忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.67 晩秋の彩

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         里紅葉一筆ごとに色深め
  11月も下旬に入り、遅れていた紅葉も里に降りてきました。第三日曜日の今日
  は絶好の紅葉日和でした。昭島駅近くで インタビューの仕事を終えた足で、昭
  和記念公園に立ち寄ってみました。2年ぶりかしら。
  西立川駅で降りるなり紅葉見物の人、人、人で賑わっておりました。チケット販
  売機の列に並んでいると、「高尾山はこんなもんじゃなかった」と云う声も。数
  人のグループで紅葉の名所巡りをしているみたい。入口を抜けると群衆は四散し
  てホッとしました。水鳥の池を前にスケッチをしているグループに出会いまし
  た。葦やミソハギの枯穂の向こうに見える対岸の紅葉を描いており、一筆ごとに
  画面も色鮮やかになって…。
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   水鳥の池の周りを時計とは反対回りに歩いて行くと、鴨の群れと戯れている一
   家に出会いました。年頃の娘さん二人と還暦前のご夫婦は「久しぶりの一家団
   らん」だそうです。「紅葉のピークに出会えて最高!」とのこと。
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  バードサンクチュアリ付近では、園内でも一二を争うイロハモミジの大木が真
  っ赤に燃えて、辺りをも燦々と。「こんな紅葉は外国では見られないだろうな
  ァ」トランプにも見せてやりたいよ」と、シニアグループは、盛んにシャッター
  を押していました。そう言えばトランプ・次期アメリカ大統領は真っ赤なネクタ
  イをしていることが多いですね。似合ってないけど…。
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  日本庭園の紅葉は造園家や設計士によって設計されただけに、紅葉と池と常
  緑樹、石や橋、四阿との調和が見事で、錦絵巻を見るよう。今年は自撮り棒を
  使って紅葉の中に佇む自分を撮る女性が目立ちました。スマホに向かって ス
  マイルしている自画像を即送信したり、サイトにアップしている女性も。
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   庭園の一角では“先撮り”と言うのでしょうか?結婚式を控えたカップルが挙式
  前に、二人だけの記念写真を撮影中でした。衆目の中で白無垢・羽織袴姿の
  二人がカメラマンの前で何度もポーズを。「傘の柄は肩に置いたらダメ」 とか
  「もっと二人の傘を近づけて」とか、ディレクターが演出しておりました。美女
  とイケメンのカップルの幸せを願いつつ。
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  黄葉紅葉の賑わいの片隅で、カマツカの赤く熟れた実も。目立たない存在で
  すが、長めの柄の先に付けた実は野バラの実に似て、キュート!紅葉した大
  き目の葉は虫に食われたのかしら。カマツカはバラ科の落葉低木で、材質が
  硬くて丈夫なため 鎌の柄に使われたことから 鎌柄の名称に。牛の鼻環にも
  使われることから別名ウシゴロシとも。
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   庭園内に注ぐ渓流の浅瀬には赤や黄の落葉が、工芸品のようで。苔の緑、
   流れに映った空の青に映えてカメラを向けている人も沢山いました。
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   急ぎ足で駆け巡ってきたので、これはという一枚は撮れませんでしたが、立
   川口近くの銀杏並木で思い出したことがありました。カナールと呼ばれる人
   工水路の両岸に 続く並木のイチョウの上部が切り揃えられて、不自然な姿
   をしているのが前々から気になっておりました。
   隣接している陸上自衛隊立川駐屯地は大規模災害発生時に、広域防災基
   地として機能するため、日夜ヘリコプターの訓練も しており、その離着陸の
   支障になるので、切り揃えたとのこと。物資輸送訓練のため、月に1回はC-
   1 輸送機(固定翼)の離着陸も行われているそうです。
   
   ・・・・「キルトおぶはーと」のパッチワークキルト展へのお誘い・・・・
  キルト作家として知られる鷲沢玲子さんから、パッチワークキルト展「ほんのり
  クリスマス」の案内状が届きました。鷲沢さんはパッチワークキルトに出会い40
  数年、物を創り出せる確かな自信と喜び、達成感を知って欲しい気持ちで1980
  年に国立市で「キルトおぶはーと」を主宰。三浦百恵さんも生徒の一人でした。
  柄にもなく手仕事の好きな私は鷲沢ファンの一人です。
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# by love-letter-to | 2016-11-20 19:37 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.66 冬仕度

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        行きつけの麺処跡に枯れ尾花
   トランプショックが世界を駆け巡った先週後半は、東京近郊でも歳末並みの冷
   え込み、木枯らし1号も吹きました。11月2週目の日曜の今日は、日中の気温
   も20℃近く。小春日和に恵まれ、ホッとしておりますが、ますます先行きが読
   めない時代に。玉川上水堤を歩いても沿線の宅地化や再開発で、時代の変化は
   ひしひし。
   久しぶりに小川橋近くの「森田オープンガーデン」に立ち寄ってみました。一
   隅にあった「麺処 松根」が今年の7月末で店じまいしてから足が遠のいてお
   りました。
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   がらんどうになった空家のわびしいこと!せめてもの心遣いでしょうか、赤く
   熟した実をつけた野薔薇と芒を投げ込んだ竹籠が窓辺に置かれていました。
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   4~5月にかけて上水堤を歩くと、淡いピンクの優しい花をつけた野薔薇によ
   く出会いますが、実をつけた野薔薇は野趣に富んでいます。ブッシュ状態にな
   った蔓の先に楕円形の実をつけたまま、寒中を迎えていることも。花も素朴で
   すが、実も渋い美しさが。野鳥には好まれないみたいです。
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   春先から田園風景を楽しませてくれた「森田オープンガーデン」の草花や木々
   も、冬支度の時期に。コスモスや金色コスモスの花も小さく残り少なくなって
   箒草とも呼ばれるコキアが色濃くなっていました。これらはもう種を結んで地
   に還り始めています。地中で冬眠して春の目覚めを待つそうです。
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   コキアは晩秋に枯れるアカザ科の一年草で、こんもり茂らせた枝を束ねてホウ
   キに利用していたことからホウキグサの和名が。間もなくやって来る落葉シー
   ズンには、落葉を掻き集めて台所の残滓や鶏糞などとブレンドして発酵させ堆
   肥づくりに追われるとか。
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   森田ガーデンからの帰途、下草の茂みや橋の親柱にからまって赤く熟れてい
   るヒヨドリジョウゴにしばしば出会いました。例年より色づきが遅れてまだ青
   い実も。ヒヨドリジョウゴはナス科つる性の多年草で,夏に鳥が飛んでいるよ
   うなユニークな姿白い花をつけます。 変わった名前の由来は赤く熟した実を
   ヒヨドリが好んで食べることからだそうですが、実にはソラニンという神経毒
   を含んでいるので、食べることはないそうですけど…。
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   商大橋下流の自生野草観察ゾーンでは、ブルーブラックに熟したアオツヅラ
   フジの実を発見!ここ数年、見逃していたので感激しました。一見 ブドウの
   房に見えますが、一粒の直径は5㍉程度。4~6個が房に。食べられる果実
   ではありませんが、蔓は丈夫で、ツヅラを編むツヅラフジの仲間であること
   からアオツヅラフジの名に。
   別名、力ミエビとも言われるそうです。カミは神で、エビとは古語のブドウ
   を指すそうです。食べられないから神のブドウと称するとも。
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   久右衛門橋の南側「ふれあい下水道館」近くの農地で、放し飼いにしている
   烏骨鶏(ウコッケイ) に出会いました。白の群れに交じって黒い羽の烏骨鶏も。
   どちらも小顔というか 頭部が小さくて、可愛いです。
   普通の鶏は年間250~300個くらい卵を生むのですが、烏骨鶏は、50~60個
   ほど。なので、1個に含まれる栄養分は自然と濃くなるとか。
   来年2017年は酉年ですね。実りと収穫の年だとか。そう願いたいものです。
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# by love-letter-to | 2016-11-13 20:46 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.65 秋の深まりに

