忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.55 夏と秋の狭間で

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         大木も若木も虜に仙人草
   長かったようで、あっという間に迎えた8月最後の日曜日。このところ相次ぐ台風と
   残暑に上水歩きもさぼりがちでしたが、一昨日、喜平橋から下流に向けて 小金井
   橋まで往復。堤の木々も野草も晩夏から秋へスライドしていました。
   小桜橋を過ぎた辺りのフェンス際には、いつの間にかセンニンソウ(仙人草)が延
   々と蔓を延ばして、目に染みるような純白の花を群がり咲かせていました。見上げ
   るような大木から、ここ数年で人の肩丈くらいに育った若木にも蔓をからませていま
   す。
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   直径3㌢程の十字形の真っ白な花を群がり咲かせる仙人草。キンポウゲ科の蔓性
   多年草で、花弁のように見える十字形の白い部分は花弁ではなく、4枚の萼片だそ
   うです。こんな清新な花をつけるのに仙人草だなんて!と出会うたびに思いますが、
   花の後に白く長い毛のある羽毛状の花柱が残り、その付け根が膨らんで痩果(そう
   か)となります。秋が深まるにつれ痩果から伸びた白い髭が仙人の髭に見立てられ、
   仙人草の名前に。
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   夏から秋への季節の変わり目で花が少ない時期ですが、フヨウ(芙蓉)とムクゲ(木
   槿) は今が旬。どちらもアオイ科の落葉低木で、花は朝に開花して夕方にはしぼん
   でしまう一日花です。芙蓉は花弁にプリーツ状の筋があり、萎んでも その筋を残し
   たまま、茶巾絞りのようになっている姿が可愛いくって…。
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   芙蓉も木槿も庭木としても多く植えられているので、取り立てて珍しい花ではないけ
   れど、茜屋橋近くには枝を張った芙蓉が10数本も並木になって見事です。
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   まだ青いドングリが落下しているのも目立つようになりました。風禍で落ちたという
   より、チョッキリムシ(チョッキリゾウムシ)の仕業のようです。若枝や樹木の果実に
   産卵して、口吻という頭部の鋭い突起で切り落と習性を持つ甲虫だそうです。
   クヌギやコナラ、樫のドングリも彼らによってバサバサ切り落とされています。少子
   高齢化の対応も大変な時代ですが、多産系のどんぐりも子孫を残すには天敵との
   闘いなんですね。
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   そう思いながら、ひょいと樫の若枝に目を向けると、樫の実が一つの袴の中に三つ
   のドングリを抱えていました。ドングリにも“三つ子”を宿すことがあるなんて、びっく
   り!動植物音痴ながらダーウィンになった気分でした。
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   蝉しぐれも次第にボリュームダウンしてきましたが、目の届く位置で蝉が鳴いていまし
   た。アブラゼミではないことは確かですが、種類は分かりません。透き通った翅が
   とても繊細でアーティスティックでした。
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# by love-letter-to | 2016-08-28 22:45 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.54 蝉しぐれ

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             市街地に残る湧水蝉しぐれ
   8月も下旬に入り第3日曜日に。陸上男子400㍍リレーで銀メダル獲得をはじめ、
   リオ五輪での歴史的快挙の余韻覚めやらぬ今日、都立殿が谷戸庭園へ。国分寺
   駅南口界隈に位置しながらも、崖線から湧き出す水音が絶えずして、蝉の大合唱
   が30㍍近い崖線の落差にこだましていました。時折りツクツクボウシのソロも加わ
   って、残暑との闘いもあと一息か…と。
   ヨロヨロと石段を上りきると、私を追い抜いて行った外国人男性が茶室・紅葉亭の
   見晴台に腰かけて、手にした同園の案内書に目を落としていました。最近は外国
   人の来園者も増えて、英語、仏語、中国語、韓国語版も用意されています。因みに
   英語版は 「Tonogayato Gadens」、仏語版は「Jardin Tonogayato teien」と書かれ
   ています。
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   竹林に隣接した傾斜地には森の妖精レンゲショウマが開花していました。昨夏より
   株数は少なめですが、薄紫の神秘的な花を。傘を広げたように見えるのは萼で、雄
   蕊と雌蕊を囲むよう筒状に重なった中央部分が本当の花びらだそうです。
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   その花の形が蓮に、葉がサラシナショウマに似ているところから「蓮華升麻」。キンポ
   ウゲ科の多年草で、日本固有の1属1種の植物だとか。御岳山は日本一の群生地と
   して知られています。
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   帰途、玉川上水に立ち寄ってみたところ、喜平橋下流右岸では クズの花がピークを
   迎えていました。1週間前には 花穂が立ち上がりかけたばかりでしたが、ここ1週間
   の猛暑と激しい雷雨で一気に開花が進んだようです。
   立木にからまり覆い尽くすクズの勢いには圧倒されますが、赤紫色の濃淡の蝶型の
   花は可憐でチャーミングです。
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   ピンクの花穂が可憐なツルボはもう花期のピークを過ぎており、この時期に咲く花の
   移ろいの速さに驚かされました。淡いピンクの小花を円錐形につけて、群生するユリ
   科のツルボ。その名の語源は蔓状に伸びた茎頂に米粒に似た花穂をつけることから
   蔓飯粒穂(ツルイイボ)となり、ツルボと短縮されたとか。
   北海道西南部から南は南西諸島まで広く日本列島に分布して、ことに墓地のあたりに
   多く群生しており、小平霊園でも一面に咲いているのをみたことがあります。

        ・・・・・サマージョイントコーラス・コンサートへのお誘い・・・・
   8月最後の日曜日の午後、爽やかな歌声を聴いて夏の疲れを癒しませんか。8月28
   日14時から小金井・宮地楽器ホール(武蔵小金井駅南口前)で、近隣市で活動してい
   る合唱団5団体が参加して、サマー・ジョイントコンサートかれます。
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# by love-letter-to | 2016-08-22 00:04 | 折々通信 | Comments(2)

折々通信No.53 昼下がりの涼

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         昼下がり一服の涼目に耳に
   細く開けおいた窓からの涼気に目覚めた8月第2日曜日の今朝。例年なら月遅れの
   盆休み期間中は ねっとりとした残暑に、心身ともにぐったりしているのですが、今朝
   は初秋を感じました。西日本では37℃以上を記録する猛暑が続いていますが…。 
   小平市内の街中では休んでいる商店が多く、信号待ちの車両も少なく蝉時雨が一段
   とボリュームアップ。車の警笛も掻き消すほどです。上水堤でもツリガネニンジンや
   シラヤマギク、ノコンギクなどが咲いて秋の気配濃厚に。残暑の陽射しの中でも涼
   味を。
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   薄紫色の釣鐘型の花を輪生して、数段に咲かせているツリガネニンジン(釣鐘人参)
   はキキョウ科の多年草で、茎丈は40㌢から1㍍に達する株も。一位橋下流右岸の自
   生野草観察ゾーンでは、これまでになく殖えて小さな釣鐘を風にユラユラ。鐘の音が
   聞こえてくるようです。
   花の径は2㌢前後と小さいながらも、見れば見るほど造形の素晴らしさにも惹かれま
   す。薄紫色の釣鐘の縁がほんのり緑色で、涼しそう。その名は釣り鐘状の花が咲き、
   大きな根が朝鮮人参に似ていることに由来しているそうです。
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   野菊の仲間でも七月半ば過ぎから開花するシラヤマギク (白山菊) はことに素朴で、
   ひなびた味わいがあります。開花時から花弁が8~10 枚と少なく、歯の欠けたお婆
   ちゃんのようだとも。晩秋まで長く咲き続けるので、上水堤の景観になくてはならな
   い存在です。
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   シラヤマギクは北海道から九州、朝鮮・中国に分布するシラヤマギクは、山地の草原
   や道ばた、明るい森林中に生育し、高さ1~1.5m。茎の上部は枝分かれし、散房状
   の花序にまばらに頭花をつけます。キク科の花の特徴で、花びらの一枚一枚が花で、
   つまり頭花は花の集合体。春の若芽はヨメナ(嫁菜)に対してムコナ(婿菜)と呼ばれ、
   かつては食用にした地方も。
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   上水堤にはタマアジサイ(玉紫陽花) も数多く植わっており、宝珠のような蕾が膨らん
   でくるのを楽しみにしていても、蝿やアリマキのような小虫にたかられて、虫食い状
   態になっていることもしばしば。
   鎌倉橋付近の新堀用水際で数輪開花しているのに出会いました。淡い青紫の房
   状の花から多数の蕊を出して薄紫色の炎のよう。周囲の白い4弁花は装飾花です。
   玉紫陽花と呼ばれてもユキノシタ科の落葉低木で、ガクアジサイ(額紫陽花)に似てい
   ます。
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   昭和記念公園で開催中の 「サギソウまつり」会場を訪ねてみました。小平市内でサギ
   ソウの栽培と普及を長年続けられていた故宮奈利喜さんが球根を寄贈。栽培指導もさ
   れて20年近くに。当初は3000球ほどの球根が栽培ボランティアによって受け継が
   れ、今年は2万5000球が開花。白鷺が乱舞するような花を咲かせていました。
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   西立川口を入った所に総合案内所があり、その北側の「さざなみ広場」と「水鳥の
   池」に沿って、大花壇や箱庭風の「風景花壇」、水鳥池の北東部にある「花木園展示
   場」には自生風の鉢植えやサギソウを題材にした写真、和紙工芸、染色作品などが
   展示。「とんぼの湿地」近くの清流の池には「サギソウ筏」も浮かべられ、宮奈さん
   の思いも見事に開花していました。 「サギソウまつり」は 今月31日まで10~15時
   開催中です。

