忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その117 落葉のファンファーレ

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   いよいよ今年最後の日曜日。そしてイエス・キリストの降誕祭(クリスマス)。
   クリスマス寒波で全国的に強い寒気が流れ込み、近畿から東北にかけて日本海側
   の殆どの地域では 50~80 センチの豪雪に見舞われています。除雪に追われてい
   る地域の方々はホワイトクリスマスどころではなく、白い魔物との闘いに苦しんでい
   ます。冷え込みは厳しいものの小平周辺はお日さまマーク!昨日、中央公園に立ち
   寄ったら、総合グラウンド東側のメタセコイヤ並木が茶褐色に極まって、去り際のファ
   ンファーレを奏でているようでした。
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   メタセコイヤはインターネット百科事典ウィキペディアなどによると、針葉樹としては珍
   しい落葉する杉の仲間なんですね。300万年~100万年前頃からあまり進化してい
   ないらしく、“生きている化石“ とも。春には花もつけるようですが、何しろ体育館のド
   ームを超す高木ですから、まだ花をみたことがありません。
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   黄葉紅葉が年末にずれ込んで、上水沿いには屋根に落ち葉が降り積もっている家も
   目につきました。豪雪地方の雪下ろしも苛酷ですが、膨大な量の落ち葉の除去も大
   変なことでしょう。我が家の猫の額にも満たない庭木でも剪定してもらったら、枝葉が
   特大サイズのゴミ袋に15~16袋もパンパンになり、可燃ごみの収集日に2~3回に
   分けて出しました。上は上水沿いの貫井橋付近で。
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   津田塾大キャンパスの東側の住宅街で、今年もファンタジックなクリスマスディスプレ
   ーがしてありました。カーポートの前のスペースに電気仕掛けのドールハウスやドラえ
   もんの縫いぐるみ、手作りのクリスマスグッズを通りがかりの人も愉しめるように、ディ
   スプレーされておりました。
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   小さなお子さんかお孫さんの為かしら?それとも…成長したお子さんたちの思い出の
   グッズを遊び心で楽しんでおられるのかしら?試しにトイハウスのボタンを押してみた
   ら、子豚やクマさんの楽隊がジングルベルのメロディを奏で始めました。もう一度ボタ
   ンを押すと演奏が終了する仕掛けに。近隣への騒音を配慮してか、音量は絞ってあり
   心遣いも感じられて、クリスマスイブの一時を楽しませてもらいました。ツリーのイルミ
   ネーションも楽しいけれど、こんな遊び心も嬉しいですね。下はトイハウスの一つをワ
   ードで加工したクリスマスカードです。
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   今月22日の冬至から一日に日の出が一分ずつ早くなり、日の入りが一分ずつ遅くな
   っております。冬至は「一陽来復」とも称され、陰が極まって陽が帰ってくること。冬至
   を境に運が向いてくる転換の日でもあるそうです。それではよき行く年来る年を!
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by love-letter-to | 2011-12-25 22:55 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その116 枯れ尾花と山錦

