<   2011年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   6月最後の日曜日。我が家での午後7時の室内気温は24度C前後です。じめじめ
   しているもののひんやりと感じるのは、一昨日の猛暑の後だからでしょうか。24日
   は熊谷市で39.8度Cを記録し、6月中の最高気温を20年ぶりに更新したそうで、
   小平でも本当に暑かったですね。
   これから先が思いやられますが、ホタルブクロはもう開花のピークの峠を越し、ノカ
   ンゾウ(野甘草)も日々開花。そろそろヤマユリ(山百合)も…と、一喜一憂させられ
   るシーズンです。そうしたタレントクラスではない野の花にも魅力が…。

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   待宵草を桃色にしたような花を咲かせるヒルザキツキミソウは最近、上水べりでも
   殖えてきました。花径は3~4センチ、4枚の花弁の外側から内に向けてピンク色
   がグラデーションになっており、 とても愛らしいアカバナ科の多年草です。北米原
   産で鑑賞用として輸入され栽培されてきたのが、丈夫で耐寒性もあるので野生化。
   待宵草が夕方から開花するのに対しして、日中に咲くので昼咲月見草の名前に。
   その容姿から花言葉は「無言の愛」とか「固く結ばれた愛情」ですって!目線を近
   づけて見ると、萼が花首に巻いたバンダナのようで、黄色と赤のストライプが粋で
   お洒落で…ブラボー!

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   同じアカバナ科多年草のアカバナユウゲショウも、あかしあ通りの歩道沿いにまで
   進出しています。花径1センチ前後の可憐さに似合わず、小平団地内では芝生を
   埋め尽くすほど繁殖力旺盛です。夕方から開花するので赤花夕化粧という、竹久
   夢二好みのような名前が付けられたそうですが、日中から盛んに咲いており習性
   も世につれて変化してきているみたいです。

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   喜平橋付近の草叢に隠れるようにして、白とグリーンのモダンな花穂を覗かせて
   いたのはカナリアクサヨシ。草丈は30センチぐらい。淡い黄緑色の鱗片が重なっ
   た穂の径は2センチ前後で、長さ3センチ弱。鱗片の一枚一枚にシャープな模様
   が入っており、ユニークな造形に惚れ惚れしてしまいます。カーリーグラスとも呼
   ばれイネ科の一年草とのこと。地中海沿岸原産で、江戸時代にカナリヤの餌とし
   て輸入された種から発芽し、全国的に広く分布しているそうです。

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   桜橋から一位橋にかけて、ひときわノッポで目立ったのはトウダイグサでした。高
   いものになると1メートル以上、茎の途中に細長い楕円形の葉が互生しており、そ
   の先端部に目に染みるような黄緑色の5枚の葉が輪生。その真ん中に盃の形をし
   た葉なのか苞なのか、それとも花なのか…。 しかし全体を眺めると確かに灯台草
   の名に相応しい姿をしており、盃型の花に見えるのは苞葉が変化したものだそう
   です。
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   盃の中心部に花弁や萼が退化した極く小さい花序を抱いており、密を盛んに出し
   ているらしく、蝶や蜂が入れ変わり立ち代わり訪れ、互いに子孫を残す営みに懸
   命!持ちつ持たれつの姿に猛暑も忘れて見惚れました。
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   トウダイグサの根元付近の草叢には、ナワシロイチゴが蔓を伸ばして鮮やかなピ
   ンク色の花を3~5個ずつ房状に付けていました。唇をすぼめたような花は愛らし
   いのですが、蔓や葉にはチクチクした棘があり、辺りかまわず巻きつき強靭です。
   バラ科の蔓性落葉低木だそうで、苗代の時期に実が赤く熟するので苗代苺。サ
   オトメイチゴの別名も。
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   カタツムリも木の幹や葉の裏に。
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by love-letter-to | 2011-06-26 23:12 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   6月第三日曜日は日本でも「父の日」として定着しているようですが、そもそもはアメ
   リカ合衆国で6人の子供を男手一人で育てた父親に感謝する日として1910年に提
   唱され、1972年ニクソン大統領が6月第三日曜日を公式な記念日としてとして宣言
   したそうですね。今年は電力事情から贈り物はクールビズ商品が主力では?
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   それはそれとして、先週から今週にかけて玉川上水堤は、回り舞台が回転したよう
   に紫陽花が色づき、夏の花が一気に登場!桜橋上流右岸の自生野草保護ゾーン
   に差し掛かった時、その劇的な変化に目を見張りました。草の波間にはオカトラノオ
   (丘虎の尾)が白い見事な花穂をユラユラ!円錐形花序の付け根から白い5弁の小
   花を次々に開花させ、優美な弧を描きつつ穂先が垂れ下がって…。 その姿が虎の
   尾っぽに似ているそうですが、もっとロマンティックな名前が相応しいように思えて。
   保護ゾーンには花穂が長く垂れ下がる種と短めでぼってりとしたタイプ、早咲きと遅
   咲きもあるようで、これから開花して花穂を揺らすエリアもあって、しばらく楽しめそう
   です。
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   首都圏の今年の梅雨は降るときは降り、カラリと上がって比較的として過ごしやす
   いせいか、野草たちの生育状態も上々のようです。ノビル(野蒜) も例年になく薄
   紫の星のような花を沢山つけていました。あのニラ(韮)仲間の臭気からは想像で
   きないほどキュートな花です。
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   鎌倉橋付近では八重のドクダミが新堀用水の水辺に、白い苞を優雅に広げていまし
   た。“あの世まで根を張る”と言われるほど、繁殖力旺盛なドクダミの変異種とは思え
   ないほど容姿はエレガントです。でも鼻につく臭気は何ともしがたくて…。
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   ムラサキシキブ(紫式部)も上水堤には殖えており、意外と多く見かけられます。
   世界最古の長編小説ともされる「源氏物語」の作者で、平安時代の才女・紫式部の
   名前にあやかったムラサキシキブの実は知られていても、そのピンクの可憐な小花
   は見過ごされがちです。淡いピンクの小花と、濃いピンクの小花をつけるタイプがあ
   るようです。どちらも花弁に比べて蕊が長く黄色い葯が目立ちます。
   庭木として好まれているコシキブ(小式部)は花も葉も二列に並べて双生につけま
   すが、ムラサキシキブの方は散房状につけています。