   明日は71年目の終戦記念日。戦争を体験し、父母兄弟をはじめ叔父叔母、祖父母、家
   や町、日常の暮らし一切を奪われた悲惨な体験を語れる世代も老いて、全人口の13%
   足らずになりました。
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# by love-letter-to | 2016-08-14 18:13 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.52 秋立ちて

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         堤にも熱き闘ひ秋立つ日
   日本列島を焦がすように各地で猛暑日が続いておりますが、8月最初の日曜日の
   今日は暦の上では立秋、涼立つ日。リオ五輪の開幕に続いて 全国高校野球大会
   も始まる早々、熱戦が繰り広げられています。
   メラメラと燃えるような炎天下でも、上水堤では グリーンシェードと風の通り道のせ
   いか、心地よい風に救われる時があります。桜橋下流右岸ではキツネノカミソリの
   小群落が迎えてくれました。桜橋の改装工事と両岸の整備事業で、ここ2年ほど姿
   を見せず、絶えてしまったのかと案じておりましたが、20 株あまりがほっそりとした
   焔色の花を咲かせて…。堤の野草も生存をかけて熱い闘いを、強いられているよう
   です。
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   キツネノカミソリは関東の樹林地では、お馴染みのガンバナ科の球根植物で、花の
   後に葉が伸びてくることなど彼岸花との共通点も。その葉がほっそりとして剃刀に似
   ていることから、狐の剃刀と。頭花は2~4輪ほどつけています。
   狐が剃刀を使うとは思えませんが、昔人はそうした連想を楽しんだみたい。キツネ孫
   とかキツネの釦とか、「狐」と名のつく草花は、本来のものに比べて見劣りがするとい
   う意味合いが。
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   桜橋下流左岸の木の下闇には、2~4㍉ ほどの唇型の白い花をつけたハエドクソウ
   がひっそり群生していました。目立たず虫にも好かれない雑草の類ですが、40~50
   ㌢の細い茎の先端部につけた花は、下方から開花していきます。蝿毒草の和名通り
   全草有毒で殺虫効果があるため、その根や葉の煮汁を紙に染み込ませて 蝿取り紙
   に使われたそうです。咲き終わるとイノコヅチに似た果実となり、動物や人の衣服など
   にくっついて移動繁殖します。雑木林や草地を歩くと、ズボンの膝下などに小さな実が
   びっしりくっついて、はがすのにいイライラしたことも。
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   同じく樹下には5㍉に満たない花をつけたミズタマソウも茂っていました。40~50㌢丈
   の茎先が枝分かれして、直径1~2ミリの白い花を散房状につけています。
   花の周囲には鉤状の毛に覆われた丸い実も。薄緑色の実は直径2~3ミリで、白い毛
   が密生しているので露を含みやすく、水玉に見えて目立つことから、ミズタマソウ(水玉
   草)の名前に。アカバナ科の多年草です。
   花びらは肉眼では 見極められないほど小さいが2枚、花びらから2本の雄しべが突き
   出ており、対生した葉は長楕円形で、花に比べて大きく5~12センチもあります。
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   桜橋上流の自生野草観察ゾーンで、笹の葉に白い羽状のものがくっついていたので、
   立ち止まって見ると、殻から抜け出したばかりの蝉に出会ってびっくり。笹の葉に前肢
   をひっかけて、ゆっくりゆっくり脱皮していました。白く透き通っていた羽も次第に淡く色
   濃く、翡翠色に。とても繊細で神秘的な色でした。
   蝉が殻の背を破って全身が抜け出すシーンは見てなかったのですが、仰向けに出て体
   を起こし直すそうです。図鑑で調べると殻を破って、羽化を終えるまでに1時間半ぐらい
   かかるとか。羽化中に野鳥などに襲われないよう、蝉が羽化を始めるのは夕方で、一
   夜かけて羽を色づかせると同時に丈夫にして、飛べる状態にするとか。蝉の種類の判
   別はつきませんでしたが、アブラゼミでしょう。出会ったのは午後4時半過ぎでした。
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   6日の宵、11回目を迎えた「小平 灯りまつり」の会場を2~3ヵ所巡ってみました。小平
   駅からグリーンロードを東へ。6時半に点灯して、時間が経つにつれ幻想的に。
   あじさい公園では上田久和さん、菊池睦子さんら小平十四小生のパソコンサポーター
   をしている方々が会場係も、ボランティアでしておられました。上はこの日行われた広島
   原爆忌への慰霊を込めた灯りだそうです。
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   天神じゃぶじゃぶ池公園では、園児らの微笑ましい絵の行燈も
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   天神じゃぶじゃぶ池では早々と「2020東京五輪」への期待を込めた灯りも。
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# by love-letter-to | 2016-08-07 19:12 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.51 大暑に咲く花

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         紅蜀葵(こうしょくき)住み慣れた街も変わり行く
   7月最後の日にして最後の日曜日。初の女性都知事が誕生しました。政党推薦の知
   事候補を引き離して、都知事に就任することになった 元防衛大臣・環境大臣の小池
   百合子さんに期待しつつも、安心してこれまでの暮らしを続けられる東京にして欲しい
   です。
   …というのも、古くからあったコンビニが閉店するなど 最近の近隣の変化が激しく、不
   安に陥ることがしばしばです。“住み慣れた街で最期まで生きて逝く”と言うのが、大方
   の願いであり、国が目指している地域包括ケアシステムの狙いでしょう。
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   紅蜀葵はモミジアオイの別名で、その名のように真っ赤な大輪の花を盛夏に開花。2
   階に届くくらい丈高で花径は20~25㌢、ハイビスカスやアメリカ芙蓉の仲間。
   団扇形の花弁が5枚、隙間をつくって咲く姿が特徴的だそうですが、最近はアメリカ芙
   蓉との掛け合わせた広い花弁の品種もあり、様変わりしています。葉は紅葉 (モミジ)
   のように深く手のひら状に裂けています。
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   盛夏の花と言えばヒマワリ。最近は大輪を見かけることが少なくなりましたが、小川町
   の農地の片隅に、高圧線の鉄塔を背に直径30㌢くらいのヒマワリが咲いていました。
   向日葵と書いてヒマワリ。太陽に向かって咲くと聞かされてきましたが、この日は大気
   が不安定で、かなり激しい通り雨もあった後だったせいか、このヒマワリは太陽に顔を
   そむけていました。
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   立川通りに沿って流れる小川分水・彫刻の谷緑道で出会ったサルスベリ(百日紅)。そ
   の名のように 7月から3カ月前後も咲き続けて、猛暑を象徴する花ですが一輪一輪は
   とても可憐です。1㌢くらい花柄の先にフリル状の6枚の花弁の花をつけ、互いに絡み
   合っているので、どれが1輪だか写真に撮りにくい花です。萼はパチンコの球大です。
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   森田ガーデンにも立ち寄ってみました。ルドベキアやオシロイバナ、ダリアなど夏の花
   でジャングル状態の中で、ホワイトレースフラワーが涼しさを。レースの編み目のように
   繊細な小花を円形に広げていました。地中海地方から西アジア原産のセリ科の1年草
   ですが、毎年、こぼれ種から発芽するそうです。和名はドクゼリモドキと どっきりするよ
   うな名前ですが、毒性はないとか。
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   所々に立てかけてある白い虫捕り網が子ども時代にカムバックさせてくれるよう。
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   午後2時過ぎだったか、突然、空が暗くなって大粒の雨が降ってきました。手にしてい
   た晴雨兼用の日傘ではとても役に立ちそうにない雨で、森田ガーデンのログハウス風
   の小屋で雨宿りさせてもらいました。ふと見ると、グリーンカーテン用のネットに這わせ
   たフウセンカズラ(風船蔓)に、黄緑色の風船がピンポン玉くらいに膨らんでいました。
   その爽やかな緑色に目を楽しませてもらいました。エコカーテンとしての効果を発揮す
   るのは、お盆過ぎでしょうか?
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   30~40分ほどで雨は上がりました。玉川上水沿いの出口から帰ろうとしたら、「めん処
   ・松根」の看板に「本日で閉店することになりました」と張り紙がしてあって、びっくり!慌
   てて引き返して聞いたところ、店主の松根さんは 「年取ってボロボロになって閉じるよ
   り、惜しまれるうちに」と決心したそうです。元々、5年ぐらいのつもりだったのが、8年余
   りも続けてしまったとか。市内の公民館での 麺打ち教室はまだ続けるそうです。松根さ
    んの打つ蕎麦とうどんは絶品で、お気に入りだっただけに残念で淋しくなりますが、体
   力と気力の要るお仕事で手の抜けない松根さんですから、前途を祝福してお別れして
   きました。一つの時代が去ったような気がしております。
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# by love-letter-to | 2016-07-31 23:35 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.50 夏土用

