<   2016年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

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         捩花や記憶の糸も捩じれがち
   6月も最後の日曜日に。前線の影響で、九州から東海にかけて降り続いていた豪雨も
   今日はひと休みしたそうで、ホッとしております。それにしてもイギリスのEUからの離脱
   には、計り知れない影響を感じてしまいます。
   国民投票で選んだ結果とは言え、イギリス国内を二分する意見の相違は、イギリスが
   誇るカントリーサイドの歴史的景観にもダメージを与えるのではないか…と。 晴れ間を
   見計らって小平団地を抜けて上水堤へ。
   団地の芝生ではネジバナ(捩子花)が、10~20㌢の茎を捩らせながらピンクの小花を
   開花させていました。捩り花、モジズリ(文字摺り)とも称され、身近に自生しているラン
   科の多年草です。米粒大の花ながらシンビジウムに似た姿を。シンビジウムなど、最近
   とみに草花の名前がとっさに思い出せないことが多くなり、記憶の糸も捩じれて…。
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   芝生の妖精のような捩花とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)のツーショット。赤花夕
   化粧なんて優雅な名前ですが、最近は あかしあ通り沿いに繁茂しており、なかなか繁
   殖力旺盛。
   4枚の花弁からなる花の径は1センチ前後、アカバナ科の多年草です。帰化植物で、ア
   メリカ大陸より明治期に渡来した当初 は鑑賞用だったそうですが、現在はほぼ野生化
   しています。また、昼間から開花していることも多いです。
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   とんがり帽子に白い羽飾りを廻らせたようなユーモラスな姿のヘラオオバコ(箆大葉
   子)。5月半ば頃から30~40センチの細い茎の先端に、2センチほどの円錐形の花序
   をつけ、ぐるりを取り巻いている白いピラピラが雄しべです。雄しべの付け根辺りに雌し
   べもあるけど、目立ちません。
   ヘラオオバコはヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に渡来したオオバコの仲間で、
   根元に広がっている根生葉が細長く箆型であることからヘラオオバコと。外来種だけに
   繁殖力旺盛で、上水堤でも五日市街道筋に繁茂。
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   ヘラオオバコの根元で輪生していたのはブタナ(豚菜)。気の毒な名前の由来は、ヨー
   ロッパ原産で昭和初期に渡来し、発見した植物学者の一人がフランス名の『豚のサラ
   ダ』をブタナと直訳したからだとか。
   頭花はタンポポにそっくりさんですが、花茎が50~80センチと細長く、根元付近で3~
   4本に枝分かれして3~4センチ径の花をつけています。
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   小平団地の一角では、芝生一面を覆い尽くすほど群生していました。明日からまた大
   気の状態が不安定になり、西日本ではまた豪雨に要注意だそうです。

    ・・・・・・ 河野直人さんの七夕ツィターコンサートへのお誘い ・・・・・
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by love-letter-to | 2016-06-26 23:17 | 折々通信 | Comments(0)
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        あじさい園ブロンズ像も頬を染め
   6月第三日曜日は「父の日」で、我が家も息子夫婦から夫にウィスキーがプレゼン
   トされていました。NHK朝ドラ「マッサン」で国産ウィスキーは世界的ブランドになり、
   「スコッチより高いや」と言っておりました。
   今朝は珍しく5時過ぎに目が覚め、二度寝するよりも早朝のアジサイとノカンゾウに
   会いに出かけました。小平近辺の本日の日の出時刻は4:26分、日の入りは19:01
   分。一年中で最も日中の時間帯が長い時期のせいか、早朝からウォーキングやラン
   ニングをしている姿も多くて、朝に弱い私はびっくりしました。
   あじさい公園では、斎藤素巌作の3体のブロンズ像が今花盛りのアジサイに囲まれ
   て頬を染めているようでした。約1200株、手入れが行き届いて生き生きしていました。
   昨日まで「あじさい祭り」が開かれていたそうです。
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   最近のアジサイは新品種が次々に登場して、色も姿も工芸品のような品種も。新しさ
   を求める人間の心理とバイオロジーを駆使した技術の進歩はエンドレスみたいですね。
   私は年々手まり咲きよりも、アジサイの原種に近いガク咲きやヤマアジサイに惹かれ
   るようになりました。
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   ガクアジサイ(額紫陽花)の周囲の花びらに見えるのは装飾花で、中心部で蕊を立て
   ている小花が本来の花だそうです。その粒状の蕾もキュートです。
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   上はヤマアジサイ(山紫陽花)の紅(くれない)。ガクアジサイの変種であるアマチャ
   (甘茶)と似ております。甘茶も同じユキノシタ科の落葉低木で、その若い葉を蒸し
   て揉み、乾燥させたものを煎じた甘茶は4月8日の釈尊誕生日の花祭りに釈迦像
   にかける 仏教行事に使われます。子どもの頃、祖父母に連れられて行っ た四国
   観音寺で、甘茶を飲んだことも微かな記憶に。
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   朝な朝なに開花するノカンゾウ(野萱草)の開く姿も見たくて、玉川上水へも足を延
   ばしてみました。早朝の上水堤は五日市街道と並行しているとは思えないくらいひ
   っそり。毎朝散歩をしていると言う女性が、「ノカンゾウがカンテラみたい。例年より
   開花時期が早く花も多いようです」と。、細長い花筒の先を広げはじめていました。
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   平安の昔から憂きことも忘れさせてくれる花として、亡憂草とか忘れ草とも呼ばれ
   てきた由来が分かりました。朝もやでも立ち込めていたら、幻想的でしょうね。ヤマ
   ユリ(山百合)の蕾もふくらんで上水堤は仲夏から盛夏へ。

