<   2014年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   毎日がフィルムの早送りのように過ぎて、四月も最後の日曜日に!時は陽春、新緑
   のときめきと同時に大型連休の前半に入りました。ハナミズキも真っ盛りで、一青窈
   (ひとと よう)さんの『ハナミズキ』の歌詞のように、白やピンクの総苞が空を押し上げ
   ています。
   その空の下、桜橋の上流左岸で数年ぶりにフデリンドウに出会うことができました。
   フェンス越しに見ると、ブルーの点にしか見えないほどの小さな姿ですが、10個以上
   も花を開いている株にも出会いました。下草や枯れ枝の間にフデリンドウを見つけた
   時は、「ああ幸せ!」 と、何度もつぶやいてしましました。消費税の3%アップや社会
   保険料の負担増、年金支給額の減額も何とかなるサ…と。
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   赤毛のアンの生まれ故郷・プリンスエドワード島で見たセントローレンス湾のブルー。
   ギリシャ半島の突端・スンニオン岬で目にした地中海ブルー、西伊豆海岸から望んだ
   駿河湾のブルー…そんな記憶が甦ってくるような上水堤のフデリンドウの蒼。 桜橋か
   ら小平四中のグランド前にかけて、フデリンドウが点在しています。草丈が10センチ
   に満たないので、注意してないと目につきませんが…。
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   フデリンドウはリンドウ科の多年草で、春に咲くのでハルリンドウとも。花冠の先は5
   つの長い裂片と5つの短い裂片(副片という)に分かれています。長い裂片の裏側は
   緑色で、曇りの日や日中以外は花を閉じ、緑色のところだけが外に来るようになって、
   折りたたまれています。筆先に見える姿から筆竜胆の名称になったそうです。
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   商大橋上流ではジュウニヒトエにも出会いました。上水堤で出会ったのは5~6年ぶ
   り、2回目です。灰色がかった薄紫色の花穂が地面と同系色なので、目立ちません。
   シソ科の多年草で、草丈は10~15センチ。階段状についた花穂の形が、平安時代
   の官女の十二単の衣装姿に見立てられ、その名前になったといわれます。
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   同じ姿をして一回り大きいセイヨウキランソウは園芸種。鮮やかな青紫色をしている
   ので目立ち、繁殖力も強いらしく、近年は上水堤でもよく見かけるようになりました。
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   鎌倉橋から上流、津田塾大キャンパス前の堤ではチゴユリが殖えてきました。初々
   しい黄緑色の葉陰に白い小さなランプのような花をつけて、初夏の風を感じさせて
   くれます。ユリ科の多年草で、たくさん並んで咲いている姿が稚児行列に見立てら
   れて、稚児百合に。花径は2センチ足らず、白い6弁の花を俯きかげんに咲かせて
   います。
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   ワオー!もうキンランも咲いているではありませんか。黄色の鈴に似た蕾をつけて
   立ち上がってくると、辺りが輝いてきます。美しく気品に満ちて、キンランに出会う幸
   せを今年も味わうことができました。
   毎日のように上水堤を歩いている女性の話では、昨年より株数が少なく、盗掘され
   たみたいだと。
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   確かに中央公園前の堤では、キンランの株が昨年より激減しているように思いまし
   た。この付近の堤はフェンスが低いせいか、盗掘されやすいようです。
   持ち帰っても根付かせるのは難しいのに…盗掘が絶えないのは残念です。上水は
   歴史的文化遺産として、国の史跡に指定されています。堤の景観を守るためにも
   キンランを大事にして、次代へバトンタッチしたいですね。
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   津田塾大キャンパスの近くで、久しぶりに画家で写真家の鈴木忠司さんに出会い
   ました。新緑の堤を描いておりました。今日明日にもエナガの巣立ちを控えており、
