<   2013年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   雨の音で目覚めた8月最後の日曜日。島根県内をはじめ西日本の各地では、記録
   的局地的な豪雨による災害が伝えられていますが、小平付近では久しぶりに雨ら
   しい雨が降りました。暦の上では処暑に入り夏の暑さも衰え始める候に。
   先日、国分寺市内に住む友人を訪ねた帰途、駅南口にある殿が谷戸庭園に立ち
   寄ってみました。古代多摩川が南へと流れを変えていく過程で、武蔵野台地が削
   り取られてできた段丘を生かした庭園内で、思いがけずレンゲショウマに出会いま
   した!
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   深山の林床に自生して、細長い茎先に蓮に似た典雅な花をつけるので、深山を灯
   すランプとか深山の妖精と呼ばれるレンゲショウマが、駅前の繁華街のすぐ近くに
   咲いているとは!白く透き通るような花冠の径は3センチ前後で、その姿はハスに
   似て、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ (蓮華升
   麻) の名がつけられたそうです。日本固有のキンポウゲ科の花です。
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   処暑を迎えたばかりの庭園内では、湧水口から流れ出る水のささやき、斜面には
   キツネノカミソリやホトトギスの姿も。萩のトンネルでもチラホラ咲き始めていました。

   9月15日~23日には「秋の七種(ななくさ)を楽しむ会が開かれ、21日の10:00
   ~と13:30~山野草研究家の沖伊助さんのガイドで野草観察会も開かれます。
   雨天は中止に。

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   連日の猛暑で砂漠化していた玉川上水堤の野草たちも、今日の雨で一息ついたか
   しら?茂みの縁に行列して開花していたツルボ(蔓穂)も、写真に撮るには忍びない
   状態でした。円錐形の花序に淡いピンクの小花を可憐に咲かせるツルボですが、今
   夏は花穂が立ち上がったと思ったら、 1~2日でもう老化していてがっかり。 下草の
   ジャングルの中で、陽射しを避けて開花していたのを見つけて、やっとシャッターを切
   りました。
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   ツルボは大名が宮中に参内するとき、行列を先導する傘に見えることから「参内傘」
   の別名も。
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   下草のジャングルの中に、ひと際鮮やかな濃いピンクの大輪を咲かせていたのはボ
   タンクサギ(牡丹臭木)。連日の猛暑で少な目ですが、晩夏から秋口にかけての玉川
   上水堤を元気にさせてくれる花の一つです。中国南部・印度北部原産の落葉低木で、
   中国名は臭牡丹。
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   別名はヒマラヤクサギまたはベニバナクサギ。十字手裏剣に似た小花がボール状に
   集まって、大きなものになると、直径20センチ大で、手の込んだ細工の薬玉のよう!
   樹高は1~1.5メートルぐらい。 観賞植物として持ち込まれたものが暖地ではエスケ
   ープして野生化しているとのこと。クサギの仲間だから葉をもむと異臭がしますが、
   花には芳香があります。
   草花たちは気温よりも、日の長さで季節の訪れを察知するので、私たちよりも季節を
   先取りするみたいです。そういえば、日暮れが早くなりました。
   
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by love-letter-to | 2013-08-25 14:43 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   猛暑日か、それに近い酷暑続きで8月も半ばを過ぎましたが、西日本や東日本では
   炎帝はひるむどころか今週も真っ赤かに燃える勢いです。ここ数日、夜半の風は秋
   めいてきていますが、旱(ひでり)続きで、玉川上水堤の野の花も熱中症ぎみです。
   例年なら8月半ばから姿を見せるツリガネニンジンは、月初めから釣鐘型の花を開
   花。2~3日後に見頃を迎えるか…と再訪してみたら、もうシワシワに。「水が欲しい」
   と、喉を涸らしているようでした。