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        都知事選一票を誰に夏土用 
   西日本では猛暑が続いているそうですが、首都圏は大暑にしては珍しく過ごしやす
   い数日。7月第4日曜日を迎えました。立秋までのこの時期は夏土用と言われ、例
   年なら耐えがたい蒸し暑さに悩まされるのですが、朝夕の散歩は心地よいこと!
   近くの住宅街を流れる小川用水沿いに、オニユリが赤鬼の顔のような花弁を反り返
   らせていました。緋色の花弁の黒い斑点は毒々しいけど、日盛りの堤や庭先に咲い
   ている鬼百合は、元気印ですね。
   都知事選も後半戦に入り、リオ五輪も迫ってきました。
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   オニユリ(鬼百合)はユリ科の球根植物で、北海道から九州の平地から低山で普通に
   見られ、一説には中国からの渡来種とも。丈高の茎の先端部分に7~8輪も開花させ、
   その重さで倒れかかっている姿も。茎のふしに1枚の葉が互い違いにつけ、葉の付け
   根にムカゴと呼ばれる黒紫色の珠芽を付けます。種子はなく、このムカゴからも殖やす
   こともできるとか。
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   傍らのマリーゴールドに、雄のツマグロヒョウモン蝶がやってきていました。晩夏から秋
   に見かけることの多い蝶が早々と。蝉も鳴き始めました。
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   おやおやコスモスも咲いているではありませんか!何か季節感が狂ってしまって…。
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   上水堤では、堤を席巻するような勢いでミズヒキ(水引)が花茎を伸ばしてきました。米
   粒大の紅白の蕾に、青白い葉のきれっぱしが絡まっているので、指先で取り除こうとし
   ても糊付けしたようにはがれません。目を近づけて見ると、アオバハゴロモでした。じっ
   としているように見えて、ヒョイと移動します。
   インターネット図鑑によるとカメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科に属する昆虫との
   こと。体長5.5~7㍉、翅を含めると9-11㍉。薄緑色の美しい昆虫ですが、一部の植物
   の害虫でもあるそうです。
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   生い茂った下草の所々に、薄紫色の小花をつけた花穂も目立つようになりました。アキ
   ノタムラソウ(秋の田村草)で、名前に秋がついていますが、開花期は盛夏から晩夏の
   頃。シソ科の多年草で、サルビアの野生種のような夏を代表する山野草です。
   草丈は1メートル近くなるものもあり、茎の中ほどから上部にかけて唇弁型の薄紫色の
   可憐な小花を開花させてゆき、上水の土手を 潤いのあるものにしてくれます。蝶や昆
   虫が盛んに訪れ、彼らにとっても貴重な蜜源のよう。
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   昨日の正午過ぎに所用で立川駅北口に出かけたら、都知事選に立候補した鳥越俊太
   郎が街頭演説に訪れており、駅前広場は人人人で埋め尽くされていました。小平の自
   宅周辺では都知事選の掲示板に、21名の立候補者の半数くらいしか ポスターが貼ら
   れてなく、宣伝カーも回って来ないので、こんなに関心を持っている人が多いことにびっ
   くり!ジャーナリストの田原総一朗さんの話では都政がなかなか語られない 奇妙な選
   挙だそうですが…。
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# by love-letter-to | 2016-07-24 23:38 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.49 丈なす夏草の堤で

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        丈をなす茂みに凛と花桔梗
   先週から大気の不安定な状態が続き、都内でも大雨に対する備えが怠れない日々。
   7月も第3日曜日に。明日も「海の日」祝日で、土曜からの3連休を楽しんでいる方も
   多いかもしれません。
   この頃の玉川上水堤を歩いていると、アキカラマツ(秋落葉松)が高々と茂り、アキノ
   タムラソウ(秋の田村草)も薄紫の花穂を掲げて、もう秋の気配を感じさせます。
   商大橋~桜橋にかけての南岸・自生野草観察ゾーンでは夏草が人の背丈を超すほ
   どに伸びて…。その丈なす茂みの中でキキョウ(桔梗)が数株、鮮やかな紫色の5弁
   の端正な花を開花させていました。桔梗は秋の七草の一つで秋の季語ですが、開花
   期は6~8月。これからの猛暑にも、紙風船のような蕾を弾かせて涼味を。
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   商大橋下流では盛夏を告げるイヌゴマ(犬胡麻)も、淡紅色の小花の輪を数段つけた
   花穂を掲げていました。唇型の小花は雛鳥たちが口をパックリ開けて、餌を欲してい
   るように見えて、野趣に富みユーモラスです。果実が胡麻に似ているが食用にならず、
   役に立たないことの代名詞として犬胡麻に。
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   シソ科の多年草で湿った地を好むイヌゴマは、このエリアでは年々増える傾向にあり、
   群生が見られるようになってきました。別名はチョロギダマシだそうです。
   チョロギ(丁呂木あるいは丁梠木)はシソ科植物で、巻貝に似た根茎が正月料理に使
   われるそうですが、私は見たことも口にしたこともありません。かつて中国東北地方を
   旅した時、飯店で出された酸っぱい漬物がチョロギだったかも…。
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   夏草でジャングル状態になった上水堤で、ひと際目立つのがアキカラマツ。秋落葉松
   の和名からして秋草に思えますが、7月半ばから開花。やや黄色味をおびた白い花が
   茎の先に円錐形に群がって、たくさんの小花をあふれさせています。
   キンポウゲ科の多年草で、花には花弁がなく、花びらに見えるのは萼で多数の長い雄
   蕊を放射状に広げています。
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   満開になると花穂全体がカラマツの木のようにも見えるので、『秋唐松』 の名がついた
   そうです。下草の茂みから乗り出して、歩道部分を通せんぼしていることも。
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   下草の茂みの中で真っ赤に熟れているのはヘビイチゴ(蛇苺)。思わず手に取って食べ
   てみたくなるほど美味しそうですが、このヘビイチゴの球果は花の茎部の花托部分が大
   きくふくれ、その表面に赤いゴマ粒のような種子が密集したものだそうです。
   食用に栽培されている苺とほとんど同じく3枚葉で、早春に黄色の花を咲かせます。花
   が終わる項から茎が長く伸びながら地上を這い、新苗を出し始めそうで、足元の赤い実
   の周りはヘビイチゴの茎と葉でガードされていました。
   無害で食べられるそうで口にしてみたら、甘みも酸味もなくまずいったら…。蛇も食べな
   いのでは。梅雨明けが待たれます。
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   今夕、小平市内の「ギャラリー青らんぎ」で開かれた、菊地恵子・砂織さん母娘によるア
   イリッシュハープコンサートへ。「夏の思い出」「出船」など日本の抒情歌をはじめ「ダニ
   ーボーイ」「庭の千草」他アイルランド民謡、「ディズニーの映画音楽」「ニューブルース」
   を、ソロとデュオで、それぞれ解説をはさみながら1時間余。高い天井と土壁のロッジ風
   の同ギャラリーは、ハープの音色と響きにとって音響効果も抜群で、心地よい時間を。
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   母親の恵子さんはケルト音楽の研究者で、日本におけるアイリッシュハープ演奏家の
   第一人者。砂織さんは国立音大を卒業後、単身渡仏してパリ中央区立音楽院で一等を
   得て卒業。パリの学生を対象としたオーケストラのオーディションに合格して、フランスと
   イタリア各地のオーケストラで活躍中のハープ演奏家です。息の合った演奏を楽しませ
   て頂きましたが、「バトルなんですよ」とお二人。
   今年はアイルランドが独立して100年。そのきっかけとなった「深い霧の中で」の演奏な
   ど、心の旅もしてきました。
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# by love-letter-to | 2016-07-17 23:58 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.48 今年最後の大賀ハス

