忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その122 温かさを求めて

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   先週は小平周辺でも5~6センチの雪が積もりました。
   今朝も屋外に置いていたバケツに氷が張り、身を切られるような寒さが続いておりま
   す。連日の厳しい冷え込みに温かさが欲しくなり、東京ドームで開かれていた「東京
   国際キルトフェスティバル」を訪ねてみました。不器用ながらも針仕事は好きで、数年
   に一度このキルトフェスに足を運んで来ました。上は「希望の灯かり」と題したタペスト
   リーの一部です。
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   毎回のことながらドームの中はキルトの大作と女性たちの熱気でムンムン!コートも
   マフラーも脱いで、人混みに溺れそうになりながら会場を回ってみました。小さな三角
   や四角の布きれを丹念に接ぎ合せたベッドカバーから、形も大きさもまちまちの布き
   れをアップリケして壁面いっぱいに仕上げたタペストリー。単純なパターンから繊細で
   複雑なパターン、レース風の透かし模様で絵画をしのぐ大作に仕上げたものなど、そ
   の根気と想像力、素晴らしいデザインとセンスに熱くなってきました。
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   今年らしい話題作は「歓喜~なでしこブルーに染まった日」タペストリーで、メンバーの
   笑顔が!このような題材をキルトで表現されているのに驚きました。
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   コンテスト入賞作品の前はことに黒山の人だかりで、カメラに収めるのにひと苦労しま
   ましたが、人波が去るのを見計らってパチリ。日本キルト大賞の「絆」と題したタペスト
   リーは、金子みすゞの有名な詩 「大漁」をイメージしたらしく、海底の鰯の大群を動的
   に表現した力作でした。やはり「大漁」の詩をイメージに画家の中島潔さんが奉納され
   た清水寺成就院の襖絵をも連想させて、うっとり!アーリーアメリカン時代にヨーロッパ
   から移住した女性たちが使い古した布をパッチワークして、ベッドカバーやクッション、
   マットなどに加工したことがキルトのルーツだそうですが、最近のキルトは芸術の域に
   達しているように思いました。
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   準日本キルト大賞の「every day古希に贈る」は対照的に、牧歌的で生活感のあふれ
   る作品でした。定年後、野菜づくりやガーデニングに勤しむご主人の姿やガーデンがア
   ップリケや刺繍、パッチワークで温かく表現されてほのぼの。ストーリー性もあり絵本を
   見るようでした。

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   私が最も惹かれたのは「ダウンタウンの秋」と題したタペストリーでした。格子柄と渋い
   色調のコットン地でログキャビン型という基本的なパターンを、気の遠くなるほどつなぎ
   合わせて、ダウンタウン (下町) の雰囲気が表現されていました。一昨年亡くなられた
   国際的な免疫学者で名文家の多田富雄さんが生前最後に出された本「ダウンタウンに
   時は流れて=集英社刊」が思い出されて、立ち去り難い作品でした。光と明暗の表現が
   特に素晴らしく、立体感も感じられました。
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   イギリスのカントリーサイドを感じさせてくれる作品もありました。「窓」と題したタペスト
   リーで、格子窓越しにカントリーサイドの風景が望めて、遠近感も素晴らしいと思いまし
   た。布の小さなピースを接ぎ合せるだけの単調で、根気のいる手作業を来る日も来る
   日も。作品の多くは1年、2年もかけて仕上げたもので、人の持つ力と情熱、技の素晴
   らしさに戸外の寒気も忘れたひとときでした。
   パートナーシップキルトというグループで力を合わせた作品も多く、東日本大震災で見
   直された人とのつながり・絆を題材にした作品が今年のキルトフェスティバルの特徴で
   した。
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   上はNHK大河ドラマ「平清盛」に中宮璋子の侍女・堀川局役で出演している女優・りょ
   うさんの針仕事道具と布コレクションだそうです。針仕事が好きで仕事や家事の寸暇に
   「心の旅」として、楽しんでいるとか。指先を動かしていると気持ちが落ち着くので、私も
   パッチワークでクッションやバッグ、パスポート入れなどを作って楽しんでおります。
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   帰途、水道橋から眺めた神田川は寒々しい姿ながら、川面には寒の空が映り、ザクロ
   の実がまだ残っていて、ささやかに紅を添えていました。東京国際キルトフェスティバル
   は1月28日(土)で終了しました。
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by love-letter-to | 2012-01-29 19:56 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その121 大寒を迎えて

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   35日ぶりのお湿りが初雪となって迎えた大寒。ここ二日は風邪気味で身体の節々が
   きしんでダウンしてしまいましたが、今日は人心地がつきました。
   大寒の日、よろよろしながら戸外を覗いたら雨に交じって雪片が舞い始めました。白い
   世界になるかと見守っていたら、軒下のベニカナメモチの小枝の先がシャーベット状に。
   その霙というか雪片の間に赤いとんがり帽子が!もう新芽を蓄えていたのですね。やが
   て雪は雨に戻りました。
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   裏口に回ってみると、センリョウ〈千両〉の実も水飴を垂らしたよう。今冬は豊作でした。
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   裏隣りのお宅の枯紅葉にも初雪の名残りの雫が点々として、ほんのわずかの時間で
   したが、最寄の冬越しの姿にほだされてしまいました。

