<   2010年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

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   8月最終のウィークエンド。猛暑はおさまるどころか、熱帯夜も続いて玉川上水堤の
   草木もぐったりとして…初秋を告げるツルボやツリガネニンジン、シラヤマギクなどの
   花が例年より少ないようです。
   上水堤へ向かうのも太陽が西に傾きかける時間帯からになってしまいます。そんな
   夕間暮れ散歩での楽しみは、カラスウリの開花です。小松橋下流の新堀用水縁の
   フェンスに絡まっている烏瓜が、夕な夕なに蕾の口を開けて白い糸が吐き出されて
   来るのを待つのは、恋人を待っているみたい!
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   日を追って日没が早くなってくるのも感じられます。このところだと5時半を回った頃
   から開花ショーが始まります。ジワリジワリと無言で蕾の中に折りたたまれているレ
   ース編みを広げていくライブショーは、幻想的ですが、丁度、退社時間帯なのでフェ
   ンスの前は車の通行が多くヒヤヒヤします。
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   個体差もありますが1時間くらいで全開。ブルージュレースのように繊細な円形ネット
   の直径は10~15センチ。気が付くと辺りは薄墨色になって白いネットが浮かび上がっ
   てきます。この白いテーブルセンターのような花は翌朝には萎んでしまう一夜花です。
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   烏瓜はウリ科蔓性の多年草で、雌雄異株で雄花だけを付ける雄株と雌花だけを付け
   る雌株があり、雌雄の花が交配しないと晩秋に真っ赤に熟す実をつけません。雌雄
   それぞれが一夜限りの花を咲かせるのは、夜行性のスズメガなどによって花粉が媒
   介されるために、目立つように白いネットを広げているそうです。小松橋下流のスポッ
   トは雄花株だけしかなく、夜な夜な白いネットを広げてラブコールを送っても、実らぬ
   恋に終わってしまうみたいです。
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   晩秋、周囲の木々が葉を落として行くにつれ、赤く熟した烏瓜の実が目立ってきます。
   その中にある種はゴツゴツとしてカマキリの頭にも見えますが、打出の小槌とか七福
   神の大黒さんの福相にも見立てられ、財布の中に入れて縁起をかつぐ風習もあるそう
   です。種はまた結び文にも見えることから、玉梓(たまずさ=結び文)の別名も烏瓜に
   はあります。花言葉は「よい便り」「誠実」とか。
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by love-letter-to | 2010-08-28 17:38 | 道草フォト575 | Comments(2)
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   明日は処暑。猛暑は再燃してひるみそうにありませんが、秋の七草の一つに数えられ
   ている葛の花が咲き始めました。玉川上水堤を定期的に歩くようになって以来、何時も
   思うのですが野の花は暦に先駆けて季節を知らせてくれます。つまり季節のセンサーで
   す。人間よりも感度がよく正直です。
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   それにつけても所在確認ができない100歳以上の長寿者の問題は、超高齢化社会へ
   の心の備えと行政・社会システムの不備を思い知らされました。
   先日、ある友人から古くからの挌言をもじって、「今はね“親の居所 子知らず”って言う
   そうよ」と教えられました。“親の心 子知らず”ではなく、親の居所さえ知らない。知ろう
   とも探すこともしない…そんな寂しい世の中です。個人の問題でもあるけど感度の鈍い
   政治家や行政マンが多すぎませんか?
   葛の花は万葉の昔と同じく周囲の木々にからまりながら蔓を伸ばして、円錐形の花序
   に赤紫色濃淡の蝶型の花を咲かせています。
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   春の七草は七草を食べて無病息災を願うとされていますが、秋の七草は眺めて楽しむ
   ものだそうです。そもそもは万葉歌人・山上憶良の詠んだ以下の2首がルーツとされて
   います。
   ・秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば七種(ななくさ)の花 〔万葉集巻八  
   1537〕 
   ・萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花(おみなえし)また藤袴 朝貌(あさがお)の花
   〔同巻八 1538〕・・・朝貌については朝顔そのもの、木槿(むくげ)、桔梗、昼顔などの
   諸説ありますが、桔梗とする説が最も有力です。
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   上水堤では桔梗は先月下旬に、女郎花は今月初めに開花、尾花(芒または薄)も薄緑
   色の穂を伸ばし始めました。今月初めに河原撫子、山萩も現在チラホラ花をつけて揺れ
   ており、藤袴だけは9月下旬でないと見られないようで昨年撮った画像です。
   記録的な猛暑のせいかいずれも例年より1週間程度開花が遅く、キツネノカミソリ(狐の
   剃刀)は花数が少なくてちょっと寂しい晩夏です。
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by love-letter-to | 2010-08-22 14:23 | 道草フォト575 | Comments(2)
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   仕事とボランティアで関わっている終末期ケアの医療機関の関係者たちと、バーベキュ
   ー&川遊びを楽しんできました。青梅線宮の平駅から歩いて10分ほどの多摩川べりで、
   時が経つのを忘れたような一日を過ごしてきました。