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   師走も半ばを過ぎ、はけの道の紅葉もそろそろ見納めかな…と思っていたところへ
   リ~ンリ~ン!友人からの電話で、急遽、一緒に野川歩きに出かけることに。
   武蔵小金井駅南口から前原坂上交差点で脇道にそれ、 質屋坂を下って野川へ至る
   コースを歩きました。まだ古い民家や商店が残っており、小さな植え込みの下に水仙
   がチラホラ開花していました。
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   この坂道は府中から志木・所沢に行くための商人道(旧志木街道の一部)で坂の中
   腹にある旧家・星野家が幕末から明治にかけて質屋を営んでいたことに由来。また、
   途中から鎌形に曲がっているところから「鎌坂」とも言われたそうです。
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   質屋坂を下りきると野川です。国分寺市内の真姿の池湧水群や日立中央研究所内
   など国分寺崖線 (がいせん)からの湧水を集めて流れて来る野川沿いは、枯れ芒に
   覆われて寒々しい光景でした。質屋坂を下れば野川は枯れ芒…なんて当世を暗示
   しているようでも。
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   流域に沿ってジョギングコースが設けられていますが、野川緑地公園から石段をお
   りて川べりを歩くことにしました。両岸が風除けになって、まさに冬うらら。
   背丈を超す枯れ芒は「お出で!お出で!」と手招きをしているようでもあり、「バイバ
   イ!」と別れを告げているようでも…。
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   枯れ芒の穂は老女が白髪を振り乱した姿を連想させ、人生の終末期に結びついて
   しまいますが、この日、見上げた穂は風と戯れつつ夢幻の世界へ旅立つように感じ
   られました。恕が冬の陽射しにキラキラと輝き、とても優しく見えたことは私にとって
   一つの発見でした。
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   小金井街道(新前橋)の下をくぐり、丸山橋下にさしかかると薬膳料理などによく使わ
   れるクコ(枸杞)の実がたわわに熟れており、私と友人は夢中で採取しました。それぞ
   れ両掌にこぼれるくらい摘み取って、思いがけない道草歩きの余禄に与りました。乾
   燥させて杏仁豆腐でも作ろうかしら。不老長寿の効能があるそうです。数珠玉すでに
   白色化して磁器製の珠のようになっており、 触れるとポロポロと掌にこぼれて落ちて
   きました。
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   1キロほど下り新小金井橋下をくぐると、それまでの風景とは劇的に変化して360度
   視野が開けました。北側は第一調整池の原っぱで、その背後に「ハケ=国分寺崖線」
   と呼ばれる崖が屏風のように連なって見えます。ハケの雑木林は紅葉黄葉の真っ盛
   り!でした。近隣の今年の紅葉は遅れてイマイチ冴えないようでしたが、ハケの森は
   美しく燃えて眼福!眼福!下はこの日拾った数珠玉と乾燥中のクコの実です。
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by love-letter-to | 2011-12-18 23:23 | 道草フォト575 | Comments(1)

道草フォト575 その115 思いは千々に

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   東日本大震災から9カ月、被災地では厳しい冬に入り、二十四節気の「大雪」に入る
   早々の9日に小平でも、お印程度でしたが初雪が降りました。西日本や関東近県の
   初雪は平年より10日~20日も早かったそうですが、先月下旬まで夏日も多かった
   せいか、紫陽花がこの季節にしては珍しく色褪せぬままの姿で見かけられました。
   茶っぽく変色した枯れ紫陽花も味わいがありますが、ことに今冬のガクアジサイ(額
   紫陽花)の深い色調に惹かれました。
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   上は新堀用水のあじさい橋付近で先月末に撮影。下は昭和記念公園で先月下旬に
   撮影したものですが、新堀用水沿いでは玉紫陽花も例年になく渋い色調を永らえて
   いました。女性としては老いても色褪せぬまま年を重ねたいものですが…しみや弛
   みもあるがままでもいいか!と、半ばやけっぱちのモグラです。
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   落葉シーズンを迎え、本格な寒さに向かう頃から開花する花もあるかから、知れば
   知るほど自然は不思議です。
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   庭木の下などに植えられているツワブキは、蕗に似た葉に艶のあることから“ツヤ
   ブキ”になりツワブキの名に変じたそうですが、何故か漢字名は石蕗とのこと。色の
   ない季節に濃い黄色の頭花は目立ち、艶やかな葉とともに日本情緒を漂わせてい
   ますが、台湾や朝鮮、中国の沿岸部にも自生しているキク科の多年草とのこと。戦
   中戦後の食糧不足の時代には茎を食用にもしました。
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   茜屋橋の近くで、ほのかな甘い香りでその開花を知らせてくれるのはビワ(枇杷)の
   花です。ラクダ色のラシャ地のような萼にくるまれて白い5弁の花が、葉陰に房咲き
   になっているのですが、花径1~2センチの地味な花で目立ちません。ほのかな甘
   い香りは風の冷たさを和らげてくれるようでした。
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   お茶の木の花も晩秋から初冬が開花シーズンです。中国原産のツバキ科の常緑
   低木で禅僧栄西によってもたらされ、当初は薬用として用いられたのが飲用になる
   一方、日本独自の茶の文化を創り上げてきたことはご存じの通りです。径2~3セ
   ンチの花は白いツバキの姿に似ていますが、蕾から一気に開花するらしく、程よく
   開いている花を見つけるのが難しくて…。沢山の花から“美人” を探し当てるのに
   毎冬イライラ!モグラには苦手な花です。