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         古代蓮咲いて三日の宴かな     
   7月10日、第2日曜日の今日は第24回参院選の投票日でした。今回から選挙権が
   18歳以上に改定され、18~19歳の投票率とその影響が注目されましたが…。
   数日前、田無駅北口から歩いて10分ほどの所にある通称・東大農場のハス見本園
   へ。研究目的で栽培されている約200種の蓮うち100種あまりとスイレン(睡蓮)、コ
   ウホネ(河骨)、ヒツジグサ(未草)などが公開されています。
   今年は例年より開花が早かったそうで、古代蓮とも呼ばれる大賀蓮は最後の一輪を
   見ることができました。東大フィールドボランティアさんによると「開花して3日目で、ま
   さに見頃です」。蓮の花は開花して4日目には散り始めるそうで、ラッキー!花径は約
   30㌢、花心部がロウソクの灯りも見え、蜜蜂も蜜集めに勤しんでいました。
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   畳1枚分くらいのコンクリート製水槽ごとに大賀蓮や妙連、一天四海(いってんしかい)
   など日本の在来品種、中国で作出された品種、朝鮮系、ベトナム産、アメリカ原産の
   黄花蓮とその交配種など 100種余りが1カ月にわたって次々と開花。品種名も記さ
   れており、品種名とその花の色や姿を見比べながら歩いてみると…。
   「原始蓮」は千葉市旧検見川町・元東京大学厚生農場地下の青泥層より発掘した蓮
   の種の発芽に成功した大賀一郎博士の自邸(府中市)で、栽培されていた蓮だそう。
   大賀蓮に似ていますが、開花時の色は少し淡くほんのりと。
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   日本の在来品種「紅万々」。八重咲きで花弁数が50枚以上あり、紅々と輝いていま
   した。「白万々」もありましたが、取り逃してしまいました。
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   白い花びらの縁紅が美しい「精華」は、京都府南部の久御山町・内田蓮園で古くから
   守り育てられてきた品種。大規模な干拓事業で姿を消した巨椋(おおくら)池に自生し
   ていた蓮だそうです。
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   蓮では珍しい黄花系の「アメリカ黄蓮」。分類学的にはハスとは別種のキバナハス。
   ミシシッピ川流域から南米北部に自生。花は黄色で花托や雄ずい、雌ずいも黄色。
   花径は23~26cm。花弁は18~22枚で細長く、閉じるときねじれながら閉じる。開
   花3日目には花弁が落ちてしまうことも。花柄120cm、葉柄100cm。葉の上面は滑
   らか。日本の気候や土壌に合わず、腐敗病に罹りやすいため 土壌管理や植替えを
   毎年行なう必要があるそうです。
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   ここ生態調和農学機構の前身の一つ緑地植物実験所で作出され「知里の曙」。クリ
   ームイエローと紅色のグラデーションが素敵で、花びらが舞うように開花。
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   やはり旧緑地植物実験所で作出され、生態調和農学機構が発足した2010年(平成
   22) に出願し、翌2011年に品種登録された「緑地美人」。中国系「琴台歌手 」の種
   子と「アメリカ黄蓮」の花粉を交配、選抜した品種です。咲き始めは 黄色味がかった
   紅色で、徐々に紅色が薄くなり爪紅状に変化します。早咲き品種で、6月上旬から8
   月中旬まで次々に花を咲かせます。草丈が比較的小さく、鉢植えでもよく咲くとか。
   東京大学名での品種登録第1号です。
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   正門からハス見本園へ向かう途中の芝生では、近くの保育園児たちが遊びに訪れ
   ていました。幼稚園児や小学生たちも集団見学によく訪れるそうです。
   ハス見本園は今月22日まで火~金曜日9~11時、無料で公開されています。大雨
   ・強風・雷・酷暑などの場合は予告なしに中止に。本館前で園内で収穫したじゃがい
   もなどを即売していることもあります。
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# by love-letter-to | 2016-07-10 22:20 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.47 消えゆく山百合

        山百合や花の重さに耐えて咲く
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   今年も半年が過ぎて、7月に入りました。本当に月日が経つのが早過ぎて、世の動き
   について行けない日々。バングラデシュで、またも悲惨なテロ事件が起きてしまいまし
   た。国際協力機構のプロジェクトに参加している日本人技術者ら7人が犠牲に。
   心の置き所なく玉川上水堤へ。東京都内も最高気温が35℃を越す猛暑日でしたが、
   上水堤は緑の厚い日除けシートに覆われて、目も心もクールダウン。私にとって最高
   の居場所かも。中央公園から商大橋にかけて500㍍ほどの上水堤に、ヤマユリ(山百
   合)が棲息している場所が10数ヵ所あるはずですが、年々減少しています。
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   6弁の花びらが開くと、直径30㌢以上になるユリ科の中でも最大級の花を咲かせる山
   百合。細長い茎は花の重さに耐えきれない上に、堤の壁面の崩落も進んで…。
   鎌倉橋から下流50㍍ほど壁面にかろうじて留まっている2株は、水面に向かってそれ
   ぞれ2輪の花をつけていましたが、5㌢も壁面の崩落が進めば 水路に根元から落下し
   てしまうでしょう。風前の灯です。
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   鎌倉橋と小松橋の中間辺りには、6輪もの大輪をつけた山百合が今夏も見ることがで
   きました。支柱を立てて見守って下さっている方がおられるようです。
   純白の花びらの内側に、赤紫色の斑点と中脈に沿った黄色い帯があり、気品と優雅さ
   は“ユリの女王”に相応しく、真っ赤な蕊が芳香を漂わせていました。
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   その対岸にも壁面に這うような姿で、4輪もの大輪をつけた山百合が咲いていました。
   南面に棲息している山百合は希少なだけに、その行く末を祈らざるを得ませんでした。
   ヤマユリの花言葉は「純潔」だそうです。
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   日当たりのいい上水堤には目下、ヤブカンゾウ(薮萱草)が真っ盛りで、野萱草と競うよ
   うに緋色の花を輝かせていました。ラッパ型の一重の野萱草の花に対して薮萱草は八
   重で赤橙色も濃いめです。
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   薮萱草もユリ科ワスレグサ属の多年草ですが、中国原産の史前帰化植物で食用に栽
   培されていたものが野生化したので、人家近くの草地などに多いそうです。
   野萱草と薮萱草の競い咲く上水堤は、居ながらにして高原を歩いているような気分にし
   てくれました。大切にしたい景観です。
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   商大橋から下流にかけての堤には、涼味を感じさせてくれるチダケサシも咲いていまし
   た。枝分かれした茎に、淡いピンク色の小花を群がり咲かせていますが、ほっそりした
   花弁の花は夏には珍しい軽やかな風情です。
   乳蕈(ちだけ)という茸は採集するとき、もぎ取った口からミルク状の液が滴ってくるの
   で、この野草の茎に刺して持ち帰ったことから乳蕈刺しという名称に。
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# by love-letter-to | 2016-07-03 20:40 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.46 露おく芝生で

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         捩花や記憶の糸も捩じれがち
   6月も最後の日曜日に。前線の影響で、九州から東海にかけて降り続いていた豪雨も
   今日はひと休みしたそうで、ホッとしております。それにしてもイギリスのEUからの離脱
   には、計り知れない影響を感じてしまいます。
   国民投票で選んだ結果とは言え、イギリス国内を二分する意見の相違は、イギリスが
   誇るカントリーサイドの歴史的景観にもダメージを与えるのではないか…と。 晴れ間を
   見計らって小平団地を抜けて上水堤へ。
   団地の芝生ではネジバナ(捩子花)が、10~20㌢の茎を捩らせながらピンクの小花を
   開花させていました。捩り花、モジズリ(文字摺り)とも称され、身近に自生しているラン
   科の多年草です。米粒大の花ながらシンビジウムに似た姿を。シンビジウムなど、最近
   とみに草花の名前がとっさに思い出せないことが多くなり、記憶の糸も捩じれて…。
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   芝生の妖精のような捩花とアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)のツーショット。赤花夕
   化粧なんて優雅な名前ですが、最近は あかしあ通り沿いに繁茂しており、なかなか繁
   殖力旺盛。
   4枚の花弁からなる花の径は1センチ前後、アカバナ科の多年草です。帰化植物で、ア
   メリカ大陸より明治期に渡来した当初 は鑑賞用だったそうですが、現在はほぼ野生化
   しています。また、昼間から開花していることも多いです。
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   とんがり帽子に白い羽飾りを廻らせたようなユーモラスな姿のヘラオオバコ(箆大葉
   子)。5月半ば頃から30~40センチの細い茎の先端に、2センチほどの円錐形の花序
   をつけ、ぐるりを取り巻いている白いピラピラが雄しべです。雄しべの付け根辺りに雌し
   べもあるけど、目立ちません。
   ヘラオオバコはヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に渡来したオオバコの仲間で、
   根元に広がっている根生葉が細長く箆型であることからヘラオオバコと。外来種だけに
   繁殖力旺盛で、上水堤でも五日市街道筋に繁茂。
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   ヘラオオバコの根元で輪生していたのはブタナ(豚菜)。気の毒な名前の由来は、ヨー
   ロッパ原産で昭和初期に渡来し、発見した植物学者の一人がフランス名の『豚のサラ
   ダ』をブタナと直訳したからだとか。
   頭花はタンポポにそっくりさんですが、花茎が50~80センチと細長く、根元付近で3~
   4本に枝分かれして3~4センチ径の花をつけています。
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   小平団地の一角では、芝生一面を覆い尽くすほど群生していました。明日からまた大
   気の状態が不安定になり、西日本ではまた豪雨に要注意だそうです。

