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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信ⅡNo.217 やっと人心地取り戻して

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          忘れ得ぬ人々偲ぶ曼殊沙華(まんじゅしゃげ)

秋分の日:彼岸の中日も過ぎて九月第四日曜日に。東京近郊は日中も25℃前後で、

やっと秋を迎え人心地を取り戻した今日。

歴史的猛暑の影響で遅れていた彼岸花も、彼岸の入り前後から開花して、玉川上水

堤も満開に。…と言っても昨年より減少しているように思えて…。

その所為か曼殊沙華を辿る道々、父や母、亡夫、妹などをはじめ、幼馴染や元の職

場の上司や仲間、取材でお会いした方々の顔や忘れ得ぬ記憶が蘇って、古いビデオ

やDVDなど巻き戻している気分に。昨日のことどころか、さっきメモした紙を探

し回ることもしばしばなのに…。

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彼岸花の伸び始めはある日突如!地表をこじ開けて瑞々しい緑色の茎が伸びて来

る。そのアスパラガスのような茎は4050㌢丈に。ほっそりした頂上に、カプセ

ル状の莟が膨らんで、6枚のカールした花びらと6本の長い雄しべ、1本の雌し

べからなる真赤な大輪に!秋の彼岸を告げるように開花するのでヒガンバナ(彼岸

)と。

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ヒガンバナ属の多年草で別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)学名はリコリス・ラ

ジアータとか。原産地は中国で、日本では帰化植物に分類されるそう。

別名の曼珠沙華は梵語で赤い花。種子はできず地下の球根で繁殖しますが、花

を終えた後の姿(上の右側)壮絶で、目を逸らしたくなる姿ですが…。


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秋分の日、小松橋近くの新堀用水で3人の少年がアメリカザリガニ捕り

をしていました。「捕れた?」と声を掛けると、「まだ2匹しか」と。

一人が用水に入って魚捕り網でアメリカザリガニを追い、二人が生け捕

った2匹をバケツに入れて遊んでいました。

「冷水をかけると、失神して動きがに鈍くなるんだよ」と、携帯ボトルの

水を掛けて、万歳したような姿のアメリカザリガニをつまんで、見せて

くれました。

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「食べるの?」と尋ねると、「食ったことあるよ」とのこと。蟹玉風にしたり、チ

ーハンに入れたりしたとか。本当かどうかわからないけれど、最近、アメリカザ

リガニを調理したメニューを出す居酒屋や中華料理店もあって好評だと、TVで見た

ばかり。

※アメリカザリガニとアオウミガメは今年6月1日から、「特定付き外来生物」に

指定され、飼育はできますが、野外放出は禁止されることに。

ペットとして飼育していたアメリカザリガニが逃げ出した場合も、3年以内の懲役

300万円以下の罰金が科せられることに。

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元小川水衛所跡の水路際の彼岸花は、花期が終わりかけていましたが、水辺にその

姿を。

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その近くでホルスタイン種の乳牛のような白と黒の鯉と金色の鯉のツーショット

も!どちらも珍しい存在では?

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上は元小川水衛所跡近くで咲いていた白花彼岸花。

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# by love-letter-to | 2023-09-24 21:47 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信ⅡNo.216 吾も恋う秋

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          伸びるまま倒れるままに吾亦紅

九月も半ばを過ぎましたが、真夏日を記録し、熱中症アラートを発する市町村も

多く、秋風が待ち遠しい昨日今日。それでも彼岸花の開花も次々に伝えられる候

に。

気温が30℃に達しない間に…と数日前、7時台に玉川上水:喜平橋~上流に向け

て歩いてみました。桜橋上流北岸:新堀用水沿いに彼岸花の茎が立ち上がり、本

日辺りは開花しているのではないか…と。

桜橋南岸堤では萱芒、篠竹類の茂みに吾亦紅(ワレモコウ)がほっそりとした茎先

に、暗紅色のカプセル状の花穂をユラユラ。

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吾亦紅…と書いてワレモコウ。バラ科の多年草で、晩夏から秋にかけて日当たり

いい野原や川辺に咲く山野草。ほっそりした茎は多数に分岐して、その先に長

さ1~2㌢の暗紅色のカプセル状の花穂があるかなきかの風にも揺れています。

でも周囲の秋草や篠竹類に倒れかかり、目に付きにくいので、その存在を知らな

いで通り過ぎてしまいがちかも。

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その華奢で風にそよぐ姿は風情があり、茶花にも好まれているそうです。一輪挿

しに生けても、ド~ンと素焼きの甕に投げ生けても…。

ドライフラワーとしても風趣に富み、まさに吾も恋う山野草!

