忘れ得ぬ人々& 道草ノート

ankodaira.exblog.jp
ブログトップ

<   2014年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

道草フォト575 その226 萌月(もゆつき)

f0137096_19383689.jpg
   あれよあれよと言う間に一月最後の日曜日を迎えました。一月は旧暦の一月の別
   称・睦月と称されることも多いですが、祝月、嘉月、初月、元月、泰月、太郎月の他、
   早緑月、萌月とも呼ばれるそうです。年の始まりの月であると同時に草木が萌え始
   まる月とされています。実感はともかく 早緑月、萌月なんて日本語ならではの別称
   ですね。
   今日は午後から風が強くなり、気温も冷え込んできましたが、先週半ばから寒気が
   緩み、日中の気温が10℃を超しており、梅の便りも聞かれるようになりました。小
   平でもそろそろ…かと、都立薬用植物園へ出かけてみました。入口付近で出会った
   観察会グループから「まだ節分草も福寿草も咲いてなかった」と聞いて、ちょっとが
   っかりしましたが、「有用樹木区」の一角で枝先に濃紅色がチラリ!
   「ここに咲いているよ!」と言わんばかりに、早咲きの紅梅がチラホラ開花!その姿
   は言葉より確かな声のようでした。
f0137096_19451238.jpg
   紅梅の近くには蠟梅が数本植わっており、その甘い花の香りが漂ってきました。小
   木ながら枝の先々まで淡黄色の蝋細工のような花が、まさに満開! リッチな気分
   になりました。
f0137096_19473394.jpg
   ロックガーデンの植物たちはまだ冬眠状態でしたが、雪の雫とか耳飾りと呼ばれ
   るスノードロップが一群れ開花。ヨーロッパからコーカサス山脈にかけて自生して、
   春をいち早く告げる花の一つです。ヨーロッパでは古くから親しまれており、神話
   や伝説が多く残る植物で、キリスト教では2月2日の聖燭節 (キャンドルマス) の
   花とされています。
   草丈20センチ足らずですが、早緑色の茎先にひと雫の花を吊り下げ、3枚の外
   花被も開かせていました。花径は1~2センチのいたいけな姿で、別名は待雪草。
f0137096_19503793.jpg
   たしか、数年前の今頃にセリバオウレン(芹葉黄連)も咲き始めていたはず…と、
   雑木林エリアの林縁を丹念に見て歩いたのですが、まだ姿がありません。這いつ
   くばるようにしてやっと、立ち上がりかけた花茎を見つけました。キンポウゲ科の
   多年草で、根茎は黄連と称して漢方で健胃や整腸薬に使われるそうです。
f0137096_19511765.jpg
   「漢方薬原料植物区」で開花したばかりのセリバオウレンを1茎だけ見つけました。
   草丈10~20センチの花茎の上部が数本に枝分かれして、花径1センチあまりの
   白い篝火のような花を。披針形の萼片5~7個に花弁が8~10個もあるので、小
   さいながらも目立つ存在です。
f0137096_1954368.jpg
   フロントの案内板にナギイカダが開花中と、その写真が紹介されていたので、有
   用樹木区で探したところ、見つけました!極小の花だと書かれていましたが、小
   さいの何のって…本当に花かしらと思うくらい。花径2~3ミリ、肉眼でやっと見え
   る大きさです。説明板によると葉っぱに見えるのは枝の変形したもので、葉は退
   化。その葉に見える枝の付け根付近にホクロみたいにくっついているのが、ナギ
   イカダの花だそうです。
f0137096_19552587.jpg
   ナギイカダは地中海沿岸地方原産のユリ科の小木。明治初期に渡来したそうで
   す。その小さな花を撮るのに四苦八苦していたら、赤い実も葉状枝につけていま
   した。径5ミリ大の球形の実は艶やかです。葉状枝の先が針のように尖っていて、
   指先をチクチクと刺されてしまいました。いやはやナギイカダには泣かされました。

      ・・・・・温室内ではバナナの花と青いバナナ、カカオの実も・・・・・
f0137096_2004945.jpg
   温室内では何とバナナとバナナの花も見ることができました。温室の天井に届く
   ほどに伸びて、葉を茂らせているバナナの木の上部に青いバナナの房が5~6
   段も!所謂モンキーバナナくらいの大きさですが、1本1本の先に花の咲き終わ
   った名残りを留めているものも。
f0137096_2013571.jpg
   そして、房の最下段には赤紫色の紡錘型のバナナの花もつけています。バナナ
   の花って、トウモロコシの外皮のような萼片が重なり合ったもので、咲き始めは
   紡錘型の萼片は上を向いており、開花と結実が進むにつれ下向きになり、下へ
   下へと開花していくらしいです。
f0137096_2033080.jpg
   またカカオの実も、ラグビーボール状の青いものから熟したものまで、沢山つい
   ており、しばらくは観察できそうです。
f0137096_204518.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2014-01-26 20:05 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その225 寒中の空