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        秋の蝶暮れゆく陽射し追ひかけて
   北海道ではもう積雪40㌢以上の地域もあるそうで、例年になく冬の訪れが早い
   この秋。11月最初の日曜日を迎えました。玉川上水堤の木々は色づき始めた
   ばかりですが、師走の花・ツワブキ(石蕗)の花が道々で開花し始めました。
   この時期の秋晴れを「小春日和」、あるいは穏やかな晴天の日々を「小春日」
   と称して、紅葉や黄葉を楽しめる絶好のシーズンです。 冬を迎える前の贈り
   物を貰ったような気分で、上水を歩く足も弾みます。
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   でも、まだ木々が葉を落としてない堤沿いでは、午後3時を回ると夕影に追い
   かけられる気分になります。西に傾き始めた陽射しの中でモンシロチョウが
   1匹ツワブキの花に盛んにアタックしていました。
   向きを変え、花を変え、飛び立っては舞い戻る蝶の懸命さに、見惚れてしま
   いました。子孫を残す仕事納めに近いのかも知れません。私もそろそろ終活
   をしなければ…と。
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   黄ばみ始めた葉陰には、紫色のビーズ玉のようなムラサキシキブの実がキラ
   キラと輝いていました。紫色の実の清楚な美しさを、平安時代の長編小説
   「源氏物語」の作者・紫式部の名に譬えられた実は、葉を落とすにつれ輝き
   を増し、目立ってきます。クマツヅラ科の落葉小木で、実は散房状にランダ
   ムにつけています。
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   民家や庭園などに植栽されている園芸種のコシキブ(小式部)も、同じような
   紫色の実をつけますが、コシキブは 細長い葉が対生しており、葉の付け根
   に房状の実を規則的につけています。
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   黄葉した葉の裏に何かの虫の抜け殻がへばりついていました。蝉の抜け殻
   が葉裏に へばりついているのは良く見かけましたが、こんな形の抜け殻に
   出会うのは初めてです。図鑑で調べましたが、虫の名前は分かりませんで
   した。
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   桜橋~商大橋右岸の自生野草観察ゾーンでは、ツルフジバカマ(蔓藤袴)が周
   囲の野草に絡まりながら、薄紫色の小花の房を揺らせていました。
   フジの花に似た淡い紅紫色の蝶型の花を房状につける、マメ科蔓性の多年草
   で、近隣では見かけることが少なくなりました。一つ一つの花の長さは1㌢
   足らず、10数個を花を房状につけて 野趣に富んでいます。一時減少して見
   つけることが困難でしたが、今秋は嬉しいことにかなり多く出会うことがで
   きました。
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   ツルフジバカマの名前は、葉の付け根のとがった托葉を袴に見立てたとも、花
   の形自体を袴に見立てたともいわれます。秋の七草の一つフジバカマとは全く
   関係ないそうです。
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   ツルフジバカマの花と同じマメ科で、ほぼ同じ花房をつけるナンテンハギ。ナ
   ンテンハギの方は秋口から数多く咲き、秋の深まりとともに色鮮やかになり赤
   紫色に。四角の稜がはっきり出ている堅い茎に、2葉ずつ出ている葉がナンテ
   ンの葉に似ているのでその名が付けられたといわれます。
   花だけではツルフジバカマと判別つき難いけれど、葉や茎、蔓性かどうかで違
   いははっきりします。
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   ナンテンハギは常緑低木のナンテンとは全くなく、草丈も40~50㌢から1㍍ほ
   どです。秋の深まりとともに他の野草が姿を消していく堤で、ナンテンハギだ
   けは色鮮やかさを増していきます。
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   ドライフラワー化した草木の枯れ姿も味わいがありますが、上は秋口にピンク
   の小花を穂状につけていたツルボが実を結び、老いを迎えた姿です。
   細長い茎につけた実莢の一つ一つに黒い種を覗かせていました。やがて種は
   地に落ちたり、風に吹き飛ばされて白色化した茎と莢だけの姿になります。運
   よく種を蓄えたままの姿に出会うことができました。
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   上は開花期のツルボ。円錐型の花序に淡いピンクの小花を下から上へ開花さ
   せていきます。ユリ科の可憐な多年草で、1年を通して野草を観察する面白
   さも。
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# by love-letter-to | 2016-11-06 18:12 | 折々通信 | Comments(2)

折々通信No.64 こども句会の吟行

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      七変化色褪せぬまま霜月に
  明日はハロウィン、10月最後の日曜日を迎えました。近隣の駅頭でもオレンジ色
  のグッズやカボチャのデコレーションが目立ちます。最近はクリスマス イブや
  バレンタインデーを凌ぐ盛り上がりだそうですが、元々は古代ケルト民族の祭り
  で、諸聖人に感謝する万聖節のイブだとか。
  それはそれとして、昨日は国立市の地域交流ギャラリーで開催された「こども句
  会」を参観してきました。市内の小学4~6年生対象に同市に住む作家の嵐山光
  三郎さんと盟友の南伸坊さんが講師に、吟行会も。その道中に出会った紫陽花は
  シーズンの時のままの姿で、色も褪せてないのに驚きました。
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  このまま霜や雪の季節を迎えるのかしらと、手で触れてみるとカサカサと乾いた
  音がしました。 
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  明窓浄机館というギャラリーの名前は、明るい窓と清らかな机から転じて、明る
  く清らかな書斎で書物に親しんだり、知識を高める活動の場にしてほしいと、
  オーナーの企業が5年ほど前に設けたそうです。壁面30㍍ほどの部屋が2室あ
  り、フロアには天然木のどっしりとしたテーブルが2卓、小机や古木の姿のまま
  の椅子もあり、故山口瞳さんや嵐山さんら国立市に縁のある作家の書籍や写真
  集、美術書、絵本などが自由に閲覧できるようになっています。
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  最近お目見えした会話ロボットのペッパーくんが子どもたちの人気者で、「コン
  ニチハ」と話しかけると、「よーこそ、ゆっくり遊んで行ってね」などと、か
  なり複雑な会話もできます。新入の従業員だとか。
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  「こども句会」の一行は近くの一橋大学構内で、秋の風物を探して歩きました。
  嵐山さんが「君たちの見たものや感じたことをメモして、五七五にまとめて俳句
  を作るんだよ。楽しみしてるよ」と、ご自身もメモを取っていました。でも、紅
  葉はまだ始まったばかりで、句になるのかしらと思ってしまう私。俳句という形
  式と俳句らしさにこだわるのが、上達を妨げているようです。ああ、難しい!
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  構内の雑木林で蔦紅葉とグランドの周囲で色づき始めた桜紅葉に出会いました。
  2020東京五輪の追加種目・スポーツクライミングのように紅葉した蔦が、高木を
  よじ登っていましたが、子どもたちは素直に龍のようだと。嵐山さんに言わせる
  と、俳句は子どもらの感性を養い、高齢者には認知症予防になるそうです。
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  この日の句会の選評会で最多票を得た句は「黒い影カラスがとんでいる松の上」
  という小5男児の句でした。カラスなんか飛んでいたかな? と見逃していた私
  です。次点は「やつでのは てんぐのうちわだ でっかいぞ」「ぼくのこと 見て
  いるのかな とんぼうよ」で、素直にうまいなあと思いました。上はこの吟行会
  で採集した葉っぱとヘクソカズラです。カラスウリは先日、あきる野市でゲット
  しました。
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# by love-letter-to | 2016-10-30 22:22 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.63 堤を彩る花と実と

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         美大生通う堤に咲く野菊 
  10月も終わりに近づき、紅葉も高地から里へと近づきつつある今日23日は二十四
  節気の一つ「霜降」。北国では霜が地を白く染め始める候ですが、今秋は早々と
  北海道からは雪の便りも。
  玉川上水堤でも遅れていた秋草が咲き揃い、晩秋の装いに。西武線鷹の台駅付近
  から西への 堤沿いには創価学園、白梅学園、武蔵野美大、朝鮮大学校、都立小
  平西高のキャンパスが続き、堤は通学路になっています。“哲学の小径“と称され
  ることもあります。武蔵野美大に差し掛かる上水堤の一角に、白い小花を群がり
  つけた野菊が一様に 首をかしげていました。風向きのせいでしょうか。 それと
  も人待ち姿かしら。
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  上水堤には8月半ばから シラヤマギク(白山菊)、ノコンギク(野紺菊)、ユウガギ
  ク(柚香菊)、ヤマシロギク(山白菊) ヨメナ(嫁菜)などが咲くのですが、見分け
  が付きにくくて…。これらを総称して野菊あるいは野路菊と呼ばれているようで
  す。上はヨメナあるいはシロヨメナでしょうか。野菊には混雑種もあるとのこと
  で見分けにはお手上げですが、さりげなさと初冬まで咲き続ける健気さに惹かれ
  ます。
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  首折れていたノコンギクを持ち帰って、一輪挿しに挿しておきました。しばらく
  楽しめそうです。
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  創価学園付近の堤では、ツリバナの実が外皮を弾かせてユラユラ。5つに裂けた
  外皮の縁に朱赤色の種をくっつけて、ぶら下がった姿はユーモラスです。
  実の直径は1㌢前後ですが、かなり離れた処からも目につきます。種を飛散させ
  る術はお見事です。
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  ツリバナは4~5月に長い花柄の先に、淡いラベンダー色の5弁の花をつけま
  す。花径は6~7㍉で、あまり目立ちません。実が赤熟してくると存在に気が
  付きます。上のようなツィンショットも。
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  木々の実の熟した姿は色も形も様々で、秋の野山で出会う楽しみの一つです。
  それぞれユニークな色や形をしていますが、朝鮮大学前付近の堤で出会ったゴ
  ンズイ (権萃) の実は直径1~2センチの球状の袋果で、パックリ二つに割れ
  て、黒大豆のような種をくっつけている姿にはドッキリ!
  ユーモラスでもあり、怪獣が大口を開いて玉を飲み込もうとしているようにも。
  5月下旬に開花するゴンズイの花からは想像できない変身ぶりです。
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  ツリバナやゴンズイの実に見惚れていると、亜麻色のロングヘアをなびかせて、
  モデルさんのように超スタイルのいい女性が通り過ぎました。長い脚とヒップ
  のカッコよさにうっとり。武蔵野美大生かしら?
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  鎌倉橋の新堀沿いに、シャクチリソバが繁茂して白い小花の房をつけていま
  した。ソバの花と同じ タデ科の仲間ですが、ヒマラヤから中国南西部に分布し
  ていた帰化植物です。 昭和初期に日本に導入され、薬草園などで栽培されてい
  ましたが、1960 年代にエスケープして野生化。全国にして広がったそうです。
  シャクチリという変わった和名は「本草網目」という中国の本草学史上最も内
  容の充実した本の中の漢名にならって、植物学者の牧野富太郎博士が赤地利し
  ゃくちり)と1933 年に名づけたそうです。
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  見た目には白い小花の房はありふれた雑草の類にみえますが、花径5㍉前後を
  マクロレンズで接写してみると、白い5弁の花びらは清楚でチャーミングです。
  ことにピンク色の雄蕊の葯がとても愛らしく、野草の花の魅力を見直すことで
  しょう。
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# by love-letter-to | 2016-10-23 19:43 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.62 野辺のコスモス