    ・・・・・・ 河野直人さんの七夕ツィターコンサートへのお誘い ・・・・・
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# by love-letter-to | 2016-06-26 23:17 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.45 紫陽花によせて

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        あじさい園ブロンズ像も頬を染め
   6月第三日曜日は「父の日」で、我が家も息子夫婦から夫にウィスキーがプレゼン
   トされていました。NHK朝ドラ「マッサン」で国産ウィスキーは世界的ブランドになり、
   「スコッチより高いや」と言っておりました。
   今朝は珍しく5時過ぎに目が覚め、二度寝するよりも早朝のアジサイとノカンゾウに
   会いに出かけました。小平近辺の本日の日の出時刻は4:26分、日の入りは19:01
   分。一年中で最も日中の時間帯が長い時期のせいか、早朝からウォーキングやラン
   ニングをしている姿も多くて、朝に弱い私はびっくりしました。
   あじさい公園では、斎藤素巌作の3体のブロンズ像が今花盛りのアジサイに囲まれ
   て頬を染めているようでした。約1200株、手入れが行き届いて生き生きしていました。
   昨日まで「あじさい祭り」が開かれていたそうです。
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   最近のアジサイは新品種が次々に登場して、色も姿も工芸品のような品種も。新しさ
   を求める人間の心理とバイオロジーを駆使した技術の進歩はエンドレスみたいですね。
   私は年々手まり咲きよりも、アジサイの原種に近いガク咲きやヤマアジサイに惹かれ
   るようになりました。
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   ガクアジサイ(額紫陽花)の周囲の花びらに見えるのは装飾花で、中心部で蕊を立て
   ている小花が本来の花だそうです。その粒状の蕾もキュートです。
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   上はヤマアジサイ(山紫陽花)の紅(くれない)。ガクアジサイの変種であるアマチャ
   (甘茶)と似ております。甘茶も同じユキノシタ科の落葉低木で、その若い葉を蒸し
   て揉み、乾燥させたものを煎じた甘茶は4月8日の釈尊誕生日の花祭りに釈迦像
   にかける 仏教行事に使われます。子どもの頃、祖父母に連れられて行っ た四国
   観音寺で、甘茶を飲んだことも微かな記憶に。
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   朝な朝なに開花するノカンゾウ(野萱草)の開く姿も見たくて、玉川上水へも足を延
   ばしてみました。早朝の上水堤は五日市街道と並行しているとは思えないくらいひ
   っそり。毎朝散歩をしていると言う女性が、「ノカンゾウがカンテラみたい。例年より
   開花時期が早く花も多いようです」と。、細長い花筒の先を広げはじめていました。
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   平安の昔から憂きことも忘れさせてくれる花として、亡憂草とか忘れ草とも呼ばれ
   てきた由来が分かりました。朝もやでも立ち込めていたら、幻想的でしょうね。ヤマ
   ユリ(山百合)の蕾もふくらんで上水堤は仲夏から盛夏へ。

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   ヤマユリといえば、最近、大人の楽しめる塗り絵「高尾山の草花」が評判になって
   います。高尾山の麓に住んで45年になる元小学校の美術専任教師の奥田さが子
   さん著作の塗り絵ブックです。絵を描くのは苦手とか 描いてみたいけど、できるか
   しら…と躊躇っている方でもお試しを。認知症予防や手先の機能訓練に効果的だ
   そうです。お試しあれ!
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   奥田さんの草花の絵は高尾山中や登山道に咲いているような姿で、愛情がこもっ
   ていて 写真とは違った味わいがあります。ヤマユリやホタルブクロ、タカオスミレ、
   タチツボスミレなど24種のスケッチ画と塗り絵に、それぞれの解説やエッセーが添
   えられています。クレヨン、水彩、色鉛筆いずれでも彩色できますので、私もこれか
   ら挑戦してみようと思っています。
   昨年の暮れには「四季の花」も刊行されています。どちらもA4サイズで1300円+
   消費税で書店で販売されています。
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# by love-letter-to | 2016-06-19 20:36 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.44 梅雨どきの上水堤

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        梅雨どきに咲く花訪ね野に遊ぶ
   梅雨入りして1週間、6月第二日曜日に。晴れ間が多く比較的過ごしやすい日が続
   いており、玉川上水堤も高原のようで、遠出気分を楽しめます。桜橋から上流にか
   けて上水右岸には、オカトラノオの白い花穂が優雅に弧を描いています。
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   茎の付け根から 6弁の白い小花が開花するにつれ円錐形の房になり、カーブを描
   いて垂れ下がり、先端がちょっと上向きに。その円錐形の花穂が虎の尻尾に似てい
   ることから虎の尾。北海道~九州の丘陵の日当たりのよい草地などにに自生してい
   るオカトラノオの他、花序が垂れず湿地に生えるヌマトラノオ、茎に長い毛が多いノ
   ジトラノオもあるそうですが、断然オカトラノオが素敵です。
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   桜橋から一位橋にかけて、近隣では珍しい オカトラノオの群生が楽しめますが、紫
   陽花やキスゲなどに比べれば目立たないので、ウォーキングしている人から名前を
   聞かれることもよくあります。このエリアには花穂が15~20㌢もある長めの種類、
   10㌢ぐらいの短い花穂の2種類があり、短めはこれからが最盛期でしょう。
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   一位橋付近のオカトラノオの群生はまさに高原の雰囲気です。
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   同じエリアにはノアザミ(野薊)もあちこちに咲いて、武蔵野の面影を甦らせてくれま
   す。上水堤に咲くのは春から初夏にかけてのノアザミと秋のノハラアザミですが、ノ
   アザミの株が多く、赤紫色の花は 遠くからでも目立って、蝶をはじめ多<の昆虫も
   呼び寄せています。
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   ノアザミとノハラアザミの違いは開花時期とノハラアザミの方が枝別れが多く、その
   先端に頭花をつけているので花数が多いのではないかと。
   アザミの名の由来は、花に引かれて近づくと葉のトゲに刺される。つまり“あざむく”
   から来た説と、アザは昔はトゲの意で、トゲのある実から来たと言う説などがあるそ
   うです。
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   ノカンゾウ(野萱草)も咲き始めていました。上水堤の夏を象徴する野草でムサシノ
   キスゲやニッコウキスゲと同じユリ科のワスレグサ属仲間。忘れ草とも呼ばれます。
   忘れ草は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily。
   実際には翌日または翌々日に閉花するものも多いとか。中国では「金針」「忘憂草」
   などとも呼ばれ、憂きことを忘れさせてくれる花。このところの舛添都知事の政治資
   金流用をめぐる苦しい答弁には、うんざり。品位も問われる首長として恥ずかしい限
   りです。
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   梅雨どきは草木の命を育む季節、上水堤を歩くと紫陽花、額紫陽花、クチナシなど
   多くの花に出会います。最も多いのはドクダミですが、トウダイグサ (灯台草)、ノビ
   ル(野蒜)、ナワシロイチゴ(苗代苺)、ヤブジラミ(藪虱)など、1時間余り歩いただけ
   でも10数種に。
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   雑草と言われる類も多いけど、蝶や昆虫たちの食草になっております。多様な生物
   が生存することで、地域の自然環境が保たれて行くのではないでしょうか。
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   商大橋近くの新堀用水では、カルガモが3羽の小鴨を見守りながら、餌さを探して
   移動している姿に出会いました。咄嗟のことでボケボケですが、今年誕生した雛た
   ちも順調に育っているようです。嬉しい光景でした。
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# by love-letter-to | 2016-06-12 18:15 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.43 蜜源ガーデンで