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   ヤマユリといえば、最近、大人の楽しめる塗り絵「高尾山の草花」が評判になって
   います。高尾山の麓に住んで45年になる元小学校の美術専任教師の奥田さが子
   さん著作の塗り絵ブックです。絵を描くのは苦手とか 描いてみたいけど、できるか
   しら…と躊躇っている方でもお試しを。認知症予防や手先の機能訓練に効果的だ
   そうです。お試しあれ!
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   奥田さんの草花の絵は高尾山中や登山道に咲いているような姿で、愛情がこもっ
   ていて 写真とは違った味わいがあります。ヤマユリやホタルブクロ、タカオスミレ、
   タチツボスミレなど24種のスケッチ画と塗り絵に、それぞれの解説やエッセーが添
   えられています。クレヨン、水彩、色鉛筆いずれでも彩色できますので、私もこれか
   ら挑戦してみようと思っています。
   昨年の暮れには「四季の花」も刊行されています。どちらもA4サイズで1300円+
   消費税で書店で販売されています。
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by love-letter-to | 2016-06-19 20:36 | 折々通信 | Comments(0)
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        梅雨どきに咲く花訪ね野に遊ぶ
   梅雨入りして1週間、6月第二日曜日に。晴れ間が多く比較的過ごしやすい日が続
   いており、玉川上水堤も高原のようで、遠出気分を楽しめます。桜橋から上流にか
   けて上水右岸には、オカトラノオの白い花穂が優雅に弧を描いています。
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   茎の付け根から 6弁の白い小花が開花するにつれ円錐形の房になり、カーブを描
   いて垂れ下がり、先端がちょっと上向きに。その円錐形の花穂が虎の尻尾に似てい
   ることから虎の尾。北海道~九州の丘陵の日当たりのよい草地などにに自生してい
   るオカトラノオの他、花序が垂れず湿地に生えるヌマトラノオ、茎に長い毛が多いノ
   ジトラノオもあるそうですが、断然オカトラノオが素敵です。
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   桜橋から一位橋にかけて、近隣では珍しい オカトラノオの群生が楽しめますが、紫
   陽花やキスゲなどに比べれば目立たないので、ウォーキングしている人から名前を
   聞かれることもよくあります。このエリアには花穂が15~20㌢もある長めの種類、
   10㌢ぐらいの短い花穂の2種類があり、短めはこれからが最盛期でしょう。
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   一位橋付近のオカトラノオの群生はまさに高原の雰囲気です。
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   同じエリアにはノアザミ(野薊)もあちこちに咲いて、武蔵野の面影を甦らせてくれま
   す。上水堤に咲くのは春から初夏にかけてのノアザミと秋のノハラアザミですが、ノ
   アザミの株が多く、赤紫色の花は 遠くからでも目立って、蝶をはじめ多<の昆虫も
   呼び寄せています。
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   ノアザミとノハラアザミの違いは開花時期とノハラアザミの方が枝別れが多く、その
   先端に頭花をつけているので花数が多いのではないかと。
   アザミの名の由来は、花に引かれて近づくと葉のトゲに刺される。つまり“あざむく”
   から来た説と、アザは昔はトゲの意で、トゲのある実から来たと言う説などがあるそ
   うです。
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   ノカンゾウ(野萱草)も咲き始めていました。上水堤の夏を象徴する野草でムサシノ
   キスゲやニッコウキスゲと同じユリ科のワスレグサ属仲間。忘れ草とも呼ばれます。
   忘れ草は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily。
   実際には翌日または翌々日に閉花するものも多いとか。中国では「金針」「忘憂草」
   などとも呼ばれ、憂きことを忘れさせてくれる花。このところの舛添都知事の政治資
   金流用をめぐる苦しい答弁には、うんざり。品位も問われる首長として恥ずかしい限
   りです。
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   梅雨どきは草木の命を育む季節、上水堤を歩くと紫陽花、額紫陽花、クチナシなど
   多くの花に出会います。最も多いのはドクダミですが、トウダイグサ (灯台草)、ノビ
   ル(野蒜)、ナワシロイチゴ(苗代苺)、ヤブジラミ(藪虱)など、1時間余り歩いただけ
   でも10数種に。
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   雑草と言われる類も多いけど、蝶や昆虫たちの食草になっております。多様な生物
   が生存することで、地域の自然環境が保たれて行くのではないでしょうか。
