<   2013年 05月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   5月も最後の日曜日を迎えました。先週の日曜日には、バラ作りを楽しんでいる友人
   に誘われて、八王子市内の彼女の“バラ友” のお宅を訪ねました。バラ愛好家をロザ
   リアンと称するそうです。丹木町1丁目、新滝山街道(都道169号淵上日野線)沿いに
   ある「ロザリアン八王子」は個人宅ですが、一般公開もしています。
   50坪前後の前庭にはバラとジキタリスやデルフィニューム、カモミール、カリフォルニ
   アポピーなどの草花が咲き競って、そのハーモニーと牧歌的な雰囲気にうっとり!
   神代植物公園のバラ園、古河庭園など と比べようもないほど 小規模ですが、草丈の
   高低差、様々な色と表情の草花、それらの葉の緑に包まれたバラたちは、オペラのマ
   ドンナみたいに感じられました。その演出家の細野信夫さんによると、イングリッシュガ
   ーデンのようなバラと野草のコラボレーションを大切にしているそうです。
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   新滝山街道の建設で自宅前の道路も拡張されることになり、建物を10メートルほど後
   ろに引き屋して、南面の庭で「野菜作りでも」と、土を掘り起こしたところ砂利や瓦礫が
   多く、野菜作りは諦めて2005年からバラ作りを始めたそうです。50 品種くらいから始
   めて、一時は300品種にも殖やしていたそうですが、現在は204品種、香りのいい品
   種を中心に育てているとか。
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   垣根代わりに仕立てたパレード種のバラが真っ盛りで、薔薇の館みたいした。
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   上は鉄製トレリスにからませたアンジェラ品種。初心者でも育てやすく花付きがいい
   そうで、淡いグレイのザルツブルグ、ピンクのアッシュウェールズと組み合わせて…。
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   一歩進むと“景色が変わる”みたいで、ドラマティックなガーデン作りに一番忙しいのは
   冬から春先だとか。野草のこぼれ種をプランターに播いたり、バラの枝の剪定したり、
   寒肥をほどこし、前年に伸ばした蔓をリードする作業は一日4時間、 2カ月たっぷり
   要するそうです。草花をプランターから地植えにする時は、頭に中にある設計図通り
   に配置しますが、期待以上に育ってくれるのが細野さんの楽しみだそうです。
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   クィーンエリザベス、プリンセスモナコ、アンネフランク、クリスチャン・ディオール、
   シャルル・ドゴールなどセレブの名前がつけられた薔薇を集めた一角は“有名人通り”
   と称しているとか。
   訪ねた日はクィーンエリザベスがその名のように、気品のある花を輝かせていました。
   大変丈夫なバラで株も大きくなるそうです。
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   続いて訪ねたのは谷野町のYさん宅。住設会社を経営しているYさんはサーファーで、
   クラシックなオープンカーのドライバー。アーチにからませた淡いピンクのスパニッシ
   ュビューティと、愛車の車庫がアメリカングラフィティ車にぴったりでした。
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   みつい台緑地に面した住まいの南側のデッキも、車庫のドアと同じオリーブグリーン
   色に塗装して、フェンスに蔓バラのアンジェラを。木影に取り付けた巣箱の回りには
   黄色いゴールデンハートが!フェアストリーの世界に惹き込まれそうな雰囲気を楽し
   みながら、アフタヌーンティーをご馳走になりました。
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   みつい台のMさん宅はフェンスだけに蔓バラをからませていました。細野さんに相談
   して、住まいの外壁に合うピエール・ドゥ・ロンサールともう一種ピンク系の蔓バラを
   コラボさせているそうです。こういうロザリアンも。
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   同じみつい台のSさん宅は、築30年も経つと庭木が大きくなりすぎて、枝払いも大
   変になり、全て根本から伐ってバラ園にされたとか。20~30種くらいあるそうです
   が、最近は数えたことがないとのこと。玄関先には姿と色の美しい大輪系、庭には
   蔓バラのアーチと和風の灯篭を組み合わせたり、最近はオールドローズに惹かれ
   ているそうです。
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by love-letter-to | 2013-05-26 22:08 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   草木の緑をさらさら洗うように吹きわたってくる風。あれよあれよという間に5月も
   半ばを過ぎました。水原秋櫻子の「木々の香にむかひて歩む五月来ぬ」が好きで、
   その句のように、先週の一日、小川分水の「彫刻の谷緑道」を歩いて見ました。
   承応3年(1654)玉川上水が完成して2年後、その分水を願い出た小川九郎兵衛
   らによって開削された小川分水。小平の開拓の礎となった水路です。
   玉川上水・小川橋から立川街道に沿って北上する水路は小さな谷になっており、武
   蔵野美術大学の学生たちの彫刻作品が設置され、300メートルほど散策路が整備
   されています。
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   ウッドデッキを歩むと、せせらぎの両岸に黄色い花が群生して、無言の彫像に話しか
   けているようでした。
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   タンポポかしら?と近寄って見ると、ブタナ(豚菜)の群生でした。頭花はタンポポに