   先日紹介したオニノヤガラは昨18日には、壺型の花の口をすぼめて赤茶色に変化
   していました。
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  ♪ ♪ ♪ 河野直人・ツィターコンサート ♪ ♪ ♪
   世界的なツィター奏者・河野保人ジュニア. 直人さんのコンサートが7月1日(金)
   19:00~JR三鷹駅北口の武蔵野芸能劇場で開かれます。
   父・保人さんとのデュオ演奏でも活躍している直人さん自身がプロデュース。今回
   で8回目で、古代ギリシャ時代からの古典楽器ツィター音楽を追求するとともに、
   クラシックやフォーク、日本のメロディなど様々なジャンルの演奏や他の楽器奏者
   との共演でも活躍しております。
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by love-letter-to | 2011-06-19 19:54 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   東日本大震災発生から3ヵ月が経ちましたが、未だに行方不明者が8万人以上、
   避難生活をされている方が9万人余もおられ、東電第一原発災害対応は後手後手
   に回って、収束の目途は遠のくばかり。ゲリラ豪雨や猛暑の時期が迫っているのに…。

   この3ヵ月で“地獄を見た”被災地の方々が「何ということのない日々の暮らしが掛け
   替えのないもので、ありふれた道端の緑や花が生きているということを実感させてく
   れた」と、しばしば口にされていました。当たり前過ぎて、その大切さを見失っていた
   ことに、今回の大震災で被災地以外にも気づかせられた方が多いのでは?
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    そんなことを反芻しながら、昨日の昼下がり喜平橋から貫井橋まで往復してきまし
   た。両岸の山桜にさくらんぼが熟れる季節で、樹肌がごつごつした老樹にも初々し
   い笑顔が!まだ黄色いのも、“お年頃”で頬を赤く染めたのも、しっとり落ち着いた
   色合いに熟したさくらんぼも、葉陰で仲良しこよしをしているよう!平和で平穏な日
   々が続きますように!
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   もう膝丈を超す下草の茂みには、ムラサキカタバミとイモカタバミが小群落を。ど 
   ちらもカタバミ科の多年草で一見そっくりさんですが、ムラサキカタバミは淡紅色
   で雄しべの葯は白っぽく、イモカタバミの方は紅紫色が濃く花の中心部が濃紫。
   雄しべの葯が黄色で密に群生しています。優しい風情のムラサキカタバミは南ア
   フリカ喜望峰付近が原産で、江戸末期に観賞用として持ち込まれたのが野生化し
   たそうです。イモカタバミの方は同じ南米原産でも第二次大戦後に渡来した戦後
   派だそうです。因みにイモカタバミは根がイモ状の塊茎から、その名前に。
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    いわゆるカタバミも一回り小さい黄色の小花を、負けじと群がり咲かせていました。
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   匍匐枝を出して周囲に伸びたり,根が鱗茎のようになっている上にロケット型の莢
   果がパッチンと弾けて種子を飛ばすので、草引きをさぼると一面に繁殖してしまう
   雑草の類ですが、一面に咲いていると憎めない気もします。
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   憎めないと言えば、目下、下草の中でも一番元気印のヤブジラミもマクロで撮って
   みると、白い繊細なレースのテーブルセンターのようでした。ヤブシラミという気の
   毒名前の由来は、花が咲き終えて間もなく結ぶ実が虱にそっくりで、 やがて卵型
   の実は褐色になり、密生している刺状の毛が衣服にくっついて離れなくてチクチク。
   まさに虱そのもの。植物が子孫を殖やすための知恵には恐れ入ります。
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   帰途、茜屋橋から100メートルほど上流の五日市街道沿いに新しくオープンした
   「パティスリー・ミュー」に立ち寄ってみました。毎日パテシェが手作りしているケ
   ーキが1個105円という評判のケーキのお店です。日曜日だったせいか子供連
   れの若い夫婦が次々に訪れ、たちまち行列が!ショーケースには少し小さめで
