4月下旬に入っても真冬並みの気温に戻ったり、一日違いで気温差が15~20度Cも
上下する異常な気象が相変わらず…。
それでも時がくれば花を咲かせる花々。上水堤でも二輪草もようやく本格的に開花
してきました。小さなクッションくらいから畳2~3枚分、あるいはカーペットを敷き詰
めたように群生しているエリアも増えてきました。近隣では数少ない二輪草のサン
クチュアリでしょう。
菊の葉のような切れ込みの深い葉が三枚輪生した付け根に細長い花柄を伸ばして
まず一輪、数日遅れてもう一輪を咲かせます。お互いに先を争って並び咲くのでは
なく、少し遅れてもう一輪が咲く控えめさからヒット歌謡になるなど詩情を誘うよう
ですね。
通常5枚の白い花弁に見えるのは萼片ですが、道々には4枚、5枚、6枚、7枚の
花もありました。いずれも立ち枯れた姿をみせることなく、いつのまにか地上から
消えて来春まで長い眠りにつくそうです。
十年ほど前、上高地で見渡す限りに群生した二輪草の楽園が今でも目に焼き付い
ております。河童橋から歩いて約2時間、井上靖の「氷壁」の題材になったナイロン
ザイル事件の主人公たちが宿泊した山小屋・徳澤園の敷地には楡の林床に、二輪
草のカーペットが広がっていました。もう一度訪ねてみたいと思いつつ…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
モグラからのお願い!
「命の讃歌筆竜胆」のコメント欄にも書きましたが、元範多農園の管理人をしていた方の
縁者から問い合わせがありました。昭和10~12年生まれで小平第二国民学校(現在の小
平市立二小)へ通学していた方を捜しておられます。もし、お知り合いに該当される方が
いましたら、モグラまでご一報下さい。また、戦中戦後の鈴木町周辺の情報もお寄せ頂
ければ幸いです。よろしくお願い致します。