   そっくりですが、30〜60センチほどの花茎の途中で数本に枝分かれして、それぞ
   れの頭に直径3~4センチほどの黄色い花をつけるヨーロッパ原産の一年草です。
   ブタナとは、またひどい名前をつけたもんだと同情してしまいますが、フランスでの
   俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)を、植物学者が直訳したのが由来とか。
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   「彫刻の谷緑道」の近くの森田オープンガーデンに立ち寄ってみると、テラスにから
   ませた白い蔓バラが満開! 芳香を放っていました。オーナーの森田光江さんによ
   ると、白いモッコウバラ (木香茨、木香薔薇) だそうで、「白のモッコウバラは香りが
   いいよ」とのこと。 モッコウバラは中国が原産で、クリーム色と白があり、それぞれ
   に一重と八重があって、白とクリーム色の一重には芳香があるそうです。
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   毎朝 5時頃から手入れをしているそうで、マーガレットやデルフィニューム、ラグラ
   ス、ムギセンノウ、カモミール…色とりどりの花が生き生き!玉川上水堤のグリーン
   を背景にしたフラワーガーデンは、私にとっては心の楽園です。
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   デルフィニュームの青い花穂に、ツマグロヒョウモン蝶が早々と訪れていました。ツ
   マグロヒョウモン は夏から秋にかけてよく見かけますが、彼らの羽化も早まってい
   るのでしょうか?
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        テラスの脇ではサクランボが真っ赤に熟れていました。
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   「鳥たちが狙っているから」と、森田さんがサクランボがたわわに熟れた枝先を
   惜しげもなく切って、ガーデン内にある「めん処 松根」の来客たちにプレゼント
   していました。私も1枝をお土産に頂いて帰りました。
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   サクランボの枝を手に上水堤を下ってくる道々には、ノバラ(野薔薇)が楚々と
   咲いていました。園芸種にはない素朴な美しさがあり、 立木の間伐や剪定が
   進んで年々、殖えているようです。野ばらの咲き乱れる堤になる日が来るとい
   いなァ。

   昨日19日は友人に誘われて、八王子市内のバラ愛好家の方々の薔薇を見せ
   て頂きました。4軒ものお宅をはしごして帰宅したのは夜8時過ぎに。それらの
   写真は次回に。
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by love-letter-to | 2013-05-20 02:04 | 道草フォト575 | Comments(1)
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   昨日の雨で洗われて緑が一段と目に染みる今日は5月第2日曜日。母親に感謝し、
   その気持ちを表す「母の日」であり、ナイチンゲールの誕生日で「看護の日」とされ
   ています。ナイチンゲールと言えば、今年は上水堤でまだ鶯の囀りを聞いていま
   せんが、数年前までは、鎌倉橋や寺橋付近で聴き惚れたものです。
   上水堤はもう新緑から深緑へと移りつつあり、「夏は来ぬ」の唱歌でお馴染みの卯
   の花(ウツギ)の仲間が咲き競い、風が旅人のように通り過ぎています。ウツギ仲間
   でもマルバウツギ(丸葉空木)が殖え、5弁の小花を星の数ほどつけて、堀闇でスウ
   ィングしています。
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   でも、マルバウツギは水路壁の縁に咲いているので、人目に触れにくいのが残念!
   津田塾キャンパス付近では、新堀用水沿いで間近に見ることができました。花の径
   は15~20 ミリぐらいでしょうか。5枚の花弁を星型に開き、花芯部分の鮮やかな黄
   橙色がチャーミングです。ウツギ本種の花は俯いて咲くのに対して、マルバウツギは
   上向きに花を。どちらもユキノシタ科の落葉低木で、枝の芯が空洞なので「空ろな木
   =空木」が名前の由来だそうです。
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   マルバウツギが殖えているのに対してウツギ本種は年々姿を消しており、近い将来、
   幻の存在になってしまうのではないかと案じています。新田開発時代には畑の反ご
   とにウツギを植えて、境界の目印にしたと言われ、その名残りで上水堤にもウツギが
   多いとされていました。先週、小川橋~小金井橋間約6キロを見て歩いたのですが、
   ウツギが花をつけていたのは数本だけ。新小川橋と桜橋付近でした。どちらも純白
   の花をたわわにつけて、蜂や小さな虫を呼び寄せていました。
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   これもウツギの仲間かしら?と、出会う度に不思議に思うのはガクウツギです。ウツ
   ギというよりガクアジサイ(額紫陽花)のような風情です。三枚からなる白い装飾花が
   上水堤の木の下暗がりでも目立ち、とても清々しい花です。本来の花は中央部の緑
   色の粒々で、花とは思えないほど地味です。
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   バラやユリにしても私たちの目を楽しませてくれる花々は、実を結び子孫を殖やすの
   が本来の役割で、そのためにそれぞれの花を咲かせます。そして花粉を風に運んで
   もらったり、蝶や蜂、昆虫に花粉を媒介させたり…。ガクウツギのように地味で目立た
   ない花には、蝶や蜂、昆虫を呼び寄せるために装飾花を備えているとのこと。植物と
