<   2015年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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   初夏の陽気が続き、日一日と緑が輝き、草木の生命力も輝く季節。4月も最後の
   日曜日を迎えました。このところの陽気で、玉川上水堤の野草たちの開花が早ま
   り 、花を追い、花に追われているような日々。 世のスピード化につれて草木も先
   へ先へと、咲き急いでいるように感じられます。
   上水堤の野草の中でもプリンセス的な存在のキンランも、例年より早めに開花し
   ました。小松橋から久右衛門橋にかけての樹下で、そこだけキラリ。木漏れ日を
   集めて輝いているようなキンラン、金蘭の名前のように。
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   津田塾大キャンパス南側の堤では、今月21日には金の鈴のような蕾を全開させ
   て、笑っているような 金蘭にも出会いました。1週間近く早いのではないかしら。
   笑っているような金蘭は、下唇弁の朱色の紋様を覗かせて輝いています。
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   美しさも気品も備えたキンランの容姿は、奥ゆかしいという表現がぴったり。その
   存在はかつての武蔵野の象徴の一つでしょう。上水堤では今年も健在でしたが、
   府中街道と並行して建設される都道328号線で削られる区間のキンランが気に
   かかります。上の画像の左側は、道路予定地の限界付近で。右は鷹の橋下流、
   境界柵の外側に自生している三株の金蘭です。盗掘されないよう祈るばかり。
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   鎌倉橋上流では、ギンランも10 株くらい開花しており、殖えてきたように思いま
   す。キンランと同じラン科の仲間ですが、草丈も花もキンランよりふた回りくらい
   小さく、白い花は米粒大。周囲の下草に埋もれ想になりながら清楚な美しさを見
   せてくれました。
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   鎌倉橋上流ではイヌザクラも咲いていました。高さ20㍍ 以上ありそうな高木に
   沢山の花穂をつけているのですが、茂った若葉と同系色で目立ちません。
   バラ科サクラの仲間で、幹は桜に似ていますが、花は“桜に似ていぬ”ことから
   イヌザクラ。ナンジャモンジャと呼ばれることもあります。円錐形の花穂に20個
   あまりの白い小花をつけるのですが、花弁は開花するとすぐ落ちてしまいます。
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   鎌倉橋下流右岸の壁面に白いものが目に止まりました。コサギでしょうか?
   水面近くで羽休めをしているようでした。旧小川水衛所上流付近で、ここ数年、
   出会うことがあったコサギ。初夏の陽気になったこの日、羽づくろいをしながら、
   くつろいでいたのかしら。思案顔にも思えて…。
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   久しぶりに訪ねたオープンガーデン柴山邸では、ツツジが赤々と燃えてワスレ
   ナグサ (勿忘草) やシャガ、リビングストンデージーなどの草花が新緑に映え
   ていました。
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   「珍しい野草が初めて出てきたと」と言って、柴山さんが周囲の茂った葉を押
   しげると、その下から現れたのはムサシアブミでした。
   サトイモ科の花の特徴である仏炎苞の蓋の部分が丸まって、ラッパを抱え込
   んでいるように見えます。丸まっている部分は黒褐色で、かつての武蔵の国
   でつくられた馬具の鐙に見えることから武蔵鐙と名称に。ウラシマソウやマム
   シグサは見たことがありますが、ムサシアブミに出会うのは初めてでした。
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   広々としたガーデンでは、エビネランも一段と優雅に輝いて見えました。
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by love-letter-to | 2015-04-26 17:03 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   相変わらず大気の不安定な状態が続いておりますが、4月も第三日曜日を迎えま
   した。5月5日頃までは春土用といって暦の上の春は終わり、夏への移行期間だそ
   うです。桜に変わって、白やピンクのハナミズキ(花水木)の花が空を仰いでいます。
   今日は午後から雨が降る地域が多いとのことで、午前中に上水堤へ。喜平橋から
   貫井橋、小金井市内のナンジャモンジャ通りへ向かったのですが、 途中の本町住
   宅沿いにハナミズキの並木が素晴らしくて見惚れていると、自転車に乗った母子も
   上を見上げながら駆け抜けていきました。100㍍あまりに20本余りのハナミズキが
   満開でした。
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   ハナミズキは 日露戦争後、結ばれたポーツマス条約で日本に好意的であったアメ
   リカに、当時の尾崎行雄・東京市長がソメイヨシノを贈った返礼として、同国を代表
   するハナミズキが1915年(大正4年)に贈られてきたのが、日本での栽培の始まり
   です。米国名はドッグウッド。樹皮を煮込んだ液が 犬の蚤取りに使われたことから
   だそうです。
   ワシントンDCに植えられた桜は3000本。毎年4月には桜まつりが開かれ、期間中
   に150万人も訪れ、マスメディアにも大きく取り上げられます。
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   渡来した当時は、日本に古来からあるヤマボウシに似ているのでアメリカヤマボウ
   シと呼ばれたそうですが、ミズキ科の花の美しい樹木であることからハナミズキ(花
   水木)の名前が定着。花も紅葉も実も美しいので街路樹として人気が高まる一方、
   日米友好のシンボルとして名高い花です。しかし、花弁に見えるのは総苞片で、中
   央にある小さな球状の一つ一つが花で、それぞれに4枚の花弁と雄しべがあります。
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   小桜橋~茜屋橋間にはイチリンソウ(一輪草)の群生が、今年も健在でした。畳2枚
   分くらいの群生が2ヵ所。それぞれ100株くらいが開花していました。
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   同じキンポウゲ科のニリンソウ(二輪草)とよく似ていますが、花冠の大きさは4~5