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   その数日前、玉川上水堤に向かう途中では、小平団地の敷地内でドングリ〈コナラの落
   果)が固い殻を割って根を下ろし始めていました。力いっぱい息んで頑張って…。
   それで胚芽が真っ赤なのかも。そう赤ちゃんのように。
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   上水堤ではマユミの紅色の実莢が裂けて、遠目には紅梅がチラホラ開花しているよう
   に見えました。今冬はメジロをあまり見かけないそうですが、マユミの実は野鳥たちの大
   事な食糧だそうです。
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   ::: コミュニティケア・インフォメーション :::
   市内御幸町のコミュニティケア総合施設「ケアタウン小平」の活動が1月31日
   (火)NHK総合「クローズアップ現代」で紹介されます。『病院で死ぬこと』の著
   者で、ホスピス医として著名な山崎章郎(ふみお)先生が院長を務めるケアタ
   ウン小平クリニックの「在宅での看取りついて及び遺族ケア活動」をもとに、団
   塊の世代が後期高齢者を迎える”多死社会“の中で、本人が望む最期をどう実
   現するかを考える内容です。
   今後は少子超高齢化の一途で病院不足、医師不足、看護と介護不足がますま
   す深刻になり、“団塊の世代大洪水”を 迎えます。
   放映は1月31日19:30~20:00が予定されておりますが、重大ニュースの発生
   の場合は変更もあります。
      NPO法人<コミュニティケアリンク東京 > 事務局 中川稔進さんから。
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by love-letter-to | 2012-01-22 12:45 | 道草フォト575 | Comments(1)

道草フォト575 その120 冬の蒼空

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   小正月とか女正月とされてきた一月も半ばを迎えました。暑さ寒さに年々弱くなり冬眠
   状態の日々ですが、寒気が緩み風のない日を選んで玉川上水堤へ。歩き始めると、ヒ
   ーターの前でゴロゴロしているより心身が弾んでくるのが分かります。しんしんとして30
   日余りも乾燥注意報が続いている堤でも、ウォーキングをしているシニアも多く、元気づ
   けられます。
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   中央公園の噴水池や体育館内は改装工事中ですが、築山に上って見ると、すっきりと
   葉を落とした銀杏並木の上に広がる空の蒼かったこと! まだ目に焼き付いているアテ
   ネはパルテノン神殿を望んだ空よりも蒼く、夢幻の世界へ吸い込まれていくようでした。
   それにしてもユーロ圏の信用不安の端を切ったギリシャの金融危機の行方が気にかか
   ります。財政の危機は遺跡の保存にも様々な影響を及ぼしているそうです。
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   場所を変えて銀杏の並木を見上げてみると、蒼空に樹氷が広がっているようでした。冬
   陽に銀杏の樹冠が白く輝いて…その繊細な表情は樹氷さながらでした。
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   新堀用水際の日溜りの一等席では、土鳩が日向ぼっこを。しばし鳩とひなたぼっこをし
   てきました。
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   さらに上流の「玉川上水オープンギャラリー」付近のベンチでは、野良猫くんが日向ぼっ
   こを楽しんでいました。彼らもホットスポットをよくご存じのようでした。
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   この日は新小川橋のたもとにある「みどり文庫」でひと休みを。お気に入りの古書店
   です。水車通りに面した入口は小さく目立ちませんが、店内は外観よりも広々として美
   術関係書や写真集、文藝書、紀行本、趣味や教養雑誌、絵本などが新刊同様に保存
   状態がよくて、掘り出し物を見つけるのが私の愉しみです。このところご無沙汰している
   海外の旅に関する本をめくりながら、心はロンドンやパリへ。この日も文芸評論家・饗庭
   (あえば)孝雄さんの「ヨーロッパの四季Ⅱ=1992年刊」を求めました。
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       月曜か火曜に休むことが多く、開店は午後からとのこと。
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   帰途、オープンガーデン柴山邸に立ち寄りましたら、春に備えて桜草やパンジーの苗
   が植えられ、桜草はもう開花し始めていました。
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by love-letter-to | 2012-01-15 19:49 | 道草フォト575 | Comments(2)

