卯の花もそろそろ見納めになりそうで、午後から出かける予定
にしていたのですが、雨になってしまいました。五月雨(梅雨)
よりはひと足早い今どきの雨を、卯の花壊し( うのはなくたし )
と称するそうです。卯の花を散らしてしまう雨ということで季
語になっています。
卯の花と言えば、まず浮かんでくるのは「卯の花 匂う垣根に…」
の歌詞で、夏は来ぬ」の季節感とかつての暮らしが見事に伝わっ
てきます。
旧暦の卯月に咲くから「卯の花」と詩歌では使われることが多く
通称されていますが、アジサイ科の落葉低木で、幹が中空になっ
ているから植物名は空木と書いてウツギ。
白い5弁の花を房状に密集させ、そのモコモコした姿から豆腐の
搾りかすを“卯の花”とも。日本ならではの素晴らしい表現ですね。
桜橋上流左岸に植わっている数本には毎年、卯の花の名に相応しく
沢山の花を咲かせます。その北側の旧家には20年ほど前まで水車の
遺構が残っておりました。
水車に水を送るために引かれた堀跡もくっきり見えたのですが… 消
えて久しくなりました。短冊型農地で、隣家の畑の境界に植えられ
ていた卯の花の生垣も見られなくなり、佐々木信綱作詞の「夏は来
ぬ」の風景も遠のいてしまいました。
上水堤にはウツギの他にマルバ(丸葉)ウツギ、コゴメ(小米)ウツ
ギ、ガクウツギもあり、卯の花の咲くころは緑が滴り、草木の花が咲
き香る候です。
桜橋~商大橋にかけては、頭上にミズキも淡い黄白色の見事な花房を
たわわにつけ、風にユサユサ揺れているのをじっと見ていると、小舟
に揺られている気分に。
上水堤で最も本数が多く“子沢山”のエゴノキの花、ヤマボウシの個性
的な花も咲き始めましたが、武蔵野の花の香りの香水があるのをご存
じ?
♡♡ 武蔵野の花の香り香水は如何? ♡♡ 梅や蠟梅、沈丁花、スミレ、椿、桜、藤、クチナシ、紫陽花、百合、
秋桜など、和の香りを原田知子さんというとても素敵な女性パーヒュ
ーマーが、武蔵野の花を訪ねては、彼女の感性で香料をブレンドして
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山紅葉はもうこんなプロペラのような莢果をつけています。ピンク色
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