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        野辺に咲くコスモスが好き童心に
  十月も第3日曜日を迎えました。先週からエアコンのスイッチを切り替えたよ
  うに気温が下がり、青く澄んだ空も 拝めるようになりました。でも、青空の日
  が少ないせいか、昭和記念公園のコスモスの丘はまだ一~二分咲きとか。
  コスモスの開花が全国的に遅れていると思っていたら、あきる野市にある「み
  つばちファーム」では、来春に向けて菜の花の種蒔き始まるので、そろそろコ
  スモス畑は刈り取ってしまうとのこと。
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  まだ畑の一部と道路沿いはコスモスが見られるというので、訪ねてみました。道
  路沿いのコスモスは、こぼれ種から育つままにしてあるそうで、草丈は膝丈から
  大人の背丈を超すコスモスもあり、小学校時代の通学路を思い出しました。
  観光用のコスモス畑よりも、自然で優しげで秋桜らしいと。
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  本日限りで刈り取られてしまう 約550平方㍍のコスモス畑。近くにはこの4倍の
  コスモス畑がありますが、もう刈り取られてしまっていました。春には一面黄色
  の菜の花畑が見られるそうです。
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  五日市線武蔵増戸から徒歩10分あまり、あきる野市上ノ台の畑の中にある「み
  つばちファーム」は、元製茶工場の建物を改装して、周りの畑地で養蜂と自家製
  蜂蜜やローヤルゼリー、プロポリスの生産を。蜂蜜を使ったスィーツや料理が食
  べられるカフェと 蜜蜂と蜂蜜に関する展示と自家製蜂蜜の他、信頼のおける国
  産と海外産の蜂蜜と蜜蝋製品などを展示即売しているミュージアムがあります。
  試食もできるスタンドもあり、密蝋を使ったローソクなどのクラフトの講習会や
  イベントも行われています。カフェは水曜定休、ミュージアムは無休です。
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  「みつばちファーム」からの帰途、農家の庭木に真っ赤に熟れたカラスウリがぶ
  ら下がっていました。 周囲の枝葉が枯れて行くにつれ、目立ってくる豆ランプ
  もノスタルジックな気分に。この辺りも農家も高齢化が著しく、休耕地も増え
  ているそうです。
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  空き家らしい屋敷の周りには、セイタカアワダチソウ (背高泡立草) が繁茂して
  おりました。もう30年以上も前になりますが、多摩川や秋川の河原はこのセイタ
  カアワダチソウで黄色く染まってアレルギーの原因とされたこともありました。
  ブタクサと呼んで、自治体上げて駆除対策に頭を痛めていた時代もありました
  が、簡単に言えば、殖え過ぎてしまったことで自滅して行ったとも聞いており
  ます。
  でも、休耕地や空き家が増えると、ブタクサがまた殖えてくる気配も。人の世
  も自然も恒ということは望めないのですね。つくづくそう思う秋。
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  上は出がけに出会った「小平市民まつり」のダンスパレードの出番を待つ子ども
  たち。この子らの未来に幸多かれと願って…。
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# by love-letter-to | 2016-10-16 21:23 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.61 道々の秋草

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          杜鵑老いも若きも早足で
  十月に入って2回目の日曜日。先月からはっきりしない天候のせいか、風邪を引いて
  しまいました。まだ咳込んだら止まらず、道草散歩も 買い物ついでに少し足を伸ばす
  程度ですが、久しぶりにグリーンロード沿いをのんびり歩いてみました。
  3連休中とあって若いカップルや家族連れ、ウォーキングを楽しんでいる姿も多く、行き
  交う人々が早足で歩いているのについて行けず、「花の木公園」でひと休み。木製ベン
  チの前で、杜鵑(ホトトギス)が風と戯れているようでした。
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  4~5本植わっているハナミズキ(花水木)の紅葉が始まり、実はもう真っ赤に熟れて空
  を仰いでいました。ここ数日で一気に紅葉がすすんだみたい。
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  道沿いのお宅の庭先では、真っ白な花弁の秋明菊(シュウメイギク)が見頃でした。
  日本原産ではなく、古い時代に中国から渡来。菊の名前がついていますが、キンポウ
  ゲ科のアネモネの仲間だそうです。英名はジャパニーズ・アネモネとか。ピンクが多い
  ようですが、白の方が名前に相応しいような気がします。
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  数日前に上水堤で出会ったのは、花穂の毛が金色に輝いて見えるキンエノコロ。俗に
  エノコログサと呼ばれる花穂より一回り大きめで、褐色化したエノコログサとは違って、
  穂そのものは緑色なのに毛が金茶色なんです。同じ日にほぼ同じ場所で撮ったエノコ
  ログサと比べてみると、その違いが歴然とします。右は通常のエノコログサです。
  犬っころの尻尾のようだから、イヌッコロからエノコロの名前になったそうですが、“猫じ
  ゃらし” とも呼ばれて親しまれてきたエノコログサ。毛が紫色のムラサキエノコロもある
  そうです。私も一二度出会ったことがあります。
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  “赤まんま”と呼ばれて親しまれてきたイヌタデ(犬蓼)も今が花の最盛期で、道々に繁
  茂しています。ご飯粒をまんまと呼んだり、ままごと遊びなんか廃れてしまった現在で
  は、“赤まんま”なんて死語に近いかも知れませんが、昔のまんまの姿で咲いています。
  何の役にも立たないタデということから、犬蓼と名付けられた雑草の類ですが、上水堤
  にはまだ自生環境が保たれている証でしょう。頑張れと言いたいです。
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  下草の茂みに一二輪咲いていたのはタマスダレ(玉簾)。晩夏から秋口に咲く花ですが、
  透き通るような白い花弁を開きかけていました。遅れ咲きしているようです。
  キツネノカミソリなどと同じヒガンバナ科の球根植物で、ニラや細葱に似た葉がよく茂る
  ので、簾に見たてられ、その葉の間から覗く玉のような蕾の姿から玉簾の名前がつけら
  れたとか。
  まだ風邪が治りきってないので、この辺で。
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# by love-letter-to | 2016-10-09 22:00 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.60 木犀香に導かれ

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           立ち止り立ち止り聞く木犀香
  いよいよ十月、最初の日曜日は久しぶりの秋晴れに。先週初め頃から金木犀が
   香り始めました。我が家も両隣も、裏の家にも金木犀があり、窓を開けると 木
  犀の甘い香りが室内に漂ってきます。朝一番の香りは気分を弾ませてくれ、宵闇
  から忍び込んでくる甘い香りは心を癒してくれます。
  金木犀の香る候は一年で最も心地よい季節ではないかしら。すぐ近くまで用足し
  に出かけても木犀香に出会います。路地から路地へ歩いて、どんな樹形をしてい
  るのか見て歩くのも楽しみです。無剪定で伸び伸び枝葉を茂らせている金木犀、
  こんもりと剪定された樹形、茂った樹木の間で密やかに香りを放っている木犀も
  ありますが、香りがその在り処をおしえてくれます。香道では「香りを聞く」と
  言うそうですね。
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   金木犀の花は遠目にはオレンジ色の顆粒をまぶしたように見えますが、樹腋か
  ら短い花柄を伸ばした先に4弁の雌花を房状に付けている。花の径は5~8ミリ
  で、雌しべが2本。花びらも雌しべも意外にぼってりしています。
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  中国南部の桂林地方原産のモクセイ科の常緑小高木で、中国語では”桂”は木
  犀のことを指し、『桂林』の地名もこのモクセイの木がたくさんあることに
  由来するとか。
  江戸時代初期に渡来して主に庭木として愛されてきたそう。小平団地では3
  階のベランダに届きそうな大木も。花言葉は「謙虚」「気高い人」。
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  金木犀の香る候は萩も見頃。玉川上水堤にも萩はあちこちで見られますが、府中
  街道にかかる久右衛門橋から上流右岸では、波打っている萩すだれも楽しめまし
  た。あるかなき風にも揺れるので撮りにくかったけれど…。
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  この時期は蝶も子孫を残すことに追われているのか、花に止まっていることが
  多く、写真に撮りやすいので黄蝶、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、
  ヒカゲチョウなどの姿をキャッチできました。
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   下暗がりや秋雨に似合う風情のシュウカイドウ(秋海棠)も見頃。花径2~3㌢
  程度の淡紅色の花が可憐です。庭植えで見かけることが多いのですが、上水堤
  でも、桜橋上流の新堀用水際で見かけます。
  雌雄異花同株で雄花は上方に正面に向いて開き、中央に球状に集まった黄色
  の雄蘂が目立ち、4枚に見える花弁の左右の小さな2枚が実際の花弁で、上下
  の花弁の見える大き目の2枚は萼だそうです。
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  雌花は下方に垂れ下がった状態で花柄を伸ばして、下向きに開花、三角錐状の
  子房を持ち、花弁はなく、花弁に見える萼が2枚。上部の雄花の花粉をキャッチ
  して受粉するようです。子房に3枚の稜があって垂れ下がっています。見慣れた
  花ですが、不思議な習性を持つ花です。
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# by love-letter-to | 2016-10-02 20:31 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.59 色づき始めた奥日光で