道草フォト575 その119 蔵の街七福めぐり

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   小寒に入り松も明けました。日中でも気温は10度以下の日が続いて、これからは冬
   将軍との闘いです。ここ数年、旧友と松の内に小江戸・川越の七福神めぐりをしてきた
   のですが、友人が風邪気味で今年は一人で出かけました。実は、昨年は「七福も巡る
   と欲張りすぎだから」と、五福神だけで済ませたので、残りの二福神を巡ることにしまし
   た。
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   「欲張りすぎ」というのは口実で、「大正浪漫夢通り」や「時の鐘」や蔵めぐりに時間をと
   られて、気が付いたら陽は西に。途中、人力車で七福めぐりをしていた女性たちに出会
   い、「私たちも乗れば好かったネ」と思ったのですが、所要時間により最低一人5,000円
   で二人だと8,000円だそうで、貧乏性の二人は「勿体ない!」と自分の足で歩くことに。

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   今年は6日に出かけたのですが、第一番妙善寺を探し当てるのに、かなり右往左往し
   てしまいました。再開発で古刹がビルの谷間になり、物心ともどもの福をもたらす毘沙
   門天さまも窮屈そうでした。元旦から7日まではご縁日だというのに境内は閑散として、
   おみくじ売り場の女性は「明日から成人の日まで三連休だから、今日は骨休め」と、苦
   笑いしていました。上は迷路のような妙善寺付近で見かけた Tricycle Caféというカ
   フェのフロントです。店内はすべてリサイクルグッズや廃棄物を活用して営業している
   そうです。
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   第二番天然寺は、川越が小江戸と呼ばれるくらい繁栄をもたらせた新河岸川に近い低
   地にあり、道中のだらだら坂は車も多くてひやひや。坂を下り切る手前の柿の木に沢山
   の実が残されており、その柿の木越しに天然寺本堂の屋根が見えました。福柿といって
   野鳥たちのために残しているとか。その柿の木が近道の目印でした。
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   ここは右手に杖を持ち、左手長寿の印の桃を持っている寿老人が祀られています。
   富財、子宝、諸病平癒とご利益は多岐に。おみくじに男性用と女性用があり、女性用に
   は金色の「結みくじ」もあって、縁結びのおみくじだとか。
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   この日は最後に、山崎美術館近くに2007年にオープンした「醸(かも)ん楽座」に立
   ち寄ってみました。文政13年に建造された松本醤油商店の蔵と店舗を利用して、醤油・
   酒の醸造業を核にガラスアート、団子、せんべいなどの職人の技を見たり、買ったり、
   体験もできる集合施設だそうです。予約制で醤油蔵と醤油工場、小江戸鏡山の酒造所
   の見学会も開かれています。TEL:049-222-0432 土日は049-224-2122へ。
   それにしても2年がかりで七福神を巡るとは、我ながら笑ってしまいます。
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       上は喜多院付近で出会った鶏。ロードアイランド系?
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        楽しい折り紙作品展のご案内
   玉川上水・新小川橋たもとの「玉川上水オープンギャラリーで、厳しい冷え込みを忘れ
   させてくれるような折り紙の作品展が開かれています。手のぬくもり、技の巧み、千代
   紙の美しさを楽しませてくれます。
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by love-letter-to | 2012-01-09 00:01 | 道草フォト575

道草フォト575 その118 去年今年

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   2012年の元旦を迎えました。有為転変を実感させられたあの東日本大震災以来9カ
   月半、この日を迎えられたことに感謝して近くの熊野宮に初詣に出かけました。
   午後2時40分ぐらいだったでしょうか本殿の前に立った時、庇や柱がギシギシと音
   を立て、夫婦欅に張り巡らせた注連縄がユラユラ。元旦に地震とは! かなり激しく
   長く揺れていたように思われましたが、初詣の列は然したる混乱もなく済みました。
   平穏無事を願う人が多いのか例年より人出は多く感じられました。帰宅してテレビニ
   ュースで確かめると、都内は震度4、小平周辺は震度3でした。
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   年が改まっても多くは望まず、昨年に引き続き道草歩きを続けられればと…。天変地
   異に関わらず刻々と時は過ぎ、路傍の草木は若葉や花をつけます。花を追うことは、
   今の私にとって夢を追うことかしら。トップのイチジクの実に似た画像はイヌビワ(犬
   枇杷)の雄花(花嚢)で、津田塾大キャンパス南側の新堀用水沿いに1本あり、落葉
   シーズンになると目につきやすくなります。と言ってもパチンコの玉くらいの大きさで
   すが。
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   図鑑の解説によると、この花嚢の中に雄花と雌花が咲くそうですが、そのメカニズム
   は複雑なので省くとして、花嚢の先端がピンク色で艶めかしく“お色気ありそうでなさ
   そうな”雰囲気です。イヌビワはクワ科イチジク属の落葉小高木で黄葉した葉(先月
   半ば撮影)はとても華やかでした。別名はイタビ、姫枇杷。ビワに似ていてるというよ
   りイチジクに似ているように思いますが、ビワに比べ不味であることから「イヌビワ」の
   名に。それでは今年もボチボチと。
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by love-letter-to | 2012-01-01 23:57 | 道草フォト575 | Comments(0)