<   2012年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   六月も最後の日曜日になりました。昨日、67回目の戦没者慰霊の日を迎えた沖縄
   では、もう梅雨が明けたそうですが、西日本では梅雨前線による激しい雨が降り続
   いているそうです。関東も明日からは雨の予報です。貴重な梅雨の晴れ間、桜橋か
   ら商大橋にかけての上水堤で、オカトラノオ(丘虎の尾)の白い花穂が見られるのが
   楽しみです。
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   花の咲き始めはピンと立っている穂も、下から上へと白い小花が開花してくにつれ、
   花房の重みで傾いて優美な曲線を描きます。小花を数えてみたのですが、少なくと
   も100以上はあり、花穂5~10センチ。15センチ以上あるのも見かけました。その
   姿が虎の尾に見立てられて名称になったそうですが、一様に同じ方向を向き、放物
   線の円弧も相似形。よく揃った群舞を見るようで、時が経つのも忘れてしまいます。
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   小花をアップして見ると、5枚の花弁がほっそりタイプと丸みをおびたタイプがありま
   した。ほっそりタイプの方は花穂が長く、丸みをおびたタイプの花穂はずんぐり。
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   ずんぐりタイプは開花期が少し遅く、これからが開花シーズンです。
   
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小花の蜜を求めて蝶や蜂もよく訪れ、梅雨の晴れ間もなかなかドラマティックです。

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   商大橋近くのフェンスに蔓をからませて、シオデの花も咲いていました。艶やかな
   黄緑色の薬玉みたいな花で、周囲の緑に埋もれて目に止まりにくいのですが、一
   度見たら忘れられない特徴のある花です。図鑑によると、和名は牛舌尾と書いて
   シオデ。サルトリイバラ科の蔓性植物。 球果は緑から赤、そして黒く変色していく
   姿も素敵です。
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   商大橋付近にはキキョウ(桔梗)も咲いて、シックな紫色の五弁の花を。桔梗は秋
   の七草に数えられていますが、花期は夏。
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   上水堤の夏を代表するノカンゾウ(野萱草)も咲き始めました。ノカンゾウが開花
   すると堤がライトアップされたように明るく感じられます。ユリ科の根茎は二日酔、
   便秘、利泌等の薬効があり、別名ワスレグサ。この花を眺めると憂いを忘れると
   言われています。