   すが、ティラミスやモンブランなど20種ぐらいあって、売切れたらクローズするそ
   うです。
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   小平市回田町175-7 ☎042-326-9088
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by love-letter-to | 2011-06-13 00:32 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   梅雨の中休みには日中の気温がぐっと高くなり猛暑の兆しも…。上水沿いでは桑
   の実が葉陰で青白い色からピンク、赤、黒紫色へと変化してポトリポトリと降ってく
   るようになりました。小指の先ほどの大きさなのに意外に大きな音を立てて落果し
   ます。
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   桜橋下流の五日市街道筋に桑の大木があり、幹回りは2メートル近く、高さは5階
   建てのマンションをしのぐほどです。この桑の木は毎年おびただしい実をつけます
   が、悲しいかな手が届かない上に、場所が場所ですから落ちるに任せるしかないの
   かも…。歩行者や車に押しつぶされて地面が黒紫色に染まって、ちょっと異様な風
   景でもあります。実の一粒一粒が液果で命の集合体ですから。
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   試しに落ちたばかりの桑の実をかき寄せてみましたら、たちまちジャムの小瓶がで
   きるほど集まりました。ここ八左衛門橋たもとには、かつて茶店があったそうで、行
   き交う人のために桑の木は植えられたのかしらと想像しているのですが…。
   三木露風作詞、山田耕筰作曲の「赤とんぼ」の2番目の歌詞には「山の畑の桑の
   実を 小かごに摘んだは…」とありますが、昭和10年代頃までは小平一帯にも桑
   畑が広がっていました。農家では蚕を飼い、副収入を得るために女性たちは機織
   りに勤しんだそうです。屑繭をためて自分の晴れ着を織ったとも聞いております。
   そんな地史をフィードバックさせながら、鎌倉橋から茜屋まで桑の実を愉しみなが
   ら歩きました。

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   小松橋のたもとには何と!オニノヤガラ(鬼の矢柄)が3本も開花!樹下にひょろ
   長く白っぽい花茎が3本直立。茎丈が一番長いのは80センチくらいもあります。
   先端まで開花すると、次第に赤茶けてきます。その姿を鬼が手にする矢の長い柄
   に見立てて名付けられたようです。別名のヌスビトノアシ ( 盗人之足 ) は根茎の
   曲がり具合を、盗人が足音をたてないように爪先立ちになった足に例えたとか。
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   ラン科の腐生植物で木材腐朽菌であるナラタケと共生し、光合成を行わず葉緑素
   を持たないそうで、その先端部に壺型の花をつけた姿は幻想的です。玉川上水堤
   では幻となりつつあったのですが、10余年ぶり2007年に1本、昨年は小松橋の新
   堀用水際に2本、生育環境がまだ失われていない証でしょうか。

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   梅雨湿りに相応しいユキノシタ(雪の下)もチラホラ。繊細な白い花が群れ咲くさ
   まは粉雪が舞っているようにも見えますが、梅雨に打たれている姿はひとしお。
   積雪の下でも地下茎を伸ばし生育するので、雪の下の名が付けられたそうです。
   一個の花は5弁の花びらからなり、上の3弁は小さな卵形で白地に数個の紅斑
   が散りばめられています。下方の2弁は真っ白で斑点はなく上の 3弁に比べて
   長く下垂しており、その姿が鴨の足跡に似ているので鴨足草とも。
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           叢で見つけたクリスタルな輝き!
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by love-letter-to | 2011-06-05 13:36 | 道草フォト575 | Comments(0)

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