<   2012年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   もう11月最後の日曜日。今朝は今シーズン一番の冷え込みに。八王子市では零度
   9分まで冷え込んだそうで、近隣の紅葉もそろそろ見納めになるのではないかと、気
   にかかる候です。
   数日前、五間通り(学園本通り)沿いで、ブロック塀にからまった蔦の紅葉が目に止ま
   りました。灰色のブロック塀も西日を受けて、蜂蜜色に染まりロマンティック!“蜂蜜色
   の村”と呼ばれるイングランド・コッツウォルズ地方を、かつて旅した記憶を懐かしみな
   がらシャッターを。こういう出会いも愉しみです。
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   コッツウォルズ地方はロンドンから北西へ200 キロほどのなだらかな丘陵地に、中世
   からの街並みを残した小さな集落が、ネックレスの珠ように連なっています。 ライムス
   トーンの石造りの家並みに日が当たると、壁が蜂蜜色に!上はボートン・オンザ・ウォ
   ーターで。下はバイブリーのアーリントン・ロウにある中世の羊毛小屋だそうで、5年前
   に訪ねた時もアーチスト・イン・レジデンスとして現役でした。
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   蔦紅葉のブロック塀の向かい側には、唇弁型の白い小花が群れ咲いていました。 
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   花も葉もタツナミソウです。4~5月が開花時期ですが、何故か初冬になって咲いており
   ました。このタツナミソウの咲いている三角屋根の平屋は、門扉が長年閉じたままで、
   人が住んでいる気配がありません。生垣の下で白花タツナミソウが小さな頭をもたげ
   て、ガードマンをしているようでした。狂い咲きかしら?
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   狂い咲きと言えば、西武多摩湖線一橋学園駅のホームからは、線路敷きにニラの花が
   真っ盛りでした。ネット図鑑によると 「花期は8~10月頃。半球形状に白い小さな花を
   20~ 40個もつける。花弁は3枚だが、苞が3枚あり、花弁が6枚あるように見える」との
   こと。秋から初冬にかけて比較的温暖な日が続いているせいでしょうか。
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   玉川上水堤ではキチジョウソウがやっと開花。吉祥草と書いて、 この花が咲くと吉事が
   訪れるとか、吉事の前触れだそうですが…。師走選挙を控えて国よりも党、党よりも自
   分が大事な候補者が多いみたいですね。淡紅色の花弁が寄り集まったキチジョウソウ
   の花穂は、末枯れかけた堤に彩りを添えていました。草丈 10~20センチながらも、あ
   でやかで存在感が!
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   先週の日曜日は、オープンガーデンの柴山たづ子夫人からアフタヌーンティのお誘いを
   受けて、晩秋のガーデンへ。
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   ホトトギスとツワブキが晩秋のファンファーレを奏でているようなガーデンは、春や初夏
   とはまた違った趣があり、日常とは別世界。気の合った友人たちとの語らいも心を和ま
   せてくれました。命の洗濯をしたみたい。
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by love-letter-to | 2012-11-25 20:51 | 道草フォト575 | Comments(6)
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   11月も半ばを過ぎて、遅れがちだった紅葉も日一日進みつつある第三日曜日。午
   後から、北西の風が強まって木枯らし一号に。
   このところ、ふと見上げると桜もケヤキなど雑木たちも色変わりして、辺りがハッと
   するほど違って見えることがあります。 少々オーバーですが世間が違って見える
   ようです。
   先週、思い立って小川寺付近まで足を延ばして見ました。350年余り前、小平の
   地の開拓とともに開山されたという古刹です。境内の紅葉は始まったばかりでし
   たが、池の脇の冬桜が淡いピンクの花をいっぱいつけて、空を仰いでいました。
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   この冬桜がこんなに沢山の花をつけているのを見るのは、初めてでした。下枝に
   つけている花を見ると八重咲きで、花弁はほっそりとしていました。冬桜あるいは
   十月桜と呼ばれている中には、11月から1月に開花するサクラの栽培品種の他
   に、春と秋に二度咲く桜、返り咲きなども 広く「冬桜」と 呼ばれることも。
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   門前の楓はもう真っ赤に紅葉していました。「二天門」といわれる二階建ての山門
   の屋根に、降りかかるように紅葉して風格が一段と!