   実はしぶしぶ参加したのですが、エメラルドグリーンの清流に蝉の大合唱、時折り鶯の
   コーラスも聞こえて心が弾んできました。途中の沢沿いにはクサギの大木が花房をたわ
   わにつけ、狐の剃刀の朱色の花がポッポと灯りを。
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   末期がんや老衰、難病の患者さんたちの診療・看護に24時間365日対応しているドク
   ターや看護師、薬剤師、ヘルパーさんたちが家族連れで参加して総勢50人くらいでし
   た。バーベキューコンロには炭火がもう真っ赤!普段忙しく立ち働いているスタッフたち
   の手際のいいこと!手伝うつもりで参加したのに、私たちシニアボランティアは“お客さ
   ま”扱いで、食べることとおしゃべりに夢中で天国!天国!
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   多摩川の河原では、一角を玉石で囲った生簾に前日ニジマスを50尾放しておいたそうで
   すが、一夜のうちに殆どがエスケープしてしまい、急遽30尾買い足しに走り、ちびっ子た
   ちの掴み捕りが始まりました。最初は躊躇ったり、素早いニジマスを取り逃がしていた子
   供たちも「獲れたよ」と誇らしげな顔に。浅瀬では若手ドクターの親子がメダカを追ってい
   ました。今や天然メダカは貴重な存在だそうです。3匹捕れたとか。
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   子どもたちのニジマス掴みを周囲で見ていたパパやママたちも、いつしか膝まで水につ
   かりながら夢中になっている姿をみているとほのぼの。その時でした。大きなシャボン玉
   が川面をユラユラと下流へ。河原で女の子たちが膨らませていたシャボン玉の一つが、
   壊れず風に乗って飛んで行ったみたいです。
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   捕ったニジマスは土地のお年寄りがその場で串に刺して、直火焼きに。その味は天下逸
   品!バーベキューのステーキも絶品でした!命の洗濯ができました!清流の真ん中の石
   の建造物は、カバが大欠伸しているように見えたけど…まさか自然石ではないですよね。
   私の白昼夢かしら…?
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by love-letter-to | 2010-08-15 00:20 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   記録的な猛暑が続いているせいか加齢によるものか…怠惰で我儘な自分を持て余して
   いる昨日今日。暦の上では立秋を迎えましたが、猛暑は衰えそうにない気配です。
   安否が確認できない100歳以上の高齢者数も増える一方で、新聞やテレビでその人数
   が更新されるたびに、真夏の怪談ではないか…と寒々してきます。家族の絆のもろさや
   地域のつながりの希薄も哀しいけれど“長寿でおめでたい”と持ち上げておきながら、所
   在確認をしてないお役所仕事の杜撰さには、赤鬼のようにカッカして!

