<   2012年 10月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   10月も最終日曜日に。二十四節気の一つ霜降に入り、上水堤を歩くとドングリがや
   や少なめながらコロコロと、秋の深まりを感じさせてくれます。ホトトギス(杜鵑草)も
   次第に色を深めてきました。
   杜鵑草を見かけると、一瞬ドキッ!となってしまうのは年代のせいでしょうか?
   アラセブンともなると顔や手の甲のシミソバカスも、歳の功だと前向きにとらえること
   もできますが、やっぱり気になって…。気分は若い頃のままだけに。
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   ホトトギスといえば鳥のホトトギスと紛らわしいのですが、鳥のホトトギスは 『夏は来
   ぬ』の唱歌で歌われているように初夏を告げる鳥で、「時鳥」と書きます。その胸毛の
   斑点に似ている花をつけることから、植物名は「杜鵑草」または 「時鳥草」と書いてホ
   トトギスと命名されたそうです。ユリ科の多年草で、日陰でも育つせいか上水堤でもあ
   ちらこちらに。上の杜鵑草は鷹の橋付近の新堀用水沿いで。この付近では鈴虫の鳴
   き声がまだ楽しめました。
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   付近の旧家では杜鵑草が今を盛りと咲いて、風とスイングを。
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   裏の畑では赤トンボの飛行ショーの真っ最中でした。上水付近にも赤トンボがこんなに
   集まって来るんだと驚きながら、童謡唱歌の情景に浸ってしまいました。
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   支柱ポールや枯れ茎の先で翅を休めているだけでなく、はるか高い木の梢にも止ま
   っている赤トンボもいます。ズームを最大にして目くらめっぽうシャッターを押してみた
   ら、赤らみ始めた樹木のてっぺんに翅の透かし模様が写っていました。
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   その旧家ではウメモドキの実がもう真っ赤に。葉や枝ぶりが梅に似ており、実のつき
   方も小さな梅の実のように見えることから「梅擬」と書いてウメモドキに。
   この実には発芽抑制物質が含まれており、 野鳥のおなかを通過しないと発芽しない
   仕組みになっており、野鳥に 種を遠くの方に運んでもらうそうです。
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   コリウスの葉も色鮮やかになってきました。元々は熱帯アフリカや熱帯アジアなどに
   分布していたシソ科の多年草が改良されたものだそうで、園芸種ですから、どなたか
   が植えたのでしょう。深紅色・オレンジ・イエロー・サーモンピンクなど色様々に、上水
   堤の自生野草と共存しています。
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   コリウスとは対照的に、上水流域がまだ原野だった頃を偲ばせてくれるのはノガリヤ
   ス。樹下や水路壁の暗がりの中で、繊細な花穂が波打っている姿は ハッとするほど
   素敵です。北海道から九州に分布しているイネ科の多年草で、いわゆる雑草の類で
   すが、立ち姿が美しいので、ガーデニングに活用されたり、グランドカバーとしても活
   躍しているそうです。
   野の花のそれなりの表情や美しさを、受け止められる感性が心をリフレッシュさせて
   くれるのではないかと…。
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by love-letter-to | 2012-10-28 21:55 | 道草フォト575 | Comments(5)
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   一点の曇りもない碧い空が広がった10月第三日曜日の今日。10日あまりも遅れて
   やきもきさせられた金木犀の香りを追いつつ、御幸町の「ケアタウン小平」で開催さ
   れた応援フェスタへ。 まだ抱っこされている赤ちゃんから、車椅子のお年寄りまで
   530名あまりが集ったフェスタのエンディングは、参加者がそれぞれの夢や希望を
   書いたメモを1000個のバルーンに入れて、大空へ。
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   放たれた虹色の風船は音もなく空の彼方へ舞い上がっていきました。「ボクの夢が
   国際宇宙ステーションまで届くかな?」なんて…、とても夢があり感動的なフィナーレ
   でした。国際宇宙ステーションの名前は「きぼう」でしたね。そして「夢はいつかはか
   なう」と、いま滞在中の星出彰彦飛行士も。
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   「ケアタウン小平」は人生の最終ステージを迎えても、住み慣れたマイホームで過ご
   したいと望まれている患者さんや家族を、医療や看護、介護、デイサービスなどの共
   同事業でサポートしているコミュニティ ケアタウンです。それぞれの専門職の方だけ