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   本堂の裏を流れている小川分水の傍には、初冬を告げる ツワブキが咲いており
   ました。石蕗あるいは艶蕗と書きツワブキ。石川、福島県以西の海岸に近い岩場
   に自生し、蕗に似た葉が艶やかなことから艶蕗が転じて、ツワブキになったと考え
   られています。この濃い黄色の花には大人の色気というか渋さがあり、 歳を重ね
   ると共に惹かれるようになるみたいです。
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   寺橋から上水堤を下って来ると、ムラサキシキブの実も艶やかに熟して、控えめな
   色気を放っていました。世界最古の長編小説とも言われる「源氏物語」の作者・ 紫
   式部の名に因んでいるだけに、その色艶に魅了されてしまいます。園芸種のコシキ
   ブ(小式部=本名コムラサキ) は対生した葉の付け根に、整然と実の房をつけるの
   に対して、ムラサキシキブはランダムに付けています。
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   西日に照らされたムラサキシキブの実は、また違った趣が感じられました。
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   小平団地のバス停付近の公孫樹の数本はもう金色に…と思えば、まだ青いままの
   公孫樹もあって、ばらつきが目立ちます。木枯らし一号が吹いて、明日から冷え込
   みが一段と厳しくなり、季節が進みそうです。
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by love-letter-to | 2012-11-18 22:55 | 道草フォト575 | Comments(3)
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   11月二番目の日曜日。天候は下り坂になってきましたが、去る7日は立冬。暦の上
   では冬に入りました。本格的な冬を前にした時節、 春のような温和な日和が続くの
   は有難くって、一日一日を大事にしたい。そんな思いからこの時節の日和を、「小春」
   又は「小春日」と呼ばれるようになったのではないかしら?
   小春日の一日、“ミステリーツアー” と称して、友を誘って小金井市にある臨済宗の
   尼寺・三光院へ。 繁華な市街地の一角にあるとは思えない静寂な境内。風格のあ
   る山門は「不老門」と呼ばれています。今風に言えばエイジレスorアンチエイジング
   でしょうか?
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   三光院は尼寺五山に数えられる京都・嵯峨嵐山にある尼寺門跡「曇華院(どんげい
   ん)」の流れを汲む尼寺だそうです。曇華院は別名「竹之御所」と呼ばれ、室町時代
   から受け継がれてきた「竹之御所流精進料理」を、三光院でも供しております。こと
   に臨済宗の寺では、毎日、勤行に励む僧たちの心身を維持する食事も修行の一環
   で、料理指南にも力を入れているそうです。
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   「十月堂」と称する本堂の裏の別棟では、毎月、月替わりの「竹之御所流精進料理」
   が味わえます。戒律で鳥獣魚類の殺生を禁じられているため、大豆や胡麻、穀類に
   含まれる蛋白質・脂肪などで、生命を維持する蛋白源やカロリーを満たし、美味しく
   頂くために工夫を重ねてきたのが精進料理だと、現住職の星野香栄尼に教わりまし
   た。ん十年も前のことですが、昨日のことのように憶えております。今、置いたばかり
   の物の置き場所を忘れて、探し回る日々なのに…。香栄尼住職にお会いしたかった
   のですが、外出しておられました。
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   11月は「落葉料理」と題して、一皿一椀に晩秋から初冬にかけての味と風味の心尽
   しが供されます。まずは 三光院の紋章・笹竜胆を浮き彫りにした最中が運ばれ、続
   いてお抹茶を。最中の皮は京都で焼き、丹波の小豆を煮た餡には大徳寺納豆を忍
   ばせて、そのうっすらとした塩味が特徴の最中だそうです。
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   一息つく頃を見はかって、お料理が運ばれてきます。朱塗りのお盆に一皿が置かれ
   る度に、その美しさは絵になり、口に運ぶ幸せにほっこり。一汁四菜の「花」、一汁五
   菜の「月」、一汁六菜の「雪」の膳があり、3500円~5800円で、精進料理教室もある
   とのこと。
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   こじんまりとした境内ですが、武蔵野の面影が残り、木々が紅葉しはじめていました。
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   十月堂の軒下には薪が日向ぼっこしていました。下は昨日、買い物帰りに拾った落
   ち葉とどんぐりです。
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by love-letter-to | 2012-11-11 13:30 | 道草フォト575 | Comments(5)