f0137096_14231514.jpg
   陽光は眩しいくらい!燦々と降り注いでくる1月第三日曜日。でも風は冷く身を切ら
   れそうです。昨日から始まった大学入試センター試験も今日まで。明日からは一年
   中で最も寒さの厳しい大寒に入りますが、全国の天気予報図を見るたびに東京周
   辺は恵まれたホットスポットだなあと思います。青い空と陽光に感謝しながら、久し
   ぶりに「竹内家の大ケヤキ」と大けやき道を訪ねてみました。
   小平市の保存樹林1900本の中でも最大の巨木で、樹高35㍍以上、目通りの幹の
   周囲6.5㍍、枝張りの面積は約400平方メートル。樹齢350年近いとされる「竹内家
   の大ケヤキ」は、寒の空を持ち上げているように威風堂々と!
f0137096_14282789.jpg
   葉を落として骨格を露わにした大ケヤキには、風雪にもここ4~5年来の区画整理
   事業の大工事にも耐えた貫禄があり、霊的なものが宿っているようにも見えました。
   でも、小川新田開拓当初の短冊型農地を残すこの付近の電線など、地中に埋設す
   ることが出来なかったのか、残念至極です。
f0137096_1429508.jpg
     上は2010年2月の大けやき道付近の工事現場です。
 
f0137096_14313721.jpg
   ここ4~5年、区画整理事業で大工事現場のようだった大けやき道一帯の農地にも、
   青麦の芽が3寸ほどに伸びてきていました。
f0137096_14345051.jpg
   畳の縁のように青麦を植えてあるのは、何か目的があるのでしょうか?黒土と青麦
   が縞模様に並んでいる寒中の麦畑を見るのが好きでした。
f0137096_14391117.jpg
     上は2009年2月、仲町で撮った麦畑。もう新しい住宅が立ち並んでいます。

f0137096_14404216.jpg
   玉川上水堤を寺橋付近まで下ってくると、フェンス沿いでヤブコウジ(藪柑子)が真
   紅の艶やかな実をつけていました。例年より残り少なく、この日出会った紅一点で
   した。別名は十両で、センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)に比べて価値が低いと
   されていますが、寒々とした堤での紅一点にホッとしました。
f0137096_14425755.jpg
   裸木の多い上水堤で、茶褐色の葉をつけたままの木にも所々で出会いました。落
   葉樹なのに葉をつけたまま冬を越すヤマコウバシ(山香ばし)です。春には葉を落
   としますが、このシーズンに立ち枯れたように見えるヤマコウバシは、いやでも目
   につきます。クスノキ科の落葉低木で、春から落葉シーズンまでは全く目立たない
   存在ですが、近くを通ると淡い芳香があります。
f0137096_14435025.jpg
   このヤマコウバシの枯れた葉の付け根付近には、新芽が輝いていました。着々と
   春に備えているのですね。それにしても春が待ち遠しいです。
[PR]
by love-letter-to | 2014-01-19 14:46 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その224 霜柱と薄氷

f0137096_18401674.jpg
   年明けて二回目の日曜日。都内でも最高気温が一桁台の日が続いておりましたが、
   今日は寒気が少し緩んで10℃に達しました。
   小平市域ではことに最低気温は都心部より2~3℃は低いらしく、昨日、中央公園の
   噴水池には氷が張っておりました。玉川上水に接した植え込みの下では、霜柱が表
   土を3~4センチも持ち上げていました。地中の水分が柱状に結氷して、 クリスタル
   ガラスみたいにキラキラ!見た目は美しく神秘的ですが、この霜柱は上水堤の崩落
   の元凶だそうです。
   霜柱は日中の陽射しで溶かされて水分が蒸発、持ち上げられた関東ローム層土は、
   乾燥してポロポロになり崩落を繰り返すことになります。
f0137096_18455690.jpg
   上は中央公園の噴水池に張っていた氷。午後2時過ぎ立ち寄った時には、日当たり
   のいい部分から溶けかけていましたが、厚さ5~6ミリ。きっと朝方は全面結氷してい
   たことでしょう。
f0137096_18465690.jpg
   じゃぶじゃぶ池にも氷が張っており、「キャー冷たい!」「ワーッきれい!」と、母娘が
   大きな声を上げながら、 氷を手に取って遊んでいました。 どちらの池も冬季は水が
   抜かれてきたので、氷が張ったシーンを見るのは私も初めてではないかしら?多分。
   悲しいことに記憶もあいまいになりつつあります。