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           ななかまど燃え補陀洛(ふだらく)の山仰ぐ
   秋の長雨が降り続いていた先週末、2泊3日で奥日光・中禅寺湖畔を訪ねてきまし
   た。夏の行楽と秋の紅葉の狭間の生憎のシーズンですが、この時期に通い続けて
   10年。日本でのフライフィッシング発祥の地と云われる奥日光に 鱒釣りのメッカを
   築き、かつては30~40棟も立ち並んでいた外国大使館や外国人別荘の中でも中
   心的存在で、ひと際スケールの大きかった日英混血の実業家 ハンス・ハンターの
   西六番別荘地。その跡地の公園で開かれるハンター忌(9月24日)に参加してきま
   した。
   8月半ばから晴れた日が殆どないということでしたが、3日目は朝から青空が広がり、
   男体山も久しぶりに全容を見せました。湖畔のナナカマド(七竈)の葉が色づき始め
   実はもう真っ赤に。
   補陀落(ふだらく) は観音菩薩の住処、あるいは降り立つとされ、日光という地名は
   補陀落~二荒(ふたら)~二荒(にこう)~日光となったという説があります。
   中禅寺湖は海抜約1240㍍、日本で一番高いところにある湖です。男体山の高さ
   は約1000㍍。晴れていても雲や霧の流れが絶えず、瞬時に見えなくなることもしば
   しばです。
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   25日中禅寺湖でのワカサギ漁解禁(9月20日~10月31日)になって初めての日曜
   日で、久々の晴天とあって朝7時の開始時刻には100艘以上の釣り船が湖へ。
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   湖岸から見ると色とりどりの釣り船が静止したままで、点々とまるで絵に描いたよう。
   定められた漁区域内でひたすらワカサギを釣っているそうです。2011年の東日本大
   震災・東電原発事故以来放射性物質が国の基準値を超えて、禁漁・持ち帰り禁止が
   続いておりましたが、本日のモニタリング調査では持ち帰りも可能ということでした。
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   今年の7月1日にリニューアルオープンした「イギリス大使館記念別荘」も訪ねてみま
   した。菖蒲が浜、千手が浜まで望める一等地に幕末・明治初期に活躍した英国の外
   交官アーネスト・サトウ(1927~1990)が、明治29年(1872)に自分の山荘を建て、
   好きな登山や植物の採取を楽しんだとか。日記によると、いろは坂にバスなど通って
   なかった時代に、ひんぱんに往復しています。後に英国大使館別荘になり、平成20
   年(2008)まで利用されていましたが、栃木県に寄贈され改装工事を終えて公開。湖
   水に面した木造2階建てはできるだけ往時の姿を再現。素朴な外観が周囲の4景観
   に溶け込んで見えました。
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   1、2階とも広縁からの眺めはイングランドの湖水地方を偲ばせて、気象により刻々と
   変わる眺めをのんびりと楽しみたい雰囲気でした。家具調度も大使館別荘時代と ほ
   ぼ同じだそうです。
   2階のダイニングでは紅茶4種とスコーン2種のセットなどが楽しめます。訪ねた日は
   週末でツアー客が続き、楽しみにしていたアフタヌーンティーは諦めたのが残念!次
   回には楽しみたいと。
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   アーネスト・サトウの履歴や日本各地の旅での記録、幅広い交流史が展示され、その
   旺盛な好奇心と多彩な活動に驚きました。彼を魅了した奥日光をはじめ日本の素晴ら
   しさを見直しました。きっと、そういう人が多いはずだと…。
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   低公害バスで千手ヶ浜へ向かう途中で見た小田代ヶ原は、湿原状態で草紅葉もやっと
   色づき始めた状態でしたが、1~2週間後には見頃を迎えそう。バス内のアナウンスで
   は鹿の食害対策として設けた電気柵を効果でワタスゲ、リンドウなど自生植物も復活し
   てきているそうです。
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   ハンス・ハンターが鱒釣りの拠点にしていた千手ヶ浜の「東京アングリング・エンド・カン
   ツリー倶楽部」跡へは、低公害バスの終点から徒歩10分ほど。
   外山沢川にかかる木橋と吊り橋を渡ると、湖面に向かって開けた草地が見えてきまし
   た。途中、「熊に注意」の立札が下がり、辺りは怖いほど神秘的な雰囲気です。
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   「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」のクラブハウスは3年前に全焼してしま
   いましたが、後継管理人の伊藤誠さんが「仙人庵」と称する住まいを再建。今やクリン
   ソウの聖地として知られるようになった敷地内に、5~6月は3万人も訪れたそうです。
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   火災で重体に迫った伊藤さんも元気になられて、クリンソウの管理や敷地内の整備に
   勤しんでおられました。
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   昭和22年(1947)9月24日、64歳で他界して69年、地元の有志やハンター氏の足
   跡に関心のある仲間で続けられてきた「ハンター忌」も10回目を迎えました。
   例年通り「西六番別荘地」跡に残る暖炉の焚口に花を供え、中禅寺湖に花びらを流
   すセレモニーも終えました。終日降っていた雨も、その間だけ止んで、参加者は「奇
   跡的!」と。
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# by love-letter-to | 2016-09-26 15:01 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.58 彼岸を前に

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        彼岸花彼岸を待たず満開に
   9月も第三日曜日を迎え、夕方6時にはもう日が落ちて、時の過ぎるのが一段と早
   く感じられる候になりました。秋雨前線の影響で不安定な天候の日が続いておりま
   したが、一昨日、小平霊園を訪ねましたら、正門近くの彼岸花が もう満開状態でし
   た。明日の敬老の日が彼岸入りですが、玉川上水堤の彼岸花もここ数日がピーク
   ではないかと。
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   彼岸を迎える頃に開花することから彼岸花とされ、真っ赤な6枚のリボン状の花弁
   をカールさせた6個の花が複雑に絡み合って、燃え盛る炎さながら。
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   墓地付近に多く見られ、毒々しくも見えることから「死人花」とか「地獄花」とされる
   地方も多く、私も 「毒花だから触ってはダメ」と聞かされて育ちました。一方、お釈
   迦さまが法華経を説かれたときに、天がこの花を降らせたことから 「天上花」ある
   いは「曼珠沙華」とする正反対の説もあります。いずれにしても記録的な猛暑が各
   地で観察される近年は、彼岸花の開花も早まっているようです。
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   玉川上水・久右衛門橋下流の堤で赤紫色のゲンノショウコが数輪咲いていました。
   白花種もあり、どちらも古くから下痢止めの妙薬に使われ、効能がよいことから「現
   の証拠」と。以前は堤のあちこちに自生しておりましたが、出会うことが少なくなって
   残念です。赤紫も白花も花が終わった後につけるロケット状の実が弾けると、神輿
   の屋根の形になって、とても面白かったのに。
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   中央公園付近の南岸には、ショウジョウソウ(猩々草)も花をつけていました。トウダ
   イグサ科の多年草で、ポインセチアと同じく茎先の小葉(苞葉ともいう)が猩々の顔
   のように赤くなることが名前の由来。赤色化した葉に目が奪われて目立ちませんが、
   葉の上につけている黄緑色の小さな粒々が花です。黄色の蕊を覗かせています。
   猩々は猿のような赤い顔、赤い髪をした中国の伝説上の妖怪で、日本では能のほ
   か各種芸能に登場します。なお、ポインセチアはトウダイグサ科の常緑低木で、猩
   々木とも呼ばれるそうです。
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   小平市立四中南側の上水堤では、真っ白な綿毛のボンボンに出会いました。竹製
   耳掻きの頭についているフアフアの刷毛にそっくり。ダンドボロギクの綿毛でした。
   草丈1メートルあまり、多数に分岐した茎の頭にタンポポの綿毛のような冠毛を。
   その綿毛のボンボンが風に吹かれて、崩れて飛散寸前の姿も。ダンドボロギクは
   キク科の一年草で雑草の類ですが、1933年に愛知県の段戸山で発見されたの
   で、その名前が付けられたそうです。
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   冠毛は非常に繊細で直ぐ飛散してしまうので繁殖力は旺盛、森林伐採地や山火
   事の跡にはびこることが多く、アメリカでは Fire Weed (火の草)と呼ばれている
   とか。しばらく立っているとくしゃみが止まらくなり、目もちかちか。花粉症の方は要
   注意かもしれません。
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   このところ、仲秋の名月も十六夜も見えない日が続いて残念ですが、今宵は立待
   月とか。
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# by love-letter-to | 2016-09-18 21:04 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.57 新涼を待ちかねて

