<   2015年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   1月最後の日曜日の今日は陽射しが眩しいくらい。久々に寒が緩んで、この大寒の
   先に春が…と思っていたら、イスラム過激派組織・イスラム国により拘束されていた
   日本人の一人が殺害されたらしいという寒々としたニュース。73億の人が住む星・
   地球で、太陽と地からの恵みを仲良く分かち合えないものでしょうか…。そのための
   宗教であり科学であり発展だと思うのですが…。
   手水鉢に溜まっている僅かな水には、青く澄んだ寒の空が映って底なしに見えました。
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   昨日、玉川上水堤に向かう時、あかしあ通りの街路樹の下に白い点々が目に入り
   ました。膝を追って見るとハコベではありませんか!
   昨年ハコベを初めて撮影したのは1月31日でしたから、開花は1週間ぐらい早いよ
   うです。五弁の花びらの切れ込みが深いのが特徴で、細長いハート型に見えます。
   春の七草の一つハコベに春の兆しを告げられたようで、足が弾んできました。
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   場所によってはもうこんなに開花しているハコベも。
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   ガードレールの柱の脇にはナズナも茎を伸ばして、小花を開花させていました。下部
   はもう莢果になっており、三味線のバチのような実をつけているのに驚きました。寒
   いから開花するのは、まだまだ先のことだと 観察をサボっていたので、この日は新
   鮮でした。
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   空き地の砂利の中にもナズナが開花していました。砂利地で目立ちませんが、分岐
   した茎の頂部に散房状に小花をつけて、ペンペングサとも呼ばれる姿で奔放に。 
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   歩道ブロックの目地にはタンポポも、辺りの空気を窺いながら頭花を開いて…。まだ
   茎丈は5~6センチ。市街地に棲息する野草にとって、輻射熱で温まっているブロッ
   クやアスファルト道路は、開花を促進するようです。「越冬タンポポ」とか「ど根性タン
   ポポ」と呼ばれる冬知らずのタンポポも、市街地では殖えているそうです。
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   上水堤は昨年暮れから今年にかけて除草と間伐・剪定が進んで、さっぱりしたと言
   うより間の抜けた感じがします。そんな上水堤で 目を引いたのは枯葉を落とさない
   まま、突っ立っている 一本の木でした。ほっそりとした木は枯死したように見えます
   が、伐採されてないので生きているはず。ヤマコウバシという クスノキ科の落葉低
   木です。
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   ヤマコウバシは葉を揉むと芳香があるためについた名前で、漢字では「山香ばし」
   と。別名のモチギは、葉を乾燥後に粉にして餅に混ぜて食べたことに由来するそう
   です。落葉樹でも葉を落とさないで越冬。春に新芽を吹く頃に落葉していきます。
   気をつけて歩いていると、上水堤のあちこちでヤマコウバシに出会います。枯葉を
   まとって厳寒期を耐えているヤマコウバシは、高齢世代にとって心強い存在です。
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   例年ならマユミが紅梅色の実を鈴生りにつけているシーズンですが、今冬はその
   実が全く見られなくて、色気に乏しい上水路。上水について博識な画家で 写真家
   の鈴木忠司さんも、マユミの実がさっぱりなくて、メジロやシジュウカラの姿が激減
   していると心配していました。この日赤い実をつけていたのはマンリョウだけ。
          春よ来い!