   たかが足元の野草…と言えども、 自然界の一端が肌で感じられ、人生とも絡み
   合ってドラマティックに展開!今年の5月、小平市で開催された「花いっぱい全国
   大会」も、プランターや鉢植えの花で飾るだけでなく、残された自然の花を殖やし、
   野に遊ぶ楽しさを伝えていくような試みに欠けていたのではないでしょうか?
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by love-letter-to | 2012-06-24 15:51 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   六月第三日曜日の今日は父の日。国分寺駅ビル入り口付近の花屋さんの店頭
   には 「父の日はバラを」 と書かれており、亡き父親には白いバラを、健在の父親
   には赤いバラを捧げるとかで、赤いバラの花束が並んでいました。母の日のカー
   ネーションに比べて定着度はイマイチのようで、客足は食料品やウェアショップに
   向かっていました。赤いバラの花束が似合うお父さんが、日本にはまだ少ないの
   かも…。
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   梅雨の晴れ間を見計らって鎌倉橋から小川橋付近まで、足を延ばしてみました。
   東小川橋付近で鶯の美声がまだ聞こえるかしら…と愉しみにしていたのですが、
   山へ移動したのか空振り!上水新町地域センターの夏草の中にホタルブクロが
   数株、ふっくらとした花を提げて…。
   このところの社会保障と税の一体改革関連法案をめぐる迷走やシナリオ通りの
   大飯原発再稼働、ユーロ圏の金融危機に対する政府の無策ぶりなどなどで、
   湿りがちな世に一灯を灯してくれるようなホタルブクロでした
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   同地域センターから少し下った一角にある「どんぐり広場」では白いホタルブクロ
   も。提灯のような花の中に蛍を閉じ込めると、その明かりが外側に透けて見える
   ことから蛍袋。 また、提灯の古名を「火垂(ほたる)」といい、その提灯に似ている
   ので「火垂る袋」になったとも。提灯花とも呼ばれます。色も風情も郷愁を誘い癒
   される花ですね。
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   蛍袋の近くにはウツボグサも群れ咲いていました。ウツボは武具を持ち歩くときに
   使う道具だとか。
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   「どんぐり広場」から50メートルほど下った上水右岸の堤には、オニノヤガラ(鬼
   の矢柄)がフェンスの外側に屹立しており、びっくり!無葉の腐生ランでナラタケ
   と共生するとされていますが、上水堤で見られるのは珍しく、鎌倉橋近くで数年
   前に10数年ぶりに復活。昨年も姿を見せてくれましたが、直立した1メートルほ
   どの細い茎の上部に壺型の薄緑色の小花をぎっしりつけて、異様というか幻想
   的というか…。
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   花が終わると赤茶色に変色して、鬼の持つ矢の柄に見立てられたようです。
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   下って来る道々には、薄紫色の星形の小花を散りばめたようなノビル(野蒜)の
   花が、草むらから「コンニチハ!」とニコニコ。
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   立川通り沿いの小川分水・彫刻の谷では紫陽花が見頃。茂り過ぎていた樹木を
   間伐して木道も新装され、心地よく散策できました。前衛的な彫刻もやっと景観
   に馴染んできたみたいです。
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by love-letter-to | 2012-06-18 01:33 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   昨日、関東甲信と北陸でも梅雨入りしたとみられると気象庁から発表されましたが、
   明るい陽射しで迎えた今日は「時の記念日」。大正9年(1920)に生活改善同盟会
   が制定したもので、その由来は「日本書記」に671年の4月25日(新暦の671年6
   月10日)に漏刻と呼ばれる水時計を新しい台に置き、鐘や鼓で人々に時刻を知ら
   せたと記述されていることから制定されたとのこと。
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   目下、玉川上水堤はドクダミで覆い尽されそうな気配ですが、一位橋左岸ではヤマ
   ボウシ(山法師)が梅雨入りに先駆けて咲き始めました。
   このヤマボウシは庭木や街路のヤマボウシの花より一回り小さく、4枚羽の竹とん
   ぼが離陸寸前のような風情をしています。原種に近いのかもしれません。
   このところ近しい方々の訃報が相次ぎ、ヤマボウシを見上げていると「我も我も」と、
   追い立てられているような気分に駆られてしまいます。そんな年代に差し掛かってい
   るのを自覚しなくては!
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   もう膝丈を超した下草の間で、黄色の細い花びらを揺らせていたのはニガナでした。
   30~40センチの草丈で、数本に枝分かれした茎もほっそり。木の下闇では自動焦
   点カメラでもピントが合わせにくいのか、撮りにくい星屑のような花でした。茎や葉に
   苦みがあるけど食べられるそうで和名は苦菜。
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   目立たないけどキキョウそっくりの青紫の花をつけていたのは、 キキョウソウ(桔梗
   草)。草丈30~40センチの細い茎に階段状に丸い葉をつけ、その葉に座るように径
   1センチあまりの小さな花を。 本当に色も姿も桔梗そっくりですが、繁殖力は旺盛で
   市街地の道端でもよく見られると報じられています。
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   鷹の橋近くで見かけたビヨウヤナギも今が最盛期で、5~6センチほどの5弁の黄色
   の花の中央部に、多数の雄蕊が長くカールして、その美しさと葉が柳に似ていること
   から美容柳の和名になったそうです。
   未央柳と書くこともあり、白楽天の『長恨歌』に玄宗皇帝が楊貴妃を追慕するくだりに
   『未央の柳』が登場し、長安の都の未央宮にあったとされています。

