忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.29 春光に誘われて

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        春光や行先定めずバスに乗り
   このところ後ずさりしていた春に、風邪ぎみになりウォーキングもさぼっていたのです
   が、昨日今日の春光に気温も上がってきたので、小さな旅へ。
   拝島か玉川上水駅から上水堤を歩こうか?昭和記念公園の河津桜を見に行こうか?
   それとも御岳方面へ足を伸ばして見ようか…と、取りあえず最寄のバス停から「にじ
   バス」に乗り、西武線拝島行に乗ったのですが…東大和駅で飛び降りて、都薬用植
   物園へ。日曜日で4月半ばの陽気のせいか、乳幼児を連れた若いファミリーも目立
   ちました。若いママが抱っこしていた乳幼児を地面に座らせて、ケイタイで枝垂れ梅
   を撮っている間に、赤ちゃんはハイハイを始めました。そんな光景を撮らせて貰いま
   した。ピンクのベストにニット帽がとてもキュート!
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   枝垂れ梅を撮るママのファッションもキマッテいました。有用樹木区では紅梅と淡い
   ピンクの枝垂れ梅が満開でした。
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   梅の木の隣りでは、マンサクも切り紙細工のような黄色の花を開花させていました。
   語源は明らかではありませんが、春早々に“まず咲く”“まんず咲く”ことから満作、あ
   るいは万作と書いてマンサクと名付けられたとか。落葉小高木で、細い紐状の花び
   ら4枚が捩れて開花、春が来たよと。
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   マンサクの近くではサンシュユ(山茱萸)も満開!辺りを黄金色に染めるほど。ハル
   コガネバナの別名もあります。かなりの大木で枝ぶりも貫録があります。ミズキ目ミ
   ズキ科の落葉小高木。サンシュユは中国名「山茱萸」の音読みだそうです。
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   また「茱萸」はグミのことで、秋にはグミのような実をつけ、真っ赤に熟します。アキ
   サンゴとも。熟した実の種を取り除き乾燥させた果肉は、強精薬、止血、解熱作用
   があり生薬として使われています。アキサンゴの画像は昨秋撮りました。
   まだ試したことはありませんが、温めた牛乳にサンシュユの枝を入れ、保温して一
   晩置くとヨーグルトができるそうです。ブルガリアにはヨーグルトの木と呼ばれる木
   があり、サンシュユはヨーグルトの木の親戚にあたるため、ヨーグルトを作れるとか。
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   ロックガーデンでは、節分草とセリバオウレン(芹葉黄連)のささやかな群生が開花。
   どちらも小さな花で、柵の外からカメラに撮るのに四苦八苦させられました。
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   オウレンはキンポウゲ科オウレン属の植物の一種。常緑の多年草で根茎は漢方薬
   としても使われるそうです。芹に似た切れ込みの多い葉は 緑色系と褐色系があり、
   純白の花はとても繊細で見事な造形です。本州、四国の山地に自生。花は直径1㌢
   ほど。萼片は5~7個、花弁は8~10個。雌雄異株だそうです。
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   今盛りの福寿草(有毒植物区)の近くにザゼンソウ(座禅草)も1株だけ開花していま
   した。サトイモ科ザゼンソウ属の多年草。仏像の光背に似た形の花が座禅を組む僧
   侶の姿に見えることから座禅草。達磨大師の座禅する姿に見立てて、達磨草とも。
   主に山岳の湿地に生育し、1月下旬から3月中旬開花。開花するとき、肉穂花序で発
   熱して約25℃まで上昇するため周囲の氷雪を溶し、発熱する時には悪臭も放つそう
   です。
   明日は夕方から天候が悪化して、気温も真冬並みに低下してくるとか。春先とは言え、
   今春は気温の上下差が激しくって、地球環境が狂ってしまったよう。
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by love-letter-to | 2016-02-28 23:04 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.28 津雲邸の雛まつり

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         青梅宿古式ゆかしき雛訪ね
   鴻巣市の日本一高いピラミッドひな壇(31段高さ7m)、河津桜と伊豆稲取・雛の吊る
