけるヤ
   マボウシとは総苞片の形が違い、樹形も違うように見えます。
f0137096_21174437.jpg
   商大橋上流の元小川水衛所跡で、2~3人が釣竿を手にしていたので、近寄ってみまし
   たら、オイカワという鯉の仲間の淡水魚がよく釣れるとのこと。
   「今朝は小さいのしか釣れない」と言いながらも、30分ぐらいで10数匹釣れたと、釣果
   を見せてくれました。
f0137096_2119278.jpg
   15センチもあるのが釣れることもあるそうで、「食べられるのですか?」と訊ねたら、「釣
   り師は食ったり、飼ったりしない」とのことでした。キャッチ&リリースで、釣り上げるのを
   楽しんでいるとのことでした。
f0137096_21204117.jpg
   ヤマボウシから50㍍ほど下流、小平市立四中の南側付近の堤にはホタルブクロも開花
   していました。ふっくらとした 釣鐘型の花の中に、子供達がこのホタルを入れて遊んだ
   ことから、この名前がつけられたと言われます。別名は提灯花。
f0137096_21223133.jpg
   薄紫色の提灯を3~5個提げた茎が10本 くらいもあり、辺りはひと昔前に戻った雰囲気
   でした。盗掘されることのないように!
f0137096_21234582.jpg
      上水堤でも梅雨時の花・紫陽花が日増しに大きく、色づいてきています。
f0137096_21241650.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-05-29 21:26 | 折々通信 | Comments(0)
f0137096_1563429.jpg
        一服に一日一生青葉どき
   日一日緑が色濃くなり、5月も下旬に。第4日曜の昨日は、八王子市内で催された
   お茶会でひとときを過ごしてきました。
   甲州街道と16号八王子バイパス交差点の近くにありながら、深い緑に囲まれ時が
   止まったようにも感じられる「芳林閣」で、旧知の茶道家で陶芸家でもある設楽道生
   さんが主宰している初夏の茶会でした。
   ここ1週間は自宅の補修改修で、職人さんたちが出入りして落ち着かない日々を過
   ごしてきただけに、不作法ながら広間と立礼式での各一服は“一日一生”の思いでし
   た。広々として天井の高い多目的室からは、日本庭園の緑が目に痛いくらい。
f0137096_25372.jpg
   「芳林閣」は地元の人にも殆ど知られてない存在ですが、八王子が織物業で繁栄し
   ていた昭和10年頃に建てられ、市街地と周辺が焼失した八王子空襲(昭和20年8
   月2日)で、奇跡的に焼け残った建物です。入母屋造りの2階建てで、通し柱は伊勢
   神宮変宮 の際に用意され、使われなかった檜の柱を使っており、漆喰の白壁は当
   代きっての左官工が手がけたそうです。八王子の織物の栄華を伝えようと長年無人
   で放置されていた家屋をここ10年余りかけて改修。現在は1階建てで 20畳の多目
   的フロアー、書院床の間付き和室、控えの間などを伝統文化を伝える催しや学習会
   などに貸し出されています。上は屋根付きの正門で、門前に イボタノキの純白の花
   房がモクセイ科らしい芳香を漂わせていました。
f0137096_271941.jpg
   元は輸出用織物を先駆けた経営者が自宅兼迎賓館として使っていたそうで、間仕切
   も天井板も欅や檜、屋久杉の一枚板、細工も日本の伝統建築の美を見せてくれます。
   茶会にかこつけて建築家や職人さんが見学に訪れていました。
f0137096_283654.jpg
   約2600平方㍍の敷地内には、戦前の姿を留めた回遊式の日本庭園と現在のオーナ
   ーが自ら手掛けている洋風庭園があり、散策も楽しめるようになっています。
f0137096_210626.jpg
   建物の北側には濃いピンクのキョウカノコ(京鹿の子)が早々と咲いていました。例年
   より1~2週間は早いそうです。広間席の茶花にも1輪添えられて…。
f0137096_2114448.jpg
   洋風庭園ではカリフォルニアポピー(花菱草)、ガーベラなど草花とアンティック風アー
   チには真紅のバラが…。カリフォルニアポピーは 北米カリフォルニアの州花になって
   いて、ネバダ州からテキサス州まで広く自生。丈夫で長持ちするとか。
f0137096_213616.jpg
   その名の通りボトルブラシにそっくりで、真っ赤な花穂をつけるボトルブラシ又はブラシ
   ノキと呼ばれる高木は、隣家の屋根に届きそうでした。オーストラリアやニュージーラン
   ドに自生しているそうですが、最近は庭木としてよく見かけますね。
   この日の茶会で使われていた抹茶茶碗や茶筅、水差し、瓶受け、風炉、乾漆の棗(なつ
   め)など道具一式もお菓子も設楽さんの手づくりでした。
f0137096_2205815.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2016-05-23 02:15 | 折々通信 | Comments(0)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


by love-letter-to
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30