忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.107 晩夏の記

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        遠ざかる記憶新たに夏水仙

    八月も第三日曜日に。先週から夏の太陽は何処に行ったかと思

    うくらい、日照時間が少なく梅雨時のような八月です。

    天候不順で玉川上水ウォーキングはお休みしてしまいましたが、

    30数年ぶりに、八王子市の北西部、泉町にある相即寺という浄

    土宗の古刹を訪ねました。境内には八王子城落城の際に戦死し

    た同寺縁者を供養する延命地蔵堂があります。283名の骨塚の

    上に建てられたそうです。その近くに夏水仙が今を盛りと咲い

    ておりました。リコリスとも呼ばれる彼岸花の仲間です。

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      地蔵堂には本尊の延命地蔵尊の周囲三方に、150体の石地蔵
    が立ち並んでおります。約80㌢丈の一体の右肩に、ボロボロに
    
なったランドセルが掛かっています。
    72年前の7月8日、米軍機の機銃掃射で学童集団疎開児の一人
    が即死に近い状態で、命を奪われました。東京区部の空襲から
    逃れるために、同寺付近に疎開してきて被害に遭ったのです。
    その小学4年男児の葬式の日、品川区から駆けつけた母親が、
    形見のランドセルを地蔵に背負わせて欲しいと、当時の住職に
    お願いしたそうです。せめたもの供養だったのでしょう。

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       中でも柔和で幼い顔をした地蔵の背に掛けられたランドセル。
    ところが、母親も翌年の2月に病死してしまったので、その後
    の混乱期に
は顧みられないままになっておりました。

    八王子城落城や八王子空襲などの史実を児童文学作品にし

    てきた作家、古世古和子さんによって、ランドセルを背負った

    地蔵さんの存在が広く知れ渡るようになりました。戦後35

    年も経ってからでした。

    地蔵堂は八王子城落城の日6月23日、児童の命日の7月8日、

    子どもたちが夏休み中に参観できるよう8月8日に公開され

    ています。

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      上はランドセルを背負った地蔵をテーマにした、古世古さん
      の著作3部作です。『かかしの家』には、疎開児の死を耳にし、

    児童の身元や近親者、同期生の消息などが次第に明らかに

    なってくるドキュメントが記録されています。

     ・・・・・・♪サマージョイントコンサートへのお誘い♪・・・・・・

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    今月最終土曜日26日、14時から小金井宮地楽器ホール
    で、多摩地区で活動しているコーラスグループのジョイント
    コンサートです。
    小平市の混声合唱団「ミモザ」、朝霞市の女声コーラス「マ
    ロニエ」「ルピナス」、南アフリカ在住時
代から柴山たづ子さ
    ん (小平市)の指導でコーラスを楽しみ、
帰国後も柴山さん
    にレッスンを受けている「プロティアコーラス」と所沢
市の
    「松ヶ丘女声合唱団メゾフォルテ」
によるコンサートです。

    20代~80代の幅広い年齢層が参加。「ルピナス」の平均年

    齢は83歳、「ミモザ」でただ二人になってしまった男声が

    デュオで初めて「ゆけわがそよ風」「秋の歌」を。

    「アヴェマリア」「忘れなぐさ」「ライムライト」ほか親しみや

    すい数々を、聴いて晩夏のひとときを。入場無料、開場13

    半から。0423808077同ホール。

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by love-letter-to | 2017-08-20 20:50 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.106 新涼早々に

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          新涼や洗顔化粧いそいそと
   八月第2日曜日、甲子園での高校野球の熱闘たけなわ。世間では
旧盆
   休みに入っております。暦の上では季節が夏から秋へと移ろ
い始め、
   朝夕に夏の暑さが幾分か和らぎはじめ、吹く風に心地よ
い涼しさを感
   じる候に。

   日本列島をのろのろと縦断して台風5号が、関東付近を通過した先週。
   それまでの猛暑が和らいだ日の朝、自分でも不思議なくら
い前向きな
   気持ちを取り戻しました。いそいそと洗顔化粧を済ませて、殿ヶ
谷戸庭
   園で開花中のレンゲショウマに会いに行ってきました。