   接していると、その巧妙なメカニズムに驚くことばかり。だから面白く、楽しみになって
   きます。
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   また、コゴメウツギは名前に「ウツギ」とついていても、バラ科の落葉低木だそうです。
   本当に小米のような小さな花をつけており、 肉眼では開花しているのすら見えないく
   らい。上水堤にはコゴメウツギが少なからず自生しています。カメラ泣かせですが、愛
   らしくて好きな花です。
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   我が家でも「母の日」に息子一家4人がやってきて、ガスファンヒーターを天袋にしまっ
   てくれました。夕食を共にして引き上げたのが10時過ぎ。忙しく愉しい一日でしたが、
   気が付いたら日付が変わっていました。上は小松橋付近で出会った鈴蘭です。
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by love-letter-to | 2013-05-13 01:35 | 道草フォト575 | Comments(1)
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   5月最初の日曜日の今日は「子どもの日」。テレビやラジオから「こいのぼり」の歌が
   流れ、相模川の流れをわたる鯉のぼり群、加須市のジャンボ鯉のぼりのイベントなど
   が放映されていますが、母親が2歳の長女をマンションの4階 から投げ落とす痛まし
   い事件も。
   昨日、総務省から発表された15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)によると、
   子どもの人口は前年より15万人少ない1649万人で、1983年から32年連続の減少。
   総人口に占める子どもの割合は12.9%(前年比0.1ポイント減)だそうです。
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   上水堤ではゴールデンウィークを待っていたかのように、キンラン(金蘭)、ギンラン
   (銀蘭)が開花!嬉しいことに、どちらも昨年より多く元気に感じられました。
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   新緑の堤を歩くだけでもルンルンしてきますが、緑のキャンバスの中でキンランに出
   会うと、胸がキューンとしてきます。一茎でもその辺りだけが金色に光っているようで、
   眼に飛び込んできます。愛らしくて気品を兼ね備えたキンランは林地の下などに自生
   するランで、適当な陽射しと樹木と共生している菌によって育つそうです。
   間伐や草刈りが行われなくなると、生育環境が悪化して絶えてしまいます。子どもを
   産み育てるのも同様に、出産育児、教育環境を国家の基本方針にしなければ、未来
   を担う人材が先細りになってしまうのではないでしょうか?
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   絶えてしまったかのようだったギンランも、今春は散在して先行きが楽しみです。茎丈
   も花もキンランよりさらに小さく目立ちませんが、米粒くらいの花先を開いて清楚です。
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   津田塾キャンパス沿いの新堀用水際には、ニガナが黄色の頭花をユラユラさせてい
   ました。30センチ前後のほっそりとした茎は数本に枝分かれしており、その先端部に
   5~6個の舌状花からなる頭花をつけています。 つまり5~6枚の花びらの一つ一つ
   が花というわけです。
   茎や葉に苦味のある白い乳液を含むので、ニガナ(苦菜)の名前が。苦いけれど食べ
   られるそうです。揺れる上にまばらに頭花をつけているので、撮るのが苦手です。
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   道々の頭上では、ミズキの大木が花盛り。白いベレー帽くらいの大きな散房花は見事
   で、枝葉に雪が降り積もっているかのよう。
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   遠目には粉雪に見える花房ですが、ほっそりした4弁の小さな花が密に寄り集まって
   ブライダルブーケのよう。一つの花の径は7~8ミリで、4本の雄蕊と1本の雌蕊が長く、
   とても繊細です。目立つ花なのに高い処で咲いているので、気づく人は少ないみたい。
   北海道から九州までの各地、朝鮮・台湾・中国・ヒマラヤにも分布する落葉高木で、早
   春に切ると水が滴り落ちるほど樹液が多いことから水木の和名に。
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   ゴールデンウィークの一日、友人を誘って京王百草園へ。 お茶室の前にしつらえた藤
   棚のノダナガフジが見頃でした。 房の長さは1メートル以上もあり、その先まで紫の濃
   淡の花が開花。 幸いというか人出は少なく、静かに揺れる藤簾を眺めていると、夢幻
   の世界へ誘われるようでした。下は赤松の老幹越しの藤すだれです。
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        園内には芭蕉の句碑もありました。
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       志ばらくは 花の上なる 月明かり
     もう一句の碑には
       春もやや 希し紀(けしき) 調ふ(ととのう) 月と梅
   どちらも、この地で詠まれた句ではありませんが、詫び寂びを体現できるようしつらえ
   た庵や日本庭園、梅の名所として知られる園内の雰囲気が感じられました。
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by love-letter-to | 2013-05-05 16:06 | 道草フォト575 | Comments(1)

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