   ・・・河野直人ツィターコンサートへのお誘い・・・
   古代ギリシャの時代から奏でられ、ギターなど共鳴盤を持つ弦楽器の元祖とされてい
   るツィターの音色と響きに触れてみませんか?
   ドイツ、オーストリア地方で親しまれてきたツィターは、往年の名画「第三の男」のテー
   マ曲で一躍有名になりました。その本場で腕を磨き世界的な奏者として活躍している
   河野保人さんを父に 、様々なジャンルの音楽と融和させた独自の演奏を追求してい
   る河野直人さんのコンサートが下記の通り、今月22日(金)19:00~ 三鷹駅北口前
   の武蔵野芸能劇場で開かれます。ニューアルバム 「ツィターのあるスウィートカフェ」
   発売を記念して、古典からポップス、日本のメロディを ツィターの妙なる音と響きで、
   別世界への誘いを。
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by love-letter-to | 2012-06-10 12:29 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   あれよあれよと言う間に6月に入り、二十四節気では明後日から芒種に入ります。
   芒種とは本来、稲など穂を出す穀物の種まきの時節で、大地が緑に覆われる季節。
   小平団地の目に染みるようなグリーンの芝生で、ヘラオオバコたちが“ここは天国”
   とばかりにユニークな花穂を掲げていました。
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   30~40センチの細い花茎の先端に小指の先ほどの花穂をつけ、周囲に淡いクリー
   ム色の雄蕊を巡らせてヘブンアーティスト(街頭芸人)のよう!雄蕊の冠は開花が進
   むにつれて下から上へと移動して愉快な表情を見せてくれます。
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   ヘラオオバコはヨーロッパ原産のオオバコ(大葉子・車前草)の仲間で、江戸時代に
   渡来した帰化植物だそうです。花穂も葉もずんぐりむっくりの在来のオオバコに対し
   て、ヘラオオバコの方は細長いへらへらした葉を根元に広げています。風に乗せて
   種子を拡散させ今や全国の路傍や草地で増殖しており、玉川上水沿いでも飄々と
   仲間を増やしているように見えます。
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   ひと頃の同団地の芝生では、サッカーや野球のボールを追う子どもたちで溢れかえ
   っておりましたが、少子高齢化が進んで…1800所帯の約3分の1は高齢者の一人
   暮らしだそうです。日中でも人影がまばらで、芝生地も野草にとっては好適な生育環
   境が整っているようで、外来種のブタナ(豚菜)も群れ咲いていました。一見するとタン
   ポポにそっくりですが、根元付近で3~4本に枝分かれして3~4センチ径の頭花を。
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   ブタナとはまた可愛そうな名前がつけられたものですが、ヨーロッパ原産で昭和初期
   に渡来。発見した植物学者の一人がフランス名の『豚のサラダ』 をブタナと直訳して
   和名に。地面に張り付くようにして放射状に広がっているロゼット葉を、フランスでは
   豚が好んで食べることから“豚のサラダ”と称したのが名前の由来だそうです。

   ~旧小林邸・高尾駒木野庭園を訪ねて~
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   30数年お付き合いをしてきた裏高尾の女医・小林清子先生が100歳で他界されて3
   年余。1000坪前後の家屋敷は遺言通り八王子市に寄贈され、「高尾駒木野庭園」と
   して今年4月8日から公開されており、先月末に訪ねてきました。
   JR高尾駅北口から甲州街道を西へ歩いて10分あまり。西浅川信号から小仏峠方面
   へ折れて100メートルほどに同庭園はあります。
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   大正年間に建てられた平屋の母屋と昭和初期に建築された二階屋は純和風。ほぼ生
   前通りの間取りでしたが、廊下やトイレなどはバリアフリーに。南側全面に回らされて
   いる硝子戸のガラスも木製サッシも磨いたり、洗い直して古きままに。
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   元は居間に使っておられた八畳間と広縁から望む庭園は、心字池を中心とした回遊式
   庭園に整備され、枯山水の石庭、藤棚やアケビ棚、竹林、軒先には手水鉢の下に水琴
   窟もしつらえた本格的な日本庭園に生まれ変わっていました。小林先生が家族同様に
   愛していたカルガモも番で訪れており、南西には高尾山がすぐそこに!
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   草樹を愛して植木の剪定や施肥に年間300万円も支払っておられたそうですが、できる
   だけあるがままにと、ターシャチューダーのガーデンのようだった在りし日。東側の通用
   口近くに植わっていた公孫樹は、小林先生が萩市の松下村塾を拾った一粒の銀杏から
   育てたものと聞いており、健在でホッとしました。
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   元居間の喫茶室では、煎茶とじゃがいも饅頭か酒饅頭のセットなど400円。梅ジュース
   や柚子茶なども。上は庭園の藤棚から望んだ高尾山。
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by love-letter-to | 2012-06-03 19:30 | 道草フォト575 | Comments(1)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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