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   ツリガネニンジンはその名のように、釣鐘型の小さな花を5~6個ずつ、細長い茎に
   段咲きさせます。 キキョウ科の多年草で、大きな根が朝鮮人参に似ていることから
   釣鐘人参と。1メートル 前後の茎丈に5~6段も花の環をつけることもあります。
   薄紫色の釣鐘型の花が上水の堤で揺れる頃になると、残暑の日差しの中でも秋が
   感じられて、足取りも軽くなるのですが…。
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   桜橋の上流と下流にあるキツネノカミソリの小群落も、痛々しい状況です。例年なら
   自生野草保護ゾーンの一角を朱赤色に染めるくらい、開花しているはずなのに数え
   るほどしか咲いていませんでした。 元来、明るい林床や林縁などに自生するヒガン
   バナ科の球根植物ですから、このところの猛暑は苛酷すぎるのではないでしょうか。
   今年の6月以降、東京消防庁管内の熱中症による搬送者数は3424人に上り、統計
   を取り始めてから最も多くなっており、その半数以上は65歳以上だそうです。
   道草歩きも1時間程度で切り上げることにしております。
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   キツネノカミソリの開花している辺りに、蝉の抜け殻が目に止まりました。空蝉がしが
   みついているのはオカトラノオの残果です。初夏に優美な白い花穂を垂らしていたオ
   カトラノオも、時が経てばこんなに変身してしまうのですね。
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   我が老い先もかくや…と凹みそうになりますが、猛暑疲れの夏草の茂みの中にシラ
   ヤマギク(白山菊)の素朴な花がチラホラ。頭花の花びらが5~6枚と少なく、地味な
   色合いが初秋の気配を運んでくるみたい。
   野菊の一種で、菊の種類は地下で横走枝を出して群落をつくることが多いけれども、
   このシラヤマギクは横走枝をあまり出さないので、点々とまばらに咲く感じとなるそ
   うです。ちょっととぼけた味わいのある野菊です。
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   夏から秋への変わり目で、花が少ない時期だけにシラヤマギクにシジミチョウが入
   れ替わり立ち代わり訪れていました。上はベニシジミとヤマトシジミのツーショット。

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       「無言館」の館主・窪島誠一郎さんから『絵繕い基金』協力のお願い
   信州上田の戦没画学生慰霊美術館「無言館」の館主・窪島誠一郎さんから、戦没画
   学生遺作の修復・複製化のための『絵繕い基金』への協力を呼びかける便りが届き
   ました。
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   1997年5月に開館した戦没画学生慰霊美術館『無言館』は、2009年9月に第二展
   示館・傷ついた画布のドームと非戦の庭、絵筆の壁などを増設しました。
   5年前に一般財団法人化され、開館16年の歳月を超えました。この間、全国1万人
   余の方々から温かい支援が寄せられましたが、昨今の経済不況と「戦争の記憶」の
   希薄化、3・11東日本大震災他、相次ぐ災害などの復興支援の影響もあって、同館
   への来場者数は開館時の半分以下に落ち込んで経営に四苦八苦しているそうです。
   何より、戦後68年も経過すると、戦没画学生の遺作、遺品、戦地から家族宛に送ら
   れてきた絵はがきや手紙、写真などの劣化が深刻になっております。ことに日本画、
   デッサン、水彩画の傷みは目を覆うばかりで、修復が追いつかないそうです。
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   今回、『絵繕い基金』という名目で遺作、遺品などの修復と複製化、保存作業のみに
   特化した基金を創設することになり、協力をお願いすることにしたとのこと。
   法人は1口50,000円、個人は1口5,000円で、振込先は
     郵便局:00520-9-36114 
     口座名:一般財団法人 戦没画学生慰霊美術館 無言館
   又は
     銀行:八十二銀行塩田支店
     普通口座:289492 口座名:一般財団法人 戦没画学生慰霊美術館 無言館
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   無言館、第二展示館の開設に雀の涙ほどの募金をしてきた私も、協力したいと思