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         新涼や風とスイング雁草(かりがねそう)
   9月第二日曜日の今日、やっと残暑から解放されました。身も心も蘇った気分で、赤
   いウォーキングシューズで玉川上水堤へいそいそ。喜平橋下流右岸で風とスイング
   しているカリガネソウ(雁草)に出会うことができました。
   初秋の風は“色なき風”と称されますが、カリガネソウに出会うたびに、ちょっと変わっ
   た5弁の花は、新涼の風の色ではないかと思う私です。青紫というか 藍色というか、
   ヴェネチアングラスのブルーのようでも。
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   草丈は1メートル前後、葉腋の上部で枝分かれして弓なりになった柄の先端に、青紫
   色の5弁の花がモビールのように揺れて、球形の蕾もキュートです。
   下弁には白い絞りを施したような模様が特徴。シソ科の多年草とされていますが、ク
   マツヅラ科だという説も。花冠から細長い雄蕊と雌蕊が弧を描いてユラユラ。揺りかご
   みたいでもあり、ゴンドラにも見えて造物主の妙にサプライズです。
   雁草という優雅な名前は、このユニークな花の姿からと言われますが、別名はホカケ
   ソウ(帆掛草)。 山地に生える多年草で、優雅な花のイメージとは裏腹にかなり強い異
   臭があります。焦げ臭い臭いです。
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   都営津田町アパートの敷地内で、ハナトラノオ(花虎の尾)の写真を撮っていたら、住人
   の女性が腕に抱えていた花束を差し出して「この白い花の香りをかいでごらん」と、話し
   かけてきました。「蘭かしら?」 見たことのない花に驚くと、「ほれ、葉はミョウガそっくり
   でしょ。ハナミョウガよ。きれいでしょ。よかったら差し上げます」と言って、切り取ったば
   かりのハナミョウガを私にプレゼントしてくれました。折角だから頂いて、その場で写真
   も撮ってみました。蘭に似た花の径は4~5㌢。ミョウガとは思えない甘い香りが。
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   もう5~6年以上前に殿が谷戸庭園でハナミョウガを見たことがありましたが、白と紅色
   の縞模様が鮮やかな花だった記憶があります。図鑑によるとハナミョウガ(花茗荷)は、
   ショウガ科ハナミョウガ属の多年草で、中国、台湾、日本に分布。葉が茗荷に似て目立
   つ花を咲かせる事が名の由来だそうです。食用にする茗荷の頭から白いほっそりとした
   花をつけている姿もみたことがあります。
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   上は同アパート敷地内で出会ったハナトラノオ(花虎の尾)。晩夏から秋口に優しいピン
   クの花穂を群れ咲かせています。北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に入り、丈
   夫でよくふえるため急速に広まり、ポピュラーな宿根草の一つに。
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   四角錐の花茎の角に沿って唇弁型の花を整列して付けていることから、カクトラノオとも
   呼ばれます。性質が強く、地下茎を伸ばして広がるので野生化して、上水堤でも小桜橋
   ~茜屋橋に群生も見られます。
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   上水堤では歩く先々で ミズヒキソウが花穂を繁茂しています。赤と白の米粒にも満たな
   い蕾を点々とつけて。その姿から祝儀袋や熨斗紙に使われる紅白の水引に見立てられ
   たミズヒキソウ(水引草)ですが、繁殖力が旺盛で日陰を好む野草や背丈の低い草花に
   とっては侵略者みたい。実は我が家の家屋の北側にも繁茂しています。私のズボンの
   裾や靴底にくっついて帰った種から発芽したようです。
   可憐に見える花穂も強靭で、ちょっと引っ張ったくらいでは切れません。根も深く張って
   抜くのも一苦労です。「どうしたもんじゃろのう」と NHK朝ドラのヒロイン・小橋常子とと
   姉ちゃんの口癖を繰り返しています。
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   その水引草は今が開花期。よく目を凝らして見ると、粒状の蕾が開いて4弁の紅白の花
   に蕊も認められます。2~3㍉の花をカメラに撮るのに汗だくになりましたが…。
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   上水堤でも彼岸花が咲き始めました。今月7日に茜屋橋で1輪、今日11日には鎌倉橋
   付近で5~6輪、中央公園南側のフェンス際にも1輪咲いて、秋を感じる一日でした。
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# by love-letter-to | 2016-09-11 21:47 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.56 秋暑し

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           薮蘭や開かずの雨戸十数年
   9月最意初の日曜日を迎えました。東北、北海道を襲った迷走台風10号で、河川が
   氾濫。行方不明者や孤立した集落が岩手県内に800戸以上もあると伝えられ、救出
   活動が続いております。東京近郊でも日中は蒸し暑い日々が続いて、新涼が待たれ
   る候。玉川上水堤ではヤブラン(薮蘭)が薄紫色の花穂を林立させて秋色に。
   上水堤を週に1~2回 歩くようになって10年あまり。その間、門扉や雨戸が閉まった
   ままの家が目立つようになりました。老夫婦や一人暮らしで手が回らないのかしら?
   それとも寝込んだり、病院か施設に入っておられるのかしら…と、身につまされるこの
   頃です。
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   人が住んでいる気配のない家の軒先にも元気で、こんもり葉を密集させているヤブラ
   ンは日陰・日向、湿潤・乾燥いずれにも強いラン科の常緑草で、上水堤でも下草やフェ
   ンスの足元に大小の群落をなしています。
   10~30㌢近くもある花茎には、花径4~5㍉ぐらいの薄紫色の花をたくさんつけて穂
   状に。花被片は6枚、花柱の周りに 6本の雄蕊が黄色の葯を。花が終わるや否や薄
   緑色の実になり、秋が深まるれて濃緑色から黒に変化していきます。黒い実をつけた
   まま越冬している姿もよく見かけます。
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   このところ鎌倉橋から上流の中央公園付近にかけて、カナカナカナと甲高い蜩の鳴き
   声を耳にすることが多くなりました。ケケケケとけたたましく聞こえることもあります。午
   後3時を回ったナと時報の合図でもあります。そろそろ引き上げようかと足元を見たら、
   下草の所々にキツネノマゴ(狐の孫)も開花していました。
   草丈10㌢ほどの頂部に淡い桜色をした唇型の花が一つ二つ。マッチ棒の頭くらいの
   大きさですが、その存在をアピールするかのように咲いています。
   上唇は白色で下唇の内面だけが薄紅色をしており、狐とは関係ないイメージですが、
   毛の密生している花穂の間から覗いている小さな花が、子狐を連想させたのかも知れ
   ません。
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   先月半ばから相次いだ台風や移動性低気圧により、激しい雨に見舞われることも多か
   ったせいか 上水堤に茸類がニョキニョキ。中央公園付近の新堀用水沿いには大小の
   傘を広げた茸の一団が。茸図鑑を調べても名前が特定できませんでしたが豊作です。
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   上水沿いの下草の間にはホットケーキ大の傘を広げた茸も。
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   鎌倉橋近くのフェンスの下では茸のパレードに出会いました。これら茸が放出する菌類
   が上水の植生と関わって、自生野草を守っているのかもしれません。
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   数日前に訪ねた昭和記念公園の北部ゾーンにある「トンボの湿地」では、頭から胴体
   まで真っ赤なショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)に出会いました。猩々は中国の伝説上の
   動物で、それを題材にした能楽などで真っ赤な貌に赤い装束をつけて演じられること
   から、大酒呑みや 緋色のものを指すことが多いようですが、ショウジョウトンボも真っ
   赤でした。
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   赤とんぼと呼ばれるアキアカネは尾の部分だけが赤いけど、ショウジョウトンボは目
   玉まで赤くて、群れて飛ばないそうです。オスは単独で池の縁に縄張りを堅持し、縄
   張りの縁に沿って力強く哨戒飛行。他のオスが飛来すると 20㌢ほどの位置関係を
   保ちながら、にらみ合い低空飛行を見せるとか。警戒心が強く戦闘的なトンボだと、
   湿地の管理をしているボランティアが話しておりました。
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# by love-letter-to | 2016-09-04 16:54 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.55 夏と秋の狭間で

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         大木も若木も虜に仙人草
   長かったようで、あっという間に迎えた8月最後の日曜日。このところ相次ぐ台風と
   残暑に上水歩きもさぼりがちでしたが、一昨日、喜平橋から下流に向けて 小金井
   橋まで往復。堤の木々も野草も晩夏から秋へスライドしていました。
   小桜橋を過ぎた辺りのフェンス際には、いつの間にかセンニンソウ(仙人草)が延
   々と蔓を延ばして、目に染みるような純白の花を群がり咲かせていました。見上げ
   るような大木から、ここ数年で人の肩丈くらいに育った若木にも蔓をからませていま
   す。
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   直径3㌢程の十字形の真っ白な花を群がり咲かせる仙人草。キンポウゲ科の蔓性
   多年草で、花弁のように見える十字形の白い部分は花弁ではなく、4枚の萼片だそ
   うです。こんな清新な花をつけるのに仙人草だなんて!と出会うたびに思いますが、
   花の後に白く長い毛のある羽毛状の花柱が残り、その付け根が膨らんで痩果(そう
   か)となります。秋が深まるにつれ痩果から伸びた白い髭が仙人の髭に見立てられ、
   仙人草の名前に。
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   夏から秋への季節の変わり目で花が少ない時期ですが、フヨウ(芙蓉)とムクゲ(木
   槿) は今が旬。どちらもアオイ科の落葉低木で、花は朝に開花して夕方にはしぼん
   でしまう一日花です。芙蓉は花弁にプリーツ状の筋があり、萎んでも その筋を残し
   たまま、茶巾絞りのようになっている姿が可愛いくって…。
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   芙蓉も木槿も庭木としても多く植えられているので、取り立てて珍しい花ではないけ
   れど、茜屋橋近くには枝を張った芙蓉が10数本も並木になって見事です。
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   まだ青いドングリが落下しているのも目立つようになりました。風禍で落ちたという
   より、チョッキリムシ(チョッキリゾウムシ)の仕業のようです。若枝や樹木の果実に
   産卵して、口吻という頭部の鋭い突起で切り落と習性を持つ甲虫だそうです。
   クヌギやコナラ、樫のドングリも彼らによってバサバサ切り落とされています。少子
   高齢化の対応も大変な時代ですが、多産系のどんぐりも子孫を残すには天敵との
   闘いなんですね。
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   そう思いながら、ひょいと樫の若枝に目を向けると、樫の実が一つの袴の中に三つ
   のドングリを抱えていました。ドングリにも“三つ子”を宿すことがあるなんて、びっく
   り!動植物音痴ながらダーウィンになった気分でした。
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   蝉しぐれも次第にボリュームダウンしてきましたが、目の届く位置で蝉が鳴いていまし
   た。アブラゼミではないことは確かですが、種類は分かりません。透き通った翅が
   とても繊細でアーティスティックでした。
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# by love-letter-to | 2016-08-28 22:45 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.54 蝉しぐれ