   倍はありそう。 茎葉の間から1本の長めの柄を出して、その先端に一輪だけ花を。
   白い花びらに見えるのは萼片で、その中央部にあるのが花の退化したものだそうで
   す。ニリンソウも白いのは萼片で、通常は5枚とされていますが、最近は萼片が4~
   7枚あるのも見かけます。
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   茜屋橋近くでニワトコにも出会いました。接骨木と書い てニワトコ。枝や幹を煎じて
   水飴状にしたものを骨折などの湿布薬として用いたのが名前の由来だとか。スイカ
   ズラ科の落葉低木で、淡いクリーム色の小花がモコモコと円錐形に群れ咲いた後、
   直径3~5ミリの果実の房は5月末頃から赤く塾すそうです。
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   茜屋橋から貫井橋にかけては翡翠色のホウチャクソウも早々と開花。宝鐸草と書い
   てホウチャクソウ。寺の軒などにつるしてある筒状の風鈴を宝鐸(ほうたく)あるいは
   風鐸と呼び、この花の形が似ているところから名がついたと言われます。
   ナンジャモンジャは、木全体に雪が降り積もったように白い花が咲くヒトツバタゴの別
   称で、その並木があるナンジャモンジャ通りを訪ねたのですが、途中で雨が降ってき
   たので、今日は諦めました。今春は大気不安定で、気温のアップダウンが激しいのに
   花の開花は早くて、北海道でも今日、ソメイヨシノが開花したとか。例年より10日以上
   も早く、観察史上最も早いそうです。
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by love-letter-to | 2015-04-19 22:53 | 道草フォト575 | Comments(1)
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   ここ1週間は雨の日が多く、寒中に戻ったような冷え込みが続いておりましたが、
   4月第二日曜日の今朝は久しぶりの青空に。芽吹きの季節を迎えて上水堤のコ
   ナラやケヤキの緑も日一日色鮮やかになっています。陽射しが輝くとハナニラが
   パッと開き、ヤマブキが上水の壁面になだれかかるようにして咲き誇っております。
   そんな上水堤を歩いていると、何処か遠くへ来たような気持ちに。
   ふと見上げると、小松橋近くでキブシの花穂がユラユラ。キブシも私も風と遊んで
   いるように感じて…。
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   小松橋近くの新堀用水側に植わっているキブシは、3~4 年前に植えられたもの
   らしいのですが、当時は腰丈くらいのか細い木でした。育つかどうか、育っても盗
   掘されるのではないかと心配でした。
   キブシはキブシ科の落葉低木で北海道~九州の山地の明るい場所に自生。成長
   が早く1年で1~2メートルも伸びるそうで、現在は周囲の古木に追いつきそうに成
   長しています。花径が1センチに満たない黄緑色の小花の穂がフジのように長く垂
   れるのでキフジとも呼ばれます。
   果実がタンニンを含み、黒色の染料に用いられるヌルデ科のフシ(五倍子)の代用
   されるので木五倍子の名称になったとのこと。新緑と同系色なので見過ごされがち
   ですが、山路を歩いている気分にしてくれました。
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   鎌倉橋と久右衛門橋の中間辺りでは、今年も ウラシマソウに出会うことができまし
   た。昨年は 2本立ちでしたが、今春はヤツデ のように切れ込みの深い葉陰に、独
   特の仏炎苞に包まれている花が3本立ち上がっていました。
   マムシグサやテンナンショウと同じくちょっとグロテスクな花ですが、樹下の生態系
   が保たれている証でしょう。仏炎苞の先が鞭のような細長く伸びている姿が、釣り
   糸を垂れている浦島太郎に見立られてウラシマソウと。
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   ウラシマソウの近くの新堀用水沿いには、シャガが今月初めから開花。アヤメ科の
   花の形が蝶の舞を連想させることから、別名を胡蝶花。見た目は清楚な花ですが、
   樹林の中でもたくましく咲き、群生して木陰で浮き上る姿はハッとするほど美しい。
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   鎌倉橋から久右衛門橋、その上流にかけてはヤマブキが堤を賑わせています。
   上水堤の整備事業で間伐や剪定、下草狩りが進んでヤマブキも刈り込まれました
   が、崩落の進む路肩の土止め効果と彩を添えているように思います。
   ヤマブキは山中で蕗の花に似た黄金色で美しい花を咲かせることから、山吹の名
   前に。イギリスではイエローローズと呼ばれるそうです。
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   久右衛門橋上流右岸ではムスカリに出会いました。地中海沿岸から南西アジアに
   40種前後が分布するユリ科の球根植物です。壺型の青紫色の小さな花を ブドウ
   の房状に付けています。ムスカリ(Muscari)はギリシャ語のムスク(麝香:じゃこう)
   から。花の香りに由来するそうです。園芸種として栽培されたものが野生化してお
   り、ロマンティックな容姿に似合わず繁殖力は強いようで、上水堤でも群生が殖え
   つつあります。
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   この日、十一面観音のようなホトケノザにも出会いました。仏像の台座に喩えられ
   る小さな頂上葉の脇から10~11 個もの花を立ち上げています。ありふれた野の
   花にも、造形の面白さやロマンがいっぱい! 花漫歩に相応しい時を過ごしました
   が、春の開花ラッシュに追われます。
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          中央公園の公孫樹並木も芽吹きが進んでいます。
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by love-letter-to | 2015-04-12 22:23 | 道草フォト575 | Comments(0)
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   いよいよ4月!最初の日曜日は花の雨になってしまいましたが、今春の桜は全国
   的に開花から満開まで3~4日と異例に早く、桜前線も早足で北陸から東北へ。
   都内の桜もあっという間に満開になり、お花見日和にも恵まれました。
   その一日、都内に住む友人と小金井市内の野川沿いの桜を訪ねてみました。貫
   井神社境内の急斜面降りて野川沿いを都立武蔵野公園付近まで。護岸工事が
   されてない野川の流れと土手から河川敷に枝垂れる桜を楽しんできました。