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        詰め草や四つ葉探した若き日も
   6月最初の日曜日、この時期にしては湿度も低めで、梅雨入りはまだ先のことだと
   思っていたら、関東甲信越も今日、梅雨入りしたと外出先で知りました。例年より早
   めですね。
   先日、ライター仲間とランチを食べた直後、「谷保の蜜源ガーデンに行ってみない?」
   ということで、国立市谷保の生産緑地の一角で5年ほど前から、養蜂をやっている女
   性を訪ねました。「蜜源ガーデン」と称して350坪ほどの畑にクローバーやラベンダー、
   カスミソウ、チャイブなど年間60種ものハーブを育てています。クローバーの群落を見
   て、「四つ葉を見つけたら幸せになれる」と、競って探した時代もあったなァと…。
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   クローバーの名前で親しまれているシロツメクサは、ヨーロッパ原産マメ科の多年草。
   牧草として世界中に広まり、日本に渡来したのは江戸時代。ギヤマンと呼ばれたガラス
   器などを外国から運んで来る梱包のパッキングとして詰められたものから発芽したそう
   で、白詰草の名前に。赤詰草も。
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   この日、国立市内で飼われている羊も連れて来られていました。繁茂しすぎた草を食べ
   てくれると同時に、羊にとっても豊富な飼料にありつけてギブアンドテイク。しかし羊のよ
   く食べること!だからモコモコ太っているんだね。羊の前面に茂っているのはラムズイヤ
   ーというシソ科の多年草です。
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   ラムズイヤーはアジア西部、コーカサス~イラクにかけて分布。ワタチョロギの和名があ
   りますが、あまり使われてないそう。40~50㌢になる茎葉は銀白色の綿毛で覆われ、
   草の姿は白っぽく見えます。特に葉の毛並みはもふもふとして、その名のように羊の耳
   にそっくり。日本には大正初期に入ってきたそうです。
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   これまで見かけたことのない濃いピンクのファンタジックな花に出会いました。ネットで調
   べたらハナクルマバソウ(花車葉草)。アケボノムグラとも呼ばれ、アカネ科の多年草だ
   そうです。草丈は10~30㌢、先が5つに裂けて反り返った花径4~5㍉の小花がぼん
   ぼり状に集まって咲いています。その花序の径は2~3㌢で、クローバーの頭花と同じ
   くらい。
   小花がたくさん集合しているので、蜜蜂たちが喜びそうだと植えたのに、全く見向きもさ
   れず、蜜源には向かなかったそうです。コーカサス、イラン北部の原産で グランドカバ
   ーとして広く利用されているとか。
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   国内の養蜂家の多くは春先から花を追って、日本列島を南から北へ移動しながら採密
   するそうです。この養蜂場は「蜂と花と人の関係から豊かな未来を目指す」NPO法人と
   農地所有者、市民養蜂家2人の協働で、蜂の蜜源となる植物を育て、その一角に巣箱
   を置いて養蜂場に。養蜂家の一人、飯田典子さんはフォトジャーナリストで「ネグロス 希
   望の島―飯田典子写真集」 など、多彩な活動をしている女性です。薔薇の写真を撮り
   歩いている時、密蜂に出会い、その不思議さに惹かれて養蜂家に。凄くバイタリティに
   溢れた女性で、2年前からは年間240㌔もの蜂蜜を採取しているそうです。
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   ヤグルマギクで蜜を採集する西洋蜜蜂。集めた花粉も後ろ脚でしかっり抱えていまし
   た。西洋蜜蜂の働き蜂(雌)の寿命は孵化して40日ぐらい。その間、一日10数回も蜜
   採集に出かけ、一生かけて集める蜜の量はスプーン1杯ほど。その蜜を私たちは分け
   て頂くのですから、心して食べなければ…と。
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   採蜜作業も見学させてもらいましたが、今回はこの辺で。ミツバチは花から蜜と花粉を
   もらい、代わりに植物の受粉を助け、再生産を促す循環型の生態を確立した生き物で、
   近年では農産物の35%を支えているそうです。
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# by love-letter-to | 2016-06-06 00:25 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信 No.42 五月尽を前に

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        山法師早くも咲きて喜寿近し
   オバマ大統領が被爆地・広島訪問という歴史的一日も終えて、5月も最終日曜日に。
   今朝9時過ぎに玉川上水堤へ。数日前に 商大橋下流の新堀用水際に植わっている
   ヤマボウシ(山法師)が開花していたので、再訪してきました。
   4枚の白い花びらに見えるのは総苞片で、その中心部にある濃緑色の球体がヤマボ
   ウシの実の花の集合体です。この球体が仏像や僧侶の頭に似ていることから山法師
   の名前に。
   数日前には粒状の花がまだ開花してなかったので、今朝はどうかしらと…。私も今年喜
   寿。いつまで観察ウォークが続けられるか… という思いも重なって、今朝は何時もの時
   間帯より早めに出かけました。
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   それにしても今年はヤマボウシが開花するのが2週間近く早くて、びっくり。例年なら6
   月に入って、梅雨入り前後に白いプロペラ状の苞を広げます。
   球体状に集まっている粒々をマクロで撮影してみると、1~2個の花が開いているのが
   認められました。開花が進み始めると 総苞片は散り落ちて“坊主頭”だけが残り、実に
   なって秋には赤く熟れます。
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   この地に植わっているヤマボウシは 自生種だそうで、庭木や街路樹として見かけるヤ
   マボウシとは総苞片の形が違い、樹形も違うように見えます。
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   商大橋上流の元小川水衛所跡で、2~3人が釣竿を手にしていたので、近寄ってみまし
   たら、オイカワという鯉の仲間の淡水魚がよく釣れるとのこと。
   「今朝は小さいのしか釣れない」と言いながらも、30分ぐらいで10数匹釣れたと、釣果
   を見せてくれました。
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   15センチもあるのが釣れることもあるそうで、「食べられるのですか?」と訊ねたら、「釣
   り師は食ったり、飼ったりしない」とのことでした。キャッチ&リリースで、釣り上げるのを
   楽しんでいるとのことでした。
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   ヤマボウシから50㍍ほど下流、小平市立四中の南側付近の堤にはホタルブクロも開花
   していました。ふっくらとした 釣鐘型の花の中に、子供達がこのホタルを入れて遊んだ
   ことから、この名前がつけられたと言われます。別名は提灯花。
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   薄紫色の提灯を3~5個提げた茎が10本 くらいもあり、辺りはひと昔前に戻った雰囲気
   でした。盗掘されることのないように!
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      上水堤でも梅雨時の花・紫陽花が日増しに大きく、色づいてきています。
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# by love-letter-to | 2016-05-29 21:26 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.41 青葉どき

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        一服に一日一生青葉どき
   日一日緑が色濃くなり、5月も下旬に。第4日曜の昨日は、八王子市内で催された
   お茶会でひとときを過ごしてきました。
   甲州街道と16号八王子バイパス交差点の近くにありながら、深い緑に囲まれ時が
   止まったようにも感じられる「芳林閣」で、旧知の茶道家で陶芸家でもある設楽道生
   さんが主宰している初夏の茶会でした。
   ここ1週間は自宅の補修改修で、職人さんたちが出入りして落ち着かない日々を過
   ごしてきただけに、不作法ながら広間と立礼式での各一服は“一日一生”の思いでし
   た。広々として天井の高い多目的室からは、日本庭園の緑が目に痛いくらい。
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   「芳林閣」は地元の人にも殆ど知られてない存在ですが、八王子が織物業で繁栄し
   ていた昭和10年頃に建てられ、市街地と周辺が焼失した八王子空襲(昭和20年8
   月2日)で、奇跡的に焼け残った建物です。入母屋造りの2階建てで、通し柱は伊勢
   神宮変宮 の際に用意され、使われなかった檜の柱を使っており、漆喰の白壁は当
   代きっての左官工が手がけたそうです。八王子の織物の栄華を伝えようと長年無人
   で放置されていた家屋をここ10年余りかけて改修。現在は1階建てで 20畳の多目
   的フロアー、書院床の間付き和室、控えの間などを伝統文化を伝える催しや学習会
   などに貸し出されています。上は屋根付きの正門で、門前に イボタノキの純白の花
   房がモクセイ科らしい芳香を漂わせていました。
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   元は輸出用織物を先駆けた経営者が自宅兼迎賓館として使っていたそうで、間仕切
   も天井板も欅や檜、屋久杉の一枚板、細工も日本の伝統建築の美を見せてくれます。
   茶会にかこつけて建築家や職人さんが見学に訪れていました。
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   約2600平方㍍の敷地内には、戦前の姿を留めた回遊式の日本庭園と現在のオーナ
   ーが自ら手掛けている洋風庭園があり、散策も楽しめるようになっています。
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   建物の北側には濃いピンクのキョウカノコ(京鹿の子)が早々と咲いていました。例年
   より1~2週間は早いそうです。広間席の茶花にも1輪添えられて…。
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   洋風庭園ではカリフォルニアポピー(花菱草)、ガーベラなど草花とアンティック風アー
   チには真紅のバラが…。カリフォルニアポピーは 北米カリフォルニアの州花になって
   いて、ネバダ州からテキサス州まで広く自生。丈夫で長持ちするとか。
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   その名の通りボトルブラシにそっくりで、真っ赤な花穂をつけるボトルブラシ又はブラシ
   ノキと呼ばれる高木は、隣家の屋根に届きそうでした。オーストラリアやニュージーラン
   ドに自生しているそうですが、最近は庭木としてよく見かけますね。
   この日の茶会で使われていた抹茶茶碗や茶筅、水差し、瓶受け、風炉、乾漆の棗(なつ
   め)など道具一式もお菓子も設楽さんの手づくりでした。
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# by love-letter-to | 2016-05-23 02:15 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信 No.40 薔薇やバラ