   でなく、庭木や花の手入れ、草むしり、食事やおやつ作り、 様々なホビーやレクリエ
   ーションのお手伝いなどボランティアも 80名以上も関わっているそうです。上は「歌
   の出前」を月2回、これまでに111回も続けてこられた三澤洸さんのリードで、東日本
   大震災被災地支援ソング「花は咲く」を歌うフェスタ参加者の皆さん。
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   「ケアタウン小平応援フェスタ」は、専門職、ボランティア、近隣の応援者などの活動
   紹介も兼ねて、ワークショップやミニバザー、コーラス、似顔絵コーナーなどが和やか
   に開催されていました。
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   会話ロボットのSCHEMA(シェーマ)君のデモンストレーションも、ちびっ子たちに人
   気でした。話し相手をしてくれるロボットで、孤立・孤独化対策のために早稲田大学
   情報理工学科 知覚情報システム研究室で2009年に誕生したそうです。
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   身長は120センチ、ちょっと鉄腕アトムに似ているように見えました。この日はシェー
   マ君の妹(最新型でまだ名前はつけてないとのこと)もデビュー。子どもたちが「コンニ
   チハ!」と話しかけると、シェーマ君も「コンニチハ!」と、はっきりと応えます。「何歳で
   すか?」と訊くと、「3歳」。「どこで生まれたの?」と訊いたら、「早稲田大学」ですって!
   周囲の人たちは思わず大笑いしてしまいました。別の男児がまた「何歳?」と、訊いた
   ところ、「さっきも訊いたね」と、シェーマ君は記憶力もよくて、3歳とは思えませんでし
   た。これから会話能力をもっと高めて、実用を目指しているそうです。

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   先日、訪ねた久右衛門橋~鎌倉橋の上水右岸で出会ったゲンノショウコを、再訪して
   みたら、もう実がロケットみたいな姿になっていました。莢が5つに裂けてそっくり返り、
   お神輿の屋根のようになっている実も。裂ける時にその根元に付けている種子をロケ
   ット弾のように弾き飛ばして、子孫を殖やしていくのですね。
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by love-letter-to | 2012-10-22 02:08 | 道草フォト575 | Comments(7)
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   10月も半ばを迎えました。このところ陽射しも風も心地よい秋日和が続いておりま
   したが、第二日曜日の今日は昼頃から、陽が陰って雨が降り始めました。
   かつては「体育の日」であった10月10日、友人を誘って昭和記念公園へ。48年前
   のこの日は東京オリンピックの開会式で、あの日のように真っ青な空が広がってい
   ました。
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   なだらかな斜面一面に、コスモスが咲き競っている光景を頭に描きながら「コスモス
   の丘」を訪ねました。ところが、まだチラホラ。二、三分咲きでしょうか?ここ数年、毎
   年10日前後に訪ねていますが、こんな緑の斜面を見るのは初めてでした。
   「でも、葉の緑がきれい!花も初々しいわネ」などと、お互いに気を取り直しながらア
   ップダウン。羽状の葉の茂みから立ち上がったばかりのコスモスの花は、ドガの「踊
   り子」の絵のようでもあり、風とヒソヒソおしゃべりをしているように見えました。
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   こぼれ種から発芽して路傍に咲いているコスモスが好きですが、この日のコスモスの
   丘は、そんな雰囲気も楽しめました。ほっそりとして長いうなじ(花茎)の先端で、風と
   戯れている風情。逆光に浮かび上がった花びらの陰影、そしてコスモスほど後ろ姿が
   美しい花は少ないように思います。日本の風景、私たち日本人の情緒に馴染むコス
   モスですが、原産地はメキシコの高原地帯。18世紀末にスペイン・マドリードの植物
   園に送られ、コスモスと名づけられて、日本には明治20年頃に渡来したそうです。
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   チラホラだと、一輪一輪のコスモスに親しみが感じられて顔を近づけると、ミツバチ君
   が花から花へ。淡いピンクに濃紅の縁取りが鮮やかな一輪は「あかつき」品種でしょう
   か。
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   園内で運行されているパークトレインの乗降客もまだまばらで、丘を見上げるなりがっ
   かりしたような声で、「ネットで調べた通り二分咲きだわ」「この調子だと見頃は1週間か
   10日後かしら」。
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   丘の東側の窪地にある「こもれびの里」では、武蔵野の農村風景が再現されており、ソ
