忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その252 猛暑日の涼

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   7月最後の日曜日を迎えました。梅雨明け十日はことに暑さが厳しくなると言われ
   ますが、今日も午前中から都内でも35℃を超す猛暑。ドアを開けると熱気にクラク
   ラしそうになりましたが、午後から小平市周辺は一時的に雷雨が暴れ回って…。
   こんな大気の状態ですから、買い物もすぐ近くのコンビニで済ませたいのですが…。
   そういう訳にもいかず、緑陰や最短ルートを選んで用足しに。
   小平駅南口からグリーンロードを花小金井方面に向かう途中、あじさい公園に差し
   掛かったとき、マリンバでも演奏するような軽快な音が漂ってきました。同公園を迂
   回して流れる小川分水のせせらぎの音でした。先を急いでいたのですが、足を止め
   てしまいました。
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   せせらぎの音は幼児たちがペチャクチャと、おしゃべりをしているようにも聞こえまし
   た。分水の辺りを覗き込んでみると、赤紫色の花穂が立ち並んでいました。 旧盆を
   迎える頃に咲くミソハギがもう満開!赤紫色の小花が1㍍近い茎先まで開花してい
   ました。
   植物図鑑によれば旧暦のお盆の頃に咲くので禊萩(みそぎはぎ)、または溝萩から
   転じて禊萩と書いてミソハギ。水辺や湿地に自生するミソハギ科の多年草で、盆花
   とも呼ばれて仏壇や墓地に供える地方もあるそうです。花の径は1センチぐらい、6
   枚の花弁にはペーパーフラワーのような縮み皺が見られます。
   箱根湿生花園で秋半ばに、このミソハギが赤褐色した草紅葉をみたことがあります。
   芒の銀色の穂波とミソハギの草紅葉が風になびく光景は壮大でした。
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   紫陽花は来年に向けてもう剪定を終えて静まり返っていましたが、瓢箪池にはスイ
   レン(睡蓮)がほのぼのとした紅色の花を幾つか開花していました。
   ハス(蓮)と睡蓮は両方とも水の底の土や泥に根を張る水生植物ですが、地下茎か
   ら茎を伸ばして水面に葉を出し、花を咲かせるのがハス。花も葉も水面に浮かべて
   いるのがスイレンで、朝に目覚めて、夕には眠るので睡蓮とか。小さな池ながら、水
   に映り込んだ花や葉が涼味を楽しませてくれました。
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   瓢箪型の池にはスイレンと同じように、水面に葉を浮かべて黄色い小さな花をつけ
   ている水生植物がありました。図鑑で調べたところ、アサザのようです。
   池や沼で長い地下茎を伸ばすミツガシワ科の多年生水草で,漢名は浅沙または阿
   佐々と書いて、 ユーラシア大陸の温帯地域に分布し、日本では 本州や九州などに
   生育しているそうです。
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   水面に浮かんでいる葉は広卵形から円形で径2.5~10㌢。長さ3~12㌢ほどの花
   柄の頭に、黄色の花を夏に開花。花は池の中ほどで開花しているので、ディテール
   は分かりませんでしたが、5枚ある花弁の縁には細かい裂け目が多数あるそうです。
   浮葉植物であることから、波浪が高い湖沼には通常生息しないとか。池や水路の護
   岸工事や水質汚濁などにより、各地で個体群が消滅、縮小しているそうで、貴重な
   存在ですね。
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   玉川上水堤では最近は減少しているタマアジサイに、グリーンロード沿いで出会うこ
   とができました。宝珠のようなふっくらとした蕾がほどけると、薄紫色の房状の花の
   周囲に白い4弁の花をチラホラつけて、ガクアジサイ(額紫陽花)に似ています。
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   房状に咲いているのを普通花と称し、周囲に3~5個開花しているのは装飾花で、装
   飾花は萼片が花弁状に変化したものだそうです。
   蕾のとき丸い球になっていることからタマアジサイと命名された落葉低木で、ガクアジ
   サイやヤマアジサイと同じ仲間です。
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   農業体験ファーム「畑のおじさん」の辺りでは、ヒマワリの大輪が照りつける太陽と競
   うように咲いていました。 Sunflower、向日葵の名前通りで、やっぱり夏のシンボル
   フラワーは大輪が素敵です。
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      後ろ姿も迫力満点!