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        薔薇やバラ核のなき世にG セブン
   5月も半ばに入り、薔薇のシーズンに!各地のバラ園でバラまつりが開かれていま
   す。旧友に薦められて、さいたま市中央区(旧与野市) の与野公園のバラ園へ。
   明治10年(1877)に天祖神社、御嶽社、大国社の境内を整備して開園した公園で、
   昭和52年(1977)に開設されたバラ園5万平方㍍には、170種3000株のバラが見
   頃を迎えていました。
   第3日曜の今日は沖縄が本土復帰して44年、居合わせた沖縄出身の女性が「未だ
   に米軍基地の74%が沖縄に集中しており、核の持ち込みの密約も。今月26、27日
   に開催されるG7伊勢志摩サミットでも基地問題を取り上げて欲しい」と、つぶやいて
   いました。オバマ大統領は広島を訪問することになりましたが…。
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   バラは旧与野市の 「市民の花」 として親しまれ、浦和市や大宮市と合併後も中央
   区の「区の花」に選定され、最寄りの埼京線与野本町駅前には「ばらのまち」の看
   板やモニュメントも。さいたま市中央区の色もバラ色だそうです。
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   同駅から徒歩15分、バラ園への途中の店じまいした店舗の軒下にもバラの鉢植
   えが置かれ、プリンセスモナコが気品のあるピンクの花を。
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   神代植物公園のバラ園に比べると敷地面積も品種や株数も小規模ですが、「翔」
   と名付けられたブロンズ像が象徴で、2006年当時、バラ園のバラ2,700株のうち
   6~7割が根頭がん腫病にかかっていることが明らかになり、園芸専門家が参画
   する活性化対策検討会を設置。3年かけて土壌入れ替えや周辺樹木の剪定作業
   などを実施して、樹勢回復に努めたそうです。
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   「ことに白いバラが汚れてなく綺麗だね」と、カメラマンらしき男性。左の純白はエル
   シーレディ:英ディクソン1999年作出。右は真紅のクリスチャン・ディオール:仏メイ
   アン1958年作出。トップデザイナーの名にふさわしく洗練された花型が魅力で、花
   もちが良く、退色も少ないとか。
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   イタリアのルネサンス期を代表する芸術家で、建築学や幾何学、解剖学、生理学、
   天文学、土木工学など様々な分野に顕著な業績を残したレオナルド・ダ・ヴィンチ。
   「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」などで知られる印象派の巨匠オーギュス
   ト・ルノアール。二人の名前を付けられたバラはいわゆるローズ色。ピンク系でした。
   左がダ・ヴィンチ。右がルノアール。因みにモナリザの名のバラはイエロー系でした。
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   アーチ仕立ての一重の蔓バラ・サラバンドも人気でした。輝く朱色で仏メイアン1957
   年作出のバラ。
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   今月21、22日に開催される「バラまつり」には、模擬店や苗木市、フリーマーケット、
   吹奏楽や郷土芸能などのイベントも開かれるそうですが、平日は飲み物の自販機が
   あるくらいで、入園も無料。ゆっくりと鑑賞できるのでお奨めです。新小平駅から武蔵
   野線で、武蔵浦和乗り換え、埼京線与野本町駅まで45分ぐらい。
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   帰路、住宅街で朴の花を見かけました。もう散り際でしたが、直径30センチくらいもあ
   りそうでした。モクレン科の高木で花弁が9枚もあるそうです。
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# by love-letter-to | 2016-05-15 23:08 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.39 風薫る候

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          薫風や風と歩いて羊追ふ
   5月第2日曜日の今日は母の日。大型連休も最後の日を迎えました。明日から築
   40年になる我が家の1階の床の張り替え工事が始まる予定で、連休中は家具を
   移動させたり、片付けに専念。その合間を見て風薫る候を味わいに。
   また40年以上も昔、八王子市内で農業や酪農を営む旧家を受け継ぐ青年たちに
   会ったことがありました。市街地に隣接した農地や牧場を如何に維持していくか…
   大きな課題を抱えた3人とも東京農大生でした。
   そのうちの一人、小比企町で酪農を受け継いだ磯沼正徳さんとは、その後も交流
   が続いており、牧舎の屋根に太陽光発電パネルを設置したのを機に訪ねてきまし
   た。還暦を過ぎて太目になった磯沼くんと久しぶりに裏山の放牧場まで散策。毛刈
   りを終えてスリムになった子羊も一緒に。
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   40年前は京王線山田駅まで広がっていた山林地には、戸建て住宅やアパートが
   立ち並んで、放牧場のフェンスの向かいは一変していました。
   でも、近隣の母子たちが牧場を訪れて、放牧場の牛たちに牧草を与えていました。
   牛舎を見学している姿もありました。牛や羊との触れ合いは食育や情操教育につ
   ながり、緑の広がる牧場は自然を体感できます。
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   ふと傍らを見ると、磯沼くんと子羊がまるで親子のように睦まじく、互いのアイコン
   タクトが何とも微笑ましくて…。こんな姿を見られるのも、牧場ならでは。小比企丘
   陵のなだらかな斜面で、風薫る季節を胸いっぱい吸い込んできました。
   牛舎には白黒のホルスタイン、小型ながら乳質の優れたジャージーなど4種が子
   牛や母牛を含めて約90頭もいて、5種目の赤ちゃん牛が数日前に誕生したそう。
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   牧舎の寝床に臭気を和らげるため、コーヒーの絞り滓を敷いたり、自動搾乳機を率
   先して導入したり。ジャージー牛乳で ヨーグルトやアイスクリームを製造するなど、
   磯沼くんの都市型酪農への挑戦は難しい課題も多いそうですが、長女の杏(あんず)
   ちゃんが大学で農芸化学を学んでおり、酪農にも積極的だそうです。最近は女性の
   方が粘り強く有望とか。磯沼牧場へは八王子駅南口から バスで15分ほど、中小比
   企バス停前です。

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   今年は晩春から一日で気温差が10℃以上も上下することがしばしば。日中の気温
   が25℃を上回る夏日もあったせいか、草花やツツジ、牡丹も先へ先へと開花してし
   まったと言う声を聞きました。
   玉川上水堤でも初夏を告げるウツギ仲間も白山吹も4月中旬から開花し、連休頃に
   楽しめる宝鐸草(ホウチャクソウ)も、昨日訪ねた時は残り少なくなっていました。茜屋
   橋下流右岸の群生地では 花期を終えていましたが、下流の貫井橋付近の両岸では
   今しばらく見ることができそうです。
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   最盛期には辺りを翡翠色に染める宝鐸草。お寺の伽藍の軒先に下がっている釣鐘・
   風鐸に似た薄い青磁色の花を下向きにつけ、風薫る季節に相応しい野草です。筒状
   の花の花弁はあまり開きませんが、先端はふっくらとした筒状になっており、優雅で美
   しいユリ科の多年草です。2連か3連が通常ですが、最近は多数の花を提げた姿も増
   えてきました。
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   野薔薇も咲き始めました。熊本地震から3週間以上も経ちましたが、まだ活発な地震活
   動が続いて、避難生活が長引いて集団食中毒が発生したり、体調を崩される方が増え
   ている折り、息子夫婦からの母の日プレゼント費用は被災地支援金に回してもらうよう
   にしました。
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# by love-letter-to | 2016-05-08 19:38 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.38 金の鈴と

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        金蘭や行き交う人も微笑んで
   大型連休に入りました。企業によっては10連休もとれるそうですが、5月1日の今日
   は最初の日曜日で八十八夜。立春から数えて 8 8日目のこの日は季節の変わり目
   で、「八十八夜の別れ霜」ともいわれ、遅霜の時期とも言われます。「茶摘み唄」にも
   歌われているように一番茶摘みの候でも。
   玉川上水堤では先月25日頃からキンラン(金蘭)が開花して、行き交う人を楽しませ
   てくれています。両岸の雑木林の新緑、下草の緑に包まれた堤で立ち上がり、金の
   鈴のような蕾を解いて光を放っているように見えます。
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   キンランは地生ランの一種。人工栽培はきわめて難しいとされています。草丈は30
   ~50㌢、1㌢そこそこの花冠を2~3個から10数個つけている茎もあります。カメラ
   を向けていると「金蘭が咲きましたね」「今年は開花が早かったみたい」「殖えてきた
   ようで嬉しい」と、話しかけられることもしばしばでした。
   ある男性は「コナラとの共生関係が深いそうで、持ち帰っても育たないのに盗掘も絶
   えないなあ」と、嘆いていました。小松橋付近の新堀用水際に数本あったキンランが
   2~3日後には姿を消していたそうです。
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   金蘭の花弁5枚は全開せず、半開状態のまま3裂している唇弁にある赤褐色の斑紋
   を覗かせるのが特徴で魅力だそうです。私はどちらかと言えば鈴型の蕾状態の金蘭
   が初々しくて好きなのですが…。
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   鎌倉橋上流右岸で、フワフワの綿状の花房に覆われた大木が目につきました。近寄
   って確かめると カマツカの花でした。水路に覆いかぶさるように枝を張り、純白の花
   房をたわわに付けていました。
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   カマツカは北海道~九州、朝鮮・中国に分布している バラ科の落葉低木で、材質が
   硬くて丈夫なため鎌の柄に使われたことから鎌柄の名称に。牛の鼻環にも使われる
   ことから別名ウシゴロシ。名前からは想像できない純白の5弁の小花の径は8~9㍉、
   野ばらに近い姿をしています。葉が互生している長枝と、毎年ほとんど伸びずに葉が
   3枚輪生状に付いている短枝で形成されるため、花や実のないシーズンには判別し
   にくい植物の一種だそうです。秋には楕円形の赤い実をつけます。
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   鎌倉橋の左岸ではウツギも純白の花房をユラユラさせていました。「卯の花匂う垣根
   に…」の歌詞でお馴染みの卯の花ことウツギ。5日の子どもの日は立夏。いよいよ“夏
   は来ぬ”の候に。
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   上は上水本町のオープンガーデン柴山邸で開かれた「アイリッシュハープ」コンサート
   後のティータイムサロンで。柴山たづ子さんと桐朋学園大の同期生で、日本ではアイリ
   ッシュハープ演奏家の第一人者・菊地恵子さんがアイルランドの民謡や子守歌、「ダニ
   ーボーイ」「庭の千草」などを聞かせてくれました。心に染み入る音色にうっとり。
   アイルランドではハープは古くは詩や物語の暗誦の伴奏に使われ、楽譜がなく口承で
   伝えられ来たそうで、演奏はアバウトとというか楽器が歌い出すように奏でるのだそう
   です。アイルランドの国章はハープで、国旗にもハープが描かれている由来など菊地
   さんのトークもとても魅力的でした。
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# by love-letter-to | 2016-05-01 22:53 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.37 春深し

