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    まだ春は足踏み状態ですが、先日の冷たい雨に打たれながら,玉川上水べりの桜も
    チラホラ開花を始めました。「そんなに急がなくても…」と思うのですが、桜の名所も観
    光客も開花を待ち望んでいるようで、しばらくは落ち着かない日が続きそうです。
    そんな折り、上水堤でイヌシデ(犬四手)が雄花穂をひそかに垂らしているのに気付きま
    した。そう、雑木林の木々たちも“恋の季節”を迎えたようです。
    津田塾キャンパスから元一橋大学小平校(一橋大国際キャンパス)までの堤は、かつて
    ラバーズレーン(恋人たちの小径と呼ばれていました。クラブ活動などの交流を通して両
    大学を行き来する学生たちの間で、ラブロマンスが芽生えることも多かったと伝えられて
    います。実は私の友人も両大学のカップルです。
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    堤の両岸は高木なので下ばかり見て歩いていると気付きませんが、イヌシデの枝々に
    は長さ5~6センチの雄花穂を無数に垂らしています。その花穂の姿が玉串や注連縄飾
    りに下げる紙片(四手)に似ていることから犬四手の名前に。雌花は新芽の先につけるそ
    うですが、とても小さくてカメラでは撮りきれませんでした。
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    イヌシデに続いてアカシデ(赤四手)、クヌギ(椚)、コナラ(小楢)も目立たないながらも花穂
    をつけるシーズン。最近の若者たちは男性も女性も結婚しない症候群が多いそうで
    すが、樹木たちの恋は今も昔もナチュラルで、今や真っ盛り!「忘れられないの あの
    人が好きよ」と花を咲かせ、次世代を残すために実を結んで、どんぐり(団栗)に!
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    小川橋下流ではヒュウガミズキ(日向水木)とトサミズキ(土佐水木)も。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    小平ユネスコ協会「玉川上水自然観察会」の講師・鈴木利博先生から下記のような
    「里山コンサート」のお誘いがありました。関心のある方は同コンサート実行委員会
    事務局へ直接お申し込みを!
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by love-letter-to | 2010-03-27 21:59 | 道草フォト575 | Comments(0)
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    “暑さ寒さも彼岸まで”の言い伝え通り、春への足取りも弾んできました。玉川上水堤
    でも春蘭や草木瓜の花が日を追って目立ってきました。
    もしかしたら…と茜屋橋に向かってみましたら予感通り、上流左岸の一角にカタクリ
    (片栗)の花が!自生ではなく付近の方が植えられたそうですが、今春も透き通るよう
    な薄紫の花被片を躍らせていました。カタクリはユリ科の球根性多年草で、栗の実を
    半切したような球根を植えてから7~8年後、葉が2枚出揃って初めて花を咲かせる
    そうです。
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    開花直後は6枚の花被片(内側の3枚が花びら、外側の3枚は萼片)は水平に広げ、
    やがて反り返らせて数日で皺々に。その儚い命からスプリング・エフェメラルと称さ
    れ、見る人の心を一層惹きつけるのではないでしょうか。
    万葉集19巻4143に大伴家持よって詠まれている「もののふの八十娘子らが
    汲みまがふ 寺井の上の堅香子の花」 の堅果子(かたかご)は片栗の古語とか。
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    昨年の秋でしたか、このひと群れのカタクリが咲く辺りのフェンスに、「国の文化財とし
    て土手を整備する予定地にあたり、柵内に立ち入ったり植物を植えることを禁止する」
    との東京都のきついお達しの看板が下がっておりました。
    自生ではないカタクリや周辺のキクザキイチゲ(菊咲一華)、バイモ(貝母)などはどうな
    るのか…と心配しておりましたが、今のところ安泰でホッとしました。
    長年放置したままにしておいて、今になって自生種かそうでないかを誰が判断するの
    か…少なくとも東京都の職員が判断することではないような気がして、カタクリに未来
    への伝言を託したい気持ちに。
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    心待ちにしていたコサギも今月半ばに姿を見せました。玉川上水が350有余年育んで
    きた自然は、野草や野鳥のものでもあるのでは?
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by love-letter-to | 2010-03-20 12:40 | 道草フォト575 | Comments(0)
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    春の陽気と真冬並みの寒気が往ったり来たりして、相変わらず定まらない天候が
    続いておりますが、沈丁花が芳香を漂わせ野草たちも花芽を覗かせたり開花し始
    めました。
    ありふれた道端の草も春になれば“思春期”を迎えることに、近年まで何の疑問も
    持たず、また見過ごしてきましたが、寒菅が纏のような花穂を掲げている姿に初め
    て気づいた時は、本当に感動してしまいました。
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    ほっそりとした茎の先端に、大名行列を先導して歩く奴さんや町火消しが振りかざ
    す纏にそっくりな穂を。春の音頭に浮かれだした纏行列のようです。淡いクリーム
    色の花穂の径は1センチ足らず、長さも1~2センチとミニサイズですが、実に巧
    妙にできています。
    新堀用水の淵や木の根元に自生して、サーベルのような細長い葉を茂らせ冬でも
    青々としていることから寒菅と称されています。その寒菅が一斉に花穂をつけてい
    る姿は、春の前奏曲のタクトを振っているようにも見えて、何かいいことがありそ
    うな期待感も!
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    中央公園南側の堤では期待通り、春蘭が秘かに花を覗かせていました。生まれたば
    かりの赤ちゃんのようにあどけない姿を!
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    《追記》寒菅はカヤツリグサ科の多年草で、カサスゲなどとともに大型種の葉は、
     古くは笠(菅笠)や蓑などに用いられ、大切な生活資材でもありました。
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by love-letter-to | 2010-03-14 22:42 | 道草フォト575 | Comments(0)
         ♪ 河野保人さんのツィターコンサートへのお誘い ♪