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小松橋付近の新堀用水沿いには、淡いピンク色の唇弁型の花を三角推状に連ねた

ハナトラノオが群れ咲いて…。

別名カクトラノオ(角虎の尾)で、茎の断面が四角形で、茎の断面断面に花を連ね

てつけて、ちょっと面白い花序に。花穂は1030㌢、草丈80100㌢ぐらい。

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アメリカ東北部原産で明治~大正期に渡来した帰化植物だそう。自生種ないので

NHK朝ドラ『らんまん』の主人公:牧野富太郎先生は残念がるでしょうね。茎の

面が四角形なので、別名カクトラノオ(角虎の尾)、。シソ科の多年草。花言葉は

「充分望みを達した」とのこと。

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小松橋~鎌倉橋の中間辺りに、この朝、彼岸花が数輪開花していました!例年並

みの開花かしら?上水木立の下は、秋の気配も…。明日18日は敬老の日。人口の

三分の一近くが65歳以上とは!

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# by love-letter-to | 2023-09-17 21:04 | 折々通信 | Comments(1)

折々通信ⅡNo.215 秋のヒマワリ

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          向日葵に明日への元気貰ひけり

九月も第二日曜日、10日を迎えました!暦の上では二十四節気の15番目「白露」

に入り、日中の日差しは厳しくても、朝晩の空気は心地よく感じられて、人心地

つけるようになりました。

ヒマワリ:向日葵は原産地北米でSunflower:夏を象徴する花ですが、都立小金

井公園では、数年前から開花期を秋にずらせて栽培。猛暑中に見学に訪れなくて

もいいように…との配慮だそうです。

公園近くに住む知人から「そろそろ開花!」と、メールで知らされ、台13号の接

近前に訪ねてみました。正門入口から北へ、「いこいの広場」芝生地にヒマワリ畑

があり、ほぼ満開状態でした。大人の目線の高さぐらいの茎丈に、ピザパイLサイ

ぐらいのヒマワリが朝陽に向かって!元気を貰った気分に。

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昭和記念公園はじめ首都近郊にも、大規模ヒマワリガーデンが数々ありますが、

小金井公園のヒマワリ畑はミニミニ規模ですが、親しみやすくて、幼児連れや高

齢世代にも好評だそうです。

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黄色い花びらは舌状花と呼ばれ、種をつけない花びらで、中心の茶色っぽい部分は

管状花と呼ばれ、受粉して種をつけます。管状花は丸い円の外側から順に内向きに

向かって、螺旋状に。

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ヒマワリ…と言えば、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ主演

の往年の名画が思い出され、その撮影地ウクライナの広大なヒマワリ畑のシー

ンが蘇って、ウクライナ情勢の先行き、対人地雷の撤去問題、ウクライナ産農

産物の輸送問題から中東・アフリカなどの食糧不足、小麦製品の高騰などなど

憂慮されます。

独裁的なトップのエンディングは歴史上、悲惨な結末を迎えているとも…。そ

うご当人に伝えたいですね。

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帰宅したら、勝手口辺りにタマスダレ(玉簾)が3~4輪、白い燈明のような花を開

いていました。キツネノカミソリなどと同じヒガンバナ科で、四半世紀余り前に1

~2株植えたままなのに、毎年、晩夏から秋口に白磁質の花を開いたり、閉じたり

しつつ今日に。

南米ペルー原産で、明治初期に園芸用に導入され、地下にある球根で殖え、ニラや

細葱に似た葉はよく茂るので、簾に見たてられ、その葉の間から覗く玉のような蕾

の姿からタマスダレ(玉簾)と。

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上は小金井公園の「桜の園」で拾った桜紅葉…もうこんなに紅葉して。

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# by love-letter-to | 2023-09-10 20:46 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信ⅡNo.214 秋のを待ち詫びつつ

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          足元に小さな秋を朝散歩

酷暑続きだった八月も終わり、九月最初の日曜日に!気象庁によると今年の夏(6~

)は、統計を取り始めた1898年以降、最も暑かったそうで最高気温が35℃以上

の猛暑日数は、全国38地点で過去最多!

