<   2010年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

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     暦の上ではまだ寒土用ですが、枯れ木立の下にはノビル(野蒜)が丈を伸ばし、冬越
     し芽も膨らんで春隣の雰囲気。大沼新田当時の地割りを残している農道に分け入っ
     てみました。50メートルほどで行き止まりになってしまいましたが、私の足音に驚いて
     雀やムクドリが慌てふためき飛び立って、彼らの団欒の邪魔をしてしまったようです。
     意外な展開に人生も地図にない路を歩き、地図のない旅ではないか…と。
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     1月23日の「玉川上水観察会」で、初めてドングリの発芽を目にしました。あの堅い
     殻を裂いてピンクや紅色の芽が!ドングリは先のとんがった方から根を地中に下ろし、
     皿状のお尻の方から芽を伸ばすのですね。殻を脱ぎかけたドングリのピンク色の可
     愛いらしい姿は実に感動的でした。
     鳥のヒナが孵るとき、「もういいかい?」とばかりに、卵の殻の内側から嘴でノックする
     音を禅の用語で啐啄(そったく)と言うそうですが、ドングリも内なる力で殻を割って誕
     生するようです。
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     もう一つ、冬の間も葉を落とさないヤマコウバシという落葉樹があることも初めて知
     りました。上水堤や周辺の雑木林の中で冬季も枯葉をつけたままの木があるのは、
     立ち枯れているのだと思っていましたが、落葉樹にもイレギュラーが!
     晩秋に葉をすっかり落とすことから「落葉樹」と決め込んできた自分を見直す時期、
     “啐啄”の時を迎えたのでしょうか。ウグイスカグラもそろそろ開花して…。
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     【注】ヤマコウバシ(山香ばし:クスノキ科クロモジ属)山形県以西の本州、四国、九
      州に分布する落葉低木。冬になっても葉を落とさないことが特徴で、秋に黄褐色
      に紅葉し、葉の一部は落とすもののかなりの葉は枝に付いたまま冬越しする。
      ユズリハと同じように新芽が吹くのと交代に葉を落とす。
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by love-letter-to | 2010-01-30 20:02 | 道草フォト575 | Comments(3)
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     一年で最も冷え込みの厳しい大寒を迎えました。寒々とした冬木立を歩く度に、往年
     の名画「第三の男」のラストシーンのアリダ・バリのように背筋を伸ばして…、と思うの
     ですが、硝子戸に映ったふくら雀のような我が姿にうんざり!
     それにつけても小平団地内の銀杏並木は通りかかるたびに惚れ惚れしてしまいます。
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     前身の陸軍経理学校の卒業生たちが植樹したそうで、植えられてからかれこれ70年。
     老公孫樹と呼んでもいい樹齢でしょう。芽吹きの頃や黄金色に染まるシーズンよりも、
     すっかり葉を落とした裸木並木に親近感を感じるのはアラセブンのせいでしょうか。春
     に向けてエネルギーを蓄え新芽を育んでいる裸身に魅せられている私です。
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     武蔵野の特徴とされる屋敷森の欅も逆さ箒の姿になって、大寒の空の塵を掃いてい
     るようで、道草歩きの愉しみの一つ。電線に遮られてない逆さ箒を望める場所が少な
     くなったのは残念ですが、仲町付近では小川分水に刈り込まれた裸欅が映っていまし
     た。擦り切れた竹箒のような姿で。
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     玉川上水駅付近では上水に鴛鴦らしい水鳥が!上水ウォーキングを始めて5年余、
     初めて目にして興奮したのですが、本日23日に開催された「玉川上水観察会」で、
     その画像を野鳥に詳しい久保青年に見てもらったところ、アヒル雄だそうで、がっかり。
     野生化したアヒルが自然交配で鴛鴦に似た羽毛になったようです。鎌倉橋上流では
     目下、相思鳥の群れが逗留しており、冬木立ならでは出会いにワクワク!
     猫柳と辛夷の新芽はミンクの衣をまとって春を待っています。
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by love-letter-to | 2010-01-23 20:53 | 道草フォト575 | Comments(2)
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     寒に入り都心でも初雪が降り、日中の気温が10度を下回る日が続いております
     が、この時期でないと見られないテイカカズラの“落下傘”を探して喜平橋下流へ。
     途中、あかしあ通りの舗道ブロックの隙間でタンポポが一輪、獅子首をもたげて
     いました。こんな冷え込みの厳しい時期に開花しなくても…と思うのですが、ぐー
     たらのくせして、心は齷齪(あくせく)している私のようでも。