   鎌倉橋付近や自生野草保護ゾーンで燃えるように咲いていたオニユリは、一昨日訪ねた
   らもうミイラ状態でした。大小黒い斑点のある朱赤の花弁を反り返らせている姿は、真っ赤
   になって怒っている鬼の顔を連想させますが、猛暑で短命だったようです。
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   でも、この炎天下でも丈なす草むらの中にミリサイズの花が!繊細なくす玉のような花を
   つけていたのはシオデ。ユリ科(サルトリイバラ科とも)の蔓性植物で、放射状に広げた極
   細の花柄の先に、瑞々しい薄緑色の花弁を6枚つけた花が10個ぐらい集まり球体に。球
    の直径は3~4センチで、注意して見ないと目に入りません。名前はアイヌ語に由来し何
   故だか牛尾菜と書き、山のアスパラガスとも呼ばれ食用になるそうです。
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   同じ蔓性のオニドコロも盛んに花茎を直立させて、2~3ミリの黄緑色の花をつけていま
   す。ヤマノイモ科で鬼野老と書いてオニドコロ。根茎の髭根を老人の髭にたとえ,エビを
   海老と書くのと同じく野老と書くそうです。シオデもオニドコロも雌雄異株で写真はどち
   らも雄花です。
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   やはり蔓性で、鳥が飛翔しているようなユニークな花をつけていたのはヒヨドリジョウゴ。
   海老茶色の雄蕊の中央から付き出した雌蕊が嘴のようで可愛らしく、出会うのが楽しみ
   です。鵯上戸という変わった名前の由来はヒヨドリが好んでこの実を食べることからだそ
   うですが、ソラニンという神経毒を含んでいるので実際には食べることはないらしい。

   雑木林や草むらの薄暗がりに、マクロレンズでも撮りにくい筒状の小さな花をつけていた
   のはハエドクソウ(蠅毒草)です。根の絞り汁から蠅捕り紙を作ったことからハエドクソウ,
   ハエトリソウ(蠅捕草)と。咲き終わるとイノコズチのような実になり、ジーンズの膝下に
   くっついてくることもしばしばです。
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   上水堤のフェンスを覆い尽くすように繁茂していたのはカナムグラ。針金のように強靭な
   蔓から鉄葎あるいは金葎と書きます。雌雄異株で無数につけている雄花の径は2~3ミ
   リ。雌花の方は目立たない所で花被片が重なっており、一見花とは思えませんが、ビー
   ルの香付けに使われるホップの花に似ています。

   これらミリサイズの花はカメラ泣かせですが、真夏の堤で涼風を感じさせてくれました。
   ことに蔓性植物は天然の“緑のカーテン”かも知れません。
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by love-letter-to | 2010-08-07 16:25 | 道草フォト575 | Comments(2)
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   全国でほぼ一斉に梅雨明けした17日から29日までの約半月間に、熱中症による死者
   が全国で200人を超え、その約9割が65歳以上。自宅など屋内での死亡例も目立った
   そうで、家にこもりきりアラセブンの私も要注意!冷たくした緑茶をボトルに入れて玉川
   上水堤へ。何に出会えるか…同じルートでも毎回新しい出会いがあります。
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   中央公園に立ち寄ってみると、夏休みに入ったせいかジャブジャブ池の周りで子供たち
   の声が弾けていました。ここは“子供天国”子供はこうでなくっちゃ!銀杏並木の木陰で
   団欒していたママさんグループに断って写真を撮らせてもらいました。
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   “裸の大将くん”にはペットボトルの水鉄砲で、危うくカメラが水浴びしそうになりましたけ
   ど…元気な子供たちの姿って宝物ですね。
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   上水緑道では、その数日前に西武多摩湖線の車内で顔見知りなったヤンママとベビー
   に再会しました。「まあ!丸々太って、何ヵ月?」「8ヵ月になりました」。もうつかまり立
   ちをするそうで母乳で育てているとのこと。アイドル系の可愛らしいママに巨峰のように
   大粒な瞳の男児も絶えずニコニコ。「育児って大変だけど、子供は宝よ!」と老婆心なが
   らエールを送り先輩面をして「またね!元気でね!」と別れました。国分寺駅から一橋学
   園まで5分ばかりのご縁でしたが、緑道でパッタリ再会して記念撮影を。「玉川上水をよ
   く歩かれるんですか?」「そうボケ防止にね」。本当にそうなんです。
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   先日、フィラデルフィア近郊に長年住んでいる友人から電話がかかり、アメリカでも熱中
   症が急増しているとのこと。その友人夫妻はマウント・ローレルという高原地帯に住んで
   いるのですが、このところ連日最高気温が39度Cもの猛暑!「日中は火傷しそうで外へ
   出られないの。地球全体がおかしくなっているみたい」と悲鳴を!
   日本では高齢者の不審な孤独死、目や耳をふさぎたくなるような幼児の虐待死も相次ぎ
   …育児放棄事件なんて人間もおかしくなってきたのでしょうか。
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by love-letter-to | 2010-08-01 00:58 | 道草フォト575 | Comments(2)

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