f0137096_18481646.jpg
   あら、昼の月が!午後2時半を回った頃でしょうか。中央公園の銀杏並木の梢を見
   上げると、半月よりやや太目の白い月が!月齢カレンダーによると9.7(小潮)だそ
   うです。そして16日が寒満月。日の入り時刻も日一日1分ずつ伸びており、寒明け
   頃には日没時刻も午後5時過ぎに。
f0137096_18521217.jpg
   色気に乏しい寒中の上水堤ですが、ナンテンの葉と実、万両の実などが彩りを。
   万両もナンテンも縁起のいい植物として、またナンテンは南天と書き、難を転じると
   いうことで、出会えば有難うという気持ちを大事にしたいです。
   上は身の丈30センチ足らずの万両の若木ですが、赤々とした実をいっぱいつけて
   いました。
f0137096_185345100.jpg
   傾きかけた陽射しに浮かび上がったナンテンの葉のVサイン!実も五つ六つ残っ
   ていました。

f0137096_1857207.jpg
   先日、昭和記念公園・花とみどりの文化センターで開催されている群馬直美さんの
   「言の葉 葉っぱ暦」展を訪ねた時、同センターのロビーで、青いシクラメンが展示
   即売されていました。
   青いバラや青いカーネーションの開発に成功した「サントリーフラワーズ」の青い花
   シリーズの第3弾で、その名は「セレナ―ディア」。 一重と八重があり、展示されて
   いたのは一重のアロマブルー。青いシクラメンと言っても青みがかった赤紫色の花
   に、ほんのりとした甘い香りが特徴だそうです。
f0137096_18583772.jpg

[PR]
by love-letter-to | 2014-01-12 18:58 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その223 歩き初め

f0137096_1093276.jpg
   穏やかに晴れて迎えた2014年も5日目、今年初めての日曜日。小寒の今日はグーッ
   と冷え込んで、いよいよ寒に入るかと思うと少々メランコリーに。
   北からの寒気団が押し寄せないうちにと、二日の昼前から玉川上水堤沿いを歩いて
   小金井公園へ。「江戸東京たてもの園」前の梅林の一角で、ソシンロウバイ(素心蝋
   梅)がチラホラ2~3分開花。上品な香気が迎えてくれました。
   玄関を一歩出る前は気が重かったのですが、来てよかった!最高のおもてなしを受
   けた気分になりました。例年より開花が1~2週間早いそうです。
f0137096_1015361.jpg
   クリームイエロー の蝋細工の花びらが何とも嫋やかで、澄み切った青空に映えてい
   ました。公園の西門辺りで精霊修道院のシスターに、「蠟梅が咲いていると聞いて来
   たのですが、どの辺りでしょうか?」と訊ねられ、ご一緒したのですが、そのシスター
   も感激しておられました。今年初めての出会いです。
   「お名前は?」と訊ねられ、率直に告げたところ、「明日、あなたのためにお祈りをしま
   す」と、その年配のシスターは蠟梅のように微笑んで去っていかれました。
f0137096_10163853.jpg
   江戸東京たてもの園前の広場では親子が凧揚げをしており、お正月らしい風景も味
   わいました。最近の若いパパはスマートでカッコいいですね。

f0137096_10201482.jpg
   この日、茜屋橋上流付近では、「紅梅が咲いているのかしら?」と思うほど、鮮紅色に
   染まっている木が数本目につきました。近づいて確かめると、マユミの実の果皮が弾
   けて花びらのよう!果皮の中には朱色の実もまだ残っているようです。
   この実はコゲラの大好物だそうです。
f0137096_10211051.jpg
   茜屋橋付近では日本水仙も咲いて、甘い香りを放っていました。昨年のクリスマス前
   後から開花しており、今冬は日によって、地域によって気温差が激しく上下する傾向
   が感じられます。ニューヨークでは大雪なのにベルリンでは桜が咲いたとか。内外の
   情勢も気候も予断できない時代ですね。
f0137096_10232525.jpg
   小金井公園の西門近くの路上ではタンポポが一輪、パラボラアンテナのように新春
   の陽光をキャッチしていました。馬のようには駈けられないけれど、この“ど根性タン
   ポポ”みたいに、自分の居場所で春を待ちたいと…。
f0137096_10253445.jpg
              そろそろ松飾りも下げる時期ですが…。
[PR]
by love-letter-to | 2014-01-05 10:26 | 道草フォト575 | Comments(0)