   ウラギンシジミなどの蝶の産卵、羽化の観察などに追われて、一番忙しい時期だ
   そうです。
   2008年の立春に公開した「玉川上水オープンギャラリー」の展示も、各節気ごと
   に作品の入れ替えを続けておられます。
   5月5日(月)~20日(火)の展示は、小平グリーンロードの立夏と玉川上水の野
   鳥・巣立ちの写真展だそうです。きっと巣立つ瞬間のエナガの最新の写真も見ら
   れることでしょう。巣立った後、お決まりの枝に留まっているのは 20~30分で、
   その後は一人立ちして行くそうです。自然界は親離れ子離れの時期なんですね。
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   上は鎌倉橋の付近で出会ったイヌザクラ。 葉や幹は桜ににているけど、花は似
   ていぬからイヌザクラ(犬桜)。古くからの土地の方たちからは、「なんじゃもんじゃ
   の木」と呼ばれてきたそうです。
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by love-letter-to | 2014-04-27 20:54 | 道草フォト575 | Comments(2)
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   四月も半ばを過ぎて第三日曜日を迎えました。今日20日は二十四節気の一つ、穀雨
   です。百穀を潤す雨の降る頃だそうですが、今朝の冷え込みは春先に戻ったようです。
   そんな若葉冷えのせいか、ブルブル!
   上水堤の喜平橋下流には、花の去った山桜に交じって5~6本の八重桜が見頃です。
   淡いピンクと少し濃いめのピンクをぼかし染めにしたような花びらが幾重にも重なり、下
   を行く人の顔も ピンクに染めてしまうほどに、咲いていました。それにしても、この時期
   の自然の変化は早すぎて、心が追いついて行かないみたい。
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   喜平橋下流の八重桜は、名勝小金井桜のリストに数えられているようで、平成23年に
   都教育委員会の調査でナンバー票がつけられていました。上の八重桜には998-1番
   のプレートが取り付けられていました。八重桜にも様々な品種がありますが、里桜の園
   芸品種が多く、一つの花に300枚もの花弁がある品種もあるそうです。
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   さらに下流の小桜橋の先では、一輪草も花盛りでした。二輪草と同じキンポウゲ科イチ
   リンソウ属の仲間ですが、一本の茎に 一輪の花をつけるのが名称に。 でも、二輪をつ
   けている茎もあるとか。花径が4~5 センチもあり、二輪草より二回りくらい大きいみた
   いです。
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   一輪草と二輪草の花びらに見えるのは萼片で、花びらは退化しています。一輪草の萼
   片の方がピンクがかっており、羽状の葉の切れ込みも深い違いがあります。
   上水堤には二輪草はあちらこちらで見かけますが、一輪草はこの付近だけに群生して
   いるようです。でも株数は年々殖えているみたいで、楽しみです。
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   一輪草と二輪草は同じ仲間でも、同棲することはなく 棲み分けをしているらしい。少し
   離れたところに二輪草が二輪を咲かせていましたが、一輪は7枚の萼片を。もう一輪
   は5枚で、あらあらと思ってパチリ。
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   この日はラショウモンカズラにも初めて出会いました。薄紫色の唇弁型の花を2~3
   個づつ数段につけていました。シソ科の多年草で、平安中期の武将・渡辺綱が羅生
   門で、切り落としたとされる鬼女の腕に見立てて羅生門蔓。京の都の一条戻橋の上
   で、鬼の腕を源氏の名刀「髭切りの太刀」で切り落とした逸話で有名です。そんな鬼
   の腕に見立てられたラショウモンカズラに出会えるなんて、良き日かな。
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   ありふれた花で、野の花というより雑草扱いされているハルジオンも、この時期に出
   会うと、愛らしい表情をしています。ことに首をかしげている蕾がキュート!