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by love-letter-to | 2014-07-27 19:21 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その251 定まらぬ大気

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   7月も第3日曜日に。小中学校も夏休みに入り、明日は海の日。九州に続いて中国、
   四国地方も梅雨明けしたと見られるそうですが、関東地方は大気の不安定な状態が
   続いております。晴れていても急に雨雲が発達してくるかも…。
   そんな空模様だった昨日の午後、久しぶりにオープンガーデン柴山邸に立ち寄って
   みました。昨秋、ご主人が他界された後、 以前のように手入れが行き届かなくても、
   たづ子夫人は公開を続けていかれるそうです。
   昨日は生憎お留守でしたが、カサブランカの芳香が迎えてくれました。ピークは過ぎ
   かかっても、蕊は赤々として。
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   この紅い蕊がヤマユリと同様に芳香を放つそうですね。それにしても純白の大輪の
   カサブランカは、近寄り難い気品があります。日本の自生種 ヤマユリやカノコユリ、
   タモトユリなどを交配して作られたオリエンタルハイブリッドの1品種。交配で主要な
   役割を果たしたトカラ列島・口之島原産のタモトユリは、皮肉なことに自然状態では
   ほぼ絶滅してしまっているそうです。
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   直径30センチ前後もあるカサブランカの花をつけた茎が倒れないように、支柱を施
   しておられた柴山洋さんの姿を偲びながらカメラに納めさせて頂きました。
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   オオバギボシも花期が終わりかけていましたが、深くお辞儀をして迎えてくれてい
   るようでした。ほっそりとした釣鐘型の花はほんのりとしたラベンダー色。そっと両
   掌を合わせているように見える蕾が橋の欄干の頭に取り付けられている宝珠に似
   ていることから、擬宝珠と書いてギボウシ、あるいはギボシと。ラン科の多年草で、
   ハランに似た葉に大小があり、大きいタイプをオオバギボシ(大葉擬宝珠)。花も大
   き目です。それにしてもガーデン中央の芝生の緑の美しいこと!
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   ガーデンの東サイドにはオニユリが朱赤色の花を沢山つけシャンデリアのよう!幸
   い薄日も射して、そっくり返った花びらを燃え上がらせていました。
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   朱赤色の花冠に黒いドットが無数にあり、鬼百合の名前がぴったりです。そっくり
   返った花弁が怒り狂った形相を連想させて…。このところの不安定な大気も、天の
   怒りではないかしら。これまでに経験したことのないような激しい豪雨や猛暑が続
   き、これから迎える大暑が思いやられます。
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     そんな一人時間を楽しませて頂いて、亡き柴山洋さんに一句。
             主亡き庭に擬宝珠永らえて
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by love-letter-to | 2014-07-20 15:00 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その250 夏本番に向けて

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   7月に入って2回目の日曜日。相変わらず大気の不安定な状態が続いておりますが、
   先日の大型台風8号一過、関東地方の内陸部は35℃ を超す猛暑に。じっとりとして
   耐えがたい暑さですが、玉川上水堤では緑のブラインドの下は心地よく、夏本番を迎
   えていました。
   忘憂草(わすれぐさ)とも呼ばれて、憂きことを忘れさせてくれるというノカンゾウ(野萱
   草)とヤブカンゾウ(藪萱草)は陽の色に燃え盛り、開花し始めたチダケサシ(乳茸刺)
   は涼しげな風情を。それぞれが野の花の魅力を見せながら風に揺れていました。
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   チダケサシという変わった名前の由来は、乳茸という食用茸を採集して歩くときに、使
   われたことによるそうです。夏から秋にブナ林などに群生する乳茸は、もぐと多量の乳
   液が出て衣服や籠が汚れるので、チダケサシの細長い茎に刺しながら 採集して歩い
   たとされています。 細長い主軸は何本にも枝別れしており、分岐した茎に淡いピンク