   バの花が満開!白い小さな花は素朴ですが、蕎麦畑は辺りを明るく開放的にしている
   ようでした。稲刈りを終え「はざ架け」をした田圃も久々に見ることができました。
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   ひと休みして、「みんなの原っぱ」東花畑と西花畑へ向かってみました。どちらもコスモ
   スは満開で人出もラッシュ状態でしたが、こうして花を楽しめることが未来への希望で
   あり、末永く続きますように。“いつか出会う君のために”
   西畑ではベルサイユミックス、キャンデーミックス、八重咲き、丁子咲きなど変わり咲き
   も。東はサンセット・イエローなど黄花コスモスの畑でした。
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   こうした植栽地だけでなく、アカツメクサやブタナなど、かつての砂川村、立川村時代の
   自生野草も見られました。
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by love-letter-to | 2012-10-14 16:27 | 道草フォト575 | Comments(7)
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   10月最初の日曜日。今月に入っても夏日が続いておりましたが、午前中まで降り続
   いた雨のせいか、日中も肌寒く感じるくらいでした。
   上水堤でも「秋の七草」をはじめ秋草が次々と開花して、花野らしくなってきました。
   ナデシコ(撫子)フジバカマ(藤袴)オミナエシ(女郎花)など風情に富んだ花だけで
   なく、あまり名の知られてない秋草の花とも出会えるシーズンです。
   そうした秋草の花を総称した「草の花」。秋の季語でもあります。上は久右衛門橋
   ~鎌倉橋の上水右岸で出会ったゲンノショウコのツーショット!
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   本来ゲンノショウコは夏の花ですが、先週初めて出会いました。フウロソウ科の多
   年草で、古くから薬草として重用されておりますが、紅紫色と白色の花があり、どち
   らもとても愛らしい花です。根や茎を乾燥させて煎じて飲めば、胃痛や腹痛、下痢
   止めにたちまち効用があることから、「現の証拠」の名称になったそうです。
   花の径は2センチくらい。ロケットみたいな莢果を付け、その莢が弾けて種を飛ばす
   習性やメカニズムも、すこぶる面白い野草です。
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   ここ1週間余りでドッと開花したのはカラスノゴマ(烏の胡麻)です。商大橋~喜平橋
   で多く見られます。草丈はまだ30~40センチですが、秋が深まるにつれて1メートル
   前後になることも。葉脈から出た花茎に1個ずつ、5弁の黄色の花を下向きにつけま
   す。花が終わるなり3センチ位の細長い莢果をつけ、その形がゴマに似ていることか
   ら、この野草の名前に。…と言っても烏が食べる確証はないそうです。カラスウリやス
   ズメノエンドウ同様に。
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   真夏から、多数に分岐した細い茎に直径 5ミリ前後のピンクの小花を次々に咲かせ
   ているハゼランもまだ健在です。あかしあ通りの歩道沿いでも見かけますが、線香花
   火のようなこの花がパッと開花するのは午後3時を回った頃で、スリー・オークロック・
   エンゼルとも呼ばれるくらいキュート! 熱帯アメリカ原産の多年草で、明治初期に栽
   培用として持ち込まれて野草化したそうです。
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   上水堤だけでなく路傍や空き地など至る所で見かけるイヌタデ。タデの仲間でも葉に
   辛味のあるヤナギタデだけが刺身のつまなどとして食用に用いられ、辛味がなく利用
   価値のないことからイヌタデと。
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   でも、アカマンマと呼んで、ままごと遊びをした幼い頃への郷愁も誘われるのか、「思い
   出は こんな花にも 赤まんま=西せつこ」「赤のまま 合はせ鏡を 彼の世まで=高岡す
   み子」など、アカマンマを詠んだ佳句も記憶にあります。
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   上水堤のあちこちでは彼岸花が燃え尽きて、その姿は哀れを催しますが、桜橋下流
   で、白花曼珠沙華が夕影に浮き出て幻想の世界へと導かれるようでした。中国から
   渡来した赤い曼珠沙華と在来の黄色のショウキズイセンとの自然交雑種が野生化し
   たものだと云われており、又の名を銀燈火とも。
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by love-letter-to | 2012-10-07 23:41 | 道草フォト575 | Comments(5)

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