   し飾り、目黒・雅叙園の百段雛まつり~みちのく雛紀ほか、各地で盛大な雛祭りや雛
   巡りが開催されていますが、青梅市の古い町並みの一角にある歴史資料館「青梅宿
   津雲邸」の雛まつりは、宮家や格式の高い公家などで秘蔵されていた有職(ゆうそく)
   雛、初産 (ういざん) 人形、稚児人形、精巧な雛道具の制作で名高かった上野・池之
   端の七澤屋、日本橋・黒江屋の逸品コレクションなど、他では見られない雛飾りが公
   開されています。きらびやかでなく、雅という表現がぴったりの雛飾りです。
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   上は平安時代からの宮中、公家の風俗を忠実に縮小して制作された内裏雛と五人
   楽人です。五人囃子でなく 雅楽奏者の姿です。飾り方も旧来通り、男雛は左で女雛
   は右に。戦後、昭和天皇が外国から国賓として招いた歓迎式典で、欧米風に男性は
   右に 女性は左側に立つように改めたことに倣って、現在は雛飾りも男雛と女雛の位
   置が入れ替わったそうです。関西では現在も古来通り飾られることが多いとか。
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   初参(ういざん)人形は、宮家の子女や能・狂言師の子息が初めて宮中に参内した記
   念に天皇から下賜された人形です。左の稚児輪に髪を結い緋縮緬の小袖袴姿は宮
   家の子女に。右のおかっぱ頭で裃袴姿は能・狂言師の子弟に賜れたもの。
   どちらも明治初期に制作されたもので、それぞれ一体ずつは国立博物館と横浜人形
   の家で所蔵されていますが、二体揃っているのは津雲邸だけだそうです。後ろの金屏
   風も源氏物語の一場面が描かれている逸品です。
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   稚児雛一対は有職雛に属しますが、単に宮家女児の初節句を祝うだけでなく、富裕
   層の女性が楽しみとして 所有していた例もあります。江戸後期から末期の作で、幼
   い顔が愛らしく朱塗りのお膳一式と飾られていました。
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   津雲邸の雛まつりは七澤屋や黒江屋の雛道具のコレクションも見どころです。元は
   応接間だった1階洋間に展示されているのは、庄内藩主家の娘が小倉藩主家に嫁
   いだ際の嫁入り道具の雛型一式で、黒漆に金蒔絵の長持や箪笥、お膳、古伊万里
   の皿や鉢、ガラス器などミニチュアといえど精巧で美しく、ため息が出てしまいました。
   1円玉より小さいお皿や鉢にも現物と同じ絵柄が焼き付けられています。嫁入り道
   具をお披露目する代わりとして、その雛型を誂えたと伝わっています。
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   多摩川を見下ろす地に建つ津雲邸は昭和6~9年、約700坪の敷地に地元出身の
   代議士・津雲國利(1893~1972)が建造した邸宅で、純和風2階建ては、京都から
   宮大工を招いて地元の大工や石工、建具職などの協働により建築。政財界の要人
   もよく訪れたという各室の柱や欄間、天井、書院などの繊細で凝った細工も見どころ
   です。
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   國利氏は古美術に造詣が深く、骨董屋から 鑑定を頼まれるほど。22年も政界で活
   躍してきたので上層階級とも付き合いが多く、所蔵している仏像や骨董など、持ち込
   まれる機会が多かったそうです。そうした縁から由緒ある雛飾りのコレクションも増え
   たとか。元は書斎と居間にしていた和室でお抹茶と和菓子セット、コーヒーとケーキ
   セット各500円も。
   青梅駅から青梅街道を東へ徒歩7~8分。住吉神社の向かいの路地を50㍍ほど下
   った石垣が目印です。0428・27・1260 津雲邸。
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by love-letter-to | 2016-02-21 15:56 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.27 笹鳴き

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         切り株や笹鳴きの主何処んぞ
   二月も半ばに入り、上水沿いを歩くと堀際の笹薮や下枝を掻き分ける音に混じって、
   チチチチ…と笹鳴きらしい声が伝わってくることがあります。その声のする辺りに目を
   凝らしても、声の主の姿は見ることができないままです。一体、何処に?それでも春
   に近づきつつあるのは確かで、昨日は日中の気温が初夏並みでした。暑いと言いな
   がらTシャツ姿で歩く人にも出会いました。