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by love-letter-to | 2015-01-25 16:36 | 道草フォト575 | Comments(1)
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   1月も第三日曜日を迎え寒土用に入りました。昨日で阪神大震災から20年。20年
   前の1月17日、朝起きてテレビのリモコンを押すと、神戸の中心地区が瓦解して、
   あちこちから青白い煙が立ち上っているシーンが繰り返し流されていました。
   大変な事態が予感され、出社しても目はテレビに釘付けで、その日は仕事が手に
   つかなかったように記憶しております。あの日から20年、家族や家、職場、地域を
   失った被災者たちの二重苦三重苦に心が沈む昨日でした。
   それでも命ある限り生きて行かなければ…。先日、国分寺駅界隈まで出かけた足
   で殿が谷戸庭園に立ち寄ってみたら、受付の女性が 「シモバシラがまだ見られま
   すよ」と、席を立ってフロント付近の植え込みを指さしてくれました。
   立ち枯れた細い茎の根元付近にキラリとした塊があり、それが氷の芸術と言われ
   るシモバシラでした。
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   シモバシラというシソ科の多年草は地上部の茎は冬枯れしても、地中深く地下茎を
   伸ばして活動を続けているそうです。地上が氷点下に下がると、根茎で吸い上げた
   水分が毛細管現象で枯れ茎にも伝わり、その水分が結晶して氷の芸術を生み出す
   そうです。霜柱のような氷の結晶を見せることがシモバシラの植物名の由来で、地
   表の水分が凍って出来る霜柱と混同しないよう、 シモバシラと片仮名で書くのが一
   般的だそうですが、「霜柱草霜の花咲く今朝の庭=長澤健子」 と読まれている句も
   あります。上は同庭園の日陰で撮った霜柱。霜柱に足を取られないよう、庭園内の
   ルートには筵が敷かれておりましたが、その上を歩くと霜柱がシャカシャカと悲鳴を
   上げて崩れて行くようでした。
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   松枯れを防ぐコモ巻や雪害を防ぐ雪吊りの施された芝生庭。日脚が少し伸びてきて
   いるのが感じられます。
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   国分寺駅前にありながら、崖線の自然と湧水を生かした庭園内は、野鳥にとっても
   住み心地がいいみたいで、ハクセキレイが遊びに来ていました。ツツツ…と忙しなく
   移動して撮りにくいせっかちな野鳥ですね。
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   園内を一巡りしてシモバシラを除いて見たら、もう殆ど解けかかって…淡い命です。

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   「玉三郎と幸四郎・染五郎親子、勘九郎・七之助兄弟にも会えるかも」と、友人に誘わ
   れて成人の日に「寿初春大歌舞伎」へ。その友人の学生時代の仲間が歌舞伎役者
   ・澤村由次郎夫人になっているそうで、楽屋や舞台裏も案内して下さるとのこと。昼
   の部を一等席H5シートで観て来ました。
   歌舞伎の世界のことはよく知らないのですが、澤村由次郎さんは歌舞伎名跡・澤村
   由次郎の5代目。屋号は紀伊国屋。10年ほど前に 大病をして最近はあまり出演さ
   れてないそうですが、三幕目の長谷川伸の名作「一本刀土俵入り」で主役駒形茂兵
   衛を務める 松本幸四郎さんから、是非にと口説かれて、水戸街道・取手宿の 舟戸
   の弥八を演じていました。端役ながら渋さが見せ所。幕間に由次郎さんの楽屋へお
   邪魔させて頂きました。かつてより体重が10キロも減って、肉襦袢をつけたり鬘を
   かぶって演技するのは大変とのこと。歌舞伎座の新装と消費税アップで入場料が高
   騰して、歌舞伎離れが進むのではないかと案じられておりました。
   幸四郎の「…しがねえ姿の横綱の土俵入りでござんす」の名台詞はさすが!痺れま
   した。由次郎さんの化粧道具一つとっても、伝統の素晴らしさを見直した一日でした。
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by love-letter-to | 2015-01-18 16:22 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   未年も明けて11日目の今日は鏡開き、第二日曜日に。もっとも関西では松明けも鏡
   開きも15日とされている地方が多いとか。6日から全国的に寒中に入り、都内でも最
   低気温が0度を下回る日が続いております。
   気温が上がらないと 身体のエンジンもかからず、 正月休みの延長だったのですが、
   一昨日思い切って立川へ。シネマシティで 「バンクーバーの朝日」を見て、昭和記念
   公園へも立ち寄ってみました。戦前、実在した日系カナダ移民で 結成した野球チー
   ムを題材にした映画です。
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   やはり戦前、アマゾンに移住した故安井宇宙さんの手記「アマゾン開拓は夢のごとし
   =草思社刊」の執筆編集をお手伝いして以来、約15年になりますが、日系移民のド
   キュメントには惹かれます。昭和記念公園立川口に向かう上り坂で見上げた寒の空
   がアマゾンやバンクーバーにも繋がっていると思うと、身体のエンジンがかかって…。
   上の画像右は安井宇宙さんの油彩「アマゾンの夕焼け」
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   園内の植物たちはまだ休眠中でしたが、寒木瓜がチラホラ開花していました。日中の