     市街地のタンポポは日中の陽射しで温まりやすいアスファルトやブロック敷きの
     路上で冬越しをする傾向にあり、冬蒲公英として歳時記にも。
     輻射熱を効率よく吸収するために茎は伸ばさず、地面に這いつくばって咲く冬蒲
     公英。気温が高くなるにつれて茎丈を伸ばすお利口さんで、植物の習性は知れ
     ば知るほどワンダーワンダーです。
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     テイカカズラの方は例年ならそろそろ喜平橋下流右岸で、ドジョウインゲンのよう
     な莢果を弾かせて、白い冠毛をつけた落下傘のような種がブランコしていたり、浮
     遊している姿が見られるはずなんですが…。厳しい冷え込みで遅れているようで、
     高木の梢に近いところに“落下傘”が二つ三つ!
     テイカカズラは常緑のツル植物で樹木にからみついてよじ登るのも、「もっと太陽
     を!」という習性で、その名は歌人として有名な藤原定家に因むとか。
     『新古今和歌集』、『新勅撰和歌集』を撰進し、書家としも名高い定家は慕っていた
     皇女が独身のまま49歳で没した後を追って、蔦葛となり皇女の墓石にまつわり
     ついたという悲恋の故事が。
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     あかしあ通りではハコベラも開花。茜屋橋付近では水仙が香り、空っぽになった
     マユミの莢殻が「アラッ!紅梅かしら」と見まがうくらい、辺りを紅色に。小金井橋
     では消防車が放水訓練をしているシーンに出くわして、モノトーンに見える冬木
     立の玉川上水堤にもドラマありでした。
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    【追記】先日、ラジオによると、厳冬でも咲いているタンポポは“ど根性タンポポ”と呼ばれ
        ているとか。
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by love-letter-to | 2010-01-16 11:34 | 道草フォト575 | Comments(2)
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     年明けて三日目、玉川上水堤を喜平橋から鷹の台の新小川橋まで往復しました。
     いつものルートで暮れに歩いた時と殆ど変らない冬木立の下なのに、目に新鮮に
     映るのは、光が明るく力強くなっている所為でしょうか。上水路では冬至を過ぎると
     陽射しが日々勢いを増してくるのが、はっきりと体感できます。     
     「まだ、姿がみられるかな?」と、胸をドキドキさせながら津田塾大キャンパスの南
     側辺りの堤に目を凝らしたら、フユノオオハナワラビ(冬の大花蕨)が暮れと変わら
     ない姿で輝いていました。水路際で木洩れ陽を受けて金色に!初冬に蕨に似た胞
     子葉を出して胞子を飛散させるそうで、金造仏か仏手のようにも見えます。
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     津田塾大キャンパス沿いの新堀用水側には、イヌビワ(犬枇杷)も梢の先に枇杷とい
     うよりかイチジクに似た小さな果実が空を仰いでいました。イヌビワは雌雄異株で、
     雌雄どちらの花蕊もこの果実嚢の中にあり、イヌビワコバチという蜂の一種がピン
     ク色をした果実の口から潜り込んで媒介をする不思議な植物です。望遠で撮影し
     てみると、お色気たっぷりの口をしていて…!な~るほどなァと、妙に感心してしま
     います。「お色気ありそで、なさそでウッフン!」は黄色いサクランボだけではなさそ
     う。 イチジクも漢字で無花果と書きますが、花がないのではなく果実が花でもある
     そうです。
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     お正月の縁起花として親しまれている万両、千両、十両(藪柑子)もそれぞれの赤い
     実をつけ、堤に残った枯紫陽花もオニドコロ(野老)の朔果も冬の風物詩を楽しませ
     てくれました。
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by love-letter-to | 2010-01-09 14:30 | 道草フォト575 | Comments(0)
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     年末年始恒例の主婦業らしきことを終えて、先ほどメールの受信トレイを開いたら、
     「玉川上水観察会:小平ユネスコ協会主催」の世話人で講師の鈴木利博先生から、
     見事な初日の出の写真と元旦満月の写真が送られてきていました。
     小平市内のマンション自室ベランダで元日午前6時49分から5分間に撮ったそうで
     す。雲間から太陽が昇り始めた一瞬、鳩の群れがまるでご来光を先導するように輪
     舞しており、CGを駆使した映画のシーンのようで、言葉では表現できないもどかしさ
     に四苦八苦しつつ、フォト575に使わせてもらいました。
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     鈴木先生のメールには、西側の空に残っていた元旦満月と富士山の写真も添えら
     れていました。小平市内からもこのような激写が可能なんですね。鈴木先生にお断
     りして、「道草フォト575」シリーズの元旦に掲載を。元旦満月の姿は午前7時過ぎ
     には消えてしまったそうです。
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     私も今夜、年越し蕎麦とお雑煮・おせちを囲んだ息子一家を見送りがてら、東の空
     を見上げたら、元旦望月がご近所の庭木の梢にこうこうと輝いていました。中秋の
     満月よりも寒気にさらされてより透明感があるように見えました。振り返ってみれば
     元旦に満月を見上げたのは初めてではないかと…。古希にして。この先、元旦満月
     はそうそう見られる機会はないでしょうから、この日2010年の元旦は私にとって記
     念すべき年に。そして今年も玉川上水堤の草木との「一期一会を楽しみにしており
     ます。
     
     最後に今月23日に開かれる第19回「玉川観察会」の宣伝を。今回は
     「大寒の玉川上水」を観察して歩きます。9:30分上水本町地域センター集合~小
     松橋~旧小川水衛所~久右衛門橋~中央公園~鎌倉橋~上水本町地域センタ
     ー12:00解散予定。
     ミニ講座は小平監視所についてで、参加費は資料代300円です。
         《申・問い合わせ》042-346-9397鈴木先生へ電話かファックスで。
                                  ( 2010年元旦記)
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by love-letter-to | 2010-01-02 00:46 | 道草フォト575 | Comments(7)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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