屋 敷 墓 8月恒例のお盆休み、64年目の終戦記念日も終えて夏もピークを越えたよう
に感じるが、日中の陽射しはギンギン!我が輩捨て猫ホームレスも夏休みを
終えて上水堤へ。蝉の大合唱は五日市街道の車の騒音を掻き消さんばかり
の大音響だ。まるで蝉の“第九合唱団”みたい!
小平市立第三小の西側、五日市に面してささやかな生垣に囲まれた墓地があ
る。お寺や霊園などの埋葬墓地でなく屋敷墓とか内墓といわれ、小平市内で
は旧回田新田と上鈴木新田集落にしか見られないという。集落内に寺院がな
かったためとも言い伝えられているが、実際にそこに埋葬したケースと埋め墓
は別にあって参り墓を屋敷内に設けたケースがあるとのこと。
常日ごろ先祖にお参りすると同時に、屋敷や畑、子孫の安寧を祈願するため
に屋敷の一角に設けたらしい。吾輩捨て猫ホームレスがこの屋敷墓を訪ねた
時には宝暦年間の墓石もある前には夏菊などの花が飾られており、かつての
風習が受け継がれているのが伝わって…。
回田町内にもう一カ所屋敷墓が残っているが、周囲の宅地化でこの先どうな
っていくのだろうか。今回は樹陰や夕闇に開花する花を。