      昨年もこのブログで紹介しましたが、世界的なツィター奏者・河野保人さんの
      コンサートが4月9日19:00~国分寺市いずみホールで開かれます。
      「国分寺ツィターを愛する会」の主催で河野保人さんと子息・直人さんのソロ
      とデュオで“天使のささやき”とか“スピリチュアルな音色”と言われる演奏
      を、アットホームな雰囲気で楽しめるコンサートです。父と子による共演は世
      界でも例がないそうです。

      古代ギリシャの時代から伝わる弦楽器の元祖のようなツィターは、ギターとハ
      ープの性能を合わせ持ち、一台にメロディー弦と伴奏弦を備えています。それ
      だけに演奏が難しく本場のドイツ・オーストリア地方でも幻となりつつある民
      族楽器です。かつての名画「第三の男」のテーマソングとしてアントン・カラ
      スの演奏に熱くなり、心に留めておられる方もこの機会にぜひ!

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by love-letter-to | 2010-03-10 18:42 | エクスプレス | Comments(2)
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    このところ春の陽気と冬の寒気が一日交代で、気温差に戸惑ってしまいますが、
    玉川上水の堤でも春の陽射しが輝くと、オオイヌノフグリが青い宝石のかけらを
    散らしたように開花します。直径1センチ前後の小さな花ですが、明治中期にヨ
    ーロッパから渡来するや、たちまち在来のイヌフグリを凌駕してしまって、渡来種
    のオオイヌノフグリが日本全土に広がったそうです。在来種は花径3ミリぐらいだ
    ったとか。
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    いわゆる道端の雑草の類ですが、萌え始めた緑の中でいち早く開花し、春が来
    たんだ!と心も弾んで来ます。それにしても犬のふぐり(陰嚢)だなんて!口にし
    難く気の毒な名前は花の終る頃、翡翠色の球を2つ並べたような果実が出来、
    その形が雄犬の背後から眺めた時のふぐり(陰嚢)にズバリ似ていることから命
    名されたそうです。
    されど“青い瞳”というロマンティックな別名があり、学名のベロニカ・ペルシカは  
    伝説の聖女ベロニカとペルシャ産の意だとか。高名な高浜虚子の句には「犬ふぐり
    星のまたたく如くなり」と詠まれています。
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     直径1センチ前後の花でも4枚の花弁はそれぞれコバルトブルーのグラデーショ
    ンになり、一枚一枚のグラデーションが違い、筋模様が入って実に巧みにデザイ
    ンされており、もっとロマンティックな名前だったら…と。
    “犬ふぐりその名違えばスターにも” 小桜橋下流ではキクザキイチゲも開花して。
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    淡いラベンダー色と白の花弁の2種が。
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by love-letter-to | 2010-03-06 13:18 | 道草フォト575 | Comments(5)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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