   帰路は崖線沿いのハケの道をぶらぶらと。「これで今年の桜も見納めね」 と立ち
   寄った金蔵院の山門をくぐると… 幻惑されるような光景に出合いました。見事な
   枝垂れ桜越しに弘法大師像がみえました。大師は入滅後も 肉身はこの世に留
   まり、救いの手を差し伸べているという伝説がありますね。
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   金蔵院は戦国末期、室町幕府13代将軍・足利義輝が二条城にて襲撃された「永
   禄の変」の一年後中興された古刹で、小金井尋常小学校や小金井役場も置かれ
   た場所だそうです。
   魂を吸い取られるとか息を飲むほどと称される満開の桜。花も樹形も美しく、その
   魅力は書き尽くせません。この枝垂れ桜も見応えがありました。強まってきた風に
   煽られて、乱れる樣は一層その美しさが…。
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   連雀通りとハケの道の崖線の中ほどにある金蔵院には、時折り散策者が訪れる程
   度で、私たち二人は心行くまでお花見を楽しみました。小金井駅南口まで 10 分足
   らずの距離でした。
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   野川沿いでは、河川敷でお花見をしているグループや親子の姿が見られました。
   土手から張り出した桜が頭上に広がって、花のテントの下でお花見を静かに楽しん
   でいるようでした。平安の昔は「花」と言えば梅だったそうですが、平安期以降の詩
   歌では「花」は「桜の花」とされ、特別の思いを持ち続けているのではないでしょうか。
   蛇行している野川の水も澄んで目に染みるよう。
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   初夏並みに気温が上がって水遊びしていた幼児の姿も、シニア世代の私たちの目
   を愉しませてくれました。幼い子らを見るとみんな可愛く、胸が熱くなるこの頃です。
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   天神橋付近には枝垂れ桜の並木がありますが、この日はまだチラホラでしたが、レ
   ンギョウ(連翹)の黄色が鮮やかでした。レンギョウは中国原産で英名はゴールデン
   ベル。4枚の花弁が深く切れ込んだ花の形が釣鐘に見えます。河川敷を歩く人たち
   の歓声が土手の上まで届いてきました。

   今日の雨にも持ちこたえた桜の下で、明日、入園入学式を迎える小中高生も多いこ
   とでしょう。おめでとう!幸あれ!

        ・・・・・・・「バイオリンの音を楽しむ会」へのお誘い・・・・・・
   
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   ヴァイオリンの名器ストラディバリウス演奏会が今月12日14時から、津田公民
   館で開かれます。小平市内に住むヴァイオリニスト黒沢誠登さんが所有している
   ストラディバリウスでクラシックの名曲や親しまれている童謡、ポピュラーなどを
   演奏するサロン ミニコンサ ートです。 黒沢さんは東京フィルハーモニー交響楽
   団のバイオリン奏者を務めています。津田公民館友の会主催、参加費500円。
           問合せは042・341・3991山根さん。

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by love-letter-to | 2015-04-05 19:25 | 道草フォト575 | Comments(3)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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