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   上の切株は津田塾キャンパスの南側周辺で。昨年の春先だったか切り倒された直
   後にも撮ったことを思い出しました。まだ切り口が生々しいだけに、痛々しく感じまし
   たが、1年も経つと雨風に打たれてボロボロに朽ちてしまうのですね。
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   このところの陽気でオオイヌノフグリが開花し始めました。貫井橋付近ではもう青い
   星が瞬いているよう。ホトケノザも間もなく開花しそうです。
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   茜屋橋上流ではアシビ(馬酔木)も開花。白い鈴型の小花びっしりつけた房を輝か
   せていました。学名Pieris japonicaのPieris はギリシャ神話の詩の女神の名前
   に因んだものだそうで、japonicaは「 日本の」意。日本原産のようです。
   枝葉にアセボチンという有毒成分を含んでいるので、山路を往来する馬が食べて
   酔っ払ったように中毒症状を起こしたことから、馬酔木の和名になったとか。
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   春の陽気につられて昭和記念公園へも足を伸ばしてみました。砂川口近くのこも
   れびの里近辺では、節分草が最盛期。寝そべるようにして高性能カメラを構える
   人も多くて、気後れしながら数カットを。フィルムカメラで撮っていたカメラウーマン
   たちは、1本使い果たしたと言っていました。凄い情熱に圧倒されました。
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   エリアの脇から見ると、枯松葉の間から白い小さな花がチラチラ。松ぼっくりと一
   緒にフレームに納めてみると、その小ささが際立ちました。嬉しいことに年々殖え
   て…。
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   昨日の初夏の陽気から今日の午後からは急激に気温が低下して、明日は真冬
   並みになるとの予報です。行ったり来たり、春は悩ましい季節ですね。風も強まっ
   てきましたバレンタインデー明け。雛節句も近づいて…。上の七段飾りは、こもれ
   びの里の古民家で。
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by love-letter-to | 2016-02-15 12:23 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.26 春の淡雪

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           目覚めれば明け方の雪消えかかり
   二月に入って一週間目の今朝、6時頃に目覚めて外を見ると、隣家の屋根も道路も
   うっすらと雪化粧しておりました。「またもや雪か…」と、うんざりしながら1時間ほどし
   て起き上がると、道路の雪は消えかかっておりました。春の淡雪というのでしょうか、
   立春も過ぎたことだし。
   最近は明け方に見た夢も起き上がると、何の夢だったのか思い出せないことが多く
   なりました。春の淡雪のように。 上は上水本町の旧家・粕谷邸の枝垂れ梅です。本
   日の午後、撮影しました。
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   中央公園の対岸にある粕谷邸には紅白の梅の古木が20本あまり、パラソル型に仕
   立てた見事な枝垂れ梅も3本あり、そろそろ満開です。
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   母屋の前の紅梅の大木も満開で、ヒヨドリが花をついばみに来ておりました。
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   粕谷邸の梅林は生垣を低くしてあり、道路沿いから眺められることに感謝しつつシャ
   ッターを。左側の白梅は蕾の時は黄緑色で素敵です。
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   梅林の南側の堆肥穴付近の日溜りには、蕗の薹がポツリぽつり。大地の笑窪のよ
   うでした。
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   上水堤では昨秋落ちたドングリ(コナラの実)が固い果皮を割って、発芽し始めまし
   た。殻の中の子房は真っ赤で、まさにコナラの赤ちゃんです。
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by love-letter-to | 2016-02-07 23:17 | 折々通信 | Comments(0)