   気温は10℃前後でしたが、ほのぼのとしたピンク色が辺りの空気を温めているよう。
   植物のエネルギーは凄いです。でも、「ゆっくりお休みなさい」と道々の草木に声をか
   けながら早足で歩きました。休眠中に開花のエネルギーを養っているそうですから。
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   昨日は1週間ぶりに上水堤へ。上水堤も裸木と暗緑色の常緑樹のモノトーンながら、
   境界柵の下から濃い紫紅色のイモカタバミが二三輪。春から秋にかけて咲くムラサ
   キカタバミより花冠の色が濃く、花の中心部が濃紫色で雄しべの葯が黄色いのが特
   徴です。
   どちらも外来ながらイモカタバミは江戸時代に渡来。イモカタバミは第二次大戦後に
   渡来したそうですが、今やムラサキカタバミより殖えており、東京近辺では年中開花
   しているのが見られます。ありふれた草花ながら市街地では希少になっています。
   日本水仙も咲き始めました。例年より1~2週間は遅めなのは冷え込みが厳しいせ
   いでしょうか?蕾のまま開花しない状態が続いております。
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   帰宅途中で、5匹もワンちゃんを乗せてお散歩しているベビーカーに出会いました。
   わが家のご近所のワンちゃんたちで、いつも2匹はリードにつながれて歩いている
のですが、この日は寒くて小さなベビーカーに押し込まれていました。パピヨン雌雄
とシーズーにチベタンテリアともう1匹は、このお宅のコンパニオンたちです。
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   5匹が押し合いへしあい、ワンワンキャンキャン!いやはや賑やかなこと! オシク
   ラまんじゅう状態のワンちゃんたちを撮らせてもらったのですが、とにかく1秒たりと
   じっとしてくれなくて、やっと1~2枚を何とか…。「ハイチーズ!」 が伝わらない5匹
   でした。ことに一番前のマックくんは暴れん坊で、目も鼻も何処にあるのかカメラ泣
   かせのチベタンテリアです。ワンちゃんたちのお陰でホッとな気分になりました。

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   上は10日から国立市東の画廊「岳」で始まった関頑亭新春展で。お祝いに駆け付け
   た女性たちに「婆さんばかりだ」なんて、悪口も健在でした。96歳の頑亭翁の手にな
   るスケッチは「瑞々しい」と大好評で、初日から多くの人が訪れています。
   右から二人目は同画廊オーナーの佐野佳世さん。元外交官の奥様だっただけに
   容姿端麗、センスは抜群!同展は18日まで国立駅南口から徒歩3~4分の画廊
   「岳」で、11~18時、最終日は16時半まで。入場無料。
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              吾輩はホットカーペットの上で丸くなる。
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by love-letter-to | 2015-01-11 18:53 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   2015年も明けて四日、遅ればせながらおめでとうございます。戦後70年、ラジオ放
   送開始から90年、東京駅丸の内駅舎開設から100年など、節目の多い年。…という
   ことは歴史の重さを次代につなげていく節目の年でもあるように思います。
   昨年の1月2日、小金井公園の蠟梅の下で 精霊修道院のシスターにお会いしたこと
   が懐かしく、今年もお目にかかることができるのではないかと小金井公園へ。
   途中、小金井橋右岸の東側に再建されている 「水神」に立ち寄ったところ、小さな祠
   に鏡餅と清酒のボトルとカップ酒が供えられていました。台座を含めても80㌢足らず
   の殿舎ですが、説明板によると、江戸時代に 玉川上水と小金井橋の安全と 地域の
   繁栄を願って建てられたもので、長く地元の人たちによって大切に守られてきました。
   しかし、祠はいつしか朽ち果てて、台座だけになっていた時代もあります。現在の祠
   は10年ほど前に再建されたものの、小金井橋の架け替え工事(2018~2011年度)
   中は移転されていました。
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   小金井公園の梅園の一角にある蠟梅はもう6~7分咲きでした。昨年訪ねたときは2
   ~3分咲きでしたから、冷え込みは厳しくても季節は先へ進んでいるようです。
   淡いクリーム色の蝋細工のような花を俯き加減に咲かせ、つつましい香りを漂わせて
   います。花芯部までクリーム色の素心蠟梅は周囲の枝葉に溶け込んで目立たないせ
   いか、開花しているのを気づかない正月客も多いようです。さりげなく咲いているのが
   寒中の花・蠟梅に相応しいかもしれません。
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   その時でした。濃いブルーのスカーフを被った後ろ姿が目に入りました。
   まさか!その後ろ姿も精霊修道院のシスターでした。昨年お会いしたシスターとは別の
   方でしたが、昨年も今年も1月2日に蠟梅の下で、同じ精霊修道院のシスターにお会い
   できたのは、イエズスの導きかしら。小金井橋近くにある精霊修道院では2日の午後3
   時から新年恒例のミサが開かれるそうです。
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   江戸東京たてもの園は正月特別公開をしており、入園無料で先着500人には「七福神
   宝船絵」を配布。宝船に乗った七福神の絵は江戸時代の縁起物として流行り、2日の
   夜、このイラスト調の絵を枕の下に敷いて眠ると好い初夢が見られるとか。生憎、私は
   手にすることは出来ませんでしたが、どんな初夢が見られたのでしょうか?