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   商大橋近くの新堀用水では、カルガモが3羽の小鴨を見守りながら、餌さを探して
   移動している姿に出会いました。咄嗟のことでボケボケですが、今年誕生した雛た
   ちも順調に育っているようです。嬉しい光景でした。
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by love-letter-to | 2016-06-12 18:15 | 折々通信 | Comments(0)
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        詰め草や四つ葉探した若き日も
   6月最初の日曜日、この時期にしては湿度も低めで、梅雨入りはまだ先のことだと
   思っていたら、関東甲信越も今日、梅雨入りしたと外出先で知りました。例年より早
   めですね。
   先日、ライター仲間とランチを食べた直後、「谷保の蜜源ガーデンに行ってみない?」
   ということで、国立市谷保の生産緑地の一角で5年ほど前から、養蜂をやっている女
   性を訪ねました。「蜜源ガーデン」と称して350坪ほどの畑にクローバーやラベンダー、
   カスミソウ、チャイブなど年間60種ものハーブを育てています。クローバーの群落を見
   て、「四つ葉を見つけたら幸せになれる」と、競って探した時代もあったなァと…。
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   クローバーの名前で親しまれているシロツメクサは、ヨーロッパ原産マメ科の多年草。
   牧草として世界中に広まり、日本に渡来したのは江戸時代。ギヤマンと呼ばれたガラス
   器などを外国から運んで来る梱包のパッキングとして詰められたものから発芽したそう
   で、白詰草の名前に。赤詰草も。
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   この日、国立市内で飼われている羊も連れて来られていました。繁茂しすぎた草を食べ
   てくれると同時に、羊にとっても豊富な飼料にありつけてギブアンドテイク。しかし羊のよ
   く食べること!だからモコモコ太っているんだね。羊の前面に茂っているのはラムズイヤ
   ーというシソ科の多年草です。
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   ラムズイヤーはアジア西部、コーカサス~イラクにかけて分布。ワタチョロギの和名があ
   りますが、あまり使われてないそう。40~50㌢になる茎葉は銀白色の綿毛で覆われ、
   草の姿は白っぽく見えます。特に葉の毛並みはもふもふとして、その名のように羊の耳
   にそっくり。日本には大正初期に入ってきたそうです。
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   これまで見かけたことのない濃いピンクのファンタジックな花に出会いました。ネットで調
   べたらハナクルマバソウ(花車葉草)。アケボノムグラとも呼ばれ、アカネ科の多年草だ
   そうです。草丈は10~30㌢、先が5つに裂けて反り返った花径4~5㍉の小花がぼん
   ぼり状に集まって咲いています。その花序の径は2~3㌢で、クローバーの頭花と同じ
   くらい。
   小花がたくさん集合しているので、蜜蜂たちが喜びそうだと植えたのに、全く見向きもさ
   れず、蜜源には向かなかったそうです。コーカサス、イラン北部の原産で グランドカバ
   ーとして広く利用されているとか。
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   国内の養蜂家の多くは春先から花を追って、日本列島を南から北へ移動しながら採密
   するそうです。この養蜂場は「蜂と花と人の関係から豊かな未来を目指す」NPO法人と
   農地所有者、市民養蜂家2人の協働で、蜂の蜜源となる植物を育て、その一角に巣箱
   を置いて養蜂場に。養蜂家の一人、飯田典子さんはフォトジャーナリストで「ネグロス 希
   望の島―飯田典子写真集」 など、多彩な活動をしている女性です。薔薇の写真を撮り
   歩いている時、密蜂に出会い、その不思議さに惹かれて養蜂家に。凄くバイタリティに
   溢れた女性で、2年前からは年間240㌔もの蜂蜜を採取しているそうです。
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   ヤグルマギクで蜜を採集する西洋蜜蜂。集めた花粉も後ろ脚でしかっり抱えていまし
   た。西洋蜜蜂の働き蜂(雌)の寿命は孵化して40日ぐらい。その間、一日10数回も蜜
   採集に出かけ、一生かけて集める蜜の量はスプーン1杯ほど。その蜜を私たちは分け
   て頂くのですから、心して食べなければ…と。
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   採蜜作業も見学させてもらいましたが、今回はこの辺で。ミツバチは花から蜜と花粉を
   もらい、代わりに植物の受粉を助け、再生産を促す循環型の生態を確立した生き物で、
   近年では農産物の35%を支えているそうです。
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by love-letter-to | 2016-06-06 00:25 | 折々通信 | Comments(0)

忘れ得ぬ人々&道草ノート折々


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