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   天候不順な上に9月下旬には台風の直撃も受けて、上水堤が荒れていたので案
   じておりましたが、フユノオオハナワラビ(冬の大花蕨)は見事な花穂(と言っても
   胞子葉ですが)を見せてくれました。津田塾キャンパスの南側の堀際に、10本前
   後の穂を金色に輝かせていました。近隣では希少な存在ですが、壁面の崩落が
   進んだら姿を消してしまうのではないか…と思いは千々に。

   ♡ 四半世紀を迎えたはがき絵展のご案内 ♡  
    「絵が欲しい人が気軽に買えるように」にと、同市の彫刻家・関敏さん呼びか
    けで1987年にスタートして25回目。はがき大の絵といっても、92歳の彫刻家
    で画家、書家でもある関頑亭さん他、多彩な作者から心に恥じない作品をと、
    約100点出品され「我々からのラブレターです」とのこと。
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           お問い合わせは042-572-0100カフェ・キャットフィッシュ 
             19日(月)は定休。
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by love-letter-to | 2011-12-11 16:04 | 道草フォト575 | Comments(1)

道草フォト575 その114 初冬の灯かり

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   いよいよ師走。激しい風の音に目を覚まされた12月最初の日曜日ですが、陽が高く
   なるにつれ風もおさまり気温も上がってきました。二日ほど降り続いた冷たい雨と北
   西からの強い風で、紅葉しかかっていた葉が一気に落ちてしまったのではないかと
   気にかかります。上水沿いの紅葉と散りかけた木々を見上げながら歩くのを楽しみ
   にしていたのに…。 今シーズンはどんぐりが不作でしたが、廃りかけた枝葉の間に
   間に真っ赤に熟した実を見つけると、ほっこりした気分に。
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   スイカズラ科落葉低木のガマズミの実も、 どんぐり同様に今シーズンは少なかったの
   ですが、寺橋付近と玉川上水駅下流付近で見かけました。東日本大震災と・福島原
   発事故に記録的な猛暑、相い次いだ局地的豪雨による大洪水と土砂災害などで、苛
   酷だった今年ですが、木々の実は初冬の灯かり!来春への希望を灯してくれるようで
   した。ちょっと渋味があるけれどホワイトリカーに漬けると真っ赤に染まり、色鮮やかな
   ガマズミ酒ができるそうです。
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   寺橋付近ではカマツカの実も紅に。4月末から5月初めにかけて白い可憐な花をたく
   さん咲かせていたのですが、早々と野鳥の餌になったのか天候のせいか、赤く熟した
   実は乏しく、寂しい限りでした。材は粘り強いので鎌や鎚の柄に用いられてきたそうで、
   カマツカ(鎌柄)の名称に。
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   毎年楽しみにしているのはツリバナの実です。吊り花の名のように長さ5センチ前後の
   果柄の先にぶら下がって、1センチ余りの球形の実を付けます。果皮が赤熟してくると
   パックリ5つに裂けて、朱色の種も5個。その姿は空中ブランコしているよう!
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   超絶技巧の離れ業ですが、そのクライマックスに出合うのは難しく一期一会です。
   しかし、上ばかり見上げて歩いているので、路上に張り出した木の根に躓くことが多く、
   おっかない、おっかない思いも!
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   赤い実の中でもユニークなのはゴンズイでしょう。直径1~2センチの実ですが、
   肉厚の果皮が裂けると剽軽でエロティック!パックリ口を開けた怪獣が黒い種子
   を吐き出しているようにも見えます。落葉小高木の樹皮がナマズ類の魚ゴンズイ
   に似ているとか、材が脆くて役に立たないので同じように役に立たない魚のゴン
   ズイの名がつけられたという説も。
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   紫色の小粒の宝石のようなムラサキシキブの実も、初冬の雑木林を彩り、楽しませ
   てくれます。「源氏物語」の作者で平安時代の才女紫式部の名に因んだ実は、葉が
   黄昏れていくにつれ、色濃く渋い魅力を放ちながら年の瀬に。

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   上は先日、買い物に向かう道筋で出会った冬の薔薇です。朱赤の薔薇が鉄製のフ
   ェンス越しに冬の陽射しを浴びて、にっこり!
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by love-letter-to | 2011-12-04 19:31 | 道草フォト575 | Comments(1)