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             市街地に残る湧水蝉しぐれ
   8月も下旬に入り第3日曜日に。陸上男子400㍍リレーで銀メダル獲得をはじめ、
   リオ五輪での歴史的快挙の余韻覚めやらぬ今日、都立殿が谷戸庭園へ。国分寺
   駅南口界隈に位置しながらも、崖線から湧き出す水音が絶えずして、蝉の大合唱
   が30㍍近い崖線の落差にこだましていました。時折りツクツクボウシのソロも加わ
   って、残暑との闘いもあと一息か…と。
   ヨロヨロと石段を上りきると、私を追い抜いて行った外国人男性が茶室・紅葉亭の
   見晴台に腰かけて、手にした同園の案内書に目を落としていました。最近は外国
   人の来園者も増えて、英語、仏語、中国語、韓国語版も用意されています。因みに
   英語版は 「Tonogayato Gadens」、仏語版は「Jardin Tonogayato teien」と書かれ
   ています。
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   竹林に隣接した傾斜地には森の妖精レンゲショウマが開花していました。昨夏より
   株数は少なめですが、薄紫の神秘的な花を。傘を広げたように見えるのは萼で、雄
   蕊と雌蕊を囲むよう筒状に重なった中央部分が本当の花びらだそうです。
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   その花の形が蓮に、葉がサラシナショウマに似ているところから「蓮華升麻」。キンポ
   ウゲ科の多年草で、日本固有の1属1種の植物だとか。御岳山は日本一の群生地と
   して知られています。
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   帰途、玉川上水に立ち寄ってみたところ、喜平橋下流右岸では クズの花がピークを
   迎えていました。1週間前には 花穂が立ち上がりかけたばかりでしたが、ここ1週間
   の猛暑と激しい雷雨で一気に開花が進んだようです。
   立木にからまり覆い尽くすクズの勢いには圧倒されますが、赤紫色の濃淡の蝶型の
   花は可憐でチャーミングです。
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   ピンクの花穂が可憐なツルボはもう花期のピークを過ぎており、この時期に咲く花の
   移ろいの速さに驚かされました。淡いピンクの小花を円錐形につけて、群生するユリ
   科のツルボ。その名の語源は蔓状に伸びた茎頂に米粒に似た花穂をつけることから
   蔓飯粒穂(ツルイイボ)となり、ツルボと短縮されたとか。
   北海道西南部から南は南西諸島まで広く日本列島に分布して、ことに墓地のあたりに
   多く群生しており、小平霊園でも一面に咲いているのをみたことがあります。

        ・・・・・サマージョイントコーラス・コンサートへのお誘い・・・・
   8月最後の日曜日の午後、爽やかな歌声を聴いて夏の疲れを癒しませんか。8月28
   日14時から小金井・宮地楽器ホール(武蔵小金井駅南口前)で、近隣市で活動してい
   る合唱団5団体が参加して、サマー・ジョイントコンサートかれます。
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# by love-letter-to | 2016-08-22 00:04 | 折々通信 | Comments(2)

折々通信No.53 昼下がりの涼

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         昼下がり一服の涼目に耳に
   細く開けおいた窓からの涼気に目覚めた8月第2日曜日の今朝。例年なら月遅れの
   盆休み期間中は ねっとりとした残暑に、心身ともにぐったりしているのですが、今朝
   は初秋を感じました。西日本では37℃以上を記録する猛暑が続いていますが…。 
   小平市内の街中では休んでいる商店が多く、信号待ちの車両も少なく蝉時雨が一段
   とボリュームアップ。車の警笛も掻き消すほどです。上水堤でもツリガネニンジンや
   シラヤマギク、ノコンギクなどが咲いて秋の気配濃厚に。残暑の陽射しの中でも涼
   味を。
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   薄紫色の釣鐘型の花を輪生して、数段に咲かせているツリガネニンジン(釣鐘人参)
   はキキョウ科の多年草で、茎丈は40㌢から1㍍に達する株も。一位橋下流右岸の自
   生野草観察ゾーンでは、これまでになく殖えて小さな釣鐘を風にユラユラ。鐘の音が
   聞こえてくるようです。
   花の径は2㌢前後と小さいながらも、見れば見るほど造形の素晴らしさにも惹かれま
   す。薄紫色の釣鐘の縁がほんのり緑色で、涼しそう。その名は釣り鐘状の花が咲き、
   大きな根が朝鮮人参に似ていることに由来しているそうです。
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   野菊の仲間でも七月半ば過ぎから開花するシラヤマギク (白山菊) はことに素朴で、
   ひなびた味わいがあります。開花時から花弁が8~10 枚と少なく、歯の欠けたお婆
   ちゃんのようだとも。晩秋まで長く咲き続けるので、上水堤の景観になくてはならな
   い存在です。
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   シラヤマギクは北海道から九州、朝鮮・中国に分布するシラヤマギクは、山地の草原
   や道ばた、明るい森林中に生育し、高さ1~1.5m。茎の上部は枝分かれし、散房状
   の花序にまばらに頭花をつけます。キク科の花の特徴で、花びらの一枚一枚が花で、
   つまり頭花は花の集合体。春の若芽はヨメナ(嫁菜)に対してムコナ(婿菜)と呼ばれ、
   かつては食用にした地方も。
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   上水堤にはタマアジサイ(玉紫陽花) も数多く植わっており、宝珠のような蕾が膨らん
   でくるのを楽しみにしていても、蝿やアリマキのような小虫にたかられて、虫食い状
   態になっていることもしばしば。
   鎌倉橋付近の新堀用水際で数輪開花しているのに出会いました。淡い青紫の房
   状の花から多数の蕊を出して薄紫色の炎のよう。周囲の白い4弁花は装飾花です。
   玉紫陽花と呼ばれてもユキノシタ科の落葉低木で、ガクアジサイ(額紫陽花)に似てい
   ます。
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   昭和記念公園で開催中の 「サギソウまつり」会場を訪ねてみました。小平市内でサギ
   ソウの栽培と普及を長年続けられていた故宮奈利喜さんが球根を寄贈。栽培指導もさ
   れて20年近くに。当初は3000球ほどの球根が栽培ボランティアによって受け継が
   れ、今年は2万5000球が開花。白鷺が乱舞するような花を咲かせていました。
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   西立川口を入った所に総合案内所があり、その北側の「さざなみ広場」と「水鳥の
   池」に沿って、大花壇や箱庭風の「風景花壇」、水鳥池の北東部にある「花木園展示
   場」には自生風の鉢植えやサギソウを題材にした写真、和紙工芸、染色作品などが
   展示。「とんぼの湿地」近くの清流の池には「サギソウ筏」も浮かべられ、宮奈さん
   の思いも見事に開花していました。 「サギソウまつり」は 今月31日まで10~15時
   開催中です。

   明日は71年目の終戦記念日。戦争を体験し、父母兄弟をはじめ叔父叔母、祖父母、家
   や町、日常の暮らし一切を奪われた悲惨な体験を語れる世代も老いて、全人口の13%
   足らずになりました。
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# by love-letter-to | 2016-08-14 18:13 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.52 秋立ちて