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        春深し里山(やま)懐に観覧車
   芽吹き時を迎えたと思ったら、あれよあれよという間に緑は色濃くなり4月最後の
   日曜日に。
   熊本大分では相変わらず活発な地震活動が続いて、先が見えない日々。日の出
   町で創作人形工房「木綿(ゆう)の声」を主宰している旧友を訪ねてきました。昼下
   がり時間帯の五日市線は1時間に2本。拝島から4つ目、乗車時間は15分くらい
   なのに武蔵引田駅ホームに降り立つと、長閑な田園風景が広がり、その背後に里
   山が連なってサマーランドの観覧車が望めました。回っているのか、止まっている
   のか…。
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   同駅北側には地域の拠点病院「阿伎留医療センター」や大型商業施設イオンモー
   ル、首都中央連絡自動車道の日の出インターなどができて宅地化も進んでおり、こ
   の田園風景と里山がいつまで望めるのでしょうか?
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   毎月10日~20日、創作人形工房「木綿(ゆう)の声」を公開している下川明子さんか
   ら頂いた今年の年賀状に、新作「アーミッシュの子供たち」の写真が印刷されておりま
   した。白い木綿のシャツに黒のパンツ姿の二人の子供の姿が、若い頃に見たハリソン
   ・フォード主演の映画『刑事ジョン・ブック 目撃者』の記憶そのままの雰囲気でした。
   「近い内に訪ねるワ」と約束したまま伸び伸びになっていましたが、今月19日に「アー
   ミッシュの子供たち」に会いに行ってきました。
   明子さんの創ったアーミッシュの子供たちは、現在4体ですが、帽子や犬、自転車など
   も手作りで、表情がとてもナチュラルでした。
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   米国ペンシルベニア州・中西部などに居住するドイツ系移民アーミッシュの人々は、厳
   しい規律を守り、 移民当時の生活様式を保持して、農耕や牧畜によって自給自足生活
   をしていることで知られています。電気を使用せず、電話など通信機器も家庭内にはな
   いそうです。 昨今の行き過ぎた自然破壊、大量生産・大量消費が貧富の差を招き、対
   立を深くすることからアーミッシュの生活への関心が高まり、観光化もしているそうです
   が…学ぶべきことも多いのでは?
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   同工房へ向かう途中の畑に、葱坊主が並んでいました。イスラム寺院かロシア正教の
   教会ドームが仲良く立っているみたい。
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   そして、黄色いランドセルカバーも真新しい一年生が、畑の隅に咲いている野草の花を
   手に取って何やら楽しそう!私にもこんな時代があったけ。

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   玉川上水堤では、久右衛門下流の一角でヒトリシズカの小さな群落が開花して
   います。センリョウ科の多年草で葉脈の目立つ4枚の葉に囲まれた花茎の先端
   に白いブラシのような花を一輪。源義経が好んだ白拍子・愛妾「静御前」が、一
   人で舞っている姿に見立てたことから「一人静」と。別名「吉野御前」(よしのごぜ
   ん)、「眉掃草」(まゆはきそう)。
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   この花には花弁も萼もなく、白い糸状のものは花糸で、その付け根に 緑色の子
   房があり、子房の横腹に雄しべが3個つく。外側の雄しべの基部に黄色の葯が
   見えます。
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   わが家のフェンスにからませてあるナニワイバラ(難波茨)が、早くも満開に。純白
   の一重のバラで、花径は7~8センチ。5枚の花弁の清楚なバラですが、萼や蔓に
   鋭い棘があり、ワイルドで強靭。侵入除けには持って来いかも知れません。
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   数年前まではゴールデンウィーク中に開花していたのですが、開花が早まっていま
   す。中国南部と台湾の原産地から江戸時代、難波商人に よって持ち込まれたそう
   すが、関西を中心に野生化しているとか。花が終わった後、蔓の成長が激しくて、放
   置しておけば2階のベランダまで這い上がり、樋も壊されてしまいます。我が家では
   ニシキギに取り憑き枯らしてしまいました。でも、花はとても素敵なので憎めません。
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# by love-letter-to | 2016-04-25 01:27 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.36 天地の怒りと恵み

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        地の怒り遠くにあらず筆竜胆
   春の嵐というのでしょうか?4月第三日曜日の今日は、東京近郊でも樹木や家屋が
   激しく揺れるほどの強風が吹き荒れました。
   阪神淡路大震災を上回る震度の地震が14日の夜から熊本・大分県にまたがる広い
   地域で発生して、まだ余震が相次いでいます。刻々 と伝えられる災害地惨状に怖れ
   と無力感でウツウツとする数日。5年前の東日本大震災の後もそうでした。閉じこもっ
   てばかりだと落ち込む一方なので、思い切って玉川上水堤へ。
   津田塾大キャンパス横に差し掛かると、サファイア色の一点が目に止まりました。フデ
   リンドウ (筆竜胆)でした。この付近でフデリンドウに出会うのは初めてで、感激でいっ
   ぱいに!でも地震災害はいつわが身に降りかかるとも…。
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   フデリンドウの周辺には、チゴユリ(稚児百合)の大小の群落も広がって、辺りの新緑
   とともに大地の優しさに触れました。笹の葉に似た初々しい黄緑色の葉陰に、6弁の
   白い小さな花が俯きかげんに開花していました。花径は2センチ前後、風に優しくなび
   いていました。
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   ユリ科の多年草で、根が横走しりに伸びて増殖していくそうで、津田塾大南側の堤には
   年々、群生が広がりつつあります。沢山咲いている姿が「稚児行列」に見立てられ稚児
   百合と。花の後に黒い実ができます。
   チゴユリの行列を見ていると、大地が大きく揺れ動いたり、亀裂が生じるなんて考えら
   れませんが、地下深くには断層の亀裂が走り、隣り合った断層の撓みが地震を引き起
   こすそうです。天と地の恵みと怒りは人智では制御できないことを、またまた知らされた
   熊本・大分大地震!地震活動が治まりますように!
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   チゴユリの群落の合間にはウラシマソウ(浦島草)が、今春は3個の花が立ち上がりま
   した。ムサシアブミやミミガタテンナンショウなどと同じサトイモ科の仲間で、樹下にひっ
   そり。ちょっと 不気味な姿をしておりますが、仏像の光背に似た特有の仏炎苞にくるま
   れている肉穂花序の先が細長く伸びて、釣り糸を垂れている見えることから浦島太郎
   に因んで浦島草。今月5日頃、花が立ち上がって10日間くらい見ることができました。
   末永く棲息しますように!
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   中央公園の銀杏並木も芽吹きが進み、体育館のドームがやっと透けて見えました。
   もう2~3日前なら、銀杏並木のブラインドが軽やかでしたが…。高台に植わってい
   るハナミズキも開花して、紅色を添えていました。
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   創価学園から上流にかけて、筆竜胆がポツリ ポツリと開花して目を楽しませてくれまし
   た。今年3月22日開通した百石橋(小平都市計画道路3・4・23号国立駅大和線の玉
   川上水堤に設置された橋)工事で、設置部分に棲息していた筆竜胆も、橋の下流には
   花を4~5個つけた小さな株が認められ、ホッとしました。見守り続けたいです。
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   百国橋上流、小川橋にかけてもサファイアブルーがチラホラ散在しています。
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   百石橋付近のかつての畑は豊穣で、かつて百石畑(ひゃっこくはた)と呼ばれていたこ
   とに由来して、百石橋と名付けられたそうです。下は百石橋の橋柱と新装された「きつ
   ねっぱら公園」の入り口石碑。
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# by love-letter-to | 2016-04-17 16:58 | 折々通信 | Comments(0)