   園内下町ゾーンの子宝湯前で、江戸の売り声や獅子舞・太神楽(だいかぐら)の公演が
   開かれていました。たちまち黒山の人だかりになりましたが、最前列で見られたのは今
   年初のラッキー!
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   里神楽の伝統芸を受け継ぐ鏡味社中による獅子舞は、神社などで奉納される勇壮な獅
   子舞とは違って、優雅で笛や太鼓の音も哀調をおびていたっけ 。笛や太鼓の演者が若
   い女性だったのも新鮮で初夢をみているようでした。

      ・・・96歳が描く『青春の詩』 画廊岳35周年新春記念 関頑亭翁展・・・
市内に20以上もギャラリーがあり、アートな街といわれる国立市でも、最初に開設された
「画廊岳」が35周年を迎える今年。その記念展第一弾として、同市が誇る芸術家、関頑亭
さん96歳の近作と自選展が今月10~18日に同画廊で開催されます。
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米国の詩人サミエル・ウルマンの『青春の詩』には「青春とは人生の或る期間を言うのでは
なく、心の様相を言うのだ」で始まります。そして「人は信念と共に若く…」という一節があり
ます。頑亭さんの近作も“耳で見て、目で聴いて、心で描いた”そうで年齢なんて関係なし。
詩的で初々しく、まさに96歳の青春詩。上の画像左は2014年5月に描いた「秋川」パステ
ルスケッチ。右は墨彩「文殊菩薩」。
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   国立市谷保の旧家に生まれた関頑亭さんは、勉強は好きだけど人と争ったり、何を
   基準として優良可など点数をつけられるのが嫌いで、今でいう落ちこぼれ。小学校を
   卒業後は奉公先を転々とした挙句、「彫刻をやりたい」ということで、当時の彫刻界の
   鬼才・澤田政廣の内弟子に。
   子守りや掃除ばかりさせられたそうですが、後に文化勲章を受章する師の芸術に向
   かう真摯な 姿勢を学んだそうです。ですから彫刻も絵も書もほぼ独学ですが、澤田
   師匠に 「頑亭さんは私の人生の師」と言わしめる存在になり、中野宝仙寺の仁王像
   の吽像と弘法大師像、谷保天満宮の狛犬をはじめ各地の彫刻、襖絵、昨年2月には
   平安期以降800年来という脱活乾漆技法による仁王像の大作を完成させました。
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   今年2月12日に96歳の誕生日を迎える頑亭翁の制作欲は健在で、昨年は近隣だけ
   でなく京都、岩手、網走までスケッチに訪れたとか。今回の新春展では近作スケッチと
    80年に及ぶ創作活動の自選作を展示するそうです。上は19歳の作品「谷保晩秋」。
   会期中は11~18時(最終日は16時半まで)開廊、入場無料。場所は国立駅南口か
   ら徒歩3~4分。 問合せ:042・576・9909画廊岳
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by love-letter-to | 2015-01-04 20:52 | 道草フォト575 | Comments(1)

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