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         堤にも熱き闘ひ秋立つ日
   日本列島を焦がすように各地で猛暑日が続いておりますが、8月最初の日曜日の
   今日は暦の上では立秋、涼立つ日。リオ五輪の開幕に続いて 全国高校野球大会
   も始まる早々、熱戦が繰り広げられています。
   メラメラと燃えるような炎天下でも、上水堤では グリーンシェードと風の通り道のせ
   いか、心地よい風に救われる時があります。桜橋下流右岸ではキツネノカミソリの
   小群落が迎えてくれました。桜橋の改装工事と両岸の整備事業で、ここ2年ほど姿
   を見せず、絶えてしまったのかと案じておりましたが、20 株あまりがほっそりとした
   焔色の花を咲かせて…。堤の野草も生存をかけて熱い闘いを、強いられているよう
   です。
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   キツネノカミソリは関東の樹林地では、お馴染みのガンバナ科の球根植物で、花の
   後に葉が伸びてくることなど彼岸花との共通点も。その葉がほっそりとして剃刀に似
   ていることから、狐の剃刀と。頭花は2~4輪ほどつけています。
   狐が剃刀を使うとは思えませんが、昔人はそうした連想を楽しんだみたい。キツネ孫
   とかキツネの釦とか、「狐」と名のつく草花は、本来のものに比べて見劣りがするとい
   う意味合いが。
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   桜橋下流左岸の木の下闇には、2~4㍉ ほどの唇型の白い花をつけたハエドクソウ
   がひっそり群生していました。目立たず虫にも好かれない雑草の類ですが、40~50
   ㌢の細い茎の先端部につけた花は、下方から開花していきます。蝿毒草の和名通り
   全草有毒で殺虫効果があるため、その根や葉の煮汁を紙に染み込ませて 蝿取り紙
   に使われたそうです。咲き終わるとイノコヅチに似た果実となり、動物や人の衣服など
   にくっついて移動繁殖します。雑木林や草地を歩くと、ズボンの膝下などに小さな実が
   びっしりくっついて、はがすのにいイライラしたことも。
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   同じく樹下には5㍉に満たない花をつけたミズタマソウも茂っていました。40~50㌢丈
   の茎先が枝分かれして、直径1~2ミリの白い花を散房状につけています。
   花の周囲には鉤状の毛に覆われた丸い実も。薄緑色の実は直径2~3ミリで、白い毛
   が密生しているので露を含みやすく、水玉に見えて目立つことから、ミズタマソウ(水玉
   草)の名前に。アカバナ科の多年草です。
   花びらは肉眼では 見極められないほど小さいが2枚、花びらから2本の雄しべが突き
   出ており、対生した葉は長楕円形で、花に比べて大きく5~12センチもあります。
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   桜橋上流の自生野草観察ゾーンで、笹の葉に白い羽状のものがくっついていたので、
   立ち止まって見ると、殻から抜け出したばかりの蝉に出会ってびっくり。笹の葉に前肢
   をひっかけて、ゆっくりゆっくり脱皮していました。白く透き通っていた羽も次第に淡く色
   濃く、翡翠色に。とても繊細で神秘的な色でした。
   蝉が殻の背を破って全身が抜け出すシーンは見てなかったのですが、仰向けに出て体
   を起こし直すそうです。図鑑で調べると殻を破って、羽化を終えるまでに1時間半ぐらい
   かかるとか。羽化中に野鳥などに襲われないよう、蝉が羽化を始めるのは夕方で、一
   夜かけて羽を色づかせると同時に丈夫にして、飛べる状態にするとか。蝉の種類の判
   別はつきませんでしたが、アブラゼミでしょう。出会ったのは午後4時半過ぎでした。
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   6日の宵、11回目を迎えた「小平 灯りまつり」の会場を2~3ヵ所巡ってみました。小平
   駅からグリーンロードを東へ。6時半に点灯して、時間が経つにつれ幻想的に。
   あじさい公園では上田久和さん、菊池睦子さんら小平十四小生のパソコンサポーター
   をしている方々が会場係も、ボランティアでしておられました。上はこの日行われた広島
   原爆忌への慰霊を込めた灯りだそうです。
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   天神じゃぶじゃぶ池公園では、園児らの微笑ましい絵の行燈も
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   天神じゃぶじゃぶ池では早々と「2020東京五輪」への期待を込めた灯りも。
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# by love-letter-to | 2016-08-07 19:12 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.51 大暑に咲く花

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         紅蜀葵(こうしょくき)住み慣れた街も変わり行く
   7月最後の日にして最後の日曜日。初の女性都知事が誕生しました。政党推薦の知
   事候補を引き離して、都知事に就任することになった 元防衛大臣・環境大臣の小池
   百合子さんに期待しつつも、安心してこれまでの暮らしを続けられる東京にして欲しい
   です。
   …というのも、古くからあったコンビニが閉店するなど 最近の近隣の変化が激しく、不
   安に陥ることがしばしばです。“住み慣れた街で最期まで生きて逝く”と言うのが、大方
   の願いであり、国が目指している地域包括ケアシステムの狙いでしょう。
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   紅蜀葵はモミジアオイの別名で、その名のように真っ赤な大輪の花を盛夏に開花。2
   階に届くくらい丈高で花径は20~25㌢、ハイビスカスやアメリカ芙蓉の仲間。
   団扇形の花弁が5枚、隙間をつくって咲く姿が特徴的だそうですが、最近はアメリカ芙
   蓉との掛け合わせた広い花弁の品種もあり、様変わりしています。葉は紅葉 (モミジ)
   のように深く手のひら状に裂けています。
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   盛夏の花と言えばヒマワリ。最近は大輪を見かけることが少なくなりましたが、小川町
   の農地の片隅に、高圧線の鉄塔を背に直径30㌢くらいのヒマワリが咲いていました。
   向日葵と書いてヒマワリ。太陽に向かって咲くと聞かされてきましたが、この日は大気
   が不安定で、かなり激しい通り雨もあった後だったせいか、このヒマワリは太陽に顔を
   そむけていました。
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   立川通りに沿って流れる小川分水・彫刻の谷緑道で出会ったサルスベリ(百日紅)。そ
   の名のように 7月から3カ月前後も咲き続けて、猛暑を象徴する花ですが一輪一輪は
   とても可憐です。1㌢くらい花柄の先にフリル状の6枚の花弁の花をつけ、互いに絡み
   合っているので、どれが1輪だか写真に撮りにくい花です。萼はパチンコの球大です。
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   森田ガーデンにも立ち寄ってみました。ルドベキアやオシロイバナ、ダリアなど夏の花
   でジャングル状態の中で、ホワイトレースフラワーが涼しさを。レースの編み目のように
   繊細な小花を円形に広げていました。地中海地方から西アジア原産のセリ科の1年草
   ですが、毎年、こぼれ種から発芽するそうです。和名はドクゼリモドキと どっきりするよ
   うな名前ですが、毒性はないとか。
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   所々に立てかけてある白い虫捕り網が子ども時代にカムバックさせてくれるよう。
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   午後2時過ぎだったか、突然、空が暗くなって大粒の雨が降ってきました。手にしてい
   た晴雨兼用の日傘ではとても役に立ちそうにない雨で、森田ガーデンのログハウス風
   の小屋で雨宿りさせてもらいました。ふと見ると、グリーンカーテン用のネットに這わせ
   たフウセンカズラ(風船蔓)に、黄緑色の風船がピンポン玉くらいに膨らんでいました。
   その爽やかな緑色に目を楽しませてもらいました。エコカーテンとしての効果を発揮す
   るのは、お盆過ぎでしょうか?
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   30~40分ほどで雨は上がりました。玉川上水沿いの出口から帰ろうとしたら、「めん処
   ・松根」の看板に「本日で閉店することになりました」と張り紙がしてあって、びっくり!慌
   てて引き返して聞いたところ、店主の松根さんは 「年取ってボロボロになって閉じるよ
   り、惜しまれるうちに」と決心したそうです。元々、5年ぐらいのつもりだったのが、8年余
   りも続けてしまったとか。市内の公民館での 麺打ち教室はまだ続けるそうです。松根さ
    んの打つ蕎麦とうどんは絶品で、お気に入りだっただけに残念で淋しくなりますが、体
   力と気力の要るお仕事で手の抜けない松根さんですから、前途を祝福してお別れして
   きました。一つの時代が去ったような気がしております。
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# by love-letter-to | 2016-07-31 23:35 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.50 夏土用

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        都知事選一票を誰に夏土用 
   西日本では猛暑が続いているそうですが、首都圏は大暑にしては珍しく過ごしやす
   い数日。7月第4日曜日を迎えました。立秋までのこの時期は夏土用と言われ、例
   年なら耐えがたい蒸し暑さに悩まされるのですが、朝夕の散歩は心地よいこと!
   近くの住宅街を流れる小川用水沿いに、オニユリが赤鬼の顔のような花弁を反り返
   らせていました。緋色の花弁の黒い斑点は毒々しいけど、日盛りの堤や庭先に咲い
   ている鬼百合は、元気印ですね。
   都知事選も後半戦に入り、リオ五輪も迫ってきました。
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   オニユリ(鬼百合)はユリ科の球根植物で、北海道から九州の平地から低山で普通に
   見られ、一説には中国からの渡来種とも。丈高の茎の先端部分に7~8輪も開花させ、
   その重さで倒れかかっている姿も。茎のふしに1枚の葉が互い違いにつけ、葉の付け
   根にムカゴと呼ばれる黒紫色の珠芽を付けます。種子はなく、このムカゴからも殖やす
   こともできるとか。
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   傍らのマリーゴールドに、雄のツマグロヒョウモン蝶がやってきていました。晩夏から秋
   に見かけることの多い蝶が早々と。蝉も鳴き始めました。
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   おやおやコスモスも咲いているではありませんか!何か季節感が狂ってしまって…。
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   上水堤では、堤を席巻するような勢いでミズヒキ(水引)が花茎を伸ばしてきました。米
   粒大の紅白の蕾に、青白い葉のきれっぱしが絡まっているので、指先で取り除こうとし
   ても糊付けしたようにはがれません。目を近づけて見ると、アオバハゴロモでした。じっ
   としているように見えて、ヒョイと移動します。
   インターネット図鑑によるとカメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科に属する昆虫との
   こと。体長5.5~7㍉、翅を含めると9-11㍉。薄緑色の美しい昆虫ですが、一部の植物
   の害虫でもあるそうです。
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   生い茂った下草の所々に、薄紫色の小花をつけた花穂も目立つようになりました。アキ
   ノタムラソウ(秋の田村草)で、名前に秋がついていますが、開花期は盛夏から晩夏の
   頃。シソ科の多年草で、サルビアの野生種のような夏を代表する山野草です。
   草丈は1メートル近くなるものもあり、茎の中ほどから上部にかけて唇弁型の薄紫色の
   可憐な小花を開花させてゆき、上水の土手を 潤いのあるものにしてくれます。蝶や昆
   虫が盛んに訪れ、彼らにとっても貴重な蜜源のよう。
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   昨日の正午過ぎに所用で立川駅北口に出かけたら、都知事選に立候補した鳥越俊太
   郎が街頭演説に訪れており、駅前広場は人人人で埋め尽くされていました。小平の自
   宅周辺では都知事選の掲示板に、21名の立候補者の半数くらいしか ポスターが貼ら
   れてなく、宣伝カーも回って来ないので、こんなに関心を持っている人が多いことにびっ
   くり!ジャーナリストの田原総一朗さんの話では都政がなかなか語られない 奇妙な選
   挙だそうですが…。
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# by love-letter-to | 2016-07-24 23:38 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.49 丈なす夏草の堤で