   何気なき野の花が好き春紫苑!春に咲く紫苑のような花ということから 春紫苑と書
   き、ハルジオン。牧野富太郎博士の命名によるそうです。
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   上水堤も新緑で華やいで、どんな花にも負けないくらい美しい季節!木々それぞれ
   のペースで緑を深めて行きます。春を迎える度に緑を甦らす木々を 羨ましく思う季
   節でもあります。
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by love-letter-to | 2014-04-20 15:11 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   四月も第二日曜日を迎え、近隣では花吹雪も下火になりましたが、落花や遅咲きの
   山桜、八重の桜で賑わう候に。上水堤ではケヤキや クヌギ、コナラ、シデ類の新緑
   が眩しく、まるでホワイトキャンバスをそれぞれの緑で塗り替えて行くようです。
   そして、二輪草やスミレ、タンポポ、カラスノエンドウなどなど野の花が、小さな天使
   のように感じられます。四月の陽射しを背に、天使たちを追って歩いてみると…。
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   喜平橋から上流に向けて、元小川水衛所の親水エリアまでに2~3畳分くらいの二
   輪草の群落が5~6ヵ所あります。右岸(南岸=五日市街道沿い)にあるので、ウォ
   ーカーの方々は白い5弁の天使たちの存在をご存じないようです。
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   二輪草と言っても二輪が同時に開花するのではなく、一輪は花茎の付け根で蕾状
   態の姿をしているのが通常です。また白い花びらに見えるのは萼で、何故か6枚あ
   るのも増えています。
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   あかしあ通りの歩道にも、スミレの天使があちこちに舞い降りています。歩道ブロッ
   クの目地のように、ちっぽけな隙間で鮮明な紫色の花を咲かせているのを見ると、
   「何を好き好んで…?」と、声を掛けたくなります。「山路来て何やらゆかしすみれ草」
   と詠んだ芭蕉がこの世に生きていたら、街中の菫を何と詠んだかしら?
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   歩道に面した更地にもスミレが1~2株ずつ花を咲かせていました。スミレの莢果が
   弾ける時、種を飛ばすのが習性で繁殖をつかさどるDNAのなせる技だとか。
   DNAといえば、様々な細胞に変化するスタップ細胞をめぐるトラブルが気になります。
   スタップ細胞そのものについては、いずれは科学的に解明されるでしょうが、理化学
   研究所の組織や内部問題については、お粗末過ぎるのではないでしょうか。
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   スミレは清楚で気品のある容姿に関わらず、居心地のいい場所を見つけて転居して
   しまう発展家で、気まぐれ屋さんのようです。上水堤ではケヤキやクヌギの大木の根
   元に、タチツボスミレが群れ咲いております。 根元の窪みが避寒や風除け、夏の炎
   暑を防いで快適なのでしょう。So, cool ! So, cute !
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   あかしあ通りの歩道には、ゴマノハグサ科の多年草トキワハゼも頑張っていました。
   草丈は5~20センチ、足元に生えているので見過ごされがちですが、春先から晩秋
   まで、直径1センチ前後の唇弁型の薄紫色花を次々に咲かせるトキワハゼ。葉はス
   プーン型で細かい鋸歯があります。
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   朝鮮・中国・東南アジア・ インドなどに広く分布しているそうです。名前の由来は、温
   暖な地域では一年中花を咲かせるので常盤(ときわ)、種が飛んではぜるので「はぜ」、
   合わせてトキワハゼと。八方に茎を広げている姿も。

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   足元だけでなく、目を上に転じるとイロハモミジやヤマモミジも、新緑の葉の裏側に
   小さな小さな真っ赤な花を波立たせていました。マクロレンズで撮ってみると 、2セ
   ンチくらいの花柄の先に4~5枚の萼片から長い蕊を突き出し、花びらも認められ
   ますが、直径は5ミリ前後。図鑑によると雌雄の花を混在してつけているとのこと。
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   モミジよりさらに高所に、イヌシデやアカシデの花穂がユラユラ。細長く垂れている
   のは雄花穂で、雄花穂の付け根の先に上向きに雌花穂も見られます。雄花穂3~
   4個につき雌花穂は1個ぐらいで、小さく目立たないながらも雌花穂の方が優位な