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   国分寺崖線の起伏を活かした同庭園の最も低い辺りに、14~15株のレン  
   ゲショウマの花と蕾が細長い枝先に、ユラユラ。モビールの
ようです。
   先客の女性カメラマンは、後楽園の近くに住んでおり、
後楽園内にもレン  
   ゲショウマはあるけど、周りの土が焼けているの
で、花の色が白っぽくて  
   綺麗に撮れないとか。「ここは最高!周
囲の深い木立と湿った落葉や下 
   草に囲まれて、生育環境が素晴ら
しい」と、ここ数年、毎年、通ってきてい 
   るとのこと。

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   蓮華升麻と書いてレンゲショウマ。花が蓮に、細かい切れ込みの多い小葉  
   3枚複葉の葉が、サラシナショウマ(晒菜升麻)の葉に似
ているので、その 
   名がつけられたそうです。

   花径3~4㌢の淡い紫色の花を下向きにつけています。外側にあって白い 
   花びらのように見えるのは萼で、710枚。内側の円筒形を
なしているの 
   が花びら(花弁)で10~12枚。先端部分が紫色で心
憎いほど魅惑的です。

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   御岳山上のレンゲショウマが有名で、日本一の群生地と言われております 
   が、先の女性カメラマンはシーズン中は御岳駅からのバス
に乗れないほ 
   ど込み合い、山頂までのケーブルカーも待ち時間が
長くて、70歳を超え 
   てからは殿ヶ谷戸庭園に通うことにしたとか。

   上は彼女が一押しの位置からのショットです。

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   同時期にキツネノカミソリも開花していることが多いのですが、今夏は一  
   足先に開花して、その群生はもう“終末期”状態で残念!

   玉川上水堤にもキツネノカミソリの小群生がありますが、余りの猛暑にひ  
   るんで開花時期を逃してしまいました。次第に老化の坂を
下っているのを 
   自覚させられて…。それだけに新涼を感じられる日
は嬉しく、この気持ち 
   を大事にしたいと。

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by love-letter-to | 2017-08-13 22:18 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.105 七十二年目の朝

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              百日紅核なき世を祈る朝     
     八月最初の日曜日の今日は、広島原爆忌。朝8時から平和記念式典・慰
     
霊祭が始まりました。被爆体験を語れる語り部の高齢化が進み、平均
     
年齢は82歳。私の生まれ故郷は瀬戸内海を挟んだ広島市の対岸にあ
     
りました。祖父の診療所の入院患者病棟にも、広島で被災した一家が
     
転居してきており、地獄のような現状を聞かされました。

     母親と子ども3人で逃げ延びてきたそうです。当時6歳だった私が夜、

     眠れないくらい怖い話ばかりでした。

     炎天下にも赤々と咲いている百日紅と夾竹桃を見るたびに、戦中戦

     後の記憶と原爆の恐怖が結びついて、トラウマになっている気がしま

     す。現在、核爆弾は1発で当時の1200倍の威力を持つそうです。

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        また不快な日が戻ってきました。借りた本を返しがてら小川1丁目の「彫
    刻の
谷緑道」へ。百日紅の大木が立川街道に向かって枝を張り、沢山の
    花房を。    

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      小川用水沿いに設けられたウッドデッキに降りてみると、水辺の草木と
    せせらぎ効果で、天然クーラーに。やはり水と緑の力は素晴らしい!

    武蔵野美大生の卒業制作だという彫刻作品が、お地蔵さんみたい。

    その題名もZIZOだとか。

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    角度を変えて撮ってみると、モダンアートのお地蔵さんでした。この「彫

    刻の谷緑道」には12の作品が設置してあるそうですが、このZIZOが一

    番分かりやすくて親しみが感じられました。各作品に題名ができれば作

    者名も付けて欲しいです。

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    少し足を伸ばして、「森田オープンガーデン」にも立ち寄ってみました。
    
手打ち蕎麦・うどんの「松根」が閉店して1年。松根典子さんの打ったお
    
蕎麦やうどんが絶品だっただけに、寂しく物足りない気がしますが、
    
ガーデンオーナーの森田光江さんは、「9月3日のNHKBSで放映される
    
から、見てね」と、相変わらず元気で水遣り中でした。

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    ルドベキアやレースフラワー、鬼百合、モミジアオイ、向日葵など夏の花

    で、ガーデンのジャングル状態も魅力です。

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    最近のガーデニングではワイルドフラワーで、ナチュラルに見せるのが

    人気だとか。

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    ブルーベリーやカボチャも、森田ガーデン産。遠くに出かけなくても、旅

    気分に。明日は立秋、赤とんぼにも出会いました。

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by love-letter-to | 2017-08-06 22:40 | 折々通信 | Comments(0)