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        丈をなす茂みに凛と花桔梗
   先週から大気の不安定な状態が続き、都内でも大雨に対する備えが怠れない日々。
   7月も第3日曜日に。明日も「海の日」祝日で、土曜からの3連休を楽しんでいる方も
   多いかもしれません。
   この頃の玉川上水堤を歩いていると、アキカラマツ(秋落葉松)が高々と茂り、アキノ
   タムラソウ(秋の田村草)も薄紫の花穂を掲げて、もう秋の気配を感じさせます。
   商大橋~桜橋にかけての南岸・自生野草観察ゾーンでは夏草が人の背丈を超すほ
   どに伸びて…。その丈なす茂みの中でキキョウ(桔梗)が数株、鮮やかな紫色の5弁
   の端正な花を開花させていました。桔梗は秋の七草の一つで秋の季語ですが、開花
   期は6~8月。これからの猛暑にも、紙風船のような蕾を弾かせて涼味を。
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   商大橋下流では盛夏を告げるイヌゴマ(犬胡麻)も、淡紅色の小花の輪を数段つけた
   花穂を掲げていました。唇型の小花は雛鳥たちが口をパックリ開けて、餌を欲してい
   るように見えて、野趣に富みユーモラスです。果実が胡麻に似ているが食用にならず、
   役に立たないことの代名詞として犬胡麻に。
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   シソ科の多年草で湿った地を好むイヌゴマは、このエリアでは年々増える傾向にあり、
   群生が見られるようになってきました。別名はチョロギダマシだそうです。
   チョロギ(丁呂木あるいは丁梠木)はシソ科植物で、巻貝に似た根茎が正月料理に使
   われるそうですが、私は見たことも口にしたこともありません。かつて中国東北地方を
   旅した時、飯店で出された酸っぱい漬物がチョロギだったかも…。
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   夏草でジャングル状態になった上水堤で、ひと際目立つのがアキカラマツ。秋落葉松
   の和名からして秋草に思えますが、7月半ばから開花。やや黄色味をおびた白い花が
   茎の先に円錐形に群がって、たくさんの小花をあふれさせています。
   キンポウゲ科の多年草で、花には花弁がなく、花びらに見えるのは萼で多数の長い雄
   蕊を放射状に広げています。
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   満開になると花穂全体がカラマツの木のようにも見えるので、『秋唐松』 の名がついた
   そうです。下草の茂みから乗り出して、歩道部分を通せんぼしていることも。
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   下草の茂みの中で真っ赤に熟れているのはヘビイチゴ(蛇苺)。思わず手に取って食べ
   てみたくなるほど美味しそうですが、このヘビイチゴの球果は花の茎部の花托部分が大
   きくふくれ、その表面に赤いゴマ粒のような種子が密集したものだそうです。
   食用に栽培されている苺とほとんど同じく3枚葉で、早春に黄色の花を咲かせます。花
   が終わる項から茎が長く伸びながら地上を這い、新苗を出し始めそうで、足元の赤い実
   の周りはヘビイチゴの茎と葉でガードされていました。
   無害で食べられるそうで口にしてみたら、甘みも酸味もなくまずいったら…。蛇も食べな
   いのでは。梅雨明けが待たれます。
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   今夕、小平市内の「ギャラリー青らんぎ」で開かれた、菊地恵子・砂織さん母娘によるア
   イリッシュハープコンサートへ。「夏の思い出」「出船」など日本の抒情歌をはじめ「ダニ
   ーボーイ」「庭の千草」他アイルランド民謡、「ディズニーの映画音楽」「ニューブルース」
   を、ソロとデュオで、それぞれ解説をはさみながら1時間余。高い天井と土壁のロッジ風
   の同ギャラリーは、ハープの音色と響きにとって音響効果も抜群で、心地よい時間を。
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   母親の恵子さんはケルト音楽の研究者で、日本におけるアイリッシュハープ演奏家の
   第一人者。砂織さんは国立音大を卒業後、単身渡仏してパリ中央区立音楽院で一等を
   得て卒業。パリの学生を対象としたオーケストラのオーディションに合格して、フランスと
   イタリア各地のオーケストラで活躍中のハープ演奏家です。息の合った演奏を楽しませ
   て頂きましたが、「バトルなんですよ」とお二人。
   今年はアイルランドが独立して100年。そのきっかけとなった「深い霧の中で」の演奏な
   ど、心の旅もしてきました。
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# by love-letter-to | 2016-07-17 23:58 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.48 今年最後の大賀ハス

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         古代蓮咲いて三日の宴かな     
   7月10日、第2日曜日の今日は第24回参院選の投票日でした。今回から選挙権が
   18歳以上に改定され、18~19歳の投票率とその影響が注目されましたが…。
   数日前、田無駅北口から歩いて10分ほどの所にある通称・東大農場のハス見本園
   へ。研究目的で栽培されている約200種の蓮うち100種あまりとスイレン(睡蓮)、コ
   ウホネ(河骨)、ヒツジグサ(未草)などが公開されています。
   今年は例年より開花が早かったそうで、古代蓮とも呼ばれる大賀蓮は最後の一輪を
   見ることができました。東大フィールドボランティアさんによると「開花して3日目で、ま
   さに見頃です」。蓮の花は開花して4日目には散り始めるそうで、ラッキー!花径は約
   30㌢、花心部がロウソクの灯りも見え、蜜蜂も蜜集めに勤しんでいました。
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   畳1枚分くらいのコンクリート製水槽ごとに大賀蓮や妙連、一天四海(いってんしかい)
   など日本の在来品種、中国で作出された品種、朝鮮系、ベトナム産、アメリカ原産の
   黄花蓮とその交配種など 100種余りが1カ月にわたって次々と開花。品種名も記さ
   れており、品種名とその花の色や姿を見比べながら歩いてみると…。
   「原始蓮」は千葉市旧検見川町・元東京大学厚生農場地下の青泥層より発掘した蓮
   の種の発芽に成功した大賀一郎博士の自邸(府中市)で、栽培されていた蓮だそう。
   大賀蓮に似ていますが、開花時の色は少し淡くほんのりと。
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   日本の在来品種「紅万々」。八重咲きで花弁数が50枚以上あり、紅々と輝いていま
   した。「白万々」もありましたが、取り逃してしまいました。
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   白い花びらの縁紅が美しい「精華」は、京都府南部の久御山町・内田蓮園で古くから
   守り育てられてきた品種。大規模な干拓事業で姿を消した巨椋(おおくら)池に自生し
   ていた蓮だそうです。
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   蓮では珍しい黄花系の「アメリカ黄蓮」。分類学的にはハスとは別種のキバナハス。
   ミシシッピ川流域から南米北部に自生。花は黄色で花托や雄ずい、雌ずいも黄色。
   花径は23~26cm。花弁は18~22枚で細長く、閉じるときねじれながら閉じる。開
   花3日目には花弁が落ちてしまうことも。花柄120cm、葉柄100cm。葉の上面は滑
   らか。日本の気候や土壌に合わず、腐敗病に罹りやすいため 土壌管理や植替えを
   毎年行なう必要があるそうです。
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   ここ生態調和農学機構の前身の一つ緑地植物実験所で作出され「知里の曙」。クリ
   ームイエローと紅色のグラデーションが素敵で、花びらが舞うように開花。
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   やはり旧緑地植物実験所で作出され、生態調和農学機構が発足した2010年(平成
   22) に出願し、翌2011年に品種登録された「緑地美人」。中国系「琴台歌手 」の種
   子と「アメリカ黄蓮」の花粉を交配、選抜した品種です。咲き始めは 黄色味がかった
   紅色で、徐々に紅色が薄くなり爪紅状に変化します。早咲き品種で、6月上旬から8
   月中旬まで次々に花を咲かせます。草丈が比較的小さく、鉢植えでもよく咲くとか。
   東京大学名での品種登録第1号です。
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   正門からハス見本園へ向かう途中の芝生では、近くの保育園児たちが遊びに訪れ
   ていました。幼稚園児や小学生たちも集団見学によく訪れるそうです。
   ハス見本園は今月22日まで火~金曜日9~11時、無料で公開されています。大雨
   ・強風・雷・酷暑などの場合は予告なしに中止に。本館前で園内で収穫したじゃがい
   もなどを即売していることもあります。
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# by love-letter-to | 2016-07-10 22:20 | 折々通信 | Comments(0)