   存在かも?子孫を残す上で…。
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   中央公園のグランドでは満開の桜をバックに、女性のグループが扇を手に踊りの
   練習をしていました。カセットテープから流れていたのは三波晴夫の「大利根無情」
   のようでした。

        ・・・ 「ケアタウン小平クリニック」からのお知らせ ・・・
  
  ケアタウン小平クリニック(山崎章郎院長)の遺族会が中心になって結成されたNPO
  法人・ホームホスピス武蔵野が運営するケアハウス「楪=ゆずりは」 が近くオープン
  します。
  長年連れ添った肉親を失った喪失感や在宅での介護体験を、地域で役立てたいと
  のことで、今月18日に下記の通り内覧会が開かれます。シニア世代には明日はわ
  が身、また後学のためにも関心のある方はどーぞ!場所は故松島詩子さんの旧居
  跡です。
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by love-letter-to | 2014-04-13 15:20 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   いよいよ四月!花冷えが幸いして、都内の桜はピーク時の姿を留めている第一日曜
   日ですが、正午前後 から大気が不安定に。日本は万葉の昔から、言葉の霊妙な力
   によって幸せがもたらされる国=「言霊の幸 (さきは) ふ国」とされてきたそうですが、
   桜にもその霊妙な力が宿されているように思われてなりません。
   満開の桜を見上げる度に美しさを超えて、霊的な力を感じてしまいます。年々その思
   いが強くなり、ここ1週間は桜に惹かれて落ち着かない日々でした。
   上は「江戸東京たてもの園」 内の三井八郎右衛門邸内の枝垂れ桜です。時折り吹く
   強風に煽られて激しく揺れる姿は狂おしいくらい。かなりの老樹らしく幹は苔むして…。
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   その枝垂れ桜は枯山水の堀割りにも、なだれ込まんばかり。その揺れる影が水の流
   れのようで、水路を潤しているように見えました。
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   茅葺屋根の農家「綱島家」の前では、濃紅色の桃の花が枝を差し伸べて、向井潤吉
   の絵の世界。ノスタルジックな農村風景を。
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   葺き替えられたばかりのような萱葺き屋根と八重の桃の花は、お見事でした。こうい
   うスポットを見つけて歩くのは、本当に楽しい。室内ではこの日、囲炉裏に薪が焚か
   れて煙の匂いにも郷愁を誘われました。
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   小金井公園桜の園では、桜も人も満開!花咲か爺さんが竈の灰を一気に振りまい
   たようです。桜の下に集う人たちを見るのも大好きです。
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   夫婦で、家族で、友人や職場の仲間と…。ベビーバギーを押したカップルや車椅子
   を押している ファミリーもいて、桜には人々を幸せにしてくれる魔力と、人を幻惑さ
   せるような妖しさも持ち合わせていますね。桜に酔い、人に酔った一日でした。
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   上は国立・大学通りの桜並木です。 駅のホームから 撮りました。生憎、曇りがちの
   空でしたが、大学通りは原宿・竹下通りのような混雑で、毎月ミーティングに使って
   いるカフェも満席でした。腰かけられる店を探してジプシーのように放浪して歩く有
   様でした。
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   散り際の桜、花吹雪、水面に落ちて流れる花筏もまた情緒があっていいものです
   が、昨日の武蔵砂川駅付近の上水の桜並木では、それらが一度に見られました。
   上は見影橋付近の桜。
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   見影橋~金毘羅橋~宮橋~聖願院橋(玉川上水駅前)まで徒歩30分余り。途中、
   通り雨に降られ、雷鳴も轟いて一時はどうなることかと思いましたが、うろたえたシ
   ジュウカラが木の根っこに雨宿りしてきたり、見慣れぬスミレにも出会いました。
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by love-letter-to | 2014-04-06 16:37 | 道草フォト575 | Comments(0)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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