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   11月最初の日曜日。北国はもう最低気温が零度を下回ったそうですが、首都圏は
   朝夕の冷え込みも少し緩んで、穏やかな秋日和に。こんなうららかな日には上水堤
   でもノコンギク(野紺菊)、ユウガギク(柚香菊)、ヨメナ(嫁菜) など、いわゆる野菊の
   仲間たちが足元でウララウララと残り少ない秋を楽しんでいるみたい。歩く足も弾ん
   できます。生きとし生ける物すべてが愛おしく見えます。
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   花径2センチ足らずのユウガギクにも、シジミチョウや小さな虫たちが入れ代わり立
   ち代わり訪れて、筋書きのないドラマも展開しています。花から花へ情を移す飽きっ
   ぽい虫もいれば、一つの花に思い込んだら命がけみたいに、執着している虫もいて、
   なかなかの役者たちです。
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   桜橋上流右岸の茂みにヤブマメ(薮豆)の花も見つけました。インゲンや小豆などマ
   メ科の野菜の原種を感じさせる野の花で、蝶型の花の径は1~2センチぐらい。
   白い花弁の一部をうっすらと青紫色に染めて、茂みに隠れるように咲いていました。
   細いけど弾力性に富んだ茎から互生している葉は、三枚の小葉からなっていて、イ
   ンゲンの葉にそっくりです。このような原種が永年かけて改良され、私達の食卓を豊
   かにしてくれる野菜が誕生したのでしょう。
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   ソバの花にそっくりさんも新堀用水沿いに。シャクチリソバというインド北部および中
   国原産のソバ科の多年草だそうで、この辺りでは草丈は約50~60センチですが、1
   メートルに達することもあります。
   花径5~6ミリの白い花は肉眼では白一色に見えますが、5枚の白い萼と8本の雄蕊、
   雌蕊の花柱は3本に分かれており、それぞれの葯は鮮明な口紅色で、愛らしさを秘め
   た花です。
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   その名の由来は茎の根元が赤いことによるそうで、牧野富太郎博士が本草綱目の「赤
   地利」にあたるとして命名。でも「赤地利」の由来や語源は不明だそうです。
   堀の暗がりで、細い柄の先に10~20数個の花が寄り集まって咲いている姿は、園芸
   植物にはない素朴な美しさがあります。
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   食用として用いられているソバ(蕎麦) とは違って多年草ですが、果実(痩果)はソバの
   実と同じ三稜形をしています。上は先日、昭和記念公園・こもれびの里で撮ったソバの
   花です。やはり雌雄の蕊の葯は濃いめの口紅色です。蕎麦の花には赤花もあり、観光
   用として休耕地などに植えられて人気を呼んでいますが、あれは韃靼(だったん) 蕎麦
   の花だとか。

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   文化の日の昨日、田無本町のマンションの一室で開かれていた知人の絵の作品展を
   見ての帰途、田無総持寺の門前で、「あれ、何の実かしら?いっぱい付けている」と、友
   人が空を見上げました。軽やかな雲を刷いた コバルトブルーの空に、銀杏色の実を鈴
   生りにつけた大木が聳えていました。
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   境内に入って見ると、その樹の幹に「西東京樹木50選 マメガキ」と書かれたプレートが
   取り付けられていました。
   根元に落ちていた銀杏色の実は、どんぐりとほぼ同じくらいの大きさですが、長楕円形
   型の柿にそっくり。ちゃんと蔕(へた)もつけており、マメガキの名にぴったりでした。口に
   含んでみた友人は「ワーッ、渋い!」と、顔をしかめていましたっけ。
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   帰宅して インターネットで検索してみたら、カキノキ科の中国原産の落葉高木で、果実
   は 直径1.5cmほどで小さく、これが豆柿あるいは葡萄柿の名前になったのであろうと
   のこと。マメガキは霜が降りる頃に渋が抜けるので、一部食用にされたこともあるそうで
   すが、未熟果が含むタンニンは防腐防湿効果があるので、主に柿渋として和傘や提灯
   を張る紙に利用。麻縄や魚網を浸すと腐らなくなり、長期の使用にも耐えるようになると
   のこと。
   ビニールや塗料に石油化学製品が出回るまで多用されており、私が最近購入したポー
   チの布地は柿渋で染色してあると、タグに書いてありました。意外な所で意外なことに
   出会った文化の日でした。
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by love-letter-to | 2012-11-04 22:27 | 道草フォト575 | Comments(2)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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