   の細い花びらの小花を群がりつけており、とても優しく癒される野の花です。
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   上水の夏を代表するヤマユリもそろそろ開花しているかと、訪ねてみたら…。商大橋
   ~久右衛門橋間で出会った4~5株はもうピークが過ぎかかっていました。いずれも
   頭花の重みに耐え兼ねて、地面にひれ伏しているようでした。
   ヤマユリはユリの仲間でも最大級、直径25~30 センチもある大きな花を3~4輪も
   つけると、1㍍以上にも伸びた細長い茎では支えきれないようです。
   純白の花被片の中央にうっすらと黄色の筋が入り、赤褐色の多数のドットが華やか
   で、雄蕊の葯が赤唐辛子のように真っ赤!赤く染めた魔女の爪を連想させます。
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   「自生野草を守り育てる会」か都環境保全課によって、周囲に支柱を立てたり、木の
   幹にテープでくくりつけて 、頭花を持ち上げるようにされていましたが、 ちょっと痛々
   しい姿でした。
   昨年の7月には鷹の橋~商大橋下流の右岸には山百合が10数株、7個も大輪をつ
   けた姿もありましたが、今夏は鷹の橋~久右衛門橋間・中央公園南側の堤には一輪
   も見られませんでした。絶えてしまったのか、切って持ち去られたのか…?
   山百合は一年に1個ずつ花の数を増やしていくとも言われ、かつては1茎に20 個も
   花をつけていた株もあったそうです。
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   この日、最も目についたのは、鷹の橋たもとに植栽されたボタンクサギでした。20株
   あまり左岸に。直径10~20センチもあるピンクの濃淡の花が開花し始めていました。
   野の花というより細工の込んだクス玉のよう! ボール状に密集してている小花の一
   つ一つを見ると、十字手裏剣に似たクサギの花の特徴を持っています。
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   図鑑によると中国南部・印度北部原産クマツヅラ科の落葉低木で、和名は牡丹臭木。
   華麗な花だけど ゴムが焼けたような異臭があり、中国名は臭牡丹だそうです。 別名
   はヒマラヤクサギまたはベニバナクサギ。カメラを向けていると、クロアゲハが舞い降
   りてきました!でもクロアゲハは一時も羽を休めないで、あっという間に去っていきま
   した。

        ・・・・・ヒマラヤのブータン王国の織物と小物展のご案内・・・・・
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   「世界最後の秘境」とか 「理想郷」とされているヒマラヤ山麓の仏教王国ブータン。経
   済成長よりも国民の総幸福量を優先させる国造りでも知られるブータンの織物・小物
   展が今月18日(金)~29日(火)まで10:00~18:00、小平市花小金井南町1―15―5
   麻生工房・ギャラリー芬(かおり)で開催されます。24日(木)定休。最終日は17;00まで。
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   26年前に旅行社の添乗員として訪ねて以来、60回近くもブータンを訪れているツア
   ー・コーディネーターの久保淳子さんが主催して、ブータンの魅力の数々を紹介します。
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   20日(日)には伝統の染めと各地の織物、21日(月=海の日)には、人と暮らし・学校
   ・祭り・花と動物などのスライド上映&お菓子の会 が開かれます。お菓子は久保さん
   の手づくりのカプセという揚げ菓子で、「ブータンを旅した気分を味わってほしい」との
   こと。どちらも13:30~15:30分、参加費2000円で、要予約、20人。
      申し込みは042・462・1364麻生工房(花小金井駅南口から徒歩5~6分)
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by love-letter-to | 2014-07-13 16:29 | 道草フォト575 | Comments(0)

道草フォト575 その249 半夏どき

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   7月最初の日曜日を迎えました。暦の上では夏至の末候で、梅雨も後半に入るこの
   時期を「半夏」とか「半夏生」と称されています。
   半夏(7月2日)どきに降る雨は「半夏雨」と呼ばれ、往々にして豪雨や大気の状態が
   不安定に。このところ道草散歩も天候に振り回されて、イライラしがちです。朝のゴミ
   を出したり、買い物ついでに足元の茂みなど身近な自然も見直してみると…。
   警察大学校の裏通りで、あかしあ通りに近い草闇の中に純白の小さな花がひっそり!