福島県伊達市と石川県小松市では40℃を超え都内の猛暑日数22日にも!…とビッ

クリマークが続き、九月に入っても残暑の厳しい日が続く予報ですが、明け方、雨

戸を繰る手に秋風を感じる日も。

そんな朝は、玉川上水堤に誘われるような気がして…。早朝と言っても7時過ぎで

すが、喜平橋から上流に向かって歩くと、フェンス沿いの足元に、淡いピンクの花

穂を掲げたツルボ(蔓穂)が三々五々に。初秋を告げる花の一つでしょう。

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草丈は2030㌢、茎の上部に7~8㌢の小花穂を。こんな可憐な野草がまだ健在だ

…と足が弾んできます。ツルボはキジカクシ科の多年草。ラン科に分類している植

物図もあり、名前の由来も明らかではないそうです。

小花は長さ5㍉ほどの花柄の先に苞と33.5㍉の6枚の花被片をつけて、下から上

へと咲き上がって行きますが、小花は繊細で肉眼で見るのは難しいかも…と。

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桜橋たもと右岸にはツルボの群生が!畳3枚分くらいに200株前後も開花して風に

ユラユラ。その行列は公家が宮中に参内する時に用いた傘に似ていることから、別

名を参内草(サンダイグサ)と。

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北海道沖縄の日当たりのよい草地や畑のふちに群生するそうですが、上水堤では

笹竹類が法面を覆いつくして、ツルボも住処を追われつつある近年です。

喜平橋から茜屋橋にかけても右岸には境界柵の根元に沿って、ツルボが散在してい

ますが、左岸は上水の存在すら確かめられない程ジャングル状態で、上水開削以前

の原野のよう!

上の写真は小桜橋~茜屋間の右岸。笹竹類が成人男性の背丈より遥かに高く伸び、

侵入や見通しを阻む高垣のよう!

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喜平橋近くの歩道脇ではヒメマツヨイグサ(姫待宵草)が!花径2㌢足らずのクリー

ムイエローの花を二つ三つ開花させていました。草丈は40㌢前後で目立たない存

在ですが、交通量の多い喜平橋近くの、鋪道ブロックの隙間で密やかに。

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一世を風靡した竹久夢二作詞「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ…」

の抒情歌の影響で、宵待草と呼ばれることが多いマツヨイグサ仲間で、その多くは

幕末から明治にかけて、観賞用にアメリカから導入されたものが野生化したアカバ

ナ科の多年草。日本に帰化したもので14種ほどあり、近年はヒメマツヨイグサが殖

えているとか。マツヨイグサ仲間の多くは夕方に開花、翌朝にしぼんでしまいます

が、ヒメマツヨイグサは明け方に開花するそうです。

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喜平橋近くの丸いポストの周りも、エノコログサなど秋草が伸びて…。野草たちは

季節を先へ先へと。

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# by love-letter-to | 2023-09-03 18:49 | 折々通信 | Comments(1)

折々通信ⅡNo.213 晩夏の候に

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          みんみんも切なく聞こゆ水車跡

厳しい残暑が衰えることないまま八月最後の日曜日に。気象予報によると九月に入

ても残暑は続き、紅葉はかなり遅れるそうですが、今朝の東京都の日の出時刻は

5時、日の入り時刻は1815で、夏至(6月21)の頃と比べると、日の出時刻は

30分以上遅く、日の入りは3536分も早くなって季節は刻々と進んでいます。

朝7時半過ぎに鎌倉橋から上流に向けて上水堤を歩き始めると、それまで青かった

から雨が!最初は絹糸のように細かったのに、次第に雨脚が早くなり空もグレー

に。晴雨兼用の傘ではしのげないほど本降りに。引き揚げようか…と中央公園付近

で鷹の台駅に向かったら、小降りに。

折角、早起きしたのだから水車橋付近の保存樹林へ向かい始めたら、近くの桜の老

大樹でミーンミーンと。雨で翅が濡れたせいか、頼りなく哀れに聞こえて…。

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ごつごつとした桜の樹肌の所為で、その姿が判然としないままカメラを向けると、

レンズの中に動くものが!ミンミン蝉でした。間近で出会うことができました。

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ミーンミーンと3~5回鳴き、一休みしてミーンミーンと繰り返すミンミンの蝉

の体長は3336㍉ほど。体色は胸部と腹部の境界付近は白く、他は黒地に水色や

緑色の斑紋があり、透き通った翅が何とも美しい!アールヌーボーのガラス器具な

どにトンボの翅がデザインされていますが、ミンミンの翅も負けず劣らず美しいの

ではないかしら?

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元小島水車跡で現在はコンビニになっていますが、その駐車場から鉄線越しに保

存樹林が見えます。以前はキツネノカミソリの群生が広がっていましたが、開花

期が過ぎたのか、この日は数株がポツリポツリと朱赤色の花を開花している程度

でした。苛酷な猛暑続きの所為かしら?

写真上は今月22日撮影。下は2019年8月2日撮影。

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鎌倉橋から上流にかけて、ナラ枯れ病拡散防止のためのトラップを施している樹

木が目立ちました。ナラ枯れ病はカシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によっ

て枯死する病気で、全国的に広がっており、深刻化しているそうで…。

これから育つ世代にいい環境、戦火のない日常を!

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# by love-letter-to | 2023-08-27 20:06 | 折々通信 | Comments(1)