   っております。
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by love-letter-to | 2013-08-18 16:11 | 道草フォト575 | Comments(6)
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   ここ3~4日は、ドアを開けたら熱気で押し戻されそうな炎暑が続いています。昨日
   10日は甲府市や甲州市、館林市でも40℃を超し、東京都心でも37.4℃を記録しま
   した。戦後68年、連日の炎暑の中で迎えた広島・長崎原爆忌、間もなく終戦記念日
   を迎えます。 私も戦争の記憶があるぎりぎりの世代ですが、広島・長崎で行われた
   平和記念式典で、被爆者も遺族も高齢化している姿に胸が痛みました。この炎暑で
   も上水木立の下は比較的しのぎやすく、エゴノキの実がそれとなく初秋の気配を。
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   暦の上では立秋を迎えました。 炎暑続きとは言え、 玉川上水堤では初秋の草花が
   咲き始めています。小松橋近くの保存樹林とその下流堤では、ガンクビソウに出会
   いました。 余り陽の射さない林床に生育しますが、自生地が限られ個体数も減少し
   ており、地域的絶滅が危惧されている野草です。
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   刻みタバコそのものが死語に近く 遠い存在になりましたが、刻みタバコを詰めて火
   をつけ、その煙を吸うキセルと称する喫煙具の先端部分が雁の首に似ていることか
   ら雁首。その雁首に似ていることから雁首草と。キク科の多年草で、草丈は50セン
   チくらいで、分岐した枝の先に径8ミリくらいの薄黄色の花を下向きにつけています。
   目立たないけど、雁首に詰めた刻みタバコにそっくりです。
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   旧小川水衛所跡の敷地内では、アブラゼミやミンミンゼミに交じって ツクツクボウシ
   の鳴き声が!すぐ近い所から聞こえてきたので、見回してみると、左右両岸をつなぐ
   橋の脇に植わっているケヤキの幹にツクツクボウシが止まっていました。アブラゼミ
   やミンミンゼミの4分の1くらいサイズでした。小さく目立たない法師蝉をカメラでキャ
   ッチできるなんて!ラッキーでした。
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   日本産の中では勿論、世界的に見ても最も複雑で音楽的な鳴き方をする小型~中
   型のセミだそうです。羽は透明、体は濃いグレーで胸部には濃い緑地に黒い紋があ
   り、新鮮な個体は腹部が金粉の様な微毛に覆われていてとても美しいとのこと。
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   商大橋まで下って来ると、ノハラアザミの辺りをダイミョウセセリが舞っていました。
   赤紫色の頭花にイチャイチャしたりキスしたり、なかなか濃厚なラブシーンです。
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   やがて頭花を抱擁するようにして、密をむさぼり始めました。カメラを向けても全く気
   にならないようで、大名の着る裃のような紋様のついた翅を広げてご執心!そのツ
   ーショットも撮ることができました。セセリチョウ仲間の蝶で、翅を広げると3.5~4.2
   センチ。ミャンマー,中国から朝鮮半島を経て日本に及び,日本では北海道南部か
   ら本州,四国,九州にかけて分布しており、上水でもよく出会う蝶です。
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   商大橋下流ではイヌゴマの花が段咲きに。 淡紅色の唇弁型の小花を茎の回りに5
   ~6個ずつつけて、開花するにつれ2段 3段と段数を増やしていきます。1メートル
   前後の草丈に3~4段咲かせていると、小花があちこちに向いて口を開いているよ
   うで、ユーモラスです。
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   ゴマの花に似た花を付けることからイヌゴマとされ、シソ科の多年草です。上水堤で
   もこの付近しか見られなくなりました。午後3時前からゴロゴロと雷が鳴り始めました。
   空がたちまち暗くなり風も強くなって一目散で引き揚げました。今夜は熱帯夜から解
   放されるかしら…?