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   ツユクサに似た茎や葉の先端部に、直径1.5センチぐらいの白い花をつけていたの
   はトキワツユクサでした。三角形に近い花びらが三枚、底辺を寄せ合わせた頭花も
   正三角形!絹糸をほぐしたような細い雌雄の蕊がフワフワとして、優雅です。黄色の
   葯が際立ってキュートな表情を。
   いかにも日本的な情緒をかもしだしてますが、南アメリカ原産で昭和初期に園芸植
   物として導入され、その後野生化して各地の樹下や路傍にもよく見られます。常な
   る白といった意味合いから常盤露草の和名がつけられたそうです。
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   その付近には 鮮やかなコバルトブルーのツユクサも、湿った草叢に繁茂していまし
   た。季語事典によるとツユクサは秋の花ですが、露に濡れた梅雨どきのツユクサは
   道草とは思えない魅力を漂わせていました。
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   鮮やかなブルー花びらは蝶の羽のようで、6本の雄蕊のうち2本は蝶が蜜を吸う口
   吻と同じように前に突き出ています。ツユクサの古い名はツキクサ(着き草)で、衣
   を染める草だったそうです。古い時代には、この青さに憧れたそうです。ホタルの飛
   び交う頃から咲き始めることから、別名はホタルグサ。
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   「あら、ハンゲショウ!」。ご近所の庭にはハンゲショウ(半化粧)も、その名のように
   上部にある葉を白くお化粧し始めていました。多少のずれはあっても、「半夏」 の候
   になると、数枚の葉を部分的に白く変色させるドクダミ科の多年草です。
   まるでおしろい粉を刷いたように白く染めることから半夏生、あるいは半化粧と称され
   季節の風物詩でも。 葉の表皮の下にある組織の葉緑素が抜けるために白くなるそう
   で、白い葉に守られるように白い花穂が立ち上がっています。この花穂が地味で目立
   たないため、受粉に必要な虫を呼び寄せる役割をしているとか。
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   久しぶりに訪ねた玉川上水駅では、南口のエスカレーターを降りるなり黒山の人にび
   っくり!何事かしらと思っていたら、次々に人の渦は大型の送迎バスに吸い込まれて
   いきました。ある宗教団体の会合があるようで、送迎バスが数台離発着した後は、汐
   が引いたように静かに。ふと見上げたら聖願院橋の上にネムノキの花が風に揺れて
   いました。
   子どもの頃、幼馴染みに教わった通り「眠れ、眠れ…」と言いながら鳥の羽のような葉
   を振ると、対生した小葉が閉じて眠ったように見えた思い出も懐かしく…。
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   松尾芭蕉が『奥の細道』紀行で詠んでいる「象潟や雨に西施がねぶの花」で有名なネ
   ム (合歓) の花。西施(せいし)は、 紀元前5世紀、中国では越の国と呉の国が戦い、
   敗れた越の国王が降伏の印として差し出したのが、中国四大美女の一人といわれる
   西施です。
   その美貌に心を奪われた呉王はついには国を傾け、「傾国の美女」「傾城」の言葉が
   生み出されたそうです。最大限にズームアップして撮った合歓の花は、打ち上げ花火
   のよう!
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   お向かいの門扉の前には、今年もアガパンサスの鉢が置かれ、薄紫色の大輪をエレ
   ガントに開花させています。南アフリカ原産のヒガンバナ科の多年草だそうです。一本
   の茎に20~30もの6弁のラッパ型の花を付けた姿はゴージャスで、しばらく楽しませ
   て頂けそうです。
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by love-letter-to | 2014-07-06 16:47 | 道草フォト575 | Comments(0)