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   今や世界20カ国以上で翻訳されている漫画『はだしのゲン』の作者、中沢啓治さん
   の『わたしの遺書』を、友人が贈ってくれました。『はだしのゲン』 は中沢さんが小学
   1年の時、広島の爆心地から約1,3キロで被爆をした体験を漫画にしたものです。
   父と姉、弟、妹を原爆で亡くし、原爆症に苦しみながら60歳で亡くなった母親の死を
   きっかけに『はだしのゲン』を描き始めたそうです。
   昨年の暮れ、中沢さんも他界されましたが、『はだしのゲン』イコール中沢さんが伝
   えたかったことが、同書に書かれています。『はだしのゲン』の漫画も要所要所に納
   められています。 核兵器のみならず原発が、人智では制御しきれず地球上の生命
   を脅かし、滅ぼしかねないことが伝わってきます。もしお読みになりたい方があれば、
   お貸し致します。小中学生に話をするように書かれているので、1~2日で読み終え
   られます。
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by love-letter-to | 2013-08-11 16:07 | 道草フォト575 | Comments(4)
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   8月最初の日曜日!明け方5時前後に目覚めると、「イーヨイーヨ、イイーヨ」と、ヒ
   ヨドリの啼き声。「まだ起きなくてイイヨ」と告げているように聞こえて、二度寝して起
   き上がったのは7時過ぎ。ラジオから国際宇宙ステーションに物資を運ぶ宇宙輸送
   船「こうのとり」を載せたH2Bロケット4号機が、鹿児島・種子島宇宙センターから打
   ち上げに成功したとグッドニュース! 「こうのとり」は5日余りかけて宇宙ステーショ
   ンに近づき、日本時間の今月10日にドッキングするそうです。
   先日、4年ぶりにあきる野市の「深沢小さな美術館」再訪してきました。JR武蔵五日
   市駅から、三内川に沿った道を約3キロ、小平からだとちょっとした旅行気分に。
   同美術館の入り口に立っている丸太人形ZiZiのスマイルに迎えられました。
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   深沢地区は谷間の寒村ですが、明治10年代に全国的に盛り上がった自由民権運
   動への学習活動が盛んに行われ地です。 その先進的な風土の証として深沢名主
   家の土蔵から憲法の草案が発見されて、 一躍脚光を浴びた土地でもあります。上
   は深沢家の屋敷跡です。
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   その深沢名主家跡に近い奥まった地に、彫刻家で版画家の友永詔三さんが移転し
   て30年に。友永さんはかつてのNHK連続人形劇『プリンプリン物語』の人形作家で、
   移転当時、築180 年になる古民家を自ら増改築して「深沢小さな美術館」を開館し
   ています。その石造りの外観もスペインの異才 ガウディの建築風で、メルヘンの世
   界に誘われるよう!
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   目下、NHK連続人形劇『プリンプリン物語』放映終了後30年を記念して、特別展が
   開かれています。昭和54年4月から3年間、毎週月~金曜の夕6時台に計 656回
   に登場したキャラクターは500 体に上るそうですが、その内の主だった250 体と原
   画、小道具や衣装小物などが一堂に!勤め先から帰宅して、夕食の準備をしながら
   目の端で見ていた私には、人形劇物語そのものよりも、まだ右肩上がりの時代の熱
   気と希望が持てた時代が懐かしく、甦ってきました。
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   梁と柱だけを残して改装されたメーン展示室には、「樹の娘=きのこ」と名付けた友
   永さんオリジナルの照明スタンドの回りにも、『プリンプリン物語』のキャラクターたち
   が語りかけてくるようでした。世界的な武器商人ランカーの怪異な形相、アクタ共和
   国のルチ将軍はキューバのカストロ首相にそっくりですが、最近の阿部総理に見え
   なくもない…と思ったりして。
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   世界遺産に登録された記念に制作した版画作品の「富士山」は、300号を超す大作
   です。イルカの姿をした照明具は相模湾の深海をイメージさせているそうです。『プリ
   ンプリン物語』のキャラクターたちもそうですが、友永さんの感性と発想力の豊かさに
   時の経つのも忘れて、心をリフレッシュしてきました。
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   メーン展示室の南側には、増築した喫茶室もあります。石壁造りの壁面にカーブさせ
   て繰り抜いた窓がとてもロマンティックで、中世にタイムスリップした気分になりました。
   窓枠も様々な形をしたテーブル、猫脚の椅子も友永さんの作品です。 窓の外にはベ
   ランダや谷川の水を引きこんだ池、緑のパレットような植え込みの所々に、ほんのり
   赤い夏紅葉も楽しめました。天然クーラーが心地よく、 時折り鶯のコーラスも流れて
   きました。
   深沢小さな美術館入館料:大人600円、子ども300円。喫茶室ではコーヒー又は紅
   茶各500円。10~17時開館、水、木曜休館。12月~3月は道路凍結のため冬休み。
   駐車場はありますが、武蔵五日市駅前からタクシーで1100~1200円でした。歩き
   だと約1時間だそうです。
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   上は都の史跡に指定されている深沢名主家の門と「五日市憲法草案」が発見された白
   壁の土蔵。
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by love-letter-to | 2013-08-04 19